リファレンス編 / L2 Switching


Port Configuration
Port Mirror
Link Aggregation
Load Balance
LAG Management
LAG Port Settings
LACP Priority Settings
LACP Port Settings
802.1Q VLAN
VLAN Management
PVID Settings
Port to VLAN
Port-VLAN Mapping
Q-in-Q
Global Settings
Port Settings
GARP
GARP Settings
GVRP Settings
802.3az EEE
Multicast
Multicast Filtering
IGMP Snooping
IGMP Settings
IGMP Querier
IGMP Static Groups
Multicast Groups
Router Ports
MLD Snooping
MLD Settings
MLD Querier
MLD Static Groups
Multicast Groups
Router Ports
Jumbo Frame
Spanning Tree
STP Global Settings
STP Port Settings
STP Bridge Settings
STP Port Advanced Settings
MST Config Identification
MST Instance ID Settings
MST Instance Priority Settings
MST Instance Info
STP Statistics
X-Ring Elite, X-Ring Pro ※サポート対象外
Loopback Detection
Global Settings
Port Settings
CFM
CFM Settings
MD Groups
MA Settings
MEP Settings
ERPS
ERPS Settings
ERPS Groups
EPSR
EPSR Groups



Port Configuration

スイッチポートの有効・無効、通信モード(速度・デュプレックス)、フローコントロールの有効・無効を設定します。

表 1:Port Configuration
項目名
説明
Port 設定を変更するポート番号を選択します。
Enable ポートの「Enabled」(有効)または「Disabled」(無効)を選択します。
デフォルトは「Enabled」です。
Speed ポートの通信モードを選択します。
・Auto: オートネゴシエーションを有効にし、通信速度を自動認識する
・Auto-10M: オートネゴシエーションを有効にし、通信速度を10Mbpsに固定する
・Auto-100M: オートネゴシエーションを有効にし、通信速度を100Mbpsに固定する
・Auto-1000M: オートネゴシエーションを有効にし、通信速度を1000Mbpsに固定する
・Auto-10/100M: オートネゴシエーションを有効にし、通信速度を10Mbpsまたは100Mbpsに固定する
・10M: オートネゴシエーションを無効にし、通信速度を10Mbpsに固定する
・100M: オートネゴシエーションを無効にし、通信速度を100Mbpsに固定する
・1000M: オートネゴシエーションを無効にし、通信速度を1000Mbpsに固定する
Duplex デュプレックスを「Auto」(自動)、「Half」(半2重)、「Full」(全2重)から選択します。
Flow Control フローコントロールの「Enabled」(有効)または「Disabled」(無効)を選択します。

表 2:コマンドボタン
項目名
説明
Apply 設定の変更をランニングコンフィグに保存し、動作に反映します。
Edit スイッチポートの説明文を、1~32文字の半角英数字で入力できます。



Port Mirror

ポートミラーリングは、特定のポートを通過するトラフィックをあらかじめ指定したミラーポートにコピーする機能です。

パケットを必要なポートにだけ出力するスイッチではパケットキャプチャーなどが困難ですが、ポートミラーリングを利用すれば、任意のポートのトラフィックをミラーポートでキャプチャーできます。

ポートミラーリングのセッションは、最大4つまで設定できます。

表 3:Port Mirror
項目名
説明
Session ID ポートミラーリングのセッション番号を表示します。
Monitor session state このセッションの「Enabled」(有効)または「Disabled」(無効)を選択します。
デフォルトは「Disabled」です。
Destination Port ミラーポートとして設定するポート番号を選択します。
Allow-ingress 「Enabled」を選択した場合、ミラーポートに接続された機器からの受信パケットを受け付けます。
「Disabled」を選択した場合、ミラーポートに接続された機器からの受信パケットを破棄します。パケットキャプチャーをする場合には、こちらを選択してください。
Sniffer RX Ports 受信トラフィック(RX)のソースポートを選択します。選択したポートで受信したトラフィックは、ミラーポートにコピーされます。
Sniffer TX Ports 送信トラフィック(TX)のソースポートを選択します。選択したポートで送信したトラフィックは、ミラーポートにコピーされます。

