この度は、CentreCOM IE200シリーズ をお買いあげいただき、誠にありがとうございます。このリリースノートは、取扱説明書、コマンドリファレンスの補足や、ご使用の前にご理解いただきたい注意点など、お客様に最新の情報をお知らせするものです。
最初にこのリリースノートをよくお読みになり、本製品を正しくご使用ください。
スイッチポート単位で、マルチキャストグループの登録数を制限できるようになりました。 登録可能なグループ数の上限はインターフェースモードの ip igmp maximum-groupsコマンドで設定します。初期設定は0(制限なし)です。
本製品のスイッチチップ(ASIC)でIPv6パケットのフィルタリングやトラフィック分類を行うハードウェアIPv6アクセスリストをサポートしました。設定は新しく追加されたipv6 access-list(list)、ipv6 access-list(seq entry)コマンドで行います。
ハードウェアIPv6アクセスリストは、ハードウェアパケットフィルターおよびQoS機能において使用可能です。
ハードウェアパケットフィルターでハードウェアIPv6アクセスリストを使用できるようになりました。新しく追加されたipv6 traffic-filterコマンドを実行することにより、インターフェースにハードウェアIPv6アクセスリストを適用できます。
QoS(Quality of Service)機能をサポートしました。 今回からサポートされるハードウェアIPv6アクセスリストも使用可能です。 詳細はコマンドリファレンスをご覧ください。
これまで、AMFネットワーク名(atmf network-nameコマンド)の設定変更は、設定を保存して再起動するまで有効になりませんでしたが、本バージョンからは再起動が不要になりました。
本バージョンから、永続ログ(permanentログ)の保存先が不揮発性メモリー(NVS)からフラッシュメモリーに変更されました。
下記コマンドの実行モードが「非特権EXECモード」から「特権EXECモード」(権限レベル7以上)に変更されました。
show log show log permanent show log config
NTP関連コマンドが下記のとおり変更されました。詳細はコマンドリファレンスをご参照ください。
NTPサービスへのアクセスを制御するためのコマンドが ntp access-group コマンドから ntp restrict コマンド、ntp discard average コマンド、ntp discard minimum コマンドに変更されました。
従来の ntp access-group コマンドでは制御対象を標準IPアクセスリストで指定していましたが、ntp restrict コマンドではアクセスリストを使わず、コマンド上で直接対象アドレスを指定します。また、受信レート制限時に許容する最小受信間隔を ntp discard average コマンドと ntp discard minimum コマンドで変更できるようになりました。
リンクアグリゲーション(LAG)インターフェース(poX、saX)にshutdownコマンドを実行した場合、ランニングコンフィグ上、個々のメンバーポートにはshutdownコマンドが反映されず、LAGインターフェースにのみshutdownコマンドが反映されるよう仕様変更しました。実際の動作としてはこの状態で正常にシャットダウンが行われています。
ファームウェアバージョン 5.4.6-0.1 から 5.4.6-1.1 へのバージョンアップにおいて、以下の項目が修正されました。
AgentX: Internal error in type switching
ntp peerコマンドとntp serverコマンドで同一のIPv4/IPv6アドレスまたはホスト名を指定できていましたが、これを修正しました。
また、ntp peerコマンドかntp serverコマンドで設定を行った後に、その設定をno形式で削除する場合、どちらのコマンドでも削除されるようになりました。
static-channel-group
、no static-channel-group
、no channel-group
の実行時に、不要なエラーメッセージが表示されることがありましたが、これを修正しました。
HSL[732]: HSL: ERROR: Can't find multicast FDB entry : Port port1.0.1 mac (0100.5e00.0001) VID 0
NSM[558]: [IGMP-EVENTS] : Expiry (L2 IF Group-Source Query Re-Transmit Timer) for Grp 239.24.1.161 on port1.0.1
no atmf network-name
を実行しているとエラーが出力されていましたが、これを修正しました。
ファームウェアバージョン 5.4.6-1.1 には、以下の制限事項があります。
システム起動時に下記のコンソールメッセージやログメッセージが出力されることがありますが、動作には影響ありません。
コンソールメッセージ
stop: Unable to stop job: Did not receive a reply. Possible causes include: the remote application did not send a reply, the message bus security policy blocked the reply, the reply timeout expired, or the network connection was broken. xx:xx:xx awplus init: getty (ttyS0) main process (XXXX) terminated with status 1
ログメッセージ
daemon.warning awplus init: network/getty_console (ttyS0) main process (XXXX) terminated with status 1
service httpコマンドでWebサーバーを有効にした状態で起動するとbufferedログに以下のメッセージが出力されることがありますが、これはWeb GUI用のJavaアプレットファイルがインストールされていないことを示すものです。Web GUIを使用しない場合は動作に影響ありません。
2016 Feb 16 20:48:20 user.notice awplus root: No GUI resource file installed
enable-local 15
という不要な文字列が表示されます。
user.warning awplus NSM[XXXX]: 601 log messages were dropped - exceeded the log rate limitこれは短時間に大量のログメッセージが生成されたため一部のログ出力を抑制したことを示すものです。ログを抑制せずに出力させたい場合は、log-rate-limit nsmコマンドで単位時間あたりのログ出力上限設定を変更してください。
log(filter) コマンドで console ログの level (出力するメッセージレベルの指定)を notice、informational、debugging のいずれかに設定にした場合は、Web GUI を使用できません。
Web GUI を使用する場合は console ログの level を warning、errors、critical、alerts、emergencies のいずれかに設定してください。
なお、console ログのデフォルト設定は critical なので設定を変更していない場合は問題ありませんが、設定変更時にはご注意ください。
% Invalid input detected at '^' marker.
