AT-TQ6602: リファレンスマニュアル

リファレンスマニュアル

1 本マニュアルについて

本マニュアルの章は、「管理画面へのアクセス」、「管理画面の説明」、「管理画面の各種説明」の順で記載しています。

== 2章 管理画面へのアクセス ==

本製品の設定を行うためのコンピューターの準備、管理画面へのログインとログアウト、言語設定について記載されています。

== 3章 管理画面 ==

管理画面のウィンドウ構成について記載されています。

== 4章〜8章 管理画面の各種説明 ==

管理画面の各メニュー項目、メニュー内の設定項目や機能について記載されています。

監視:
セクション名説明
ステータスシステム情報、有線LAN、無線LANのインターフェースに関する情報の確認が行えます。
統計各インターフェースのステータス、送受信パケット、送受信バイト数の確認が行えます。
ログ発生したイベント情報の確認が行えます。
近隣AP未サポートです。
接続クライアント本製品に接続しているステーションのMACアドレス、SSID、チャンネルなどの確認が行えます。

設定:
セクション名説明
システムIPアドレス設定、時刻、Web管理画面へのアクセス設定、ログの転送設定、エコLED設定、電力ネゴシエーション、リセットボタンの設定が行えます。
有線LAN管理VLANタグの有効/無効、管理VLAN IDの設定が行えます。
無線LAN無線電波の送受信のオン/オフ、無線モードやチャンネル、無線クライアントの分離、バンドステアリングなどの設定が行えます。
VAP/セキュリティーバーチャルアクセスポイント(仮想的な無線AP)、セキュリティー(WPAパーソナル、WPAエンタープライズ)、高速ローミング、詳細設定に関する設定が行えます。
QoS無線通信におけるQoSの各種設定が行えます。
MACアドレスリストMACフィルタリング(許可またはブロック)で対象とするMACアドレスの登録が行えます。
AMFゼロタッチコンフィグとオートリカバリーAT-Vista Manager EX管理下において、AMFゼロタッチコンフィグとオートリカバリー機能を使用する場合の設定や注意点を説明しています。

メンテナンス:
セクション名説明
設定設定保存・復元、工場出荷時設定への初期化が行えます。
アップグレード現在設定しているファームウェアのバージョンの確認、ファームウェアのアップグレードが行えます。
再起動再起動が行えます。
サポートお客様の環境で発生した様々な障害の原因を突き止め、迅速な障害の解消を行うためのテクニカルサポート情報のダウンロードが行えます。

アカウント:
セクション名説明
ユーザーユーザー名(管理者)の設定やパスワードの変更が行えます。
言語管理画面を英語で表示するか日本語で表示するかの設定が行えます。
ログアウト管理画面からログアウトします。

2 管理画面へのアクセス

2.1 設定の準備

2.1.1 設定環境

本製品の設定はWebブラウザーから行います。下記のWebブラウザーがインストールされたコンピューターを用意してください。

Note
設定用コンピューターでJavaScriptを無効にしている場合は、「JavaScriptの有効化」を参照してください。本製品へのアクセスに対してのみ、JavaScriptを有効にします。

Note
Webブラウザーのキャッシュの影響によって管理画面が正常に表示されないことがあります。その場合は、キャッシュをクリアしてください。

また、ご購入時のIPアドレス、管理者のUser IDとPasswordは下記のとおりです

Note
LAN(POE)ポート(10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T/2.5GBASE-T/5GBASE-Tポート)は、MDI/MDI-X自動認識機能を持ちます。ACアダプター(別売)に対応した機種でACアダプターをご使用の場合は、本製品のLAN(POE)ポートと設定用コンピューターを直接接続することができます。詳しくは、ユーザーマニュアルを参照してください。

Note
コンソールポート(CONSOLE)は未サポートです。

2.1.2 コンピューターのIPアドレスの変更

設定用コンピューターのIPアドレスを、本製品のIPアドレスの設定に合わせて変更します。ここでは、Windows 10を使用する場合を例として説明します。

  1. 「スタート」→「Windows システムツール」→「コントロールパネル」をクリックします。
    「コントロールパネル」の「ネットワークの状態とタスクの表示」リンクをクリックします。

    コントロールパネル

  2. 「イーサネット」リンクをクリックします。

    イーサネット接続

  3. 「プロパティ」ボタンをクリックします。

    イーサネットの状態

  4. 「インターネット プロトコル バージョン4(TCP/IPv4)」を選択して、「プロパティ」ボタンをクリックしてください。

    イーサネットのプロパティ

  5. 「IPアドレス」と「サブネットマスク」に値を入力し、「OK」ボタンをクリックしてください。
    「IPアドレス」には「192.168.1.xxx」(xxxは、1から254までの値)を、「サブネットマスク」には「255.255.255.0」を設定します。
    変更前のIPアドレスは、メモをとるなどして記録し、本製品の設定後に、もとの値に戻せるようにしてください。

    Note
    本製品のデフォルトIPアドレス「192.168.1.230」と重複しないように設定してください。

    インターネットプロトコル プロパティ

  6. 「イーサネットのプロパティ」ウィンドウに戻ります。「OK」をクリックし、ウィンドウを閉じてください。

2.1.3 JavaScriptの有効化

ご使用のInternet ExplorerでJavaScriptを無効に設定している場合、以下の設定を施すと、本製品にアクセスするときのみJavaScriptを有効にすることができます(他のセキュリティー設定に影響を与えません)。

Note
ご使用のInternet ExplorerでJavaScriptを有効に設定している場合、以下の設定は不要です。

  1. Internet Explorerのメニューから「ツール」→「インターネットオプション」をクリックします。
  2. 「セキュリティ」タブをクリックします。
  3. 「信頼済みサイト」を選択し、「サイト」ボタンをクリックします。

    インターネットオプション

  4. 「http://192.168.1.230/」を入力し、「このゾーンのサイトにはすべてサーバーの確認(https:)を必要とする」のチェックを外してから、「追加」ボタンをクリックします。「Webサイト」欄に「http://192.168.1.230」が表示されたら、「閉じる」ボタンをクリックします。

