AT-TQ5403・AT-TQm5403: リファレンスマニュアル
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5.4.1 バーチャルアクセスポイント

バーチャルアクセスポイント(VAP)は、本製品上に仮想的なアクセスポイントを作り出す機能です。VAPとVLANを組み合わせることにより、1台の本製品をあたかも複数の無線APが存在するかのように動作させることができます。VAPは、無線1、無線2、無線3ごとに8個まで作成することができます。

Note
VAPの数は、無線1、無線2、無線3ごとに5個以内にすることをおすすめいたします。

Note
VAPの有効、無効について:
VAP0は、無線インターフェースを有効にすると共に有効になります。ステータス欄は「有効」のみ表示され無効は選択できません。
VAP1〜7を使用する場合は、ステータス欄で「有効」を選択します。デフォルトは「無効」です。

設定/ VAP/セキュリティー

項目名説明
無線1、無線2、無線3 タブ設定を行う無線(周波数帯)を選択します。
「無線1」は、2.4GHz帯の無線電波の設定を行います。
「無線2」は、5GHz帯 W52/W53の無線電波の設定を行います。
「無線3」は、5GHz帯 W56の無線電波の設定を行います。
VAP 0〜7 タブVAPの番号 0〜7 が表示されています。設定を行うVAPを選択します。
ステータス該当のVAPを有効にするか否かの設定を行います。VAP0のデフォルトは「有効」、VAP1〜7のデフォルトは「無効」です。VAP0は常に有効で無効にできません。
モード

VAP0は、アクセスポイント、WDSの親機・子機の選択を行えます。VAP1〜7はアクセスポイントのみで変更できません。デフォルトは「アクセスポイント」です。

Note
※AT-TQ5403のみ対象
ドロップダウンリストに「チャンネルブランケット」の選択肢も表示されますが、管理画面上からの設定はできません。
チャンネルブランケットの設定は、AT-Vista Manager EX(V.2.4.1以降)のAWCプラグインからのみ行えます。

WDS(Wireless Distribution System)を使用する場合は、「WDS親機」または「WDS子機」を選択し、WDS親機とWDS子機の無線、VAP、SSID、VAPのVLAN ID、セキュリティー、チャンネルを同じ設定にしてください。

Note
WDSはAT-TQ5403とAT-TQm5403のみ接続可能です。
WDS親機1台に対してWDS子機は4台まで接続できますが、多段接続(数珠繋ぎ)は2段までとなります。

SSID

該当のVAPが使用するSSID(ネットワーク名)を入力します。このSSIDは指定したVLAN IDに対応付けられます。
1〜32文字の半角英数記号で入力します。

各インターフェース、VAPのデフォルトSSID:
インターフェースVAP番号SSID
無線10allied24
1〜7Virtual Access Point 1〜7
無線20allied5-1
1〜7Virtual Access Point 1〜7
無線30allied5-2
1〜7Virtual Access Point 1〜7

VLAN ID該当のVAPが使用するVLAN IDを1〜4094の数字で入力します。
SSID隠蔽該当のVAPでSSID(ネットワーク名)をブロードキャストするかを選択します。
「無効」にすると、ビーコン信号にSSIDを含みます。任意の無線クライアントの接続設定において、接続の候補として本製品のSSIDが自動的に表示されます。また、無線クライアントのANY接続を許可します。
「有効」にすると、ビーコン信号にSSIDを含みません。無線クライアントの接続設定で、本製品のSSIDは表示されません。無線クライアントを本製品に接続するためには、無線クライアントに本製品と同じSSIDを手入力しなければなりません。
デフォルトは「無効」です。
MACフィルタリング
モード欄で「アクセスポイント」選択時のみ表示

該当のVAPに対してMACアドレスリストを使用したMACフィルタリングを適用する場合は「有効」、しない場合は「無効」を選択します。外部RADIUSサーバーを使用したMACフィルタリングを行う場合は、「外部RADIUS」を選択します。デフォルトは「無効」です。

Note
「外部RADIUS」を設定した場合、バンドステアリング機能の使用はできません。

MACアドレスリストを使用したMACフィルタリングの設定、無線クライアントの登録、確認は、「設定」/「MACアドレスリスト」画面で行えます。

「外部RADIUS」を選択すると、以下の項目が表示されます。
外部RADIUS

項目名説明
RADIUS IPプライマリーとして使用するRADIUSサーバーのIPアドレスを指定します。デフォルトは「192.168.1.1」です。
RADIUSキープライマリーRADIUSサーバーに接続するためのパスワードを入力します。デフォルトは空欄です。
セカンダリーRADIUS IPセカンダリーとして使用するRADIUSサーバーのIPアドレスを入力します。セカンダリーRADIUSサーバーを使用しない場合は空欄にします。デフォルトは空欄です。
セカンダリーRADIUSキーセカンダリーRADIUSサーバーに接続するためのパスワードを入力します。デフォルトは空欄です。
RADIUSポートプライマリー、セカンダリーそれぞれの外部RADIUSサーバーのポート番号を 0〜65535の範囲で指定します。デフォルトは「1812」です。
User-Name Format 区切り文字MACベース認証のRADIUS属性の区切り文字を「ハイフン」、「コロン」、「無し」の中から選択します。デフォルトは「ハイフン」です。
(例)ハイフン:ab-cd-ef-01-23-45、コロン:ab:cd:ef:01:23:45、無し:abcdef123456
User-Name Format 大文字/小文字MACベース認証のRADIUS属性を「大文字」にするか「小文字」にするかを選択します。デフォルトは「小文字」です。
User-Password Format 形式MACベース認証のRADIUS User-Password属性を「固定値」にするか、「ユーザー名」と同一の文字列にするかを選択します。デフォルトは「ユーザー名」です。
User-Password Format パスワードUser-Password Format 形式欄で「固定値」選択時のみ表示。MACベース認証のUser-Password Formatの固定パスワードを64文字までの半角英数記号で入力します。デフォルトは空欄です。
表示切り替えアイコン
表示切り替えアイコン
クリックするとキーが文字列表示に切り替わります。再度クリックすると「●」表示に戻ります。
BSSID
モード欄で「チャンネルブランケット」選択時のみ表示
※AT-TQ5403のみ対象
該当VAPで構築されるチャンネルブランケットで使われるBSSIDとなります。
設定変更を行わないでください。

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