のエラーメッセージが出力されるべきですが、エラーメッセージが出力されないため、スクリプトファイルが正常に終了したかのように見えてしまいますが、通信には影響はありません。
トリガー設定時、scriptコマンドで指定したスクリプトファイルが存在しない場合、コンソールに出力されるメッセージ内のスクリプトファイルのパスが誤っています。
誤:% Script /flash/script-3.scp does not exist. Please ensure it is created before
正:% Script flash:/script-3.scp does not exist. Please ensure it is created before
また、スクリプトファイルが存在しないにもかかわらず前述のコマンドは入力できてしまうため、コンフィグに反映され、show triggerコマンドのスクリプト情報にもこのスクリプトファイルが表示されます。
sn enable trap
などと入力を省略した場合、入力したコマンドがホスト名欄に表示されコマンドが認識されない、または、コンソールの表示が乱れることがあります。コマンドはtab補完などを利用し省略せずに入力してください。
ioctl 35123 returned -1
のようなログが出力されることがありますが、通信には影響ありません。
Clock is synchronized, stratum 0, actual frequency is 0.000PPM, presicion is 2
Ctrl/C
キーを押して ping を中断してください。
起動後10分以内にntp peerコマンドでNTPを有効にすると、下記のようなエラーメッセージが出力されますが、動作には影響はありません。
ntpd[1847]: kernel reports TIME_ERROR: 0x41: pll unsync Resource temporarily unavailable
本製品から他の機器にTelnetで接続しているとき、次のようなメッセージが表示されます。
No entry for terminal type "network"; using vt100 terminal settings.
本製品のSSHサーバーに対して、次に示すような非対話式SSH接続(コマンド実行)をしないでください。
※本製品のIPアドレスを192.168.10.1と仮定しています。
clientHost> ssh manager@192.168.10.1 "show system"
SSHログイン時、ログアウトするときに以下のログが表示されますが、動作に影響はありません。
sshd[2592]: error: Received disconnect from xxx.xxx.xxx.xxx: disconnected by server request
no shutdown
を入力しても、ポートが有効にならないことがあります。この場合は、再度shutdown
→ no shutdown
を入力してください。
1ポートに適用するVLANクラシファイアグループは2グループまでにしてください。
同じVLANクラシファイアグループ内に複数のルールを定義した場合、設定順ではなく番号順に反映されます。
インターフェースにプライベートVLANの設定をしたままプライベートVLANを削除することはできません。プライベートVLANを削除する場合は次の手順でVLANを削除するようにしてください。
IPサブネットVLAN を使用する場合は、以下の条件を満たすように設定してください。
たとえば、ポート1.0.1〜1.0.4でIPサブネットVLAN「vlan10」、「vlan20」を使用する場合、これらのポートはすべて同じポートVLAN(たとえばvlan100)に所属させてください。
たとえば、ポート1.0.1〜1.0.4でIPサブネットVLAN「vlan10」、「vlan20」を使用している場合、他のポートでvlan10、vlan20を使用することはできません。
また、IPサブネットVLANは本製品(CPU)宛ての通信には使用できません。
% No such Group-Rec found
というエラーメッセージが表示されることがありますが、コマンドの動作には問題ありません。
clear ipv6 mld group *
ですべてのグループを削除した場合、ルーターポートのエントリーも削除されてしまいます。clear ipv6 mld group ff1e::1
のように特定のグループを指定した場合は削除されないため、グループを指定し削除してください。また、削除されてしまった場合もMLD Queryを受信すれば再登録されます。
no ipv6 mld snooping report-suppression
でReport抑制機能を無効化してください。
