[index] CentreCOM x900シリーズ・SwitchBlade x908 コマンドリファレンス 5.3.2

ip access-group

モード: インターフェースモード
カテゴリー: トラフィック制御 / ハードウェアパケットフィルター


(config-if)# [no] ip access-group <3000-3699>


対象スイッチポートにハードウェアIPアクセスリスト(ハードウェアパケットフィルターのエントリー)を追加する。
no形式で実行した場合は、対象インターフェースから指定したハードウェアIPアクセスリストを削除する。

スイッチポートには、ハードウェアアクセスリストを複数追加できる(IPとMACを混在可能)。スイッチポートで受信したパケットは、同ポートに適用されたハードウェアアクセスリストのそれぞれと照合され、最初にマッチしたアクセスリストで指定されたアクションが実行される。パケットとアクセスリストの照合は、スイッチポートへの追加順に行われる。

なお、スイッチポートに適用されたハードウェアパケットフィルターを「インターフェース・ハードウェアパケットフィルター」と呼ぶ。一方、スイッチ全体に適用されたハードウェアパケットフィルターは「グローバル・ハードウェアパケットフィルター」と呼ぶ。


パラメーター

<3000-3699> ハードウェアIPアクセスリスト番号


使用例

■ ポート1.0.1〜1.0.24に対し、172.16.10.1へのPing(ICMP Echo)を破棄するハードウェアIPアクセスリスト3000と、172.16.10.1へのTelnetを禁止するハードウェアIPアクセスリスト3001を適用する。

awplus(config)# access-list 3000 deny icmp any 172.16.10.1/32 icmp-type 8
awplus(config)# access-list 3001 deny tcp any 172.16.10.1/32 eq 23
awplus(config)# interface port1.0.1-port1.0.24
awplus(config-if)# ip access-group 3000
awplus(config-if)# ip access-group 3001


■ ポート1.0.1からハードウェアIPアクセスリスト3000を削除する。

awplus(config)# interface port1.0.1
awplus(config-if)# no ip access-group 3000



注意・補足事項

■ 同一ポート上において、ハードウェアパケットフィルターとポリシーマップを併用することは可能。該当ポートで受信したパケットの処理は、ハードウェアパケットフィルター、ポリシーマップの順に行われる。ただし、併用時は次項で述べる制限事項があるので注意すること。

■ ハードウェアパケットフィルターにマッチしたパケットに対して、ポリシーマップによるQoSは適用されない(ここでの「マッチ」とは、破棄(deny)だけでなく明示的な転送許可(permitなど)も含む)。ハードウェアパケットフィルターで破棄(deny)のアクションだけを使用する場合は両者を併用しても問題はないが、ハードウェアパケットフィルターで破棄以外のアクションを使用する場合は、ハードウェアパケットフィルターとポリシーマップを併用せずに、ポリシーマップのフィルタリング機能を使ってフィルタリングを行うこと。

■ ハードウェアパケットフィルターでは、入力VLAN、IPヘッダーのDSCP値やTOS優先度値、TCPヘッダーの制御フラグ値などに基づくフィルタリングはできない。これらの条件でフィルタリングを行いたい場合は、ポリシーマップのフィルタリング機能を使う。

■ トランクグループにハードウェアパケットフィルターを適用するときは、次の点に注意すること。


コマンドツリー

interface (グローバルコンフィグモード)
    |
    +- ip access-group(インターフェースモード)


関連コマンド

access-list(hardware ip)(グローバルコンフィグモード)
mac access-group(インターフェースモード)
service-policy input(インターフェースモード)
show access-list(特権EXECモード)
show interface access-group(非特権EXECモード)



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