[index] CentreCOM IA810M コマンドリファレンス 2.3.2

省エネ機能/概要・基本設定


  - エコトリガー(パワーセーブトリガー)
   - スケジュールの設定
   - パワーセーブトリガー設定時の動作
  - エコLED(ポートLED 消灯モード)


本製品では、通常運用時の消費電力を抑える省エネ機能をサポートしています。
省エネ機能には、次の3つの機能があります。


省電力モードについては「スイッチング」の章をご覧ください。

 

エコトリガー(パワーセーブトリガー)

ユーザーがあらかじめ設定したスケジュールに従って、LEDの消灯、ポートの機能停止(シャットダウン)を実行できる機能です。

ここでは、コマンドラインインターフェースによる設定方法を中心に説明します。なお、Web GUIでは「システム設定」-「トリガー」で設定できます。(詳細は「Web GUI」/「システム設定」をご覧ください。)

スケジュール設定によって実行できる省電力制御(パワーセーブモード)には、以下の種類があります。これらの省電力制御と実施する日時を組み合わせてトリガーエントリーを作成します。トリガーエントリーの作成によって、指定時刻になると自動的に省電力制御が実施されます。


 

スケジュールの設定

スケジュールは以下のパラメーターで設定します。

表 1
パラメーター
内容
開始日/ 終了日 STARTDATEとENDDATEパラメーターに西暦年、月、日を指定。ENDDATEを省略すると、STARTDATEで指定した日のみトリガーが有効になる。
毎日 DAYSパラメーターにALLを指定。
曜日 DAYSパラメーターに曜日(MON, TUE, WED, THU, FRI, SAT, SUN)を指定。
平日 DAYSパラメーターにWEEKDAY(= MON, TUE, WED, THU, FRI)を指定。
週末 DAYSパラメーターにWEEKEND(= SAT, SUN)を指定。
開始時刻/終了時刻 STARTTIMEとENDTIMEパラメーターに時間、分を指定。STARTDATE/ENDDATE、DAYSと組み合わせて設定可能。


■ エコトリガーを有効にするにはENABLE TRIGGERコマンドを設定します。


■ エコトリガーを作成するにはCREATE TRIGGERコマンドを設定します。平日0時30分から6時まで全ポートのLEDを消灯させるトリガーを作成します。


■ 19時から23時までポートの電源をダウンさせるエコトリガーを作成します。


■ エコトリガーの設定を変更するにはSET TRIGGERコマンドを設定します。


■ エコトリガーを無効にするにはDISABLE TRIGGERコマンドを設定します。


■ エコトリガーを削除するにはDESTROY TRIGGERコマンドを実行します。


パワーセーブモードを2日以上継続させる場合、STARTTIMEとENDTIMEの設定は期間中の1 日ごとに適用されます(開始日の開始時間、終了日の終了時間を設定するものではありません)。

たとえば、「土曜日0時から日曜日23時59分まで」という設定をするには、

を指定しますが、STARTTIMEとENDTIMEの指定は土曜日と日曜日それぞれに対して適用されます。つまり、以下の設定をしたのと同じことになります。

土曜日の00:00 〜 23:59
日曜日の00:00 〜 23:59

このような設定をした場合、LEDOFF/PORTOFF モードの場合は、土曜日の23:59 にいったんパワーセーブモードが解除され、日曜日の00:00 に再びパワーセーブモードになります。

Note - PORTOFFモードを設定する際に、不用意にPORT=ALLが指定されると、期間中はいずれのポートからもTelnet やSNMPによるリモート接続ができなくなりますので、ご注意ください。

Note - 正確な時刻でエコトリガーを動作させるため、SNTPとの併用を推奨します。

 

パワーセーブトリガー設定時の動作

パワーセーブトリガーを設定した際の動作を説明します。

■ トリガー有効期間中に再起動した場合

表 2
パワーセーブモード
動作
ポートLED の消灯(LEDOFF モード) 消灯のまま。ただし、ポートLEDモードが消灯モードのとき。
ポートのシャットダウン(PORTOFF モード) シャットダウンしたまま。


■ トリガーの開始時刻を過ぎてから本製品を起動した場合の動作

表 3
パワーセーブモード
動作
ポートLED の消灯(LEDOFF モード) 消灯する。ただし、ポートLEDモードが消灯モードのとき。
ポートのシャットダウン(PORTOFF モード) シャットダウンする。


■ トリガー有効期間中にパワーセーブモードを解除する方法

表 4
パワーセーブモード
動作
ポートLED の消灯(LEDOFF モード) エントリーを無効に設定するか、エントリーを削除する。
ポートのシャットダウン(PORTOFF モード) エントリーを無効に設定するか、エントリーを削除する。



 

エコLED(ポートLED 消灯モード)

ポートLED(L/A LED、DPX LED)を点灯させないようにする機能です。ポートごとにLED点灯/消灯を設定したり、ポートの受信レートが設定値を下回った場合のみLEDを消灯させたりといった設定も可能です。
ポートLEDの消灯方法には以下の種類があります。どの方法でも、まずはじめにSET LED MODEコマンドでポートLED のモードを消灯モードにする必要があります。

ここでは、コマンドラインインターフェースによる設定方法を中心に説明します。なお、Web GUIでは「システム設定」-「ポートLED」で設定できます。(詳細は「Web GUI」/「システム設定」をご覧ください。)

表 5
指定したポートのみでポートLEDを有効にする PORT=X ACTION=ONの設定で、ポートXのポートLED消灯モードを無効にし、LEDを点灯/点滅させることができます(ポートごとにLEDの点灯(点滅)/消灯が設定可能)。
受信レートが設定値を下回った場合に消灯させる PORT=X ACTION=OFF RATE=100の設定で、ポートXの受信レートが100Kbpsを下回ったときのみLEDを消灯させることができます。
パワーセーブトリガーのスケジューリングに従って消灯させる PORT=X ACTION=ONの設定をしておくことによって、パワーセーブトリガーによるLEDOFFモードの設定が有効になり、指定期間のみポートLEDを消灯させることができます。


■ ポートLED を消灯させるにはSET LED MODEコマンドを使います。


■ ポート1 〜 8 のみをLED点灯、それ以外のポートをLED消灯にする場合は、SET LED PORTコマンドで次のように設定します。


■ ポート1 〜 8 で受信レートが100Kbpsを下回ったときにLED消灯とする場合は、SET LED PORTコマンドで次のように設定します。


■ ポートLEDの設定情報を確認するには、SHOW LEDコマンドを使います。


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