[index] CentreCOM EG1004TX コマンドリファレンス 1.0.0-23

VoIP/QoS


VoIPの音声パケットは、通常はUDPのような信頼性のないトランスポートプロトコルを使用します。

ネットワークを利用するアプリケーションが数多くある場合、トラフィックの種類は非常に多岐にわたり、VoIPのようなリアルタイムアプリケーションを使用すると、ネットワーク機器の過負荷によるパケット遅延や待ち時間が生じることがあります。その場合、エンドユーザーが受信する音声の品質が劣化します。

本製品では、音声のパケットに高いQoS値を割り当てることができます。
高いQoSを割り当てることで、ルーターやスイッチが他のタイプのパケットよりも音声パケットを優先して伝送するようにできます。

生成された音声パケットに特定の優先度を設定するには、音声ストリームや音声シグナリングを伝送するUDPパケット内のDSCPフィールド値やTOSフィールド値を設定する方法と、802.1pのユーザープライオリティ値による方法があります。

■ DSCP値を設定するには、VOIP QOS SET DSCPコマンド、TOS値を設定するにはVOIP QOS SET TOSコマンドを使用します。

DSCPとTOSは、同じIPヘッダーを参照するときの使用ビット数が異なるのみで(TOSは3ビット、DSCPは6ビット)、TOS値またはDSCP値に応じて異なるパケット階層を割り当てるため、同時には片方しか利用できません。

■ 802.1pによるQoSを行う場合には、ベースプライオリティーを設定します。ベースプライオリティーは、SWITCH SET PRIORITYコマンドで設定します。


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