[index] CentreCOM x610シリーズ コマンドリファレンス 5.4.1

IP付加機能 / DNSリレー


  - 基本設定
  - DNSキャッシュ 

DNSリレーは、本製品に対するDNSリクエストを、(実際の)DNSサーバーにリレーする機能です。クライアント側で本製品をDNSサーバーに指定しておけば、サーバーのアドレスが変更されても、本製品に設定されているサーバーアドレスを変更するだけですむため、管理・保守効率が向上します。

また、DNSキャッシュ機能を併用することにより、DNSサーバーへの問い合わせ回数を減らすことができます。

本機能は、DHCPサーバー機能と組み合わせて、本製品がDNSサーバーであるとクライアントに通知することにより、いっそう効果的な運用が可能となります。


基本設定


  1. DNSサーバーのアドレスを設定します。

    ip name-servser 192.168.1.10
    


  2. DNSリレー機能を有効にします

    ip dns forwarding
    


設定は以上です。

これで本製品宛てのDNSリクエストが実際のDNSサーバー(192.168.1.10)に転送されるようになります。

■ DNSサーバーへの問い合わせ時に送信元とするインターフェースを設定するには、ip dns forwarding source-interfaceコマンドを使用します。

ip dns forwarding source-interface vlan10


■ DNSリレーが再試行する回数を変更するには、ip dns forwarding retryコマンドを使用します。

ip dns forwarding retry 5


■ DNS応答の待ち時間を変更するには、ip dns forwarding timeoutコマンドを使用します。

ip dns forwarding timeout 10


DNSキャッシュ


DNSキャッシュ機能は、DNSサーバーからの応答を本製品のメモリーに保存しておくことで、2回目以降DNSサーバーへの問い合わせを行わずにメモリー上の情報を参照する機能です。DNSキャッシュは、本製品自身がアドレス解決する場合とDNSリレー機能で別ホストの要求を処理するときの両方で有効です。

DNSキャッシュ機能はデフォルトではオフになっています。DNSキャッシュ機能をオンにするには、ip dns forwarding cacheコマンドのsizeパラメーターで、キャッシュエントリー容量を0以外に設定します。

■ キャッシュサイズ、キャッシュエントリーの有効期限はip dns forwarding cacheコマンドで変更します。

ip dns forwarding cache size 500 timeout 3000


■ DNSキャッシュの内容はshow ip dns forwarding cacheコマンドで確認します。

show ip dns forwarding cache


■ DNSキャッシュエントリーを削除するにはclear ip dns forwarding cacheコマンドを使用します。

clear ip dns forwarding cache 






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