    Note
    「192.168.1.230」以外のIPアドレスを使う場合はそのアドレスを入力します。

    信頼済みサイト

  5. 「インターネットオプション」ダイアログボックス(手順2)の「レベルのカスタマイズ」ボタンをクリックし、「アクティブスクリプト」が「有効にする」になっていることを確認します。「無効にする」になっている場合は、「有効にする」に変更します。
    「OK」ボタンをクリックし、ダイアログボックスを閉じます。

    セキュリティ設定 信頼されたゾーン

  6. 「インターネットオプション」ダイアログボックスの「OK」ボタンをクリックします。
    「インターネットオプション」ダイアログボックスが閉じます。
  7. Internet Explorerを再起動します。本製品に対してアクセスするときのみ、JavaScriptが有効になります。

2.2 ログイン・日本語表示へ切り替え

Note
インストール後、またはバージョンアップ後は、Webブラウザーのキャッシュを消去してください。

Note
Webブラウザーのキャッシュを消去した場合は、Webブラウザーの再読み込みを行いログインし直してください

  1. 本製品と設定用コンピューターが正しく接続されていることを確認し、Webブラウザーを起動します。

    Note
    ご購入時には、「IPアドレスの取得」が「DHCP」となっています。DHCPサーバーが存在しないネットワーク環境でこのIPアドレスにアクセスしてください。「設定」/「システム」/「通信」画面で「IPアドレスの取得」を「スタティックIP」に変更できます。

    Note
    本製品のLAN(POE)ポート(10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T/2.5GBASE-T/5GBASE-Tポート)は、MDI/MDI-X自動認識機能を持ちます。ACアダプターをご使用の場合は、本製品のLAN(POE)ポートと設定用コンピューターを直接接続することができます。詳しくは、ユーザーマニュアルを参照してください。

  2. Webブラウザーのアドレス欄に「http://192.168.1.230/」と入力し、「Enter」キーを押下します。
  3. ログイン画面が表示されます。「User ID」と「Password」を入力し「Login」ボタンをクリックします。
    ご購入時の「User ID」は「manager」、「Password」は「friend」です。
    入力したパスワードは、「●」で表示されます。

    Note
    管理者(manager)の初期パスワードのまま運用しないでください。重大なセキュリティーホールとなる可能性があります。
    本手順完了後、クイックツアーの「管理者ユーザー名とパスワードを変更する」をご覧になり、パスワードの変更を行ってください。

    ログイン 英語

  4. ログインに成功すると「Monitoring」/「Status」の「System」画面が開きます。

    Note
    管理画面が開かないときはコンピューターのIPアドレスやプロキシーの設定などのネットワーク設定を確認してください。

    Note
    デフォルトでは、セッションタイムアウトは5分です。何も操作しない状態で5分が経過するとログイン画面に切り替わります。「設定」/「システム」/「Web」 画面で、「セッションタイムアウト」を変更できます。

    Note
    デフォルトでは、同時にログインできるユーザーは5セッションです。「設定」/「システム」/「Web」 画面で、「最大セッション数」を変更できます。

    管理画面_英語

  5. メニュー欄から「Account」/「Language」をクリックします。Language設定画面がコンテンツ欄に表示されます。

    管理画面_英語

  6. ドロップダウンリストから「日本語(Japanese)」を選択し、「Save & Apply」ボタンをクリックします。

    管理画面_英語

  7. 数秒後に、日本語表示に切り替わります。

    管理画面_日本語

  8. メニュー欄から「ログアウト」をクリックするとポップアップウィンドウが表示されるので「OK」ボタンをクリックし、ログアウトしてください。

2.3 設定の適用と保存

各管理画面において、設定変更を行った場合は、画面を移動する前に「保存&適用」ボタンを必ずクリックしてください。
「保存&適用」ボタンをクリックすると、設定変更を行った画面における設定内容は直ちに適用(保存)されます。

各管理画面の設定がすべて終了したら、メニュー欄から「ログアウト」をクリックするとポップアップウィンドウが表示されるので「OK」ボタンをクリックし、ログアウトしてください。

3 管理画面

ここでは、管理画面について説明します。
管理画面は、「メニュー欄」、「コンテンツ欄」、「ナビゲート欄」の3つに分かれています

管理画面

項目名説明
メニュー欄管理メニューが表示されます。メニューの大項目(監視、設定、メンテナンス、アカウント)の右端に表示されている矢印をクリックするとサブ項目を展開したり、畳むことができます。
ログイン時は、監視欄が展開された状態、設定、メンテナンス、アカウント欄は畳まれた状態で表示されます。
コンテンツ欄メニュー欄で選択した項目のコンテンツが表示されます。
ナビゲート欄コンテンツ欄に表示している項目と上位階層が表示されます。

4 監視

Note
ステータスの有線LAN、無線1、無線2の各ページ、統計ページを表示している場合、定期的に自動でページの更新が行われるため、セッションタイムアウトの設定時間を過ぎてもログアウトしません。

4.1 ステータス

ここでは、システムや有線LAN、無線インターフェースの状態を確認できます。

システム

監視/ステータス/システム

項目名説明
モデル製品名が表示されます。
ファームウェア・バージョン設定しているファームウェアのバージョンが表示されます。
ビルド日時ファームウェアのビルドされた日時が表示されます。
システム時刻「設定」/「システム」/「時刻」 画面で設定した情報、またはNTPサーバーから取得した情報が表示されます。
起動からの経過時間起動したときからの経過時間が表示されます。
使用可能メモリ容量残メモリー数が表示されます。
MACアドレスMACアドレスが表示されます。
IPアドレス「設定」/「システム」/「通信」 画面で設定した情報、またはDHCPサーバーから取得した情報が表示されます。
サブネットマスク「設定」/「システム」/「通信」 画面で設定した情報、またはDHCPサーバーから取得した情報が表示されます。
デフォルトゲートウェイ「設定」/「システム」/「通信」 画面で設定した情報、またはDHCPサーバーから取得した情報が表示されます。
DNSネームサーバー「設定」/「システム」/「通信」 画面で設定した情報、またはDHCPサーバーから取得した情報が表示されます。
管理VLAN ID「設定」/「有線LAN」 画面の「VLAN設定」で設定した情報が表示されます。
オープンソースライセンス情報「表示」ボタンをクリックすると、コンテンツ欄にオープンソースライセンスの情報が表示されます。