表 4:コマンドボタン
項目名
説明
Apply 設定の変更をランニングコンフィグに保存し、動作に反映します。



Link Aggregation

リンクアグリゲーション(ポートトランキング)は、複数の物理スイッチポートを束ねてスイッチ間の帯域幅を拡大するとともに、リンクの冗長性を高める機能です。

束ねたポートはリンクアグリゲーショングループ(LAG)またはチャンネルグループ、トランクグループなどと呼ばれ、論理的に1本のポートとして扱われます。グループから送信するトラフィックは、一定の基準にしたがいグループ内の各ポートに分散されます。また、グループ内のポートに障害が発生した場合は、残りのポートで通信を継続します。
Note
IEEE 802.3adでは、ポートの束を「リンクアグリゲーショングループ(LAG)」と呼びますが、本マニュアルでは原則的に「トランクグループ」を使用します。
リンクアグリゲーションには、トランクグループを手動で設定する方法と、LACP(Link Aggregation Control Protocol)というプロトコルを用いて、対向するポート間でネゴシエーションを行い、トランクグループを自動的に設定する方法があります。


Load Balance

表 5:Load Balance
項目名
説明
Load Balance Algorithm リンクアグリゲーションの送出ポート決定アルゴリズムにおいて、指定した種類のヘッダー情報を使います。
・MAC Address: MACアドレス
・IP/MAC Address: IPアドレスおよびMACアドレス
・Source Port: ポート番号

表 6:コマンドボタン
項目名
説明
Apply 設定の変更をランニングコンフィグに保存し、動作に反映します。



LAG Management

トランクグループの構成を行います。トランクグループは最大8つまで構成できます。

表 7:LAG Management
項目名
説明
LAG トランクグループ番号を選択します。
Name トランクグループの識別名を、1~32文字の半角英数字で設定します。
Type トランクグループの設定方法を選択します。
・Static: 手動設定によるトランクグループを使用
・LACP: LACPによる自動設定のトランクグループを使用
Ports トランクグループに追加するポートを選択します。
1つのトランクグループに最大8ポートまで所属させることができます。

表 8:コマンドボタン
項目名
説明
Apply 設定の変更をランニングコンフィグに保存し、動作に反映します。
Edit 選択したトランクグループの設定を変更します。
Clear 選択したトランクグループの設定を削除します。



LAG Port Settings

トランクグループの有効・無効、通信速度、フローコントロールの有効・無効を設定します。

表 9:LAG Port Settings
項目名
説明
LAG Select トランクグループ番号を選択します。
Enabled トランクグループの「Enabled」(有効)または「Disabled」(無効)を選択します。
Speed ポートの通信モードを選択します。
・Auto: オートネゴシエーションを有効にし、通信速度を自動認識する
・Auto-10M: オートネゴシエーションを有効にし、通信速度を10Mbpsに固定する
・Auto-100M: オートネゴシエーションを有効にし、通信速度を100Mbpsに固定する
・Auto-1000M: オートネゴシエーションを有効にし、通信速度を1000Mbpsに固定する
・Auto-10/100M: オートネゴシエーションを有効にし、通信速度を10Mbpsまたは100Mbpsに固定する
・10M: オートネゴシエーションを無効にし、通信速度を10Mbpsに固定する
・100M: オートネゴシエーションを無効にし、通信速度を100Mbpsに固定する
・1000M: オートネゴシエーションを無効にし、通信速度を1000Mbpsに固定する
Flow Control フローコントロールの「Enabled」(有効)または「Disabled」(無効)を選択します。

表 10:コマンドボタン
項目名
説明
Apply 設定の変更をランニングコンフィグに保存し、動作に反映します。



LACP Priority Settings

LACPのシステムプライオリティーを設定します。

表 11:LACP Priority Settings
項目名
説明
System Priority LACPのシステムプライオリティーを、1~65535の数値で設定します。
デフォルトは「32768」です。

表 12:コマンドボタン
項目名
説明
Apply 設定の変更をランニングコンフィグに保存し、動作に反映します。



LACP Port Settings

対象スイッチポートにおけるLACPタイムアウトを設定します。

LACPタイムアウトは、対向装置から受信したLACPパケットを無効と見なすまでの時間を示し、LACPの仕様では長・短2種類が定められています。

表 13:LACP Port Settings
項目名
説明
Port Select ポート番号を選択します。
Priority ポートのプライオリティーを、1~65535の数値で設定します。
Timeout LACPタイムアウトを選択します。
「Long」を選択すると、LACPパケットの送信間隔は30秒、無効と見なすまでの時間は90秒に設定されます。
「Short」を選択すると、LACPパケットの送信間隔は1秒、無効と見なすまでの時間は3秒に設定されます。
デフォルトは「Long」です。
Mode ポートのLACP動作モードを選択します。
・Active: LACPパケットを自発的に送信する
・Passive: 対向ポートからLACPパケットを受信したときだけLACPパケットを送信する

