AT-TQ5403: リファレンスマニュアル
前へ 次へ 目次

5.3.3 無線3

無線3では、5GHz帯(W56)の有効/無効、各種パラメーターの設定が行えます。

Note
気象レーダーと見なされる波形が検出されると、アクセスポイントはレーダーとの干渉を避けるために、現在のチャンネルの使用をやめて、「チャンネル候補」に設定されている他のチャンネルへの変更を試みます。「チャネル」が「auto」で自動選択されている場合でも、固定設定されている場合でも同様です。
その際、他のチャンネルが再選択されると、そのチャンネルを使い始める前に1分間ほど傍受してレーダーが検出されないことを確認します。レーダーが検出されたチャンネルは、レーダーが検出されてから30分間は使用できません。

Note
気象レーダーと見なされる波形が検出され、候補のチャンネルのすべてが使えないと判断されると、本製品は送受信を停止します。「チャネル」が「auto」で自動選択されている場合でも、固定設定されている場合でも同様です。
送受信停止の30分後に、停止前に使用していたチャンネルで送受信の再開を試みます。その際、チャンネルを使い始める前に、1分間気象レーダーが検出されないことを確認します。

Note
気象レーダーの検出状態は、「監視」/「ステータス」/「無線3」の「DFS」で確認できます。

基本設定

設定/無線LAN/無線3

項目名説明
国コード国コードの変更はできません。
ステータス無線電波を送受信するか否かの設定を行います。送受信する場合は「有効」、しない場合は「無効」を選択してください。デフォルトは「無効」です。
モードサポートする通信プロトコル(IEEE 802.11a、または IEEE 802.11a/n/ac)を選択します。
IEEE 802.11の後の「/」で区切られた文字は、サポートするモードの組み合わせです。例えば、「IEEE 802.11a/n/ac」は a、n、ac の無線クライアントの接続をサポートします。デフォルトは「IEEE 802.11a/n/ac」です。

Note
IEEE 802.11n、IEEE 802.11acを使用する場合、「設定」/「QoS」画面の「Wi-Fiマルチメディア(WMM)」が「有効」(デフォルト)である必要があります。

チャネル使用するチャンネル(auto、100、104、108、112、116、120、124、128、132、136、140)を選択します。「auto」を選択すると、本製品は空きチャンネルを走査し、自動的に干渉の少ないチャンネルを選択します。「auto」に設定されていると、本製品の起動の際にもチャンネルの自動選択が行われます。「監視」/「ステータス」の「無線3」画面で運用中のチャンネルを確認できます。デフォルトは「auto」です。
使用帯域幅20MHz、40MHz、80MHzから選択します。デフォルトは「20MHz」です。
チャンネル候補

「チャネル」で「auto」が選択されている場合に、自動選択されるチャンネルの候補を設定します。チェックが付いていると候補になります。チェックが外れていると候補対象外となりそのチャンネルは使用されません。

「W56」ボタンをクリックするとチャンネル候補すべてのチェックボックスにチェック印を付けたり外したりできます。

デフォルトでは、すべてのチャンネル候補にチェックが付いています。また、「使用帯域幅」の設定により使用できる候補が変わります。

帯域幅チャンネル
20MHzW56:100、104、108、112、116、120、124、128、132、136、140
40MHzW56:100、108、124、132
80MHzW56:100、104、108、112、116、120、124、128

送信出力電波出力の強度を「最大」、「強」、「中」、「弱」、「最小」から選択します。デフォルトは「最大」です。

詳細設定

設定/無線LAN/無線3

項目名説明
最大ステーション数無線3で接続可能な無線クライアント数を0〜200の数値で設定します。本製品に接続できる無線クライアント数は、無線1、無線2、無線3の合計になります。
「0」に設定した場合、無線クライアントはその周波数帯で接続されません。デフォルトは「200」です。
無線クライアントの分離同一のバーチャルアクセスポイント(VAP)に接続している無線クライアント同士の通信を許可する場合は「無効」、しない場合は「有効」を選択します。デフォルトは「無効」です。
「有効」にしても、有線ネットワークや、他のバーチャルアクセスポイントに接続している無線クライアントとは通信が可能です(ご使用になるVLANスイッチなどにより、それらが通信ができるように設定されている必要があります)。

Note
「無線1」、「無線2」、「無線3」の「無線クライアントの分離」のすべて、または何れかが「有効」でも、同一のVAPにおける「無線1」、「無線2」、「無線3」間の通信は可能です。また、この機能はWDSには適用されません。

Note
「無線クライアントの分離」を「有効」にすると、例えば公共の無線APとして運用する際、同時に接続しているユーザー間のセキュリティーを確保することができます。

近隣AP検出近くに設置されている無線APの検出を行う場合は「有効」、行わない場合は「無効」を選択します。デフォルトは「無効」です。
検出された無線APは、「監視」/「近隣AP」ページにて確認できます。
RTSしきい値IEEE 802.11aによる通信において、RTS(送信要求)パケットを送信するか否かを決定するためのパケットサイズです。サイズを設定すると、送信しようとしているパケットがこのサイズよりも大きな場合に、パケットの送信前にRTSパケットを送信します。
0〜2347の数値で設定します。デフォルトは「2347」です。 RTSしきい値を低く設定すると、頻繁にRTSパケットが送信されます。これは、より多くの無線帯域を消費し、スループットを下げますが、通信トラフィックが多いとか、干渉を受けているネットワークにおいては、コリジョンや干渉が改善されることがあります。
レガシーレートセット通信プロトコルがIEEE 802.11b/gの場合のレート(通信速度)を設定します。デフォルトでは 54、48、36、24、18、12、9、6 が選択されています。
マルチキャスト送信レート本製品のマルチキャスト・ブロードキャスト送信レート(6、9、12、18、24、36、48、54)を選択します。デフォルトは「6」です。
エアタイムフェアネス通信スピードにかかわらず接続されているすべてのクライアントに同じ通信時間(エアタイム)を提供する場合は「有効」、しない場合は「無効」を選択します。デフォルトは「無効」です。
バンドステアリングサポート予定。デフォルト設定のままご使用ください。

(C) 2018 アライドテレシスホールディングス株式会社
613-002599 Rev.A