[index] CentreCOM x610シリーズ コマンドリファレンス 5.4.3

tunnel source

モード: トンネルインターフェースモード
カテゴリー: IPv6ルーティング / IPv6インターフェース


(config-if)# tunnel source A.B.C.D

(config-if)# no tunnel source


対象トンネルインターフェース経由で送信するパケットの外側ヘッダーの始点アドレス(IPv4アドレス)を指定する。
no形式で実行した場合は始点アドレスを未指定に戻す。
トンネルインターフェース作成直後の初期状態では始点アドレス未指定。

トンネルインターフェースには、6to4専用プレフィックス(2002::/48)と本コマンドで指定した始点IPv4アドレスに基づき、IPv6アドレス「2002:WWXX:YYZZ::1/128」が自動設定される。
ここで「WWXX:YYZZ」の部分は、本コマンドで指定したIPv4アドレスA.B.C.Dを16進表記したもの。たとえば、IPv4アドレス「192.168.10.1」なら「c0a8:0a01」(通常は0を省略して「c0a8:a01」と書く)となる。
通常のVLANインターフェースには、「2002:WWXX:YYZZ::/48」の範囲からIPv6アドレスを割り当てることができる。ただし、「2002:WWXX:YYZZ:0::/64」(通常は0を省略して「2002:WWXX:YYZZ::/64」と書く)の範囲はトンネルインターフェースに自動設定された「2002:WWXX:YYZZ::1/128」と重複するため使用できない。


パラメーター

A.B.C.D トンネリングパケットの始点IPv4アドレス。トンネリングパケットの送受信を実際に行うVLANインターフェースのIPv4アドレスを指定すること


使用例

■ トンネルインターフェースtunnel1を作成し、動作モードを6to4に設定し、始点アドレスを172.16.10.1に設定する。これにより、tunnel1にはIPv6アドレス「2002:ac10:a01::1/128」が自動設定される。

awplus(config)# interface tunnel 1
awplus(config-if)# tunnel mode ipv6ip 6to4
awplus(config-if)# tunnel source 172.16.10.1


注意・補足事項

■ 本製品では、始点・終点とも6to4専用プレフィックスを持つアドレス(2002::/48)でないと、6to4トンネルインターフェースを通過できない。すなわち、外部の6to4リレールーターを利用してネイティブIPv6ネットワークと接続したり、本製品が6to4リレールーターとしてふるまったりすることはできない。


コマンドツリー

interface tunnel (グローバルコンフィグモード)
    |
    +- tunnel source(トンネルインターフェースモード)


関連コマンド

show interface(非特権EXECモード)
show ipv6 interface(非特権EXECモード)
tunnel mode ipv6ip(トンネルインターフェースモード)



(C) 2011 - 2013 アライドテレシスホールディングス株式会社

PN: 613-001613 Rev.D