有線LAN

監視/ステータス/有線LAN

項目名説明
ステータス現在のステータス(アップ、ダウン)が表示されます。
リンクスピード現在の通信速度(10Mbps、100Mbps、1000Mbps、2.5Gbps、5Gbps)が表示されます。
デュプレックス現在のデュプレックスモード(全二重、半二重)が表示されます。
PoEモード現在のPoEモード(IEEE 802.3af、IEEE 802.3at、なし)が表示されます。「なし」はACアダプターを使用している際に表示されます。

無線1、無線2

監視/ステータス/無線1、無線2

項目名説明
MACアドレス無線インターフェースのMACアドレスが表示されます。無線LANのステータスを「無効」に設定している場合は「-」が表示されます。
ステータス無線インターフェースのステータス(アップ、ダウン)が表示されます。
モード無線インターフェースの現在のモード(通信プロトコル)が表示されます。無線LANのステータスを「無効」に設定している場合は「-」が表示されます。
「無線1」は IEEE 802.11b/g、IEEE 802.11b/g/n/ax
「無線2」は IEEE 802.11a、IEEE 802.11a/n/ac/ax
運用チャンネル現在使用しているチャンネルが表示されます。無線LANのステータスを「無効」に設定している場合は「-」が表示されます。
使用帯域幅現在設定されている使用帯域幅が表示されます。無線LANのステータスを「無効」に設定している場合は「- MHz」が表示されます。
送信出力現在設定されている送信出力が表示されます。無線LANのステータスを「無効」に設定している場合は「- dBm」が表示されます。
DFS
(無線2のみ表示)
DFSの状態が表示されます。無線LANのステータスを「無効」に設定している場合は「-」が表示されます。

DFSのステータス種別:
項目名説明
IDLEDFS対象外チャンネル(W52)で送受信しています。このチャンネルは気象レーダーの影響を受けません。
CACChannel Availability Check
DFS対象チャンネル(W53、W56)で送受信を開始する前の、気象レーダー検出期間(1分間)です。気象レーダーが検出されなければ、ISMに移ります。
ISMIn-Service Monitoring
DFS対象チャンネルで送受信しています。当該チャンネルで気象レーダーが検出されるとチャンネルを変更します。チャンネルの変更先がW52の場合はDFSステータスがIDLEに移り、チャンネルの変更先がW53またはW56の場合は、DFSステータスがCACに移ります。
OOCOut Of Channels
「チャンネル候補」のすべてで気象レーダーと見なされる信号が検出されたため送受信を停止しています。30分間の送受信の停止後、CACに移ります。

下記項目は、「設定」/「VAP/セキュリティー」 画面で設定した情報が表示されます。

項目名説明
バーチャルアクセスポイントバーチャルアクセスポイントのVAP番号(0〜15)が表示されます。
ステータス該当VAP番号のステータス(アップまたはダウン)が表示されます。
MACアドレス該当VAP番号が持つMACアドレスが表示されます。VAPのステータスを「無効」に設定している場合は何も表示されません。
VLAN ID該当VAP番号に設定されているVLAN IDが表示されます。VAPのステータスを「無効」に設定している場合は何も表示されません。
SSID該当VAP番号に設定されているSSIDが表示されます。VAPのステータスを「無効」に設定している場合は何も表示されません。
セキュリティー該当VAP番号に設定されているセキュリティーが表示されます。VAPのステータスを「無効」に設定している場合は何も表示されません。

4.2 統計

ここでは、有線LAN、無線LANのステータスや送受信パケット数、送受信バイト数の確認を行えます。

有線LAN、無線1、無線2

監視/統計

項目名説明
インターフェース有線LAN、バーチャルアクセスポイントのVAP番号(VAP0〜VAP15)が表示されます。
ステータス各インターフェースのステータス(アップまたはダウン)が表示されます。
受信総パケット数各インターフェースにおける受信した総パケット数が表示されます。
受信総バイト数各インターフェースにおける受信した総バイト数が表示されます。
送信総パケット数各インターフェースにおける送信した総パケット数が表示されます。
送信総バイト数各インターフェースにおける送信した総バイト数が表示されます。
「更新」ボタン最新の情報に更新します。

4.3 ログ

ここでは、ログを確認できます。

監視/ログ

項目名説明
「更新」ボタン最新の情報に更新します。

4.4 近隣AP

未サポートです。

4.5 接続クライアント

ここでは、本製品に接続している無線クライアントの各種情報の確認が行えます。

監視/接続クライアント

項目名説明
「更新」ボタン最新の情報に更新します。

項目名説明
ステーション
MACアドレス
接続している無線クライアントのMACアドレスが表示されます。
IPv4アドレス接続している無線クライアントのIPv4アドレスが表示されます。IPv6アドレスの表示は未サポートです。
SSIDどのSSIDで接続しているかが表示されます。
チャンネルどのチャンネルで接続しているかが表示されます。
信号強度(dBm)信号の強さが表示されます。
レート(Mbps)送受信レート(Mbps)が表示されます。
切断する「切断する」ボタンをクリックすると該当のクライアントとの接続を切断します。

Note
本ボタンで切断処理を行った後に、切断した無線クライアントがすぐに再接続するとリストから一度も消えることなく表示され続けることがあります。

5 設定

Note
無線の各種設定を行い「保存&適用」を実施した際に、無線クライアントに対し無線接続の切断を促しますが、無線クライアントによっては、無線接続を保持したままになることがあります。その場合は、無線クライアントを再接続してください。

Note
無線インターフェースの設定、機器のホスト名やIPアドレスの設定を「保存&適用」すると、すべての無線設定が再適用されるため、接続している無線クライアントは切断されます。
AT-Vista Manager EX 管理下(Ver.3.3.4 よりサポート)における設定変更の場合、下記の項目にかかわらず、設定変更を適用した際に無線クライアントは切断されます。

