この度は、CentreCOM x230シリーズ をお買いあげいただき、誠にありがとうございます。このリリースノートは、取扱説明書、コマンドリファレンスの補足や、ご使用の前にご理解いただきたい注意点など、お客様に最新の情報をお知らせするものです。
最初にこのリリースノートをよくお読みになり、本製品を正しくご使用ください。
ファームウェアバージョン 5.4.5-0.1 より AMFパケットフォーマットが変更されました。5.4.5-0.1以降のバージョンで、AMFとアクセスリストを併用する場合、AMFマネージメントサブネット(atmf management subnet ※)内の通信を許可するようにしてください。
※初期値は172.31.0.0/16
本バージョンより、新機種 AT-x230-18GT をサポートします。
ログについて下記の機能拡張を行いました。
ポート認証機能において、スイッチポートやVLANごとに異なるRADIUSサーバーリストを使う設定が可能になりました。
カスタムのサーバーリストは、ポート認証方式ごとにグローバルコンフィグモードのaaa authentication xxxコマンド、aaa accounting xxxコマンドで定義し、インターフェースモードのxxx authenticationコマンド、xxx accountingコマンドでインターフェースとサーバーリストを関連付けます。
※各コマンド名の「xxx」にはポート認証方式を表す dot1x、auth-mac、auth-web のいずれかが入ります。
未認証時に転送可能な宛先を指定する下記コマンドでは、これまで単一のIPアドレス(A.B.C.D)しか指定できませんでしたが、本バージョンよりマスク長 /M を利用した範囲指定(A.B.C.D/M)が可能になりました。
フォワーディングデータベース(FDB)エントリーの変更(登録・削除)をログに記録する機能をサポートしました。
本機能は初期状態では無効ですが、新しく追加されたmac address-table loggingコマンドで有効化できます。
Microsoft NLBサーバーのマルチキャストモードで使用されているマルチキャストMACアドレスのARPエントリー(例:IP=192.168.10.2 / MAC=03-bf-0a-0a-0a-0a)を複数ポートにスタティック登録できるようになりました。これにより、L2環境でもNLBサーバー宛てのパケットを同一VLAN内にフラッディングすることなく、NLBサーバーにだけ転送できるようになります。
AMFゲストノード機能をサポートしました。
AMFゲストノード機能は、AMFネットワーク上でAMF非対応機器(ゲストノード)の管理を可能にする機能です。
あらかじめAMFメンバーにゲストノード接続ポートを設定しておくことで、AMFメンバーはゲストノードが接続されたときにゲストノードの機器情報をAMFマスターに通知します。このしくみにより、AMFマスターまたはAMFゲストノード機能に対応したバージョンのAT-Vista Manager(弊社別売ソフトウェア製品)から、ゲストノードの状態管理が可能となります。
OpenFlowをサポートしました。OpenFlowを有効化することにより、別売のAT-SecureEnterpriseSDN Controller(AT-SESC)から本製品を管理できるようになります。
なお、OpenFlowを使用するにはOpenFlowライセンスが必要です。
ファームウェアバージョン 5.4.5-3.4 から 5.4.6-0.1 へのバージョンアップにおいて、以下の項目が修正されました。
show running-config
)に反映されませんでしたが、これを修正しました。
ファームウェアバージョン 5.4.6-0.1 には、以下の制限事項があります。
システム起動時に下記のコンソールメッセージやログメッセージが出力されることがありますが、動作には影響ありません。
コンソールメッセージ
stop: Unable to stop job: Did not receive a reply. Possible causes include: the remote application did not send a reply, the message bus security policy blocked the reply, the reply timeout expired, or the network connection was broken. xx:xx:xx awplus init: getty (ttyS0) main process (XXXX) terminated with status 1
ログメッセージ
daemon.warning awplus init: network/getty_console (ttyS0) main process (XXXX) terminated with status 1
enable-local 15
という不要な文字列が表示されます。
機器に装着しているUSBメモリーまたはSDカードを抜き、再度機器に装着した時、以下のログが出ます。
抜いた時
kernel: FAT-fs (sda1): unable to read boot sector to mark fs as dirty
装着した時
kernel: FAT-fs (sda1): Volume was not properly unmounted. Some data may be corrupt. Please run fsck.
