ipv6 mld ssm-map static

モード: グローバルコンフィグモード
カテゴリー: IPv6マルチキャスト / MLD


(config)# [no] ipv6 mld ssm-map static {LISTNUM|LISTNAME} A.B.C.D


MLDのSSM(Source Specific Multicast)マッピングテーブルにエントリーを追加する。
no形式で実行した場合は指定したエントリーを削除する。

本コマンドでは、標準IPアクセスリストで指定したマルチキャストグループに対し、任意の送信者アドレスを関連付けることができる。


パラメーター

LISTNUM|LISTNAME 標準IPアクセスリスト。マッピング対象のマルチキャストグループアドレスをpermitするよう設定しておくこと
LISTNUM := {<1-99>|<1300-1999>}
  標準IPアクセスリスト番号
LISTNAME 標準IPアクセスリスト名
A.B.C.D マルチキャスト送信者のIPアドレス


使用例

■ マルチキャストグループ ff3e::1/128, ff3e::3/128をマルチキャスト送信者2001:db8:ffff::1に関連付け、マルチキャストグループff3e::1/128, ff3e::3/128をマルチキャスト送信者2001:db8:ffff::1に関連付けるSSMマッピングエントリーを作成する。なお、別途MLDの有効化(ipv6 mld)と、SSMマッピング機能の有効化(ipv6 mld ssm-map enable)が必要。

awplus(config)# ipv6 access-list standard MLD-SSM-MAP permit ff3e::1/128
awplus(config)# ipv6 access-list standard MLD-SSM-MAP permit ff3e::3/128
awplus(config)# ipv6 mld ssm-map static MLD-SSM-MAP 2001:db8:ffff::1
awplus(config)# ipv6 mld ssm-map static MLD-SSM-MAP 2001:db8:ffff::1
これにより、MLDバージョン1による ff3e::X(Xは1~3)へのグループ参加要求 (*,ff3e::.X) Join は、MLDバージョン2の送信元指定付きグループ参加要求 (2001:db8:ffff::1, ff3e::.X) Join として扱われる。
また、同様にMLDバージョン1による ff3e::Xへのグループ参加要求(*,232.10.10.X)Join は、MLDバージョン2の送信元指定付きグループ参加要求(2001:db8:ffff::1, ff3e::.X)Join として扱われる。


注意・補足事項

■ 本コマンドで指定するマルチキャストグループアドレスは、SSMレンジ内のアドレスでなくてはならない。標準のSSMレンジはff3x::/32だが、ipv6 pim ssmコマンドで変更することも可能なので注意。


コマンドツリー

configure terminal (特権EXECモード)
    |
    +- ipv6 mld ssm-map static(グローバルコンフィグモード)

関連コマンド

access-list standard(グローバルコンフィグモード)
access-list(standard)(グローバルコンフィグモード)
ipv6 mld(インターフェースモード)
ipv6 mld ssm-map enable(グローバルコンフィグモード)
ipv6 pim sparse-mode(インターフェースモード)
ipv6 pim ssm(グローバルコンフィグモード)
show ipv6 mld groups(非特権EXECモード)



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