設定の保存&適用時にクライアントが切断される設定項目
 ・設定 > システム > 通信
 ・設定 > 有線LAN
 ・設定 > 無線LAN
 ・設定 > VAP/セキュリティー
 ・設定 > QoS
 ・設定 > MACアドレスリスト

設定の保存&適用時にクライアントが切断されない設定項目
 ・設定 > システム > 時刻
 ・設定 > システム > Web
 ・設定 > システム > ログ
 ・設定 > システム > LED

5.1 システム

5.1.1 通信

ここでは、DHCPでIPアドレスを取得する場合と固定IPを設定する場合の何れかの設定が行えます。デフォルトはDHCPでIPアドレスを取得する設定になっています。

Note
「IPアドレスの取得」が「DHCP」の場合、本製品が起動してIPアドレスを取得する前に、本製品で「有効」に設定されている機能(NTP、Syslog、DNSなど)によって、IPアドレス未取得時の本製品へのアクセスアドレス(ご購入時設定192.168.1.230)を送信元としたパケットが送信されることがあります。IPアドレス取得後には、取得したIPアドレスを送信元としたパケットとなります。

Note
IPアドレスを変更すると、本製品との通信が切断されます。設定を継続する場合は、変更後のIPアドレスで管理画面に再ログインしてください。

「IPアドレスの取得」で「DHCP」を選択した場合:

設定/システム/通信

項目名説明
ホスト名1〜63文字の半角英数字とハイフンで入力します。先頭、末尾にハイフンは使用できません。
デフォルトは製品名(例:AT-TQ6602)が表示されます。このホスト名は、Webブラウザーのタイトルバーに表示されます。
IPアドレスの取得「DHCP」を選択した場合、DHCPサーバーからIPアドレスなどを自動取得します。DHCPサーバーからの情報の取得に失敗すると、IPアドレスは「192.168.1.230」となります。
デフォルトは「DHCP」です。
ホスト名をDHCPから取得するDHCPサーバーからホスト名を設定する場合は「有効」、しない場合は「無効」を選択します。デフォルトは「無効」です。
DNSネームサーバーDNSネームサーバーのアドレスを指定します。空欄の場合、DHCPサーバーから取得したアドレスを使用します。デフォルトは空欄です。

「IPアドレスの取得」で「スタティックIP」を選択した場合:

設定/システム/通信

項目名説明
ホスト名1〜63文字の半角英数字とハイフンで入力します。先頭、末尾にハイフンは使用できません。
デフォルトは製品名(例:AT-TQ6602)です。このホスト名は、Webブラウザーのタイトルバーに表示されます。
IPアドレスの取得「スタティックIP」を選択した場合、「スタティックIPアドレス」、「サブネットマスク」、「デフォルトゲートウェイ」、「DNSネームサーバー」の指定を行ってください。デフォルトは「DHCP」です。
スタティックIPアドレスIPアドレスを指定します。デフォルトは「192.168.1.230」です。
サブネットマスクサブネットマスクを指定します。デフォルトは「255.255.255.0」です。
デフォルトゲートウェイデフォルトゲートウェイを指定します。デフォルトは「192.168.1.254」です。
DNSネームサーバーDNSネームサーバーのアドレスを指定します。デフォルトは空欄です。

5.1.2 時刻

ここでは、時刻設定を手動で設定する場合とネットワークタイムプロトコル(NTP)を使用する場合の設定が行えます。

Note
本製品を複数台使用して管理・運用する場合は、NTPを使用することをおすすめします。手動設定の場合、時間が経つにつれて、正しい日時とのずれや、本製品間の日時のずれが大きくなっていきます。また、リアルタイムクロック機能(電池によってバックアップされる時計)を持たないため、電源のオフによってシステム時刻は設定前の状態(Man Jan 1 00:00:00 2018)に戻ってしまいます。

「時刻設定方法」で「手動設定」を選択している場合:

設定/システム/時刻

項目名説明
時刻設定方法「手動設定」を選択すると、本製品に内蔵された時計機能により日時を管理します。
デフォルトは「手動設定」です。
現在時刻
(24時間表記)
本製品が保持している時刻が表示されます。
「自動」ボタン「自動」ボタンをクリックすると設定を行っているPCの時計と同期し、現在時刻、日付設定、時刻設定欄が自動入力されます。

Note
「自動」ボタンをクリック後、画面上の時刻は変更されますが保存はされていません。「保存&適用」ボタンをクリックして設定保存してください。

タイムゾーンタイムゾーンを選択します。日本は「UTC」または「Asia/Tokyo」を選択してください。デフォルトは「UTC」です。
夏時間「チェックあり」にすると、夏時間を設定するための以下の3つの項目が表示されます。デフォルトは「チェックなし」です。

項目名説明
夏時間開始日
(24時間表記)
夏時間を開始する月、週、曜日、時、分を選択します。デフォルトは3月の第2週の日曜日の2時00分からです。
夏時間終了日
(24時間表記)
夏時間を終了する月、週、曜日、時、分を選択します。デフォルトは11月の第1週の日曜日の2時00分までです。
夏時間オフセット(分)夏時間のオフセット(分)を次から選択します。
15、30、45、60、75、90、105、120

日付設定月、日、年を選択します。
時刻設定
(24時間表記)
時、分を選択します。

「時刻設定方法」で「ネットワークタイムプロトコル(NTP)」を選択している場合:

設定/システム/時刻

項目名説明
時刻設定方法「ネットワークタイムプロトコル(NTP)」を選択すると、本製品の日時をNTPサーバーに同期します。正しい日時とのずれを最小に、また複数の本製品の日時をほぼ同一に保つことができます。デフォルトは「手動設定」です。
タイムゾーンタイムゾーンを選択します。日本は「UTC」または「Asia/Tokyo」を選択してください。デフォルトは「UTC」です。
夏時間「チェックあり」にすると、夏時間を設定するための以下の3つの項目が表示されます。デフォルトは「チェックなし」です。

