[index] CentreCOM x610シリーズ コマンドリファレンス 5.4.1

redistribute

モード: OSPFモード
カテゴリー: IPルーティング / 経路制御(OSPF)


(config-router)# redistribute {connected|static|rip} [metric <0-16777214>] [metric-type <1-2>] [route-map NAME] [tag <0-4294967295>]

(config-router)# no redistribute {connected|static|rip} [metric] [metric-type] [route-map NAME] [tag]


(ASBRとしての設定)指定した種類の非OSPF経路を、AS外部LSAとしてAS内に通知するよう設定する。
これは、非OSPF経路をOSPFで再通知するための設定。
no形式でオプションを指定しなかった場合は、再通知設定を削除する。
no形式でオプションを指定した場合は、該当オプションをオフにする。

本コマンドを実行すると、該当ルーターはASBRとして動作するようになる。


パラメーター

connected 非OSPFインターフェースの直結経路(networkコマンドで指定していないインターフェースの直結経路)
static スタティック経路(ip routeコマンドで登録した経路)
rip RIP経路。RIPインターフェースの直結経路は含まれないので注意
metric <0-16777214> 指定した種類の非OSPF経路をAS外部経路としてOSPFネットワーク内に再通知するときのコスト(メトリック)値。省略時はdefault-metricコマンドで設定した値が使われる。no形式のときは単にmetricと指定すればよい
metric-type <1-2> AS外部経路のメトリックタイプ。タイプ1(再通知時のメトリックにAS内の通過コストを加算した上で評価する)、タイプ2(再通知時のメトリックをAS全体で使う)のいずれかから選択する。省略時はタイプ2。no形式のときは単にmetric-typeと指定すればよい
route-map NAME ルートマップ名。特定の非OSPF経路だけを再通知したい場合、あるいは、再通知する経路の属性を任意に設定したい場合に指定する
tag <0-4294967295> AS外部LSAにセットする外部経路タグ。省略時は0。no形式のときは単にtagと指定すればよい


使用例

■ スタティック経路をOSPFで再通知する。

awplus(config-router)# redistribute static



注意・補足事項

■ ルートマップ(route-mapパラメーター)によって特定経路のコスト(メトリック)を明示的に指定している場合、metricパラメーターで指定した値は該当経路に対しては意味を持たない(ルートマップによる設定値が優先される)。メトリックタイプ(metric-type)、外部経路タグ(tag)も同様。


コマンドツリー

router ospf (グローバルコンフィグモード)
    |
    +- redistribute(OSPFモード)


関連コマンド

default-information originate(OSPFモード)
default-metric(OSPFモード)
ip address(インターフェースモード)
ip address dhcp(インターフェースモード)
router rip(グローバルコンフィグモード)
route-map(グローバルコンフィグモード)
show ip ospf database external(特権EXECモード)
show ip ospf database nssa-external(特権EXECモード)
show ip protocols ospf(特権EXECモード)
show ip route(特権EXECモード)
show ip route database(特権EXECモード)



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