ip pim rp-candidate

モード: グローバルコンフィグモード
カテゴリー: IPマルチキャスト / PIM


(config)# ip pim rp-candidate IFNAME [priority <0-255>] [group-list {LISTNUM|LISTNAME}] [interval <1-16383>]

(config)# no ip pim rp-candidate [IFNAME]


(PIM-SM)指定したマルチキャストグループのランデブーポイント候補(C-RP)として動作するよう設定する。
no形式で実行した場合はC-RPとしての設定を削除する。

本製品では、複数のRPを静的に設定することが可能。また、静的RPとブートストラップメカニズムによる動的RPを併用してもよい。

RP設定に関する仕様は以下のとおり。


パラメーター

IFNAME 自らをC-RP(ランデブーポイント候補)として広告するときのIPアドレスが設定されているインターフェース名
priority <0-255> RP(Rendezvous Point)決定時の優先度。値が小さいほど優先度が高く、RPになる可能性が高くなる
group-list {LISTNUM|LISTNAME} 標準IPアクセスリスト。該当C-RPに担当させたいマルチキャストグループアドレスの範囲をpermitするよう設定しておくこと。なお、アクセスリストでany(0.0.0.0 255.255.255.255や0.0.0.0/0)を指定した場合は、224.0.0.0/4(すべてのマルチキャストグループアドレス)の意味と見なされる。また、アクセスリストを指定しなかった場合も、224.0.0.0/4を指定したものと見なされる
LISTNUM := {<1-99>|<1300-1999>}
  標準IPアクセスリスト番号
LISTNAME 標準IPアクセスリスト名
interval <1-16383> Candidate-RP-Advertisementメッセージの送信間隔


使用例

■ マルチキャストグループ239.1.1.0~239.1.1.255のランデブーポイント候補(C-RP)として動作するよう設定する。広告時のアドレスにはvlan10のIPアドレスを使う。

awplus(config)# access-list 1 permit 239.1.1.0 0.0.0.255
awplus(config)# ip pim rp-candidate vlan10 group-list 1


注意・補足事項

■ PIM-SM使用時、ランデブーポイントがダウンしていてもマルチキャストルーティングが行われることがあるが、この状態が続くとCPU 使用率が上昇する。ランデブーポイントを設定するときはループバックインターフェースのアドレスを使用してダウンしないようにするか、ランデブーポイントを複数用意して冗長化すること。


コマンドツリー

configure terminal (特権EXECモード)
    |
    +- ip pim rp-candidate(グローバルコンフィグモード)

関連コマンド

access-list standard(グローバルコンフィグモード)
access-list(standard)(グローバルコンフィグモード)
ip pim bsr-candidate(グローバルコンフィグモード)
ip pim rp-address(グローバルコンフィグモード)
ip pim sparse-mode(インターフェースモード)
show ip pim sparse-mode rp mapping(非特権EXECモード)
show ip pim sparse-mode rp-hash(非特権EXECモード)



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