表 14:コマンドボタン
項目名
説明
Apply 設定の変更をランニングコンフィグに保存し、動作に反映します。



802.1Q VLAN

バーチャルLAN(VLAN)は、スイッチの設定によって論理的にブロードキャストドメインを分割する機能です。レイヤー2スイッチは、宛先MACアドレスとフォワーディングデータベースを用いて不要なトラフィックをフィルタリングする機能を持ちますが、未学習の宛先MACアドレスを持つユニキャストパケットと、マルチキャスト/ブロードキャストパケットは全ポートに出力します。VLANを作成して、頻繁に通信を行うホスト同士をグループ化することにより、不要なトラフィックの影響を受ける範囲を限定し、帯域をより有効に活用できるようになります。


VLAN Management

IEEE 802.1Q(VLANタギング)に基づくVLAN設定を行います。

また、ポートVLANや管理VLANに割り当てるVLAN IDもこの画面で作成します。

表 15:VLAN Management
項目名
説明
VLAN Action VLAN IDを追加するには「Add」を、作成したVLAN IDを削除するには「Delete」を選択します。
デフォルトVLAN(VLAN ID=1)は削除できません。
VLAN ID / VLAN List 設定するVLAN IDを、1~4094の数値で設定します。
すでに登録されているVLAN IDは追加できません。
VLAN Name / VLAN Prefix VLANの名前を、1~28文字の半角英数字で設定します。
何も設定しない場合、「VLANxxxx」(xxxxは4桁のVLAN ID)が自動的に登録されます。

表 16:コマンドボタン
項目名
説明
Apply 設定の変更をランニングコンフィグに保存し、動作に反映します。
Edit 選択したVLANの設定を変更します。
Delete 選択したVLANを削除します。

Note
デフォルトでは、すべてのポートにVLAN ID=1が割り当てられています。


PVID Settings

ポートVLANの設定を行います。

表 17:PVID Settings
項目名
説明
Port Select スイッチポートまたはトランクグループを選択します。
PVID ポートに割り当てるポートVLAN ID(PVID)を、1~4094の数値で設定します。
デフォルトは「1」です。
Accepted Type ポートで受け入れる受信パケットのVLANタグの有無を指定します。
・All: タグ付きパケット、タグなしパケットの両方を受信します。
・Tag Only: タグ付きパケットのみを受信します。タグなしパケットを受信した場合は破棄します。
・Untag Only: タグなしパケットのみを受信します。タグ付きパケットを受信した場合は破棄します。
デフォルトは「All」です。
Ingress Filtering イングレスフィルタリングの有効・無効を選択します。
・Enabled: イングレスフィルタリングを有効にします。タグ付きパケットを受信した場合は、該当ポートが所属しているいずれかのVLANと、パケットに付加されたVLANタグのVLAN IDが一致する場合のみ受信します。該当ポートが所属しているいずれかのVLANと、パケットに付加されたVLANタグのVLAN IDが一致しない場合は、パケットを破棄します。
・Disabled: イングレスフィルタリングを無効にします。タグ付きパケットを受信した場合は、本製品に設定されたいずれかのVLANのVIDと一致すると、そのVIDを持つVLANの所属と判断してパケットを転送します。
デフォルトは「Enabled」です。

表 18:コマンドボタン
項目名
説明
Apply 設定の変更をランニングコンフィグに保存し、動作に反映します。



Port to VLAN

スイッチポートまたはトランクグループをVLANメンバーに追加する設定を行います。

表 19:Port to VLAN
項目名
説明
VLAN ID VLAN IDを選択します。
Membership VLANメンバーへの追加方法を選択します。
・Forbidden: GVRP機能が有効の場合に、該当のVLANメンバーに所属できない
・Excluded: 該当のVLANメンバーに所属できない
・Tagged: タグあり(Tagged)ポートとして、該当のVLANメンバーに所属できる
・Untagged: タグなし(Untagged)ポートとして、該当のVLANメンバーに所属できる

表 20:コマンドボタン
項目名
説明
Apply 設定の変更をランニングコンフィグに保存し、動作に反映します。



Port-VLAN Mapping

ポートごとにVLANの状態を表示します。



Q-in-Q

ダブルタグVLAN(VLANスタッキング)の設定を行います。

ダブルタグVLANは、VLANタグを2重に付加する特殊なVLANです。オリジナルパケットのVLANタグ(内側タグ)をもう1つのタグ(外側タグ)でカプセル化する一種のトンネリング技術と言えます(IEEE 802.1Qトンネリングなどとも呼ばれます)。


Global Settings

表 21:Global Settings
項目名
説明
Outer VLAN Ethertype 外側タグのTPID(VLANタグを示すプロトコルタイプ値)を、0x0000~0xFFFFの16進数で入力します。
デフォルトは「0x9100」です。

