mac address-table static

モード: グローバルコンフィグモード
カテゴリー: L2スイッチング / フォワーディングデータベース


(config)# [no] mac address-table static HHHH.HHHH.HHHH {forward|discard} interface IFNAME vlan <1-4094>


フォワーディングデータベース(MACアドレステーブル)にスタティックエントリーを登録する。
no形式で実行した場合はスタティックエントリーを削除する。


パラメーター

HHHH.HHHH.HHHH ステーションのMACアドレス。16進数で2オクテット(4桁)ごとにピリオドで区切って指定する(例:0000.cd24.0367)
forward|discard 該当ステーション宛てフレームの処理方法(アクション)。forward(転送)とdiscard(破棄)から選択する
interface IFNAME 出力スイッチポートのインターフェース名。アクションとしてforwardを指定した場合、HHHH.HHHH.HHHH宛てのフレームは、ここで指定したポートから出力される。なお、アクションとしてdiscardを指定した場合、HHHH.HHHH.HHHH宛てのフレームは受信ポートで破棄されるため本指定は意味を持たないが、省略することはできない
vlan <1-4094> VLAN ID。該当ステーションの所属先VLANを指定する


使用例

■ vlan10所属のステーション0000.f412.3456宛てのフレームをポート1.0.3に転送するよう設定する。

awplus(config)# mac address-table static 0000.f412.3456 forward interface port1.0.3 vlan 10

■ vlan10所属のステーション0000.f4ab.cdef宛てのフレームを転送せずに破棄するよう設定する。discardを指定した場合、ポートの指定は意味を持たないが、省略はできないので、該当ステーションの接続されているポートを指定しておくなど、何らかの値を指定する必要がある。
awplus(config)# mac address-table static 0000.f4ab.cdef discard interface port1.0.6 vlan 10

■ no形式でスタティックエントリーを削除するときは、MACアドレス、転送先ポート、VLAN IDを正しく指定すること。削除時には、アクションの指定は必ずしも意味を持たないが、省略はできないので、何らかの値を指定する必要がある。原則としては、エントリー登録時と同じパラメーターを指定し、先頭に「no」キーワードを付ければよい。
awplus(config)# no mac address-table static 0000.f412.3456 forward interface port1.0.3 vlan 10


注意・補足事項

■ 本コマンドのdiscard(破棄)アクションは、動作しないため使用しないこと。

■ フォワーディングデータベースの検索キーは入力VLAN IDと宛先MACアドレスなので、スタティックエントリーの操作時はこの2つを意識して正しく指定すること。さらに削除時は、これらのパラメーターに加えて、転送先ポートの指定が登録内容と一致していないと希望のエントリーが削除されないので注意。


コマンドツリー

configure terminal (特権EXECモード)
    |
    +- mac address-table static(グローバルコンフィグモード)

関連コマンド

show mac address-table(非特権EXECモード)
switchport port-security(インターフェースモード)
switchport port-security maximum(インターフェースモード)



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