ARPやIGMPなどCPUで処理されるパケットに対してイングレスフィルターが正しく動作しません。
ARPに関しては、以下の設定でフィルターすることが可能です。
mls qos enable access-list 4000 deny any any vlan 100 class-map class1 match access-group 4000 policy-map policy1 class default class class1 interface port2.0.24 service-policy input policy1
AMFリンクとして使用しているスタティックチャンネルグループの設定や構成を変更する場合は、次に示す手順A・Bのいずれかにしたがってください。
[手順A]
[手順B]
オートリカバリーが成功したにもかかわらず、リカバリー後に正しく通信できない場合は、代替機の接続先が交換前と同じポートかどうかを確認してください。誤って交換前とは異なるポートに代替機を接続してしまった場合は、オートリカバリーが動作したとしても、交換前とネットワーク構成が異なるため、正しく通信できない可能性がありますのでご注意ください。
LACPとAMFを併用している場合、LACPチャンネルグループのメンバーポートがリンクダウンすると、次のようなエラーログが出力されますが、これはログのみの問題で、AMFや通信には影響ありません。
kern.err XXXX kernel: Unexpected parent vlan4092 found for [IFNAME] kern.err XXXX kernel: Parent interface vlan4092 found while deleting [IFNAME]
LACPインターフェースでAMFリンクの設定を行っている構成で対向機器が再起動すると、起動後に以下のログが出力されることがありますが、ログのみの問題でAMFの動作には影響ありません。
2016 Jan 21 16:09:46 user.notice awplus ATMF[523]: Incarnation is not possible with the data received port1.0.28 (ifindex 5028)
log host
で設定したすべてのsyslogサーバーに送信されます。
show atmf links guest detail
では表示されない項目があります。当該項目を確認するには、show lldp neighbors detail
を使用してください。
show atmf guests detail
で表示される Device Type の項目が空欄となります。
AMFゲストノードがAMFネットワークに初めて参加したとき、下記の状況においてゲストノードのファームウェアバージョン情報が表示されない場合があります。
show atmf guests detail
を実行した場合
show atmf links guest detail
を実行した場合
その場合は、次のいずれかを実行してください。
前記手順で復旧すると、それ以降本事象は発生しません。
パフォーマンス | |
---|---|
VLAN登録数 | 2048 |
MACアドレス(FDB)登録数 ※1 | 2K |
IPv4ホスト(ARP)登録数 | - |
IPv4ルート登録数 | - |
リンクアグリゲーション | |
グループ数(筐体あたり) | 4 ※2 |
ポート数(グループあたり) | 4 |
ハードウェアパケットフィルター | |
登録数 | 496 ※3 ※4 ※5 |
認証端末数 | |
認証端末数(ポートあたり) | 256 |
認証端末数(装置あたり) | 256 |
マルチプルダイナミックVLAN(ポートあたり) | 256 |
マルチプルダイナミックVLAN(装置あたり) | 256 |
ローカルRADIUSサーバー | |
ユーザー登録数 | - |
RADIUSクライアント(NAS)登録数 | - |
その他 | |
VRF-Liteインスタンス数 | - |
IPv4マルチキャストルーティングインターフェース数 | - |
最新のコマンドリファレンスに記載されていない機能、コマンドはサポート対象外ですので、あらかじめご了承ください。最新マニュアルの入手先については、次節「最新マニュアルについて」をご覧ください。
最新の取扱説明書「CentreCOM IE200 シリーズ 取扱説明書」(613-002295 Rev.A)、コマンドリファレンス「CentreCOM IE200 シリーズ コマンドリファレンス」(613-002310 Rev.B)は弊社ホームページに掲載されています。
本リリースノートは、これらの最新マニュアルに対応した内容になっていますので、お手持ちのマニュアルが上記のものでない場合は、弊社ホームページで最新の情報をご覧ください。
http://www.allied-telesis.co.jp/