表 22:コマンドボタン
項目名
説明
Apply 設定の変更をランニングコンフィグに保存し、動作に反映します。

Note
ダブルタグVLAN(VLANスタッキング)使用時、外側タグが付加されてフレームサイズが1522バイトを超える可能性があるため、「L2 Switching」/「Jumbo Frame」画面でジャンボフレームを設定してください。

Port Settings

表 23:Port Settings
項目名
説明
Port Select ダブルタグVLANを使用するポートを選択します。
Outer PVID ポートに割り当てるダブルタグVLAN ID(PVID)を数値で設定します。
Outer Mode 転送するパケットに外側タグを付加するか否かを選択します。
・UNI: 外側タグを付加しない
・NNI: 外側タグを付加する

表 24:コマンドボタン
項目名
説明
Apply 設定の変更をランニングコンフィグに保存し、動作に反映します。



GARP

GARP/GVRP機能の設定を行います。


GARP Settings

GARPタイマーを設定します。

表 25:GARP
項目名
説明
Join Time Joinタイマーを、6~600の数値(単位:秒)で設定します。
デフォルトは「10」です。
Leave Time Leaveタイマーを、12~3000の数値(単位:秒)で設定します。
デフォルトは「30」です。
Leave All Time Leave Allタイマーを、12~12000の数値(単位:秒)で設定します。
デフォルトは「240」です。

表 26:コマンドボタン
項目名
説明
Apply 設定の変更をランニングコンフィグに保存し、動作に反映します。



GVRP Settings

GVRP機能の設定を行います。

表 27:GVRP
項目名
説明
State GVRP機能の「Enabled」(有効)または「Disabled」(無効)を選択します。
デフォルトは「Disabled」です。

表 28:コマンドボタン
項目名
説明
Apply 設定の変更をランニングコンフィグに保存し、動作に反映します。



802.3az EEE

IEEE 802.3az 省電力イーサネット(Energy Efficient Ethernet)機能の設定を行います。

Energy Efficient Ethernet機能を有効にすると、ネットワークの性能に影響を与えることなく電力を削減することができます。

表 29:802.3az EEE
項目名
説明
Port Select スイッチポートを選択します。
State Energy Efficient Ethernet機能の「Enabled」(有効)または「Disabled」(無効)を選択します。
デフォルトは「Disabled」です。

表 30:コマンドボタン
項目名
説明
Apply 設定の変更をランニングコンフィグに保存し、動作に反映します。



Multicast

IGMP Snooping、MLD Snoopingの設定を行います。


Multicast Filtering

マルチキャストパケットのフィルタリング機能を設定します。

表 31:Multicast Filtering
項目名
説明
Unknown Multicast Action 未学習のマルチキャストパケットの処理方法を選択します。
・Drop: 破棄する
・Flood: フラッディングする
・Router Port: ルーターポートに転送する
デフォルトは「Flood」です。

表 32:コマンドボタン
項目名
説明
Apply 設定の変更をランニングコンフィグに保存し、動作に反映します。



IGMP Snooping

IGMP Snoopingは、VLAN環境において不要なIPv4マルチキャストトラフィックをフィルタリングする機能です。

IGMP Snoopingを使わない場合、マルチキャストパケットはサブネット(VLAN)単位で配送されます。すなわち、VLAN内にグループメンバーが1台でもいると、同一VLAN内のすべてのポートにパケットが転送されてしまいます。

IGMP Snoopingを有効にすると、本製品は各ポートで交換されるIGMPメッセージ(Membership Report、Query、Leave)を監視して、メンバーの存在するポートにだけ該当グループのIPv4マルチキャストトラフィックを配送するようになります。


IGMP Settings

表 33:IGMP Settings
項目名
説明
IGMP Snooping State IGMP Snoopingの「Enable」(有効)または「Disable」(無効)を選択します。
デフォルトは「Enable」です。
IGMP Snooping Version 本製品で使用するIGMPバージョンを「v2」または「v3」から選択します。
デフォルトは「v2」です。
IGMP Snooping Report Suppression IGMP SnoopingのReport抑制機能の「Enable」(有効)または「Disable」(無効)を選択します。
デフォルトは「Enable」です。

表 34:コマンドボタン
項目名
説明
Apply 設定の変更をランニングコンフィグに保存し、動作に反映します。



IGMP Querier

VLANごとのQuerier設定を行います。

IGMP Snoopingでは、ネットワーク上のすべての機器に対して定期的にIGMP Queryメッセージを送信し、メンバーシップを更新する、中心となる機器(IGMP Querier)が必要となります。通常は、この役割をマルチキャストルーターが行いますが、VLAN内にマルチキャストルーターが存在しない場合は、本製品がIGMP QuerierとしてIGMP Queryの送信を行うことができます。