項目名説明
夏時間開始日
(24時間表記)
夏時間を開始する月、週、曜日、時、分を選択します。デフォルトは3月の第2週の日曜日の2時00分からです。
夏時間終了日
(24時間表記)
夏時間を終了する月、週、曜日、時、分を選択します。デフォルトは11月の第1週の日曜日の2時00分までです。
夏時間オフセット(分)夏時間のオフセット(分)を次から選択します。
15、30、45、60、75、90、105、120

現在時刻
(24時間表記)
本製品が保持している時刻が表示されます。
同期周期NTPサーバーと同期を行う間隔を1〜9999の数値(分)で設定します。
デフォルトは「10」です。
NTPサーバー参照するNTPサーバーのIPアドレスまたはホスト名(FQDN)を入力します。デフォルトは空欄です。
(例)ntp.your.domain.com、12.34.56.78

Note
FQDNは、ラベル(文字列)をピリオドで連結したものです。
各ラベルには、半角英数字とハイフンが使用できます。先頭の数字が許されます。ハイフンは、各ラベルの先頭と末尾に使用できません。各ラベルの文字数は、63文字以下です。
FQDNの総文字数は、ピリオドを含めて253文字以下です。

5.1.3 Web

ここでは、管理画面にアクセスするためのプロトコル、タイムアウト時間などの設定が行えます。

設定/システム/Web

項目名説明
最大セッション数管理画面に同時にログインできる管理ユーザー数(セッション数)を指定します。1〜10が設定できます。デフォルトは「5」です。セッション数は、HTTPとHTTPSによる接続の合計です。ログアウトまたはセッションタイムアウトによって切断されたとき、セッションは終了します。最大セッション数を超えた状態でログインしようとすると、メッセージによりログインを拒否されます。
セッションタイムアウト管理画面に対して何も操作していない状態が継続している管理ユーザーを自動的にログアウトさせるまでの時間(分)。1〜1440が設定できます(1440分=1日)。デフォルトは「5」(分)です。
HTTPステータスHTTPプロトコルを使用する場合(管理画面との通信は暗号化されません)は「有効」、しない場合は「無効」を選択します。デフォルトは「有効」です。
HTTPポートHTTPサーバーのポート番号。0〜65535(8080と8443以外)が設定できます。デフォルトは「80」です。
HTTPSステータスHTTPSプロトコルを使用する場合(管理画面との通信を暗号化し盗聴を防ぎます)は「有効」、しない場合は「無効」を選択します。デフォルトは「無効」です。
自己証明書
「生成」ボタン
HTTPSサーバーのSSL証明書を生成し、HTTPSサーバーを再起動します。

Note
「HTTPステータス」、「HTTPSステータス」はそれぞれ個別に設定できます。また、「HTTPステータス」、「HTTPSステータス」の両方を同時に「無効」にしないでください。これを行うと管理画面にアクセスできなくなります。

Note
本製品のSSL証明書は、アライドテレシス株式会社によって発行されたものであるため、Webブラウザーはこれが正しい証明書であることを確認することができません。Webブラウザーから本製品にアクセスしたとき、「このWebサイトのセキュリティ証明書には問題があります」のように表示されます。「このサイトの閲覧を続行する(推奨されません)」をクリックすると、管理画面との通信が暗号化された状態でログオン画面が表示されます。

5.1.4 ログ

ここでは、ログを転送する場合の設定が行えます。

設定/システム/ログ

項目名説明
重要度

「監視」/「ログ」画面に表示させるログやホストに転送するログのレベル(下表参照)を選択します。
例えば、重要度を「Critical(2)」に設定すると「Critical(2)」よりも重要なイベント「Emergency(0)」〜「Critical(2)」が表示、転送されます。
デフォルトは「Information(6)」です。

Note
本製品内部に保存されるログは、本設定にかかわらずデバッグレベルとなります。
ログを長期間保存する用途は想定していないため、確実にログを保存したい場合は、ログ転送機能の利用を推奨いたします。

重要度のレベル:
重要度説明
Emergency(0)システムが使用できない状態
Alert(1)直ちに対応しなければならない状態
Critical(2)深刻な状態
Error(3)エラーが発生している状態
Warning(4)前兆が見られる状態
Notice(5)正常だが注意が必要な状態
Information(6)情報メッセージ
Debug(7)デバッグレベルのメッセージ

ログ転送ログをホストに転送する場合は「有効」、しない場合は「無効」を選択します。
デフォルトは「無効」です。
ホストログを転送するホストのIPアドレスまたはホスト名(FQDN)を入力します。デフォルトは空欄です。
(例)10.10.1.200、syslog.yourdomain.co.jp

Note
FQDNは、ラベル(文字列)をピリオドで連結したものです。
各ラベルには、半角英数字とハイフンが使用できます。先頭の数字が許されます。ハイフンは、各ラベルの先頭と末尾に使用できません。各ラベルの文字数は、63文字以下です。
FQDNの総文字数は、ピリオドを含めて253文字以下です。

ポートログを転送するホストのポート番号を1〜65535で設定します。デフォルトは「514」です。

5.1.5 LED

ここでは、LEDの消灯、点灯の設定が行えます。

設定/システム/LED

項目名説明
エコモード本製品のLEDを点灯する場合は「無効」、しない場合は「有効」を選択します。デフォルトは「無効」です。

5.1.6 LLDP

ここでは、LLDPによる電力ネゴシエーションに関する設定が行えます。

設定/システム/LLDP

項目名説明
電力ネゴシエーションLLDPによる電力ネゴシエーションを行う場合は「有効」、行わない場合は「無効」を選択します。デフォルトは「無効」です。

5.1.7 Hardware

ここでは、リセットボタンに関する設定が行えます。

設定/システム/Hardware

項目名説明
リセットボタン有効化本製品にあるリセットボタンを使用できる状態にする場合は「有効」、使用できないようにする場合は「無効」を選択します。デフォルトは「有効」です。

Note
本機能が無効の場合、ユーザー名やパスワードを忘れると、管理画面にログインできなくなりますので、ご注意ください。

5.2 有線LAN

ここでは、管理VLANタグの設定が行えます。

設定/有線LAN

VLAN設定

項目名説明
管理VLANタグ管理VLANの取り扱い方法を決めます。「有効」の場合、管理VLAN IDは指定したVLAN IDになります。「無効」の場合、管理VLAN IDは1になり、イーサネットポートで受信したタグなし通信パケットはVLAN ID 1として扱われます。 デフォルトは「無効」です。

