ip multicast route

モード: グローバルコンフィグモード
カテゴリー: IPマルチキャスト / 一般設定


(config)# ip multicast route SOURCE GROUP UPIFNAME DOWNIFRANGE

(config)# no ip multicast route SOURCE GROUP [UPIFNAME DOWNIFRANGE]


IPマルチキャスト経路表にスタティック経路を追加する(スタティックIPマルチキャストルーティングの設定)。
no形式で実行した場合は指定したスタティック経路を削除する。


パラメーター

SOURCE := A.B.C.D
マルチキャスト送信者(送信元)のIPアドレス
GROUP := A.B.C.D
マルチキャストグループアドレス
UPIFNAME 上流(受信)インターフェース名。SOURCE/GROUPペアに該当するマルチキャストトラフィックの受信インターフェースを指定する
DOWNIFRANGE 下流(転送先)インターフェース名。SOURCE/GROUPペアに該当するマルチキャストトラフィックの転送先インターフェースを指定する。ハイフン、カンマを使った複数指定も可能


使用例

■ 192.168.10.10を送信元とする224.9.10.11宛てのマルチキャストパケットをvlan10で受信した場合、これをvlan20に転送するスタティックなマルチキャスト経路を登録する。

awplus(config)# ip multicast route 192.168.10.10 224.9.10.11 vlan10 vlan20

■ 転送先のインターフェースは複数指定も可能。たとえば、vlan20~25に転送する場合は次のように指定する。
awplus(config)# ip multicast route 192.168.10.10 224.9.10.11 vlan10 vlan20-25

■ スタティック経路を削除するには、送信元とグループアドレスを指定すればよい。
awplus(config)# no ip multicast route 192.168.10.10 224.9.10.11


注意・補足事項

■ 本製品では、特定のSOURCE/GROUPペアに対応するIPマルチキャスト経路を1つしか登録できない。そのため、すでにスタティック経路が登録されている場合、PIMは同じSOURCE/GROUPペアに対する経路を登録できない。また、PIMで学習した経路が登録されている場合、本コマンドで同じSOURCE/GROUPペアに対する経路を登録することはできない。これはスタティック経路を更新する場合も同じ。特定のSOURCE/GROUPペアに対するUPIFNAME、DOWNIFRANGEを変更するときは、本コマンドをno形式で実行し、既存の経路を削除してから、追加しなおすこと。


コマンドツリー

configure terminal (特権EXECモード)
    |
    +- ip multicast route(グローバルコンフィグモード)

関連コマンド

clear ip multicast route(特権EXECモード)
show ip mroute(非特権EXECモード)



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