表 35:IGMP Querier
項目名
説明
VLAN ID VLAN IDを選択します。
Querier State IGMP Querierの「Disable」(無効)または「Enable」(有効)を選択します。
デフォルトは「Disable」です。
Querier Version 送信するIGMPパケットのバージョンを「v2」または「v3」から選択します。
デフォルトは「v2」です。

表 36:コマンドボタン
項目名
説明
Apply 設定の変更をランニングコンフィグに保存し、動作に反映します。
Edit IGMP Querierの設定内容を変更します。



IGMP Static Groups

マルチキャストグループを登録します。

表 37:IGMP Static Groups
項目名
説明
VLAN ID VLAN IDを選択します。
Group IP Address マルチキャストグループのIPアドレスを入力します。
Member Ports 該当のマルチキャストグループに所属するスイッチポート番号を選択します。

表 38:コマンドボタン
項目名
説明
Add マルチキャストグループを追加します。
Edit マルチキャストグループの設定内容を変更します。
Delete マルチキャストグループを削除します。



Multicast Groups

マルチキャストグループの情報を表示します。



Router Ports

ルーターポート(IGMP Snoopingにおいてマルチキャストルーターが接続されているポート)を表示します。



MLD Snooping

MLD Snoopingは、VLAN環境において不要なIPv6マルチキャストトラフィックをフィルタリングする機能です。

MLD Snoopingを使わない場合、マルチキャストパケットはサブネット(VLAN)単位で配送されます。すなわち、VLAN内にグループメンバーが1台でもいると、同一VLAN内のすべてのポートにパケットが転送されてしまいます。

MLD Snoopingを有効にすると、本製品は各ポートで交換されるMLDメッセージ(Multicast Listener Report、Query、Done)を監視して、メンバーの存在するポートにだけ該当グループのIPv6マルチキャストトラフィックを配送するようになります。


MLD Settings

MLD Snoopingに関する一般設定を行います。

表 39:MLD Settings
項目名
説明
MLD Snooping State MLD Snoopingの「Enable」(有効)または「Disable」(無効)を選択します。
デフォルトは「Disable」です。
MLD Snooping Version 本製品で使用するIGMPバージョンを「v1」または「v2」から選択します。
デフォルトは「v1」です。
MLD Snooping Report Suppression MLD SnoopingのReport抑制機能の「Enable」(有効)または「Disable」(無効)を選択します。
デフォルトは「Enable」です。

表 40:コマンドボタン
項目名
説明
Apply 設定の変更をランニングコンフィグに保存し、動作に反映します。



MLD Querier

VLANごとのQuerier設定を行います。

MLD Snoopingでは、ネットワーク上のすべての機器に対して定期的にMLD Queryメッセージを送信し、メンバーシップを更新する、中心となる機器(MLD Querier)が必要となります。通常は、この役割をマルチキャストルーターが行いますが、VLAN内にマルチキャストルーターが存在しない場合は、本製品がMLD QuerierとしてMLD Queryの送信を行うことができます。

表 41:MLD Querier
項目名
説明
VLAN ID VLAN IDを選択します。
Querier State MLD Querierの「Disable」(無効)または「Enable」(有効)を選択します。
デフォルトは「Disable」です。
Querier Version 送信するMLDパケットのバージョンを「v1」または「v2」から選択します。
デフォルトは「v1」です。

表 42:コマンドボタン
項目名
説明
Apply 設定の変更をランニングコンフィグに保存し、動作に反映します。



MLD Static Groups

マルチキャストグループを登録します。

表 43:MLD Static Groups
項目名
説明
VLAN ID VLAN IDを選択します。
Group IP Address マルチキャストグループのIPアドレスを入力します。
Member Ports 該当のマルチキャストグループに所属するスイッチポート番号を選択します。

表 44:コマンドボタン
項目名
説明
Add マルチキャストグループを追加します。
Edit マルチキャストグループの設定内容を変更します。
Delete マルチキャストグループを削除します。



Multicast Groups

マルチキャストグループの情報を表示します。



Router Ports

ルーターポート(MLD Snoopingにおいてマルチキャストルーターが接続されているポート)を表示します。



Jumbo Frame

ジャンボフレームの設定を行います。

通常、Ethernetフレームの最大送受信サイズは、ヘッダーを含めて1522バイトと規定されており、これを超える大きさのEthernetフレームは破棄されます。ジャンボフレームは、Ethernetフレームの最大送受信サイズを拡張し、大きいデータの転送に必要なヘッダーの数を相対的に減らすことで、ネットワークをより効率的に活用する仕組みです。

