[index] CentreCOM x230シリーズ コマンドリファレンス 5.4.6
| フラッシュメモリー | flash | 電源を切っても情報が保持される比較的大容量の記憶装置。起動用のファームウェアイメージファイルや設定スクリプトファイルなどを保存するために使う。また、例外発生時(プロセスが異常終了したとき)に生成されるコアダンプファイル(*.tgz)もフラッシュメモリーに保存される。一般的なコンピューターのハードディスクに相当する | 
| NVS(Non-Volatile Storage) | nvs | バッテリーバックアップされた比較的小容量の記憶装置。永続ログ(permanentログ)や各種設定情報を保存するために使う | 
| SDHCカード | card | 電源を切っても情報が保持される着脱可能な記憶装置。ファームウェアイメージファイルや設定スクリプトファイルの持ち運び、バックアップ、インストールなどに使う。サポートするファイルシステム(フォーマット)はFAT32、ext2、ext3、ext4 | 
Note - フラッシュメモリーの空き容量が8MByte以下の場合、NSMプロセス異常終了時のコアダンプファイル(*.tgz)が正しく保存されません。コアダンプファイルを正しく保存するには10MByte以上の空き容量を確保して運用するようにしてください。フラッシュメモリーの空き容量を確認するにはshow file systemsコマンドを、不要なファイルを削除するにはdeleteコマンドを使います。また、例外の発生日時や対象プロセスは、show exception logコマンドで確認できます。
Note - 弊社販売品のSDHCカードの他に、SanDisk社製のSDHC 32GBについて動作確認を行っています。 SanDisk社製のSDHCカードを使用する場合は、お客様の使用環境で事前に検証を行った上で導入してください。なお、弊社での動作確認にはスピードクラス CLASS 4のSDHCカードを使用していますが、これはCLASS 4の転送速度を保証するものではありませんので、あらかじめご了承ください。
Note - 機器に装着している外部メディア(SDHCカード)を抜き、再度機器に装着した時、以下のログが出ます。
| kernel: FAT-fs (sda1): unable to read boot sector to mark fs as dirty | 
| kernel: FAT-fs (sda1): Volume was not properly unmounted. Some data may be corrupt. Please run fsck. | 
Note - FAT32フォーマットのSDHCカードでは、ファイル名、ディレクトリー名の大文字小文字が区別されません(ext2、ext3、ext4フォーマットでは区別されます)。フラッシュメモリーとFAT32でフォーマットされたSDHCカードの間でファイルをコピーするときは、ファイル名の大文字小文字に注意してください。特にコピー元がフラッシュメモリーのときは、フラッシュメモリー上では異なるファイルとして扱われる複数のファイル(たとえば、test.cfgとTEST.cfg)が、コピー先では同じファイルとして扱われる可能性があるため、意図しないファイルをあやまって上書きしないよう注意してください。
空白 ! " # $ % & ' ( ) * + , / ; < = > ? [ \ ] ^ ` { | }
| rel | ファームウェアのイメージファイル | 
| cfg | コンフィグファイル。設定を保存するだけであれば.cfgでなくてもよいが、boot config-fileコマンドで指定する起動時コンフィグ(スタートアップコンフィグ)の実体ファイルなどの場合は.cfgでなくてはならない | 
| scp | スクリプトファイル。おもにトリガーから起動する | 
| core | コアダンプファイル。例外発生時(プロセスが異常終了したとき)に自動生成されるファイルはこの拡張子を持つ | 
| DEVICE:/PATH | デバイス名を含む絶対パス | 指定したデバイス(DEVICE)のルートディレクトリー(/)を起点とした、あいまいさのまったくない厳密なパス表記です。この形式を使えば、カレントディレクトリーがどこであるかにかかわらず、ファイルやディレクトリーを一意に識別できます | 
| /PATH | デバイス名を含まない絶対パス | カレントディレクトリーの存在するデバイス(以下、カレントデバイスと呼びます)のルートディレクトリー(/)を起点としたパス表記です。同じ表記であっても、カレントデバイスがどこであるかによって、指し示されるファイルやディレクトリーが異なります | 
| PATH | 相対パス | カレントディレクトリーを起点としたパス表記です。同じ表記であっても、カレントディレクトリーがどこであるかによって、指し示されるファイルやディレクトリーが異なります | 
flash:/bkup/070628.cfg
| awplus# dir flash:/bkup ↓
      312 -rw- Feb 28 2011 06:43:19  070628.cfg
 | 
flash:bkup/ipbasic.cfg
flash:/bkup/ipbasic.cfg
flash
flash:
flash:/
/log/messages
file_or_directory
temp2/mynetwork.log
../../mylan.cfg
Note - デバイス名にワイルドカードを使うことはできません。
Note - ワイルドカードは、ピリオドで始まる隠しファイルや隠しディレクトリーの名前にはマッチしません。隠しファイルや隠しディレクトリーの名前にマッチさせるには、「.*」のようにしてピリオドを明示的に指定してください。
*
*.cfg
nvs:/log/*
flash:/ABC*5*.*t
../*.txt
Note - ファイルシステムの操作は基本的に特権EXECモードで行います。
| awplus# pwd ↓ flash:/ | 
| awplus# cd home/zein ↓ awplus# pwd ↓ flash:/home/zein awplus# cd .. ↓ awplus# pwd ↓ flash:/home awplus# cd nvs:/log ↓ awplus# pwd ↓ nvs:/log awplus# cd flash:/ ↓ awplus# pwd ↓ flash:/ | 
| awplus# mkdir tmp ↓ Successful operation | 
| awplus# move tmp work ↓ Moving.. Successful operation | 
| awplus# move work work2 ↓ Moving.. Successful operation | 
| awplus# rmdir unused ↓ Successful operation | 
| awplus# delete recursive work2 ↓ Delete flash:/work2 and all of its contents? (y/n)[n]:y ↓ Deleting.. Successful operation | 
Note - ファイルシステムの操作は基本的に特権EXECモードで行います。
| awplus# dir ↓
 20593063 -rwx Jan  7 2013 00:46:55  x230-5.4.6-0.1.rel
      594 -rw- Feb 26 2011 04:58:03  snmpv1.cfg
      564 -rw- Feb 26 2011 04:57:28  basicip.cfg
      472 -rw- Feb 26 2011 04:57:10  basicvlan.cfg
      312 -rw- Feb 26 2011 04:56:41  default.cfg
 | 
| awplus# dir *.cfg ↓
      594 -rw- Feb 26 2011 04:58:03  flash:/snmpv1.cfg
      564 -rw- Feb 26 2011 04:57:28  flash:/basicip.cfg
      472 -rw- Feb 26 2011 04:57:10  flash:/basicvlan.cfg
      312 -rw- Feb 26 2011 04:56:41  flash:/default.cfg
 | 
| awplus# show file snmpv1.cfg | include ip ↓ ip domain-lookup no ip multicast-routing ip address 172.16.10.1/24 ip address 172.21.10.1/24 | 
| awplus# del *.core ↓ Delete flash:nsm-xxxxxxxxxxx-5.4.2-1180494447.core? (y/n)[n]:y ↓ Deleting.. Delete flash:nsm-xxxxxxxxxxx-5.4.2-1180496473.core? (y/n)[n]:y ↓ Deleting.. Delete flash:nsm-xxxxxxxxxxx-5.4.2-1180504045.core? (y/n)[n]:y ↓ Deleting.. Delete flash:nsm-xxxxxxxxxxx-5.4.2-1180917976.core? (y/n)[n]:y ↓ Deleting.. Successful operation | 
Note - deleteコマンドでファイルを削除するときは、対象ファイル1つ1つに対して、本当に削除してよいかを確認してきますが、必要なファイルまで削除してしまわないよう充分にご注意ください。
Note - 削除したファイルを元に戻すことはできません。ファイル操作時は充分注意を払ってください。
| awplus# copy basicip.cfg basicip-backup.cfg ↓ | 
| awplus# move fuga.txt /home/zein/doc ↓ Moving.. Successful operation | 
| awplus# move pote.txt bote.txt ↓ Moving.. Successful operation | 
| awplus# edit myscript.cfg ↓ | 
Note - ローカルファイルを表すときに使用するパス(特に「デバイス名を含む絶対パス」)もURLの一種と考えることができますが、本マニュアルではリモートファイルを表す表記形式を「(リモート)URL」、ローカルファイルを表す表記形式を「(ローカル)パス」と呼んで区別することにします。
http://HOST/PATH
tftp://HOST/PATH
scp://USER@HOST/PATH
sftp://USER@HOST/PATH
Note - IPv4とIPv6の両方に対応しているのはSCPとSFTPだけです。TFTPとHTTPはIPv4のみの対応です。
Note - URL中にIPv6アドレスを記述するときは、アドレス全体をスクエアブラケット([ ])で囲んでください(例:「scp://manager@[2001:db8:3:10::3]/backup.cfg」)。
Note - リモートホストをIPアドレス(IPv4/IPv6)ではなくドメイン名で指定するためには、あらかじめip name-serverコマンドでDNSサーバーの設定をしておき(初期状態では未設定)、ip domain-lookupコマンドでDNSへの問い合わせ機能を有効にしておく必要があります(初期状態で有効)。なお、指定したホスト名が複数のアドレスに解決された場合(IPv4アドレスとIPv6アドレスの両方が返ってきた場合や、複数のIPv4アドレスあるいは複数のIPv6アドレスが返ってきた場合など)は、成功するまで各アドレスを順に使って接続を試行しますが、その順序は不定です。
Note - ファイルシステムの操作は基本的に特権EXECモードで行います。
| awplus# copy basic.cfg tftp://hiyoko.example.com/basic.cfg ↓ Copying.. Successful operation | 
| awplus# copy tftp flash ↓ Enter source host name []:172.17.28.70 ↓ (TFTPサーバー) Enter source file name []:x230-5.4.6-0.1.rel ↓ (ダウンロード対象ファイル) Enter destination file name [x230-5.4.6-0.1.rel]: ↓ (ダウンロード後ファイル名。カッコ内の名前でよければ単にEnter) Copying........................................ Successful operation | 
| awplus# copy test2345.cfg tftp ↓ Enter destination host name []:172.17.28.70 ↓ (TFTPサーバー) Enter destination file name [test2345.cfg]: ↓ (アップロード後ファイル名。カッコ内の名前でよければ単にEnter) Copying.. Successful operation | 
| awplus# copy http://www.example.com/~zein/work/myconfig.cfg myconfig.cfg ↓ Copying.. Successful operation | 
| awplus# copy http flash ↓ Enter source host name []:172.17.28.70 ↓ (HTTPサーバー) Enter source file name []:~zein/work/weekly.txt ↓ (ダウンロード対象ファイル) Enter destination file name [weekly.txt]: ↓ (ダウンロード後ファイル名。カッコ内の名前でよければ単にEnter) Copying.. Successful operation | 
| awplus# copy scp flash ↓ Enter source host name []:zein@172.17.28.1 ↓ (SCP(SSH)サーバー。通常は「ユーザー名@」を前置する) Enter source file name []:tmp/test3456.cfg ↓ (ダウンロード対象ファイル) Enter destination file name [test3456.cfg]: ↓ (ダウンロード後ファイル名。カッコ内の名前でよければ単にEnter) Password:XXXXXXXX ↓ (SSHサーバーにログインするためのパスワード。実際には表示されません) Copying.. Successful operation | 
| awplus# copy test4567.cfg scp ↓ Enter destination host name []:zein@172.17.28.1 ↓ (SCP(SSH)サーバー。通常は「ユーザー名@」を前置する) Enter destination file name [test4567.cfg]: ↓ (アップロード後ファイル名。カッコ内の名前でよければ単にEnter) Copying.. Successful operation | 
| awplus# copy sftp://zein@www.example.com/www/work/myconfig.cfg flash:/myconfig2.cfg ↓ Password:XXXXXX ↓ (SSHサーバーにログインするためのパスワード。実際には表示されません) Copying.. Successful operation | 
| awplus# copy sftp flash ↓ Enter source host name []:zein@172.17.28.1 ↓ (SFTP(SSH)サーバー。通常は「ユーザー名@」を前置する) Enter source file name []:tmp/test5678.cfg ↓ (ダウンロード対象ファイル) Enter destination file name [test5678.cfg]: ↓ (ダウンロード後ファイル名。カッコ内の名前でよければ単にEnter) Password:XXXXXXXX ↓ (SSHサーバーにログインするためのパスワード。実際には表示されません) Copying.. Successful operation | 
Note - ファイルシステムの操作は基本的に特権EXECモードで行います。
| awplus# copy myconfig2.cfg zmodem ↓ **B00000000000000 (通信ソフトウェア側でZMODEMによるファイル受信の操作を行う) | 
| awplus# copy zmodem ↓ rz waiting to receive.**B0100000023be50 (通信ソフトウェア側でZMODEMによるファイル送信の操作を行う) | 
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