Note
本設定によって、以下の条件を満たす無線クライアントの通信パケットが変更されます。
・ VAPにてVLAN ID 1が設定されているVAPに接続した場合
・ ダイナミックVLANでVLAN ID 1が割り振られた場合

本設定を「無効」にしたときは、タグなしとなります。
本設定を「有効」かつ、管理VLAN IDを1に設定したときはVLANタグ1となります。
本設定を「有効」かつ、管理VLAN IDを1以外に設定したときはタグなしとなります。

管理VLAN ID
(管理VLANタグ有効時に表示)
管理VLAN IDを1〜4094で設定します。デフォルトは「1」です。

5.3 無線LAN

無線ごとに無線電波のパラメーターを設定します。
無線1(2.4GHz帯)、無線2(5GHz帯)の設定が行えます。

5.3.1 無線1

無線1では、2.4GHz帯の有効/無効、各種パラメーターの設定が行えます。

基本設定

設定/無線LAN/無線1

項目名説明
国コード国コードの変更はできません。
ステータス無線電波を送受信する場合は「有効」、しない場合は「無効」を選択します。デフォルトは「無効」です。
モードサポートする通信プロトコル(IEEE 802.11b/g/n/ax、IEEE 802.11b/g)を選択します。
IEEE 802.11の後の「/」で区切られた文字は、サポートするモードの組み合わせです。例えば、IEEE 802.11b/g/n/ax は b、g、n、ax の無線クライアントの接続をサポートします。デフォルトは「IEEE 802.11b/g/n/ax」です。
チャンネル 使用するチャンネル(自動、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13)を選択します。「自動」を選択すると、本製品は空きチャンネルを走査し、自動的に干渉の少ないチャンネルを選択します。チャンネルが自動選択されるのは本製品の起動時、および無線設定が再適用されたときになります(再適用される設定は6 設定のNoteをご覧ください)。
運用中のチャンネルは、「監視」/「ステータス」の「無線1」画面で確認できます。
デフォルトは「自動」です。

Note
「使用帯域幅」を「40MHz」に設定している場合、チャンネル10、11、12、13の設定はできません。

使用帯域幅20MHz、40MHzから選択します。デフォルトは「20MHz」です。
チャンネル候補未サポートです。設定変更は行わないでください。デフォルトはすべてにチェックが入っています。
送信出力電波出力の強度(最大、強、中、弱、最小)を選択します。デフォルトは「最大」です。

詳細設定

設定/無線LAN/無線1

項目名説明
最大ステーション数 無線1で接続可能な無線クライアント数を0〜200の数値で設定します。
「0」に設定した場合、無線クライアントはその周波数帯で接続されません。デフォルトは「200」です。
無線クライアントの分離同一のバーチャルアクセスポイント(VAP)に接続している無線クライアント同士の通信を許可する場合は「無効」、しない場合は「有効」を選択します。デフォルトは「無効」です。
「有効」にしても、有線ネットワークや、他のバーチャルアクセスポイントに接続している無線クライアントとは通信が可能です(ご使用になるVLANスイッチなどにより、それらが通信ができるように設定されている必要があります)。

Note
「無線1」、「無線2」の「無線クライアントの分離」のすべて、または何れかが「有効」でも、同一のVAPにおける「無線1」、「無線2」間の通信は可能です。

Note
「無線クライアントの分離」を「有効」にすると、例えば公共の無線APとして運用する際、同時に接続しているユーザー間のセキュリティーを確保することができます。

近隣AP検出未サポートです。設定変更は行わないでください。デフォルトは「無効」です。
RTSしきい値未サポートです。設定変更は行わないでください。デフォルトは「2347」です。
レガシーレートセット通信プロトコルがIEEE 802.11b/gの場合のレート(通信速度)を設定します。デフォルトでは 54、48、36、24、18、12、11、9、6、5.5、2、1 が選択されています。
マルチキャスト送信レート本製品のマルチキャスト・ブロードキャスト送信レート(1、2、5.5、6、9、11、12、18、24、36、48、54)を選択します。デフォルトは「11」です。
バンドステアリングバンドステアリング機能を「有効」にすると、2.4GHz・5GHz帯の両方をサポートしている無線クライアントに対し、5GHz帯への接続を促すようになり2.4GHz帯の混雑を軽減します。デフォルトは「無効」です。

Note
・バンドステアリング機能を使用する場合は、必ず無線1を「有効」に設定してください。無線2のみを有効にしても使用できません。
・無線1が無効の場合は本機能は動作しません。
・バンドステアリング機能は、無線1、無線2で共有の設定となります。
・バンドステアリングを行う無線間のVAPインターフェースの設定は、すべて同じ設定にする必要があります。異なる場合は正しく動作しません。
・MACフィルタリングの「外部RADIUS」とバンドステアリング機能の併用はできません。

MU-MIMOMU-MIMOを使用する場合は「有効」、しない場合は「無効」を選択します。MU-MIMOは複数の無線クライアントの同時通信(上下方向)が可能になるため通信速度が向上します。デフォルトは「無効」です。
OFDMA未サポートです。設定変更は行わないでください。デフォルトは「無効」です。

5.3.2 無線2

無線2では、5GHz帯(W52、W53、W56)の有効/無効、各種パラメーターの設定が行えます。

Note
W52とW53のチャンネルは、電波法令により日本での屋外使用が禁止されています。

Note
現在使用しているチャンネルがW53、W56のときに、気象レーダーと見なされる波形が検出されると、アクセスポイントはレーダーとの干渉を避けるために、現在のチャンネルの使用をやめて、「チャンネル候補」に設定されている他のチャンネルへの変更を試みます。「チャンネル」が「自動」でW53、W56が自動選択されている場合でも、W53、W56のチャンネルに固定設定されている場合でも同様です。
その際、W53、W56が再選択されると、そのチャンネルを使い始める前に1分間ほど傍受してレーダーが検出されないことを確認します。レーダーが検出されたチャンネルは、レーダーが検出されてから30分間は使用できません。