ジャンボフレームを有効にするためには、ネットワークの伝送経路上のすべてのインターフェースでジャンボフレームが有効で、同じ最大送受信サイズに設定されている必要があります。

表 45:Jumbo Frame
項目名
説明
Jumbo Frame (Bytes) Ethernetフレーム長を、1518~9216の数値(単位:バイト)で設定します。

表 46:コマンドボタン
項目名
説明
Apply 設定の変更をランニングコンフィグに保存し、動作に反映します。



Spanning Tree

スパニングツリープロトコルは、スイッチ(ブリッジ)ネットワークにおいて、冗長経路(複数経路)の設定を可能とし、ネットワークの耐障害性を高めるプロトコルです。


STP Global Settings

スパニングツリーに関する一般設定を行います。

表 47:STP Global Settings
項目名
説明
Enabled スパニングツリーの「Enabled」(有効)または「Disabled」(無効)を選択します。
デフォルトは「Disabled」です。
BPDU Forward システム全体でSTP、RSTP、MSTP機能が無効なときに受信したBPDUパケットの処理方法を選択します。
・flooding: 受信したBPDUパケットをフラッディングする
・filtering: 受信したBPDUパケットを破棄する
デフォルトは「flooding」です。
PathCost Method パスコスト値の「short」(16bit値)または「long」(32bit値)を選択します。
デフォルトは「long」です。
Force Version 本製品で使用するスパニングツリーの動作モード(バージョン)を選択します。
・STP-Compatible: Spanning Tree Protocol(IEEE 802.1D)
・RSTP-Operation: Rapid Spanning Tree Protocol(IEEE 802.1w)
・MSTP-Operation: Multiple Spanning Tree Protocol(IEEE 802.1s)
デフォルトは「RSTP-Operation」です。

表 48:コマンドボタン
項目名
説明
Apply 設定の変更をランニングコンフィグに保存し、動作に反映します。



STP Port Settings

ポートのパスコスト、エッジポートなどの設定を行います。

表 49:STP Port Settings
項目名
説明
Port Select スイッチポートまたはトランクグループを選択します。
Admin Enable STPポートとして管理するには「Enabled」(有効)を、管理できないようにするには「Disabled」(無効)を選択します。
Path Cost (0 = Auto) ポートに設定しているコストを数値で設定します。
「0」に設定するとポートのパスコストは自動的に設定されます。
デフォルトは「0」です。
Edge Port エッジポート(他のブリッジが存在しないPCなどの端末接続用ポート)を設定します。
・YES: エッジポートにする
・NO: 通常ポート(非エッジポート)にする
デフォルトは「NO」です。
P2P MAC ポイントツーポイントリンクを設定します。ポート上に他のブリッジが1台しか存在しない場合に指定します。
・YES: ポイントツーポイントリンクにする
・NO: ポイントツーポイントリンクにしない
Migrate チェックを付けると、RSTPまたはMSTPへの移行機能を有効にします。

表 50:コマンドボタン
項目名
説明
Apply 設定の変更をランニングコンフィグに保存し、動作に反映します。



STP Bridge Settings

ブリッジの設定を行います。

スパニングツリーの構成時は、ブリッジ同士がBPDU(Bridge Protocol Data Unit)を交換します。各ブリッジが送出するBPDUから、優先度とMACアドレスからなるブリッジIDを比較し、ブリッジIDがもっとも小さいブリッジを「ルートブリッジ」として選出します。そして、ルートブリッジからのホップ数と各ブリッジに設定されたパスコストに基づいて、有効な経路を決定します。

表 51:STP Bridge Settings
項目名
説明
Priority ブリッジプライオリティーを選択します。
デフォルトは「32768」です。
Forward Delay ルートブリッジのフォワードディレイタイムを、4~30の数値(単位:秒)で設定します。
デフォルトは「15」です。
Max Age 最大エージタイムを、6~40の数値(単位:秒)で設定します。
最大エージタイムは、ルートブリッジからBPDUが届かなくなったことを認識するまでの時間(秒)です。この時間内にBPDUを受信できなかった場合、各ブリッジはスパニングツリーの再構成を開始します。
デフォルトは「20」です。
Tx Hold Count 転送保留カウント値を、1~10の数値で設定します。
転送保留カウント値は、1秒間に送信するBPDUの上限の数を指します。
デフォルトは「6」です。
Hello Time ハロータイムを、1~10の数値(単位:秒)で設定します。ハロータイムは、ルートブリッジがBPDUを送信する間隔(秒)を指します。
デフォルトは「2」です。

