設定 / MLOネットワーク




QRコード表示

コンテンツ欄の右下にある「QRコード表示」ボタンをクリックすると、無線設定の情報が含まれるQRコードが作成されます。このQRコードは画像データとして保存でき、スマートフォンやタブレットなどの無線クライアントからQRコードを読み込むことにより簡単に無線APに接続でき、Wi-Fi環境で使用することができます。
 
Note
MLOネットワークのステータスが「有効」のときに機能します。
Note
MLO VAPのQRコードは下記のセキュリティー設定でのみ作成可能です。その他の組み合わせでは作成されないのでご注意ください。
・モード:Enhanced Open
・モード:WPAパーソナル/ WPAバージョン:WPA3
 

MLOネットワーク

無線APと無線クライアントで一度に確立されるリンクは1つだけで、迅速な切り替えや集約は簡単ではありません。マルチリンクオペレーションは、複数のリンクを介して同じフローのパケットを送信することで、スループットを向上させることができます。
複数のリンクでのチャネルアクセスの機会が増加するため、遅延を短縮できます。また、チャネル容量に基づいてトラフィックを高速/スムーズに誘導し、接続を解除したり再接続したりすることなく負荷分散を行うことができます。
Note
MLO VAP有効時、以下の機能は強制的に無効になります。
- バンドステアリング
- クライアントの分離
- エアタイムフェアネス
- スケジューラー
Note
MLO VAP ではMLOネットワークページに設定項目がないパラメーターはすべてデフォルト値になります。また、MLO VAPを有効にしたVAPは VAP/セキュリティーページから設定変更することができなくなります。
Note
MLO VAPは常にVAP VLAN ID 1になります。
Note
MLOを有効にした本製品をAMFゲストノードとして管理する場合は以下の点に注意してください。
- 管理VLANを無効にする場合は、本製品を接続するスイッチにおいて、AMFゲストノードの機器情報を取得する discovery dynamic は利用しないでください。
Note
本製品はMulti-Link Multi-Radio(MLMR)とMulti-Lik Single-Radio(MLSR)の両方の方式をサポートしていますが、MLOの挙動は接続する無線クライアントの挙動によって決まります。そのため、必ずしもスループットが向上するものではありません。
Note
MLO VAPでの無応答切断タイマーは1つの無線で行われ、無線クライアントが接続する無線の組み合わせで変わります。
- 無線1、無線2に接続した場合、無線2で動作
- 無線1、無線3に接続した場合、無線3で動作
- 無線2、無線3に接続した場合、無線3で動作
- 無線1、無線2、無線3に接続した場合、無線3で動作
無応答切断タイマーで切断が行われた際は、他の無線も含んだMLO VAPから切断が行われます。
Note
MLO VAPの最大接続数はMLO VAP4つの合計で256台です。最大接続数を超えても接続は可能ですが、MLOとして接続されないのでご注意ください。
Note
MLOとWDSの併用は未サポートです。MLOを有効にした無線はVAP/セキュリティーページでWDSを有効にすることはできません。
 

 
MLOネットワーク
項目名 説明
ステータス MLOを有効にするか、無効にするか設定します。デフォルトは無効。
MLO MACアドレス MACアドレスが表示されます。
Partner Radios MLOネットワークで使用する無線を選択します。
Partner VAP 該当のMLOネットワークで使用するVAPをVAP4~VAP7で選択します。

MLO VAP設定

 
一般
 
項目名 説明
SSID 該当のVAPが使用するSSID(ネットワーク名)を入力します。1~32文字の半角英数記号で入力します。
 
セキュリティー
セキュリティーのモードを、「Enhanced Open」、「WPAパーソナル」、「WPAエンタープライズ」から選択します。デフォルトは「Enhanced Open」です。
 
「モード」で「Enhanced Open」を選択した場合:
 

項目名 説明
モード:Enhanced Open オープン認証にて接続を行うためユーザーIDやパスワードを入力することなくネットワークに接続を行うことができます。
OWE Opportunistic Wireless Encryption(OWE)プロトコルを使用して暗号化を行います。オープン認証後の無線クライアントと無線AP間のデータは128-bit CCMP/AES暗号化が行われます。「有効」以外の選択はできません。
 
「モード」で「WPAパーソナル」を選択した場合:
 

項目名 説明
モード:WPAパーソナル 事前共有キー(PSK)をもとに無線クライアント個別のキーを生成し、本製品と無線クライアント間で認証と暗号化を行います。
WPAバージョン 「WPA3」のみです。
暗号スイート 「CCMP and GCMP」のみです。
キー 暗号キーを8~63文字の半角英数記号で入力します。大文字、小文字は区別されます。
デフォルトは「空欄」です。
ブロードキャストキー更新間隔 VAPに接続している無線クライアントに送信するブロードキャストパケットのキーの更新間隔を設定します。0~86400(秒)が入力できます。「0」は、キーを更新しません。デフォルトは「0」です。
 
