[index] AT-TQシリーズ リファレンスマニュアル 4.3
- アクセスポイントのEDCAパラメーター - Wi-Fiマルチメディア(WMM) - 無線クライアントのEDCAパラメーター - その他
4種類のデータの無線トラフィックに対するキューごとに、送信の優先度を設定します。
Note - これらのパラメーターは、通常変更する必要はありません。
Note - 「適用」ボタンをクリックすると、変更した項目によっては、無線クライアントが一時的に切断されることがあります。アクセスポイントの設定の変更は、無線トラフィックが少ないときに行うことをおすすめします。
Note - サブメニュー「QoS」をクリックしてから設定画面が表示されるまで2分以上かかることがあります。
無線 | 以下のパラメーターを設定する周波数帯「1」(2.4GHz帯)および「2」(5GHz帯)を指定します。 AT-TQ3200では、この項目は表示されません。 |
アクセスポイントのEDCAパラメーター |
Note - AIFS(Inter-Frame Space)は、フレームの送信間隔です。前フレームの送信が終了してから、次のフレームを送信するまで、待たなければならない時間です。この時間が短いほど、キューの優先度が高くなります。
コンテンションウィンドウ(Contention Window、cw)は、送信の衝突を回避するためのランダムな待ち時間です。より小さい乱数を発生させたステーションが送信権を得ます。
キュー | 次の4つがあります。 Data 0(音声):音声など、低レイテンシーかつ帯域保証が必要なデータの送信に使用するキューです。 Data 1(ビデオ):動画など、帯域保証が必要なデータの送信に使用するキューです。 Data 2(ベストエフォート):通常のIPデータの送信に使用するキューです。 Data 3(バックグラウンド):最も優先度の低いキューです。最高のスループットが要求されるものの、時間に制約されない大容量データ(FTPなど)の送信に使用されます。 |
AIFS | フレームの送信間隔を1〜15(スロット)で設定します。 デフォルトは、1(Data 0)、1(Data 1)、3(Data 2)、7(Data 3)です。 |
cwMin | 最小コンテンションウィンドウ値は、初回の乱数発生範囲(0〜cwMin)を決める数値です。例えば、初回0〜15で送信できなければ、2回目は0〜31の範囲で乱数を発生させます。2回目で送信できなければ、3回目は0〜63の範囲。送信できないたびに、cwMaxまで倍々に増加させます。cwMaxに到達しても送信できない場合は、0〜cwMaxで繰り返します。フレームが正しく送信されるか、フレームが破棄されるとcwMinにリセットされます。この値は、最大コンテンションウィンドウ値以下でなければなりません。 1、3、7、15、31、63、127、255、511、1023が選択できます。これは、2のべき数より1小さい値です。 デフォルトは、3(Data 0)、7(Data 1)、15(Data 2)、15(Data 3)です。 |
cwMax | 最大コンテンションウィンドウ値を選択します。最小コンテンションウィンドウ値以上でなければなりません。1、3、7、15、31、63、127、255、511、1023が選択できます。 デフォルトは、7(Data 0)、15(Data 1)、63(Data 2)、1023(Data 3)です。 |
Max. Burst | 複数パケットの連続送信時間を0.0〜999.0(ミリ秒)で設定します。 デフォルトは1.5(Data 0)、3.0(Data 1)、0(Data 2)、0(Data 3)です。 |
Note - AT-TQ4600/4400/4400eの「無線2」では、「Data 0(Voice)」の「cwMin」と「cwMax」のデフォルト値は「1」となります。
Wi-Fiマルチメディア(WMM) |
Wi-Fiマルチメディア(WMM) | Wi-Fiマルチメディア(WMM)を有効にするか否か。 「有効」にすると、無線クライアントから本製品宛の通信に「無線クライアントのEDCAパラメーター」を使用します。 「無効」にすると、本製品のビーコンにWMM情報が含まれなくなり、無線クライアントもWMMを使用しなくなります。 デフォルトは「有効」です。 |
Note - IEEE 802.11n、IEEE 802.11acを使用するためには「Wi-Fiマルチメディア(WMM)」が「有効」でなければなりません。
無線クライアントのEDCAパラメーター |
キュー | 「アクセスポイントのEDCAパラメーター」の説明を参照してください。 |
AIFS | 「アクセスポイントのEDCAパラメーター」の説明を参照してください。 デフォルトは、2(Data 0)、2(Data 1)、3(Data 2)、7(Data 3)です。 |
cwMin | 「アクセスポイントのEDCAパラメーター」の説明を参照してください。 デフォルトは、3(Data 0)、7(Data 1)、15(Data 2)、15(Data 3)です。 |
cwMax | 「アクセスポイントのEDCAパラメーター」の説明を参照してください。 デフォルトは、7(Data 0)、15(Data 1)、1023(Data 2)、1023(Data 3)です。 |
TXOP Limit | 無線クライアントから本製品への送信を占有できる時間を設定します。設定範囲は0〜2047です。占有できる時間は、設定値×32(マイクロ秒)となります。 デフォルトは、47(Data 0)、94(Data 1)、0(Data 2)、0(Data 3)です。 |
その他 |
NoAckサポート | 無線クライアントに対してACKフレームを送信しないよう要求するか否か。要求する場合(NoAck)は「オン」、しない場合は「オフ」を選択します。「オン」にすると、本製品もACKフレームを送信しません。デフォルトは「オフ」です。 この項目は、サポート対象外です。この項目は、機能いたしません。 |
APSDサポート | APSDを有効にするか否か。有効にする場合は「オン」、無効は「オフ」を選択します。デフォルトは「オフ」です。 APSDは、モバイル端末(VoIP)の消費電力を抑え、通話時間を延ばす機能です。モバイル端末もAPSD(U-APSD)に対応している必要があります。 この項目は、サポート対象外です。この項目は、正常に機能いたしません。 |
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