AT-TQ5403・AT-TQm5403・AT-TQ5403e・AT-TQ1402・AT-TQm1402: リファレンスマニュアル
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5.5 QoS

4種類のデータの無線トラフィックに対するキューごとに、送信の優先度を設定します。

Note
これらのパラメーターは、通常変更する必要はありません。

QoS

基本設定

項目名説明
Wi-Fiマルチメディア(WMM)Wi-Fiマルチメディア(WMM)を有効にするか否かの設定を行います。
「有効」にすると、無線クライアントから本製品宛の通信に「無線クライアントのEDCAパラメーター」を使用します。「無効」にすると、本製品のビーコンにWMM情報が含まれなくなり、無線クライアントもWMMを使用しなくなります。デフォルトは「有効」です。

Note
IEEE 802.11n、IEEE 802.11acを使用するためには、本設定が「有効」でなければなりません。

NoAckサポート無線クライアントに対してACKフレームを送信しないよう要求するか否かの設定を行います。要求する場合は「有効」、しない場合は「無効」を選択します。「有効」にすると、本製品もACKフレームを送信しません。デフォルトは「無効」です。
APSDサポートAPSDを使用するか否かの設定を行います。「有効」にすると、モバイル端末(VoIP)の消費電力を抑え通話時間を延ばすことができます。デフォルトは「無効」です。

Note
モバイル端末もAPSD(U-APSD)に対応している必要があります。

詳細設定/アクセスポイントのEDCAパラメーター

本製品から無線クライアント宛の通信について、データの種類ごとに送信の優先度を決めます。

QoS_frame

Note
AIFS(Inter-Frame Space)は、フレームの送信間隔です。前フレームの送信が終了してから、次のフレームを送信するまで、待たなければならない時間です。この時間が短いほど、キューの優先度が高くなります。
コンテンションウィンドウ(Contention Window、cw)は、送信の衝突を回避するためのランダムな待ち時間です。より小さい乱数を発生させたステーションが送信権を得ます。

項目名説明
データ種別(キュー)Data 0(音声):音声など、低レイテンシーかつ帯域保証が必要なデータの送信に使用するキューです。
Data 1(ビデオ):動画など、帯域保証が必要なデータの送信に使用するキューです。
Data 2(ベストエフォート):通常のIPデータの送信に使用するキューです。
Data 3(バックグラウンド):最も優先度の低いキューです。最高のスループットが要求されるものの、時間に制約されない大容量データ(FTPなど)の送信に使用されます。
AIFSフレームの送信間隔を1〜15(スロット)で設定します。デフォルトは、1(Data 0)、1(Data 1)、3(Data 2)、7(Data 3)です。
cwMin最小コンテンションウィンドウ値は、初回の乱数発生範囲(0〜cwMin)を決める数値です。例えば、初回0〜15で送信できなければ、2回目は0〜31の範囲で乱数を発生させます。2回目で送信できなければ、3回目は0〜63の範囲。送信できないたびに、cwMaxまで倍々に増加させます。cwMaxに到達しても送信できない場合は、0〜cwMaxで繰り返します。フレームが正しく送信されるか、フレームが破棄されるとcwMinにリセットされます。この値は、最大コンテンションウィンドウ値以下でなければなりません。
1、3、7、15、31、63、127、255、511、1023が選択できます。これは、2のべき数より1小さい値です。
デフォルトは、3(Data 0)、7(Data 1)、15(Data 2)、15(Data 3)です。
cwMax最大コンテンションウィンドウ値を選択します。最小コンテンションウィンドウ値以上でなければなりません。
1、3、7、15、31、63、127、255、511、1023が選択できます。
デフォルトは、7(Data 0)、15(Data 1)、63(Data 2)、1023(Data 3)です。
Max. Burst複数パケットの連続送信時間を0.0〜999.0(ミリ秒)で設定します。
デフォルトは1.5(Data 0)、3.0(Data 1)、0(Data 2)、0(Data 3)です。

詳細設定/無線クライアントのEDCAパラメーター

無線クライアントから本製品宛の通信について、データの種類ごとに送信の優先度を決めます。

項目名説明
データ種別(キュー)Data 0(音声):音声など、低レイテンシーかつ帯域保証が必要なデータの送信に使用するキューです。
Data 1(ビデオ):動画など、帯域保証が必要なデータの送信に使用するキューです。
Data 2(ベストエフォート):通常のIPデータの送信に使用するキューです。
Data 3(バックグラウンド):最も優先度の低いキューです。最高のスループットが要求されるものの、時間に制約されない大容量データ(FTPなど)の送信に使用されます。
AIFSフレームの送信間隔を1〜15(スロット)で設定します。デフォルトは、1(Data 0)、1(Data 1)、3(Data 2)、7(Data 3)です。
cwMin最小コンテンションウィンドウ値は、初回の乱数発生範囲(0〜cwMin)を決める数値です。例えば、初回0〜15で送信できなければ、2回目は0〜31の範囲で乱数を発生させます。2回目で送信できなければ、3回目は0〜63の範囲。送信できないたびに、cwMaxまで倍々に増加させます。cwMaxに到達しても送信できない場合は、0〜cwMaxで繰り返します。フレームが正しく送信されるか、フレームが破棄されるとcwMinにリセットされます。この値は、最大コンテンションウィンドウ値以下でなければなりません。
1、3、7、15、31、63、127、255、511、1023が選択できます。これは、2のべき数より1小さい値です。
デフォルトは、3(Data 0)、7(Data 1)、15(Data 2)、15(Data 3)です。
cwMax最大コンテンションウィンドウ値を選択します。最小コンテンションウィンドウ値以上でなければなりません。
1、3、7、15、31、63、127、255、511、1023が選択できます。
デフォルトは、7(Data 0)、15(Data 1)、63(Data 2)、1023(Data 3)です。
TXOP Limit無線クライアントから本製品への送信を占有できる時間を設定します。設定範囲は0〜2047です。占有できる時間は、設定値×32(マイクロ秒)となります。
デフォルトは、47(Data 0)、94(Data 1)、0(Data 2)、0(Data 3)です。

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