Note
気象レーダーの検出状態は、「監視」/「ステータス」/「無線2」の「DFS」で確認できます。

基本設定

設定/無線LAN/1402_無線2

項目名説明
国コード国コードの変更はできません。
ステータス無線電波を送受信する場合は「有効」、しない場合は「無効」を選択します。デフォルトは「無効」です。
モード

サポートする通信プロトコル(IEEE 802.11a、IEEE 802.11a/n/ac/ax)を選択します。
IEEE 802.11の後の「/」で区切られた文字は、サポートするモードの組み合わせです。例えば、IEEE 802.11a/n/ac/ax は a、n、ac、ax の無線クライアントの接続をサポートします。デフォルトは「IEEE 802.11a/n/ac/ax」です。

Note
IEEE 802.11n、IEEE 802.11ac、IEEE 802.11axを使用する場合、「設定」/「QoS」画面の「Wi-Fiマルチメディア(WMM)」が「有効」(デフォルト)である必要があります。

チャンネル 使用するチャンネル(自動、36、40、44、48、52、56、60、64、100、104、108、112、116、120、124、128、132、136、140、144)を選択します。「自動」を選択すると、本製品は空きチャンネルを走査し、自動的に干渉の少ないチャンネルを選択します。チャンネルが自動選択されるのは本製品の起動時、および無線設定が再適用されたときになります(再適用される設定は6 設定のNoteをご覧ください)。
運用中のチャンネルは、「監視」/「ステータス」の「無線2」画面で確認できます。
デフォルトは「自動」です。
使用帯域幅20MHz、40MHz、80MHzから選択します。デフォルトは「20MHz」です。

Note
「80+80MHz」は未サポートです。

Second Channel使用帯域幅で「80+80MHz」を選択すると表示されますが未サポートです。
チャンネル候補未サポートです。設定変更は行わないでください。デフォルトはすべてにチェックが入っています。
送信出力電波出力の強度を「最大」、「強」、「中」、「弱」、「最小」から選択します。デフォルトは「最大」です。

詳細設定

設定/無線LAN/1402_無線2

項目名説明
最大ステーション数

無線2で接続可能な無線クライアント数を0〜200の数値で設定します。
「0」に設定した場合、無線クライアントはその周波数帯で接続されません。デフォルトは「200」です。

無線クライアントの分離同一のバーチャルアクセスポイント(VAP)に接続している無線クライアント同士の通信を許可する場合は「無効」、しない場合は「有効」を選択します。デフォルトは「無効」です。
「有効」にしても、有線ネットワークや、他のバーチャルアクセスポイントに接続している無線クライアントとは通信が可能です(ご使用になるVLANスイッチなどにより、それらが通信ができるように設定されている必要があります)。

Note
「無線1」、「無線2」の「無線クライアントの分離」のすべて、または何れかが「有効」でも、同一のVAPにおける「無線1」、「無線2」間の通信は可能です。また、この機能はWDSには適用されません。

Note
「無線クライアントの分離」を「有効」にすると、例えば公共の無線APとして運用する際、同時に接続しているユーザー間のセキュリティーを確保することができます。

近隣AP検出未サポートです。設定変更は行わないでください。デフォルトは「無効」です。
RTSしきい値未サポートです。設定変更は行わないでください。デフォルトは「2347」です。
レガシーレートセット通信プロトコルがIEEE 802.11aの場合のレート(通信速度)を設定します。デフォルトでは 54、48、36、24、18、12、9、6 が選択されています。
マルチキャスト送信レート本製品のマルチキャスト・ブロードキャスト送信レート(6、9、12、18、24、36、48、54)を選択します。デフォルトは「6」です。
バンドステアリングバンドステアリング機能を「有効」にすると、2.4GHz・5GHz帯の両方をサポートしている無線クライアントに対し、5GHz帯への接続を促すようになり2.4GHz帯の混雑を軽減します。デフォルトは「無効」です。

Note
・バンドステアリング機能を使用する場合は、必ず無線1を「有効」に設定してください。無線2のみを有効にしても使用できません。
・無線1が無効の場合は本機能は動作しません。
・バンドステアリング機能は、無線1、無線2で共有の設定となります。
・バンドステアリングを行う無線間のVAPインターフェースの設定は、すべて同じ設定にする必要があります。異なる場合は正しく動作しません。
・MACフィルタリングの「外部RADIUS」とバンドステアリング機能の併用はできません。

MU-MIMOMU-MIMOを使用する場合は「有効」、しない場合は「無効」を選択します。MU-MIMOは複数の無線クライアントの同時通信(上下方向)が可能になるため通信速度が向上します。デフォルトは「無効」です。
OFDMA未サポートです。設定変更は行わないでください。デフォルトは「無効」です。
Zero Wait DFS未サポートです。設定変更は行わないでください。デフォルトは「無効」です。

5.4 VAP/セキュリティー

5.4.1 バーチャルアクセスポイント

バーチャルアクセスポイント(VAP)は、本製品上に仮想的なアクセスポイントを作り出す機能です。VAPとVLANを組み合わせることにより、1台の本製品をあたかも複数の無線APが存在するかのように動作させることができます。無線1、無線2ごとに16個の設定欄があります。

Note
VAPの同時使用可能数は、無線1、無線2ごとに10個までです。VAP0を含めて11個以上の設定はしないでください。
また、5個以内の使用をおすすめします。

Note
VAPの有効、無効について:
VAP0はデフォルトで有効です。ステータス欄は「有効」のみ表示され無効は選択できません。
VAP1〜15を使用する場合は、ステータス欄で「有効」を選択します。デフォルトは「無効」です。

設定/ VAP/セキュリティー

項目名説明
無線1、無線2 タブ設定を行う無線(周波数帯)を選択します。
「無線1」は、2.4GHz帯の無線電波の設定を行います。
「無線2」は、5GHz帯 W52/W53/W56の無線電波の設定を行います。
VAP 0〜15 タブVAPの番号 0〜15 が表示されています。設定を行うVAPを選択します。
ステータス該当のVAPを有効にするか否かの設定を行います。VAP0のデフォルトは「有効」、VAP1〜15のデフォルトは「無効」です。VAP0は常に有効で無効にできません。
モード

