[index] CentreCOM x610シリーズ コマンドリファレンス 5.4.4
モード: インターフェースモード
カテゴリー: インターフェース / ポート認証
(config-if)# [no] auth-web forward [A.B.C.D] {arp|dhcp|dns|tcp <1-65535>|udp <1-65535>}
対象スイッチポートでWeb認証(ポート認証)を使用するとき、未認証時に受信・転送(同一VLAN内のポートへの転送。L2スイッチング)するパケットの種類を設定する。
no形式で実行した場合は指定したパケットを受信・転送しないよう設定する。
初期状態では受信・転送の設定はなし。
A.B.C.D |
終点IPアドレス。特定のアドレス宛てのパケットだけを転送したい場合に指定する。本パラメーターは、プロキシーを利用する環境でWeb認証を行う場合に、未認証のSupplicant(Webブラウザー)がプロキシー自動構成ファイル(PACファイル)を取得できるようにするためのものでtcpパラメーターとの併用のみをサポート。その場合、本パラメーターでPACファイルサーバーのIPアドレスを設定し、かつtcpパラメーターでPACファイルサーバーの待ち受けポート番号を指定すること | ||||
arp |
ARPパケット | ||||
dhcp |
DHCPサーバー宛てのUDPパケット(67/udp) | ||||
dns |
DNSサーバー宛てのUDPパケット(53/udp) | ||||
tcp <1-65535> |
指定したポート番号宛てのTCPパケット | ||||
udp <1-65535> |
指定したポート番号宛てのUDPパケット |
■ プロキシー自動構成ファイル(PACファイル)を取得するため、未認証のSupplicant(Webブラウザー)がHTTPサーバー192.168.10.5にアクセスできるよう設定する。
awplus(config-if)# auth-web forward 192.168.10.5 tcp 80 ↓ |
■ 本コマンドを実行するには、あらかじめ対象スイッチポートでポート認証機能を有効にしておく必要がある(auth-mac enableコマンド、auth-web enableコマンド、dot1x port-controlコマンド)。
■ 本コマンドでdhcpを設定する場合は、arpも同時に設定すること。dhcpだけ設定しarpの設定をしていない場合、未認証SupplicantからのDHCP Request(リース期間延長依頼)に対して、外部のDHCPサーバーは応答を返せなくなる。
ただし、プロミスキャスモード/インターセプトモード(auth-web-server mode)有効時に dhcp を設定する場合は、arp を設定しないこと(同モードによる代理応答機能に影響をおよぼすため)。
■ 本コマンドでdhcpを設定し、外部DHCPサーバーを配置する環境において、プロミスキャスモード/インターセプトモード(auth-web-server mode)を有効にすると、同モードの機能により、未認証Supplicantは、DHCP Request(リース期間延長依頼)のみ外部のDHCPサーバーに送信できないため、IPアドレスの再取得を行う際に一時的に通信不可となるタイミングがある。
■ 初期状態では受信・転送の設定がされていないため、未認証時は原則としてどのパケットも受信・転送しないが、Web認証に必要な本体宛てのARPとDHCP/DNS/HTTP/HTTPSについては、未認証時でも次のように特別な処理が行われる。
interface (グローバルコンフィグモード)
|
+- auth-web forward(インターフェースモード)
auth-web enable(インターフェースモード)
auth-web-server dhcp wpad-option(グローバルコンフィグモード)
auth-web-server intercept-port(グローバルコンフィグモード)
copy(特権EXECモード)
show auth-web(特権EXECモード)
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