ワイヤレスマネージャー / ディスカバリー設定


アクセスポイントの設定
Web設定画面へのアクセス
詳細設定 > イーサネット設定
詳細設定 > Managed AP
ワイヤレスマネージャーの設定
DHCPによるワイヤレスマネージャーのIPアドレスの通知(参考)


アクセスポイントの設定

ワイヤレスマネージャーでアクセスポイントを管理するためには、あらかじめ個々のアクセスポイントにログインして、「イーサネット設定」、「Managed AP」画面で次の設定を施しておく必要があります。これらは、ワイヤレスマネージャーで設定できません。

Web設定画面へのアクセス

DHCPサーバーが存在しないとき、アクセスポイントのIPアドレスは「192.168.1.230」となります。
初期設定の管理ユーザー名、パスワードはそれぞれ「manager」「friend」です。

詳細設定 > イーサネット設定

  1. 「管理VLAN ID」を入力し、「タグなしVLAN」を「無効」にします。
    管理VLANは、ワイヤレスマネージャーやRADIUSサーバーとの通信に使われます。

  2. IPアドレスを固定設定します。
    Note - 初期設定は「DHCP」です。


詳細設定 > Managed AP

Note - Managed APモードが「有効」のとき、アクセスポイントはイーサネットポートでワイヤレスマネージャーを検出し接続を試みます。接続に成功すると、アクセスポイントのWeb設定画面にはアクセスできなくなります。アクセスポイントだけで動作するモードに戻したい場合には、ワイヤレスマネージャーが存在しないネットワークにアクセスポイントを移動するなどして、ワイヤレスマネージャーと接続できない状態にしてからWeb設定画面にアクセスします。

ワイヤレスマネージャーの設定

  1. アクセスポイントをワイヤレスマネージャーの管理下に入れるためには、ワイヤレスマネージャーにアクセスポイントを発見(ディスカバリー)させる必要があります。
    初期設定では、L2/VLANディスカバリー、L3/IPディスカバリーの両方式が有効となっています(discovery method)。

  2. discovery vlan-listコマンドで、アクセスポイントに設定した「管理VLAN ID」をVLANリストに登録します。
    ワイヤレスマネージャーは、VLANリストに登録されたすべてのVLANに対し、30秒ごとにDiscoveryメッセージを送信してアクセスポイントに接続を促します。

    awplus(config-wireless)# discovery vlan-list 30
    


  3. Discoveryメッセージが到達できない環境にあるアクセスポイントは、discovery ip-listコマンドで、アクセスポイントのIPアドレスをIPリストに登録します。
    ワイヤレスマネージャーは、IPリストに登録されたすべてのIPアドレスに対し、30秒ごとにAssociation Invitationを送信してアクセスポイントに接続を促します。

    awplus(config-wireless)# discovery ip-list 192.168.1.230
    awplus(config-wireless)# discovery ip-list 192.168.1.231
    


  4. 発見されたアクセスポイントは、show wireless ap failure statusコマンドで確認できます。アクセスポイントは、まだ管理下に置かれていません。

    awplus# show wireless ap failure status
        MAC Address
     (*) Peer Managed   IP Address       Last Failure Type           Age
    ------------------ --------------- ------------------------ ----------------
     001a.eb81.0040    192.168.230   No Database Entry        0d:00:00:27
     001a.eb81.0060    192.168.231   No Database Entry        0d:00:00:27
    


  5. アクセスポイントをワイヤレスマネージャーの管理下に入れます。
    Note - 「ワイヤレスマネージャー」の「APデータベース」を参照してください。

項目
初期値
コマンド
ディスカバリー方式の有効化 L2/VLAN・L3/IPの両方 discovery method
 表示   show wireless discovery
ディスカバリーの対象VLANの登録 1 discovery vlan-list
 表示   show wireless discovery vlan-list
ディスカバリーの対象IPアドレスの登録 未設定 discovery ip-list
 表示   show wireless discovery ip-list


DHCPによるワイヤレスマネージャーのIPアドレスの通知(参考)

アクセスポイントがDHCPでIPアドレスを取得するように設定されている場合、DHCPサーバーのオプション43(ベンダー固有情報)を使用して、Managed AP画面で設定する次の情報をアクセスポイントに提供することができます。

データ種類 説明 データの例
01 ワイヤレスマネージャーのIPアドレス 192.168.1.250
02 ワイヤレスマネージャーのホスト名 uwc.yourdomain.com
03 ワイヤレスマネージャーのベースポート番号 30000


ベンダー固有情報の書式は次のとおりです。この3つが1組のエントリーとなります。複数のエントリーを入力する場合は、各エントリーを羅列します。
「データ種類」「データバイト数」「データ」

ワイヤレスマネージャーのIPアドレス(01)またはホスト名(02)は、合わせて4エントリーまで入力できます。アクセスポイントは最初のエントリーから順に接続を試み、接続が成功した時点でそのワイヤレスマネージャーの管理下に入ります。

ホスト名(FQDN)は、1〜256文字の半角英数字、ハイフン、ピリオドが使用できます。FQDNは、半角英数字で始まらなければなりません(数値で始まるホスト名が許されます)。また、末尾はハイフンかドット以外でなければなりません。
Note - DHCPサーバー側でオプション43に設定できる最大長は128バイトです。1件に対して2バイトのヘッダーが必要なため、実質指定できるホスト名は1〜126文字(バイト)となります。
Note - ワイヤレスマネージャーをホスト名で指定するためには、名前解決のためにDNSサーバー、デフォルトゲートウェイなどの情報も合わせて提供する必要があります。
ワイヤレスマネージャーのベースポート番号(03)は、1エントリーだけ入力できます。1から64999までのポート番号を設定できます。ここで設定したポートから10個の連続したTCP/UDPポート番号が使用されます。デフォルトのベースポート番号(57775)を使用する場合は入力不要です。

  1. DHCPオプションの識別名「uwcip」を定義し、データタイプとして「hex」を指定します。

    awplus(config)# ip dhcp option 43 name uwcip hex
    


  2. DHCPプール名「uwc」を定義し、DHCPプールなどを設定します。
    ここでは下記を仮定します。

    awplus(config)# ip dhcp pool uwc
    awplus(dhcp-config)# network 192.168.1.0 255.255.255.0
    awplus(dhcp-config)# range 192.168.1.10 192.168.1.69
    awplus(dhcp-config)# default-router 192.168.1.254
    awplus(dhcp-config)# dns-server 192.168.1.252
    awplus(dhcp-config)# domain-name yourdomain.com
    


  3. DHCPオプション43のデータを設定します。
    下記のデータを16進数で「データ種類」「データバイト数」「データ」の順に羅列します。

    awplus(dhcp-config)# option uwcip 0104c0a801fa02127577632E796F7572646F6D61696E2E636F6D03027530
    awplus(dhcp-config)# exit
    


  4. DHCPサーバーを有効にします。

    awplus(config)# service dhcp-server
    awplus(config)# exit
    


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