また、機器に装着しているUSBメモリーまたはSDカードを抜き、PCに装着すると、PC上で「スキャンして修復しますか?」というメッセージが出ますが、ログのみの問題で、ファイルの破損はありません。
Successful operation
と表示されます。
user.warning awplus NSM[XXXX]: 601 log messages were dropped - exceeded the log rate limitこれは短時間に大量のログメッセージが生成されたため一部のログ出力を抑制したことを示すものです。ログを抑制せずに出力させたい場合は、log-rate-limit nsmコマンドで単位時間あたりのログ出力上限設定を変更してください。
% Invalid input detected at '^' marker.
のエラーメッセージが出力されるべきですが、エラーメッセージが出力されないため、スクリプトファイルが正常に終了したかのように見えてしまいますが、通信には影響はありません。
トリガー設定時、scriptコマンドで指定したスクリプトファイルが存在しない場合、コンソールに出力されるメッセージ内のスクリプトファイルのパスが誤っています。
誤:% Script /flash/script-3.scp does not exist. Please ensure it is created before
正:% Script flash:/script-3.scp does not exist. Please ensure it is created before
また、スクリプトファイルが存在しないにもかかわらず前述のコマンドは入力できてしまうため、コンフィグに反映され、show triggerコマンドのスクリプト情報にもこのスクリプトファイルが表示されます。
sn enable trap
などと入力を省略した場合、入力したコマンドがホスト名欄に表示されコマンドが認識されない、または、コンソールの表示が乱れることがあります。コマンドはtab補完などを利用し省略せずに入力してください。
ioctl 35123 returned -1
のようなログが出力されることがありますが、通信には影響ありません。
no sflow collector
ではなく sflow collector port 6343
を実行してください。
Clock is synchronized, stratum 0, actual frequency is 0.000PPM, presicion is 2
本製品から他の機器にTelnetで接続しているとき、次のようなメッセージが表示されます。
No entry for terminal type "network"; using vt100 terminal settings.
本製品のSSHサーバーに対して、次に示すような非対話式SSH接続(コマンド実行)をしないでください。
※本製品のIPアドレスを192.168.10.1と仮定しています。
clientHost> ssh manager@192.168.10.1 "show system"
SSHログイン時、ログアウトするときに以下のログが表示されますが、動作に影響はありません。
sshd[2592]: error: Received disconnect from xxx.xxx.xxx.xxx: disconnected by server request
Interface portx.x.x: set STP state to BLOCKING
1ポートに適用するVLANクラシファイアグループは2グループまでにしてください。
同じVLANクラシファイアグループ内に複数のルールを定義した場合、設定順ではなく番号順に反映されます。
インターフェースにプライベートVLANの設定をしたままプライベートVLANを削除することはできません。プライベートVLANを削除する場合は次の手順でVLANを削除するようにしてください。
BPDU Skew detected on port port1.0.1, beginning role reselection
EPSRのトポロジーチェンジによりパケットがCPUに転送される際、以下のログメッセージが出力される場合がありますが、通信に影響はありません。
'cmsg_transport_tipc_broadcast_client_send 161: [TRANSPORT] Failed to send tipc broadcast'
HSL: INFO: MAC add 0000:cd37:0163 port1.0.1 vlan4092 HSL: INFO: MAC remove 0000:cd37:0163 port1.0.1 vlan4092
Gateway of last resort is not set
と表示される場合がありますが、表示だけの問題で通信には影響ありません。
Gateway of last resort is not set
と表示される場合がありますが、表示だけの問題で通信には影響ありません。
Neighbor discovery has timed out on link eth1->5
のログメッセージが不要に表示されることがあります。これは表示上の問題であり通信には影響はありません。
% No such Group-Rec found
というエラーメッセージが表示されることがありますが、コマンドの動作には問題ありません。
clear ipv6 mld group *
ですべてのグループを削除した場合、ルーターポートのエントリーも削除されてしまいます。clear ipv6 mld group ff1e::1
のように特定のグループを指定した場合は削除されないため、グループを指定し削除してください。また、削除されてしまった場合もMLD Queryを受信すれば再登録されます。