表 52:コマンドボタン
項目名
説明
Apply 設定の変更をランニングコンフィグに保存し、動作に反映します。



STP Port Advanced Settings

スイッチポートまたはトランクグループにプライオリティーを設定します。

表 53:STP Port Advanced Settings
項目名
説明
Port Select スイッチポートまたはトランクグループを選択します。
Priority プライオリティーを選択します。
デフォルトは「128」です。

表 54:コマンドボタン
項目名
説明
Apply 設定の変更をランニングコンフィグに保存し、動作に反映します。



MST Config Identification

MSTインスタンスについての設定を行います。

表 55:MST Config Identification
項目名
説明
Configuration Name MSTリージョンの識別情報を、1~32文字の半角英数字で設定します。
デフォルトは空白です。
Revision Level MSTリージョン設定のリビジョンを、0~65535の数値で設定します。
デフォルトは「0」です。

表 56:コマンドボタン
項目名
説明
Apply 設定の変更をランニングコンフィグに保存し、動作に反映します。



MST Instance ID Settings

MSTインスタンスの番号、割り当てるVLAN IDを設定します。

表 57:MST Instance ID Settings
項目名
説明
MSTI ID MSTインスタンスの番号を、0~15の数値で設定します。
VID List VLAN IDを選択します。

表 58:コマンドボタン
項目名
説明
Move 設定の変更をランニングコンフィグに保存し、ページの内容を更新します。



MST Instance Priority Settings

MSTインスタンスのプライオリティーを設定します。

表 59:MST Instance Priority Settings
項目名
説明
MSTI ID MSTインスタンスの番号を選択します。
Priority MSTインスタンスのブリッジプライオリティーを選択します。

表 60:コマンドボタン
項目名
説明
Apply 設定の変更をランニングコンフィグに保存し、動作に反映します。



MST Instance Info

MSTインスタンスの情報を表示します。



STP Statistics

STPの統計情報を表示します。



X-Ring Elite, X-Ring Pro ※サポート対象外



Loopback Detection

ループガード機能のLoopback Detection(LDF検出)の設定を行います。


Global Settings

LDF検出の一般設定を行います。

表 61:Global Settings
項目名
説明
State LDF検出の「Enabled」(有効)または「Disabled」(無効)を選択します。
デフォルトは「Disabled」です。
Interval LDFの送信間隔を、1~32767の数値(単位:秒)で設定します。
デフォルトは「1」です。
Recover Time ポートがシャットダウンされたあとに、自動的にポート無効実行前の状態に戻るまでの時間を、60~1000000の数値(単位:秒)で設定します。
デフォルトは「60」です。

表 62:コマンドボタン
項目名
説明
Apply 設定の変更をランニングコンフィグに保存し、動作に反映します。



Port Settings

LDF検出を有効にするスイッチポートを設定します。

表 63:Port Settings
項目名
説明
Port Select スイッチポートを選択します。
State LDF検出の「Enabled」(有効)または「Disabled」(無効)を選択します。

表 64:コマンドボタン
項目名
説明
Apply 設定の変更をランニングコンフィグに保存し、動作に反映します。



CFM

イーサネットCFM(Connectivity Fault Management)は、イーサネットネットワーク上の任意の2点間におけるL2接続性を監視し、接続障害を検出・通知する機能です。

CFM Settings

イーサネットCFMの設定を行います。

表 65:CFM Settings
項目名
説明
State イーサネットCFMの「Enabled」(有効)または「Disabled」(無効)を選択します。

表 66:コマンドボタン
項目名
説明
Apply 設定の変更をランニングコンフィグに保存し、動作に反映します。



MD Groups

メンテナンスドメイン(MD)の設定を行います。

表 67:MD Groups
項目名
説明
Group Name MDインスタンス名を、1~22文字の半角英数字で入力します。
Level レベルを0~7から選択します。
メンテナンスドメインは最大8レベルまで入れ子にすることができ、低いレベルをより高いレベルの中に包括することができます。

表 68:コマンドボタン
項目名
説明
Add メンテナンスドメインを登録します。
Delete メンテナンスドメインを削除します。



MA Settings

メンテナンスアソシエーション(MA)の設定を行います。

表 69:MA Settings
項目名
説明
MA Name MA名を、1~22文字の半角英数字で入力します。
MD Group MDインスタンス名を選択します。
Interval メンテナンスエンドポイント(MEP)間の接続性を定期的に確認するCC(Continuity Check)メッセージの送信間隔を、「100ms」(100ミリ秒)、「1s」(1秒)、「10s」(10秒)、「1min」(1分)、「10min」(10分)から選択します。
VLAN 管理対象のVLAN IDを、1~4094の数値で入力します。