「モード」で「WPAエンタープライズ」を選択した場合:
 

項目名 説明
モード:WPAエンタープライズ RADIUSサーバーで無線クライアント個別のキーを生成し、本製品と無線クライアント間で認証と暗号化を行います。暗号アルゴリズムにはGCMP、CCMPを使用します。
WPAバージョン 「WPA3」のみです。
暗号スイート 「GCMP(192ビットモード)」、「CCMP and GCMP」から選択します。デフォルトは「GCMP(192ビットモード)」です。
ブロードキャストキー更新間隔 VAPに接続している無線クライアントに送信するブロードキャストパケットのキーの更新間隔を設定します。0~86400(秒)が入力できます。「0」は、キーを更新しません。デフォルトは「0」です。
セッションキー更新間隔 VAPに接続している無線クライアントに送信するセッションキーの更新間隔を設定します。0~86400(秒)が入力できます。「0」は、キーを更新しません。デフォルトは「0」です。
セッションキー更新時の動作 セッションキーの更新時に無線クライアントとの接続を切断する場合は「切断」、再認証を行う場合は「再認証」を選択します。デフォルトは「再認証」です。
RADIUS IP プライマリーとして使用するRADIUSサーバーのIPアドレスを入力します。デフォルトは「192.168.1.1」です。
RADIUSキー プライマリーRADIUSサーバーに接続するためのパスワードを128文字までの半角英数記号で入力します。デフォルトは空欄です。
セカンダリーRADIUS IP セカンダリーとして使用するRADIUSサーバーのIPアドレスを入力します。セカンダリーRADIUSサーバーを使用しない場合は空欄にします。デフォルトは空欄です。
セカンダリーRADIUSキー セカンダリーRADIUSサーバーに接続するためのパスワードを128文字までの半角英数記号で入力します。デフォルトは空欄です。
RADIUSポート プライマリー、セカンダリーそれぞれの外部RADIUSサーバーのポート番号を0~65535の範囲で入力します。デフォルトは「1812」です。
RADIUSパケットの検証 「必須」を選択した場合、RADIUS サーバーから受信した RADIUS 応答パケットの検証を行います。RADIUS 応答パケットにMessage-Authenticator 属性が含まれていない場合は受け入れません。「利用可能」を選択した場合、Message-Authenticator属性とEAP-Message属性を両方含まないアクセス拒否のRADIUSパケット以外の検証を行います。デフォルトは「利用可能」です。
Note
AW+スイッチファームウェアバージョン5.5.4-1.2以前のローカルRADIUSは"Message-Authenticator"属性を含んだ応答ができません。ファームウェアバージョン5.5.4-2.1以降は"Message-Authenticator"属性を含んだ応答が可能です。ローカルRADIUSを利用する場合、ファームウェアバージョンが5.5.4-1.2以前のファームウェアでは、この機能を「必須」にするとMACベース認証やWeb認証ができなくなるためファームウェアバージョン5.5.4-2.1以降のファームウェアにアップグレードしてください。
Note
「必須」選択時はRADIUS requestにMessage-Authenticatorを付与し、「利用可能」選択時は付与せず送信します。
RADIUSアカウンティング 「有効」にすると、ユーザーを認証した外部のRADIUSサーバーを使用して、ユーザーがセッション中に使用したリソース(使用時間など)を記録することができます。デフォルトは「無効」です。
Note
RADIUS使用時のアカウンティングパケットはプライマリーがダウンしてもセカンダリーには送信されません。
RADIUSアカウンティングポート プライマリー、セカンダリーそれぞれの外部RADIUSサーバーのアカウンティングポートのポート番号を0~65535の範囲で入力します。デフォルトは「1813」です。
RADIUSタイムアウト 外部RADIUSサーバーからの応答のタイムアウト時間(秒)を指定します。1~29(秒)が入力できます。デフォルトは「3」です。
Note
  • プライマリーRADIUSサーバーだけ登録している場合は、"RADIUSタイムアウト" × "RADIUS再送回数+1" の値が29以下になるように設定してください。
  • プライマリーRADIUSサーバーとセカンダリーRADIUSサーバーの両方を登録かつ、キーが同じ場合は、"RADIUSタイムアウト" × "RADIUS再送回数+1" × 2の値が29以下になるように設定してください。
  • プライマリーRADIUSサーバーとセカンダリーRADIUSサーバーの両方を登録かつ、キーが違う場合は、"RADIUSタイムアウト" × "RADIUS再送回数+1" の値が29以下になるように設定してください。
RADIUS再送回数 外部RADIUSサーバーへの応答の再送回数を指定します。0~8(回)が入力できます。デフォルトは「1」です。
プライマリーへの復帰間隔 一時的にバックアップとしてセカンダリーを使用した場合のプライマリーへ変更する間隔を指定します。0~600(秒)が入力できます。デフォルトは「0」です。
Note
0は復帰処理が行われません。