ntp access-group

モード: グローバルコンフィグモード
カテゴリー: 運用・管理 / NTP


(config)# ntp access-group ACCESSLEVEL LISTNUM

(config)# no ntp access-group ACCESSLEVEL


NTPサービスに対するアクセス制御の設定を行う。
具体的には、4種類のアクセスレベルのそれぞれに対して、許可するホストをアクセスリストによって指定する。
no形式で実行した場合はアクセス制御の設定を削除する。


パラメーター

ACCESSLEVEL := {peer|query-only|serve|serve-only}
アクセスレベル。後述する標準IPアクセスリストで許可されたホストに対し、どのようなオペレーションを許可するかを次の4つから選んで指定する
peer 該当ホストからの時刻と制御情報の問い合わせを許可する。また、本装置の時刻を該当ホストに同期することも許可する
query-only 該当ホストからの制御情報の問い合わせだけを許可する
serve 該当ホストからの時刻と制御情報の問い合わせを許可する。本装置の時刻を該当ホストに同期することは許可しない
serve-only 該当ホストからの時刻の問い合わせだけを許可する
LISTNUM := {<1-99>|<1300-1999>}
標準IPアクセスリスト番号。アクセスレベルで指定したオペレーションの許可対象をpermitするよう設定しておく


使用例


■ 外部NTPサーバー(192.168.1.100)、及びループバックアドレス宛への時刻・制御情報の問い合わせを許可する。これら以外の宛先の問い合わせを破棄する。
※ループバックアドレス宛への通信は、内部時刻への時刻同期のため必要な設定。

awplus(config)# access-list 1 permit 192.168.1.100
awplus(config)# access-list 1 permit 127.0.0.1
awplus(config)# access-list 1 deny any
awplus(config)# ntp access-group peer 1


■ NTPクライアント(192.168.1.253)からの時刻の問い合わせだけを許可する。これ以外の問い合わせを破棄する。

awplus(config)# access-list 2 permit 192.168.1.253
awplus(config)# access-list 2 deny any
awplus(config)# ntp access-group serve-only 2


注意・補足事項

■ 本コマンドでアクセス制御の設定を行う場合は暗黙の「deny any」が機能しないため、標準IPアクセスリストを作成する際は、許可するホストを列挙したあとに、すべてを拒否(deny any)するエントリーを明示的に追加すること。


コマンドツリー

configure terminal (特権EXECモード)
    |
    +- ntp access-group(グローバルコンフィグモード)


関連コマンド

access-list(standard)(グローバルコンフィグモード)
ntp master(グローバルコンフィグモード)
ntp peer(グローバルコンフィグモード)
ntp server(グローバルコンフィグモード)
show ntp associations(非特権EXECモード)
show ntp status(非特権EXECモード)



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