[index] CentreCOM x610シリーズ コマンドリファレンス 5.4.1

access-list(hardware mac)

モード: グローバルコンフィグモード
カテゴリー: トラフィック制御 / アクセスリスト


(config)# access-list <4000-4699> ACTION SRCMAC DSTMAC

(config)# no access-list <4000-4699>


ハードウェアMACアクセスリストを新規作成または変更する。
no形式で実行した場合は指定したハードウェアMACアクセスリストを削除する。

ハードウェアMACアクセスリストは、スイッチチップ(ASIC)でMACアドレスに基づくパケットフィルタリングやトラフィック分類を行うためのアクセスリスト。

他のアクセスリストとは異なり、「リスト」とはいうもののエントリーは1つしか持てない。


パラメーター

<4000-4699> アクセスリスト番号。4000〜4699がハードウェアMACアクセスリストの番号となる
ACTION 条件に合致した場合のアクション。以下から選択する
deny パケットを破棄する
permit パケットを許可(通常転送)する
copy-to-cpu パケットを許可(通常転送)した上で、パケットのコピーをCPUにも転送する
send-to-cpu パケットを破棄した上で、パケットのコピーをCPUにだけ転送する
copy-to-mirror パケットを許可(通常転送)した上で、パケットのコピーをミラーポートから出力する。あらかじめ、mirror interfaceコマンドでミラーポートを設定しておく必要がある。なお、本アクションを使用する場合、mirror interfaceコマンドではソースポートとしてダミーポート(リンクダウンさせたままで使用しないポート)を1ポートだけ指定すること(トラフィックの向きは無視されるのでどのように指定してもよい)
SRCMAC 送信元MACアドレス。次のいずれかの形式で指定する
HHHH.HHHH.HHHH XXXX.XXXX.XXXX MACアドレスとワイルドカードマスク。それぞれ16進数で2オクテット(4桁)ごとにピリオドで区切って指定する(例:0000.cd24.0367)。XXXX.XXXX.XXXXはワイルドカードマスク(リバースマスクまたはORマスクともいう)といい、対象アドレスとHHHH.HHHH.HHHHの比較時に無視したいビット(ワイルドカードとして扱いたいビット)を指定する。対象アドレスとHHHH.HHHH.HHHHを完全一致で比較したいときは「0000.0000.0000」を指定する。対象アドレスとHHHH.HHHH.HHHHの任意のビットを比較しない場合は、該当ビットに F を指定する。最下位ビットを比較しない場合 「0000.0000.000F」を指定する
any すべてのMACアドレスに合致させる場合に指定する
DSTMAC 宛先MACアドレス。指定方法はSRCMACと同じ


使用例

■ MACアドレス00-0a-79-34-0b-33からのパケットを破棄するハードウェアMACアクセスリスト4000を作成する。

awplus(config)# access-list 4000 deny 000a.7934.0b33 0000.0000.0000 any


■ ハードウェアMACアクセスリスト4000を削除する。

awplus(config)# no access-list 4000


■ MACアドレス00-0a-79-34-0b-30 〜 00-0a-79-34-0b-3F からのパケットを破棄するハードウェアMACアクセスリスト4000を作成する。

awplus(config)# access-list 4000 deny 000a.7934.0b33 0000.0000.000F any


コマンドツリー

configure terminal (特権EXECモード)
    |
    +- access-list(hardware mac)(グローバルコンフィグモード)


関連コマンド

access-list(hardware ip)(グローバルコンフィグモード)
access-group(インターフェースモード)
match access-group(クラスマップモード)
mirror interface(インターフェースモード)
show access-list(特権EXECモード)
show interface access-group(非特権EXECモード)



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