無線2では、5GHz帯(W52、W53)の有効/無効、各種パラメーターの設定が行えます。
Note
W52とW53のチャンネルは、電波法令により日本での屋外使用が禁止されています。
Note
現在使用しているチャンネルがW53のときに、気象レーダーと見なされる波形が検出されると、アクセスポイントはレーダーとの干渉を避けるために、現在のチャンネルの使用をやめて、「チャンネル候補」に設定されている他のチャンネルへの変更を試みます。「チャンネル」が「auto」でW53が自動選択されている場合でも、W53のチャンネルに固定設定されている場合でも同様です。
その際、W53が再選択されると、そのチャンネルを使い始める前に1分間ほど傍受してレーダーが検出されないことを確認します。レーダーが検出されたチャンネルは、レーダーが検出されてから30分間は使用できません。
Note
W53のチャンネルだけを「チャンネル候補」で選択した場合、その候補のすべてのチャンネルで気象レーダーと見なされる波形が検出されると(候補のチャンネルのすべてが使えないと判断されると)、本製品は送受信を停止します。「チャンネル」が「auto」でW53が自動選択されている場合でも、W53に固定設定されている場合でも同様です。
送受信停止の30分後に、停止前に使用していたチャンネルで送受信の再開を試みます。その際、チャンネルを使い始める前に、1分間気象レーダーが検出されないことを確認します。
例えば、「チャンネル」を「auto」、「チャンネル候補」を 60、64 に設定した場合、次のように動作します。60でレーダー検出、送受信を停止します。64への変更を試みます。64でもレーダー検出、全候補チャンネルが使えないと判断します。60を停止してから30分後、60の使用再開を試みます。60でレーダーが検出されなければ、60による送受信を開始します。
Note
気象レーダーの検出状態は、「監視」/「ステータス」/「無線2」の「DFS」で確認できます。
項目名 | 説明 | ||||||||||||
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国コード | 国コードの変更はできません。 | ||||||||||||
ステータス | 無線電波を送受信する場合は「有効」、しない場合は「無効」を選択します。デフォルトは「無効」です。 | ||||||||||||
モード | サポートする通信プロトコル(IEEE 802.11a、IEEE 802.11a/n/ac)を選択します。 Note | ||||||||||||
チャンネル |
使用するチャンネル(auto、36、40、44、48、52、56、60、64)を選択します。「auto」を選択すると、本製品は空きチャンネルを走査し、自動的に干渉の少ないチャンネルを選択します。チャンネルが自動選択されるのは本製品の起動時、および無線設定が再適用されたときになります(再適用される設定は5 設定のNoteをご覧ください)。 運用中のチャンネルは、「監視」/「ステータス」の「無線2」画面で確認できます。 デフォルトは「auto」です。 | ||||||||||||
使用帯域幅 | 20MHz、40MHz、80MHzから選択します。デフォルトは「20MHz」です。 | ||||||||||||
チャンネル候補 | 「チャンネル」で「auto」が選択されている場合に、自動選択されるチャンネルの候補を設定します。チェックが付いていると候補になります。チェックが外れていると候補対象外となりそのチャンネルは使用されません。 「W52」ボタン、「W53」ボタンをクリックするとW52またはW53のチャンネル候補すべてのチェックボックスにチェック印を付けたり外したりできます。 デフォルトでは、すべてのチャンネル候補にチェックが付いています。また、「使用帯域幅」の設定により使用できる候補が変わります。
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送信出力 | 電波出力の強度を「最大」、「強」、「中」、「弱」、「最小」から選択します。デフォルトは「最大」です。 |
項目名 | 説明 |
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最大ステーション数 |
AT-TQ5403・AT-TQ5403e: AT-TQm5403: Note |
無線クライアントの分離 | 同一のバーチャルアクセスポイント(VAP)に接続している無線クライアント同士の通信を許可する場合は「無効」、しない場合は「有効」を選択します。デフォルトは「無効」です。 「有効」にしても、有線ネットワークや、他のバーチャルアクセスポイントに接続している無線クライアントとは通信が可能です(ご使用になるVLANスイッチなどにより、それらが通信ができるように設定されている必要があります)。 Note Note |
近隣AP検出 | 近くに設置されている無線APの検出を行う場合は「有効」、行わない場合は「無効」を選択します。デフォルトは「無効」です。 検出された無線APは、「監視」/「近隣AP」ページにて確認できます。 Note |
RTSしきい値 | IEEE 802.11aによる通信において、RTS(送信要求)パケットを送信するか否かを決定するためのパケットサイズです。サイズを設定すると、送信しようとしているパケットがこのサイズよりも大きな場合に、パケットの送信前にRTSパケットを送信します。 0〜2347の数値で設定します。デフォルトは「2347」です。 RTSしきい値を低く設定すると、頻繁にRTSパケットが送信されます。これは、より多くの無線帯域を消費し、スループットを下げますが、通信トラフィックが多いとか、干渉を受けているネットワークにおいては、コリジョンや干渉が改善されることがあります。 Note |
レガシーレートセット | 通信プロトコルがIEEE 802.11aの場合のレート(通信速度)を設定します。デフォルトでは 54、48、36、24、18、12、9、6 が選択されています。 |
マルチキャスト送信レート | 本製品のマルチキャスト・ブロードキャスト送信レート(6、9、12、18、24、36、48、54)を選択します。デフォルトは「6」です。 |
エアタイムフェアネス | 通信スピードにかかわらず接続されているすべてのクライアントに同じ通信時間(エアタイム)を提供する場合は「有効」、しない場合は「無効」を選択します。デフォルトは「無効」です。 |
バンドステアリング | バンドステアリング機能を「有効」にすると、2.4GHz・5GHz帯の両方をサポートしている無線クライアントに対し、混雑していない帯域へ接続を促すようになり、無線の混雑を軽減します。デフォルトは「無効」です。
Note |