表 70:コマンドボタン
項目名
説明
Add メンテナンスアソシエーションを登録します。
Delete メンテナンスアソシエーションを削除します。



MEP Settings

メンテナンスエンドポイント(MEP)の設定を行います。

表 71:MEP Settings
項目名
説明
MEP ID MEP IDを、1~255の数値で入力します。
Port ポート名を選択します。
MA Name MA名を選択します。
Direction メンテナンスエンドポイントの種類を、「Up」または「Down」から選択します。
CC CC(Continuity Check)メッセージによる接続性確認をする場合は「Enable」を、しない場合は「Disable」(無効)を選択します。
LB LB(Loopback)メッセージによる接続性確認をする場合は「Enable」(有効)を、しない場合は「Disable」(無効)から選択します。
Peer MEPs 2点間のもう一方のMEP IDを、1~255の数値で入力します。
MEP ID 選択したMEP IDの設定内容を一覧表示します。

表 72:コマンドボタン
項目名
説明
Add メンテナンスエンドポイントを登録します。
Delete メンテナンスエンドポイントを削除します。




ERPS

国際標準規格ITU-T G.8032 に準拠したリングプロトコル、G.8032(ERPS=Ethernet Ring Protection Switching)は、リング構成のEthernetネットワークに特化したレイヤー2のループ防止・冗長化機能です。

ERPS Settings

ERPSの一般設定を行います。

表 73:ERPS Settings
項目名
説明
State ERPSを使用する場合は「Enabled」を、使用しない場合は「Disabled」(無効)を選択します。

表 74:コマンドボタン
項目名
説明
Apply 設定の変更をランニングコンフィグに保存し、動作に反映します。



ERPS Groups

ERPインスタンスの設定を行います。
Note
「Monitor Instance」は未サポートとなります。

表 75:ERPS Groups
項目名
説明
ERP Instance ERPインスタンスを、1~8の数値で入力します。
Ring ID リングIDを、1~255の数値で入力します。
Role 「RPL Owner」、「RPL Neighbor」、「Other」から選択します。
「revertive」にチェックを付けると、障害回復時に復帰モードで動作します。
East Link Eastポートとして使用するポートを選択します。
「RPL」にチェックを付けると、RPLを有効にします。
West Link Westポートとして使用するポートを選択します。
「RPL」にチェックを付けると、RPLを有効にします。
MEL ERPインスタンス内のR-APSメッセージのレベルを、0~7の数値で入力します。
R-APS Channel VLAN R-APSメッセージを送受信するためのコントロールVLANに設定するVLAN IDを、1~4094の数値から選択します。
Traffic Channel Instance 0~15から選択します。
Type 「Major-ring」(メジャーリング)または「Sub-ring」(サブリング)から選択します。interconnectedにチェックを付けると、相互接続が可能です。
WTR Timer 復帰モードを設定した場合に、障害が回復してからの状態変化までの時間を、1~12の数値で入力します。
Guard Timer R-APSメッセージを連続して受信したときに、連続した状態変化を回避する時間を、1~200の数値で入力します。
Hold-off Timer 障害を検知してからの状態変化までの時間を、0~100の数値で入力します。
ERP Instance 選択したERPインスタンスの設定内容を一覧表示します。

表 76:コマンドボタン
項目名
説明
Add ERPインスタンスを登録します。
Delete ERPインスタンスを削除します。



EPSR

イーサネットリングプロテクション(EPSR = Ethernet Protected Switched Ring)は、リング構成のEthernetネットワークに特化したレイヤー2のループ防止・冗長化機能(RFC3619)です。

EPSR Groups

EPSRの一般設定を行います。

表 77:EPSR Groups
項目名
説明
Name EPSRドメイン名を、半角英数字で入力します。
Mode 「Transit」のみサポートになります。
State EPSRドメインを使用する場合は「Enabled」を、使用しない場合は「Disabled」(無効)を選択します。
Control Vlan 制御メッセージを運ぶコントロールVLANに設定するVLAN IDを選択します。
Data Vlan 通常データを運ぶデータVLANに設定するVLAN IDを入力します。
Trap EPSRドメインの状態が変化したときにSNMPトラップを送信する場合は「Enabled」を、送信しない場合は「Disabled」(無効)を選択します。
Topology Change 障害発生などによりG.8032サブリングのトポロジーが変更になった場合に、その変更をEPSRリングへ通知する場合は「Enabled」を、通知しない場合は「Disabled」を選択します。
EPSR Name 選択したEPSRドメインの設定内容を一覧表示します。

表 78:コマンドボタン
項目名
説明
Add EPSRを登録します。
Edit 設定を編集します。
Delete EPSRを削除します。



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