[index] CentreCOM x600シリーズ コマンドリファレンス
  
  モード: 非特権EXECモード
    
  
  
  カテゴリー: IPルーティング / 経路制御
  
  
> show ip route database [TYPE]
IP経路表(RIB: Routing Information Base)を表示する。
IP経路表(RIB)は、IP転送表(FIB: Forwarding Information Base)のもとになるデータベース。RIB内に同一宛先への経路が複数存在している場合は、最適経路だけがFIBに登録される。FIBを表示させるにはshow ip routeコマンドを使う。
TYPE | 
表示する経路を絞り込むときに指定する。次の値を指定できる | ||||
connected | 
インターフェース経路(直結経路)だけを表示する | ||||
rip | 
RIP経路だけを表示する | ||||
static | 
スタティック経路だけを表示する | ||||
■ RIP使用時のRIB表示例
awplus> show ip route database ↓
Codes: C - connected, S - static, R - RIP, B - BGP
       O - OSPF, IA - OSPF inter area
       N1 - OSPF NSSA external type 1, N2 - OSPF NSSA external type 2
       E1 - OSPF external type 1, E2 - OSPF external type 2
       > - selected route, * - FIB route, p - stale info
C    *> 172.16.10.0/24 is directly connected, vlan10
C    *> 172.21.10.0/24 is directly connected, vlan20
R    *> 172.22.10.0/24 [120/2] via 172.16.10.2, vlan10, 00:04:11
R    *> 172.22.20.0/24 [120/3] via 172.16.10.2, vlan10, 00:04:11
R    *> 172.23.10.0/24 [120/2] via 172.16.10.3, vlan10, 00:04:11
R    *> 192.168.10.0/24 [120/2] via 172.21.10.2, vlan20, 00:04:09
R    *> 192.168.20.0/24 [120/2] via 172.16.10.3, vlan10, 00:00:18
S    *> 192.168.30.0/24 [1/0] via 172.16.10.100, vlan10
 | 
| C | インターフェース経路(直結経路) | 
| S | スタティック経路 | 
| R | RIP経路 | 
| * | FIB経路フラグ。該当経路がIP転送表(FIB:Forwarding Information Base)にも登録されていることを示す。「*」の付く経路には必ず次項の「>」が付くが、その逆は必ずしも真ではない | 
| > | 最適経路フラグ。該当経路がRIB内における該当プレフィックス宛ての最適経路であることを示す。通常、最適経路 == FIB経路だが、RIB内に特定プレフィックス宛ての最適経路が複数存在している場合は、maximum-pathsコマンドで設定された等価コストパスの最大数まではFIBに登録されるが、それ以上最適経路があってもFIBには登録されない。したがって、「>」のみ表示されている経路もありうる | 
C *> 172.16.10.0/24 is directly connected, vlan10  | 
| C | Connected route、すなわち、インターフェース直結経路であることを示す | 
| *> | 経路属性フラグ。詳細は別表を参照のこと。インターフェース経路はつねに最適経路であり(>)、FIBにも登録される(*) | 
| 172.16.10.0/24 | 宛先プレフィックス(ネットワークアドレス/プレフィックス長) | 
| 「C」の繰り返し。直結経路であることを示す | |
| vlan10 | ネクストホップインターフェース(出力インターフェース) | 
S *> 192.168.30.0/24 [1/0] via 172.16.10.100, vlan10  | 
| S | Static route、すなわち、スタティック経路であることを示す | 
| *> | 経路属性フラグ。詳細は別表を参照のこと | 
| 192.168.30.0/24 | 宛先プレフィックス(ネットワークアドレス/プレフィックス長) | 
| [1/0] | 管理距離/メトリック。スタティック経路の管理距離は特に指定しないかぎり1となる。メトリックはスタティック経路では意味を持たないのでつねに0と表示される | 
| ネクストホップアドレス(転送先IPアドレス) | |
| vlan10 | ネクストホップインターフェース(出力インターフェース) | 
R *> 172.22.20.0/24 [120/3] via 172.16.10.2, vlan10, 00:04:11  | 
| R | RIP route、すなわち、RIP経路であることを示す | 
| *> | 経路属性フラグ。詳細は別表を参照のこと | 
| 172.22.20.0/24 | 宛先プレフィックス(ネットワークアドレス/プレフィックス長) | 
| [120/3] | 管理距離/RIPメトリック。RIP経路の管理距離は特に指定しないかぎり120となる。RIPにおけるメトリックはホップ数だが、各種設定により変更も可能 | 
| ネクストホップアドレス(転送先IPアドレス) | |
| vlan10 | ネクストホップインターフェース(出力インターフェース) | 
| 00:04:11 | 該当経路の情報が最後に更新されてからの経過時間 | 
■ インターフェースがダウンしている場合、該当するインターフェース経路は表示されない。
ip address(インターフェースモード)
ip address dhcp(インターフェースモード)
ip route(グローバルコンフィグモード)
router rip(グローバルコンフィグモード)
show ip rip(非特権EXECモード)
show ip route(非特権EXECモード)
show ip route summary(非特権EXECモード)
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