VAP0は、アクセスポイントやWDS(未サポート)の選択が行えます。VAP1〜15はアクセスポイントのみで変更できません。デフォルトは「アクセスポイント」です。

Note
WDSは未サポートです。「WDS親機」、「WDS子機」は選択しないでください。

SSID

該当のVAPが使用するSSID(ネットワーク名)を入力します。1〜32文字の半角英数記号で入力します。

インターフェースVAP番号SSID
無線10allied24
1〜15Virtual Access Point 1〜15
無線20allied5
1〜15Virtual Access Point 1〜15

VLAN ID該当のVAPが使用するVLAN IDを1〜4094の数字で入力します。
VLAN ID 1を設定した場合の動作については、「設定」/「有線LAN」/「VLAN設定」も合わせてご覧ください。
SSID隠蔽該当のVAPでSSID(ネットワーク名)をブロードキャストするかを選択します。
「無効」にすると、ビーコン信号にSSIDを含みます。任意の無線クライアントの接続設定において、接続の候補として本製品のSSIDが自動的に表示されます。また、無線クライアントのANY接続を許可します。
「有効」にすると、ビーコン信号にSSIDを含みません。無線クライアントの接続設定で、本製品のSSIDは表示されません。無線クライアントを本製品に接続するためには、無線クライアントに本製品と同じSSIDを手入力しなければなりません。
デフォルトは「無効」です。
MACフィルタリング
モード欄で「アクセスポイント」選択時のみ表示

該当のVAPに対してMACアドレスリストを使用したMACフィルタリングを適用する場合は「有効」、しない場合は「無効」を選択します。外部RADIUSサーバーを使用したMACフィルタリングを行う場合は、「外部RADIUS」を選択します。デフォルトは「無効」です。

Note
ドロップダウンリストに「ホワイトリスト認証」が表示されますが選択できません。

MACアドレスリストを使用したMACフィルタリングの設定、無線クライアントの登録、確認は、「設定」/「MACアドレスリスト」画面で行えます。

「外部RADIUS」を選択すると、以下の項目が表示されます。
外部RADIUS

項目名説明
RADIUS IPプライマリーとして使用するRADIUSサーバーのIPアドレスを指定します。デフォルトは「192.168.1.1」です。
RADIUSキープライマリーRADIUSサーバーに接続するためのパスワードを入力します。デフォルトは空欄です。
セカンダリーRADIUS IPセカンダリーとして使用するRADIUSサーバーのIPアドレスを入力します。セカンダリーRADIUSサーバーを使用しない場合は空欄にします。デフォルトは空欄です。
セカンダリーRADIUSキーセカンダリーRADIUSサーバーに接続するためのパスワードを入力します。デフォルトは空欄です。
RADIUSポートプライマリー、セカンダリーそれぞれの外部RADIUSサーバーのポート番号を 0〜65535の範囲で指定します。デフォルトは「1812」です。
User-Name Format 区切り文字MACベース認証のRADIUS属性の区切り文字を「ハイフン」、「コロン」、「無し」の中から選択します。デフォルトは「ハイフン」です。
(例)ハイフン:ab-cd-ef-01-23-45、コロン:ab:cd:ef:01:23:45、無し:abcdef123456
User-Name Format 大文字/小文字MACベース認証のRADIUS属性を「大文字」にするか「小文字」にするかを選択します。デフォルトは「小文字」です。
User-Password Format 形式MACベース認証のRADIUS User-Password属性を「固定値」にするか、「ユーザー名」と同一の文字列にするかを選択します。デフォルトは「ユーザー名」です。
User-Password Format パスワードUser-Password Format 形式欄で「固定値」選択時のみ表示。MACベース認証のUser-Password Formatの固定パスワードを64文字までの半角英数記号で入力します。デフォルトは空欄です。
表示切り替えアイコン
表示切り替えアイコン
クリックするとキーが文字列表示に切り替わります。再度クリックすると「●」表示に戻ります。

5.4.2 セキュリティー

セキュリティーのモードを、「無し」、「スタティックWEP」、「WPAパーソナル」、「WPAエンタープライズ」から選択します。
デフォルトは「無し」です。

Note
「無線LAN」画面でIEEE 802.11nを含む通信モードが選択されている場合、セキュリティーの「モード」欄のプルダウンメニューに「スタティックWEP」は表示されません。

各モードの特長:
モード特長
無し認証および暗号化を行いません。誰でも自由にVAPに接続することができます。
ゲスト用のホットスポットを用意するなどの目的でこれを選択する場合、ネットワーク全体のセキュリティーを考慮する必要があります。
スタティックWEP固定キーをもとにRC4アルゴリズムによる暗号化を行います。無線クライアント個別の認証は行いません。WEPは脆弱なため、固定キーで運用するなら「WPAパーソナル」の使用をおすすめします。無線1、無線2のVAP0で設定可能です。

Note
無線LANのモード設定にて、無線1の場合は「IEEE 802.11b/g」、無線2の場合は「IEEE 802.11a」を選択した場合のみプルダウンメニューに表示され、選択することが可能です。

WPAパーソナル事前共有キー(PSK)をもとに無線クライアント個別のキーを生成し、本製品と無線クライアント間で認証と暗号化を行います。暗号アルゴリズムにはCCMPまたはTKIPを使用します。
WPAエンタープライズRADIUSサーバーで無線クライアント個別のキーを生成し、本製品と無線クライアント間で認証と暗号化を行います。暗号アルゴリズムにはCCMPまたはTKIPを使用します。

「モード」で「無し」を選択した場合:

セキュリティーモード:無し

項目名説明
モード:無し認証および暗号化を行いません。誰でも自由にVAPに接続することができます。
ゲスト用のホットスポットを用意するなどの目的でこれを選択する場合、ネットワーク全体のセキュリティーを考慮する必要があります。

「モード」で「スタティックWEP」を選択した場合:

セキュリティーモード:スタティックWEP

項目名説明
モード:スタティックWEP固定キーをもