IP / UDPブロードキャストヘルパー
UDPブロードキャストヘルパー(UDPヘルパー、IPヘルパー)は、特定サービスポート宛てのUDPブロードキャストを、あらかじめ指定したIPアドレス(ユニキャスト、ブロードキャスト)に転送する機能です。この機能は、VLANで分割されたWindowsネットワークにおいて、クライアントに特別な設定を施さずに別VLANのドメインコントローラにログインさせたいような場合に便利です。
基本設定
UDPブロードキャストヘルパー機能の基本的な設定方法について説明します。
- グローバルコンフィグモードのip forward-protocol udpコマンドで、転送対象のUDPブロードキャストパケット(終点UDPポート)を指定します。
awplus(config)# ip forward-protocol udp 137 ↓
awplus(config)# ip forward-protocol udp 138 ↓
DHCP/BOOTPパケット(終点ポート67、68)の転送には、本機能ではなくDHCPリレー機能を使ってください。詳しくは「IP付加機能」の「DHCPリレー」をご覧ください。
- 転送元のIPインターフェース(UDPブロードキャストパケットを最初に受信するIPインターフェース)を指定してインターフェースモードに入り、ip helper-addressコマンドで転送先のIPアドレスを指定します。
awplus(config)# interface vlan10 ↓
awplus(config-if)# ip helper-address 192.168.20.5 ↓
基本設定は以上です。
これで、vlan10で受信したUDPブロードキャストパケットのうち、終点ポート番号が137または138のものが、192.168.20.5に転送されるようになります。
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