ipv6 access-list standard(seq entry)

モード: 名前付き標準IPv6アクセスリストモード
カテゴリー: トラフィック制御 / アクセスリスト


(config-ipv6-std-acl)# [<1-65535>] {deny|permit} SRCIP6

(config-ipv6-std-acl)# no <1-65535>

(config-ipv6-std-acl)# no {deny|permit} SRCIP6


対象名前付き標準IPv6アクセスリスト(シーケンス番号対応)にエントリーを新規追加または変更する。
no形式で実行した場合は指定したエントリーを削除する。

名前付き標準IPv6アクセスリストは複数のエントリーから構成されるリストで、検索はシーケンス番号によって指定したエントリーの並び順に行われる。検索時には、最初にマッチしたエントリーで処理(permitかdeny)が行われるか結果(permitかdeny)が返され、マッチした時点で検索は終了する。どのエントリーにもマッチしなかった場合はdenyとなる。


パラメーター

<1-65535> シーケンス番号。対象アクセスリスト内におけるエントリーの位置を指定する。エントリーの新規追加時にシーケンス番号を省略した場合は、リストの最後尾にエントリーが追加され、既存の最後尾エントリーより大きい直近の10の倍数が新規エントリーの番号として自動採番される(最初にシーケンス番号なしで作成したエントリーの番号は10になる。また、最後尾エントリーの番号が99の状態でシーケンス番号を指定せずに新規エントリーを追加した場合は100になる)。なお、設定を保存して再起動した場合、各エントリーのシーケンス番号は保持されず、10, 20, 30のような10刻みの値に変更される
deny|permit 条件に合致した場合のアクション。拒否(deny)、許可(permit)のどちらかを指定する
SRCIP6 IPv6アドレス。次のいずれかの形式で指定する
X:X::X:X/M IPv6アドレスとマスク長。マスク長Mは、対象アドレスとX:X::X:Xの先頭何ビットを比較するかを指定する
any すべてのIPv6アドレスに合致させる場合に指定する。「::/0」と同義


使用例

■ マルチキャストグループアドレス「ff1e::d017」を拒否し、その他は許可する名前付き標準IPv6アクセスリスト「gb」を作成する。

awplus(config)# ipv6 access-list standard gb
awplus(config-ipv6-std-acl)# deny ff1e::d017/128
awplus(config-ipv6-std-acl)# permit any

■ マルチキャストグループアドレス「ff1e::bf:109f」と「ff1e::bf:110e」だけを許可する名前付き標準IPv6アクセスリスト「gj」を作成する。
awplus(config)# ipv6 access-list standard gj
awplus(config-ipv6-std-acl)# permit ff1e::bf:109f/128
awplus(config-ipv6-std-acl)# permit ff1e::bf:110e/128


注意・補足事項

■ 名前付き標準IPv6アクセスリストの末尾には「deny any」、すなわち、すべてをdenyする暗黙のエントリーが存在している。


コマンドツリー

ipv6 access-list standard(list) (グローバルコンフィグモード)
    |
    +- ipv6 access-list standard(seq entry)(名前付き標準IPv6アクセスリストモード)


関連コマンド

access-list(standard)(グローバルコンフィグモード)
ipv6 mld access-group(インターフェースモード)
ipv6 mld limit(インターフェースモード)
ipv6 mld limit(グローバルコンフィグモード)
show access-list(非特権EXECモード)
show ipv6 access-list(非特権EXECモード)
vty ipv6 access-class(グローバルコンフィグモード)



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