no ipv6 mld snooping report-suppression
でReport抑制機能を無効化してください。
ARPやIGMPなどCPUで処理されるパケットに対してイングレスフィルターが正しく動作しません。
ARPに関しては、以下の設定でフィルターすることが可能です。
mls qos enable access-list 4000 deny any any vlan 100 class-map class1 match access-group 4000 policy-map policy1 class default class class1 interface port2.0.24 service-policy input policy1
ハードウェアアクセスリストの内容変更やインターフェースへの適用ができないことがあります。
no access-group
でインターフェースへの適用を解除してから変更してください。
AMFリンクとして使用しているスタティックチャンネルグループの設定や構成を変更する場合は、次に示す手順A・Bのいずれかにしたがってください。
[手順A]
[手順B]
オートリカバリーが成功したにもかかわらず、リカバリー後に正しく通信できない場合は、代替機の接続先が交換前と同じポートかどうかを確認してください。誤って交換前とは異なるポートに代替機を接続してしまった場合は、オートリカバリーが動作したとしても、交換前とネットワーク構成が異なるため、正しく通信できない可能性がありますのでご注意ください。
LACPとAMFを併用している場合、LACPチャンネルグループのメンバーポートがリンクダウンすると、次のようなエラーログが出力されますが、これはログのみの問題で、AMFや通信には影響ありません。
kern.err XXXX kernel: Unexpected parent vlan4092 found for [IFNAME] kern.err XXXX kernel: Parent interface vlan4092 found while deleting [IFNAME]
OpenFlowの内部制御用VLANを設定する際は、vlan databaseコマンドでOpenFlowの内部制御用VLANを作成した後、openflow native vlanコマンドで該当VLANを指定するようにしてください。
openflow native vlanコマンドでOpenFlowの内部制御用VLANを指定してから、vlan databaseコマンドで該当VLANを作成するとOpenFlowが正常に動作しません。
なお、openflow native vlanコマンド → vlan databaseコマンドの順に設定を行ってしまった場合は、次のいずれかの手順で正常な動作に戻すことができます。
no openflow native vlan
でOpenFlowの内部制御用VLANの指定を初期値に戻し、vlan databaseコマンドでVLANモードに移行して no vlan
で該当VLANを削除した後、あらためて vlan databaseコマンド → openflow native vlanコマンドの順に設定を行う。
各種ドキュメントの補足事項および誤記訂正です。
本製品がサポートするSFP/SFP+モジュールの最新情報については、弊社ホームページをご覧ください。
AT-x230-10/18/28GP | AT-x230-18GT | |
---|---|---|
パフォーマンス | ||
VLAN登録数 | 2048 | 4094 |
MACアドレス(FDB)登録数 ※1 | 16K | 16K |
IPv4ホスト(ARP)登録数 ※1 | - | - |
IPv4ルート登録数 | - | - |
リンクアグリゲーション | ||
グループ数(筐体あたり) | 28 ※2 ※3 | 18 ※3 |
ポート数(グループあたり) | 8 | 8 |
ハードウェアパケットフィルター | ||
登録数 | 118 ※4 ※5 ※6 | 118 ※4 ※5 ※6 |
認証端末数 | ||
認証端末数(ポートあたり) | 1K | 1K |
認証端末数(装置あたり) | 1K | 1K |
マルチプルダイナミックVLAN(ポートあたり) | 1K | 1K |
マルチプルダイナミックVLAN(装置あたり) | 1K | 1K |
ローカルRADIUSサーバー | ||
ユーザー登録数 | 3 | 3 |
RADIUSクライアント(NAS)登録数 | 1 ※7 | 1 ※7 |
OpenFlow | ||
OpenFlowコントローラー同時接続数 | 3 | 3 |
最大端末数(装置あたり) | 57 ※8 | 57 ※8 |
端末接続可能なOpenFlowポート数 | 25 ※9 ※10 | 15 ※9 |
その他 | ||
VRF-Liteインターフェース数 | - | - |
IPv4マルチキャストルーティングインターフェース数 | - | - |
最新のコマンドリファレンスに記載されていない機能、コマンドはサポート対象外ですので、あらかじめご了承ください。最新マニュアルの入手先については、次節「最新マニュアルについて」をご覧ください。
最新の取扱説明書「CentreCOM x230 シリーズ 取扱説明書」(613-001870 Rev.D)、コマンドリファレンス「CentreCOM x230 シリーズ コマンドリファレンス」(613-001990 Rev.H)は弊社ホームページに掲載されています。
本リリースノートは、これらの最新マニュアルに対応した内容になっていますので、お手持ちのマニュアルが上記のものでない場合は、弊社ホームページで最新の情報をご覧ください。
http://www.allied-telesis.co.jp/