[index] CentreCOM x230シリーズ コマンドリファレンス 5.4.4

IP / IPインターフェース


IPインターフェースの作成・削除
セカンダリーIPアドレス
ループバックインターフェース


IPインターフェースは、IPパケットの送受信(IP通信)を行うためのインターフェースです。

IPインターフェースは、インターフェースモードでip addressコマンドを実行し、対象インターフェースにIPアドレス(とネットマスク)を割り当てることによって作成します。

IPアドレスを割り当てることのできるインターフェースは次のとおりです。


IPインターフェースの作成・削除

■ IPインターフェースを作成するにはインターフェースモードのip addressコマンドを使って、対象インターフェースにIPアドレスとネットマスクを割り当てます。ネットマスクはマスク長で指定します。

awplus(config)# interface vlan10
awplus(config-if)# ip address 192.168.10.1/24


Note - 複数のインターフェースに対し、同一サブネットのIPアドレスを割り当てることはできません。たとえば、vlan10にIPアドレス192.168.10.1/24を割り当てた場合、192.168.10.2〜192.168.10.254の範囲は同一IPサブネットになるので、この範囲を他のインターフェースに割り当てることはできません。

■ インターフェースに割り当てたIPアドレスを変更するには、再度ip addressコマンドを実行します。

awplus(config)# interface vlan10
awplus(config-if)# ip address 192.168.100.1/24


■ インターフェースに割り当てたIPアドレスを削除するには、ip addressコマンドをno形式で実行します。

awplus(config)# interface vlan10
awplus(config-if)# no ip address


■ 割り当てられたIPアドレスなど、IPインターフェースの情報はshow ip interfaceコマンドで確認できます。

awplus> show ip interface
Interface             IP-Address      Status          Protocol
lo                    unassigned      admin up        running
vlan1                 unassigned      admin up        down
vlan10                192.168.10.1    admin up        running
vlan20                192.168.20.1    admin up        running
vlan30                192.168.30.1    admin up        running

awplus> show ip interface vlan10
Interface             IP-Address      Status          Protocol
vlan10                192.168.10.1    admin up        running



セカンダリーIPアドレス

本製品では、1つのインターフェース上に複数のIPアドレスを設定することができます。こうすることにより、同一インターフェースの配下に複数のIPサブネットを混在させることができます。

複数のIPアドレスを割り当てる場合、主となるアドレスをプライマリーアドレス、その他のアドレスをセカンダリーアドレスと呼びます。

■ vlan10にIPアドレスを3つ割り当てます。複数アドレスを設定する場合は、最初にプライマリーアドレスを割り当て、次にセカンダリーアドレスを割り当てます。セカンダリーアドレスを設定するときは、ip addressコマンドにsecondaryオプションを付けてください。

awplus(config)# interface vlan10
awplus(config-if)# ip address 192.168.10.1/24
awplus(config-if)# ip address 192.168.11.1/24 secondary
awplus(config-if)# ip address 192.168.12.1/24 secondary


Note - secondaryオプションを忘れると、プライマリーアドレスの指定となるため、以前に設定したプライマリーアドレスが変更されてしまいます。たとえば、前記の「ip address 192.168.11.1/24 secondary」を「ip address 192.168.11.1/24」としてしまうと、その前の行で設定したプライマリーアドレス192.168.10.1/24が192.168.11.1/24に変更されてしまいます。

ループバックインターフェース

ループバックインターフェースは、下位層(物理層/データリンク層)との関連を持たない仮想的なインターフェースです。物理的なインターフェースに割り当てたIPアドレスは、該当インターフェースのリンクダウンにより到達不能になる可能性がありますが、ループバックインターフェースは下位層の状態に依存しないため、このインターフェースに設定したIPアドレスを広告することで、本製品への到達性を高めることができます。

■ ループバックインターフェースは「lo」というインターフェース名を持ちます。ループバックインターフェースにIPアドレスを設定するには、次のようにします。

awplus(config)# interface lo
awplus(config-if)# ip address 192.168.0.1/32


■ ループバックインターフェースのIPアドレスを変更するには、再度ip addressコマンドを実行します。

awplus(config)# interface lo
awplus(config-if)# ip address 192.168.0.2/32


■ ループバックインターフェースのIPアドレスを削除するには、ip addressコマンドをno形式で実行します。

awplus(config)# interface lo
awplus(config-if)# no ip address


■ ループバックインターフェースの情報を確認するには、show interfaceコマンドかshow ip interfaceコマンドを使います。「lo」がループバックインターフェースです。

awplus> show interface lo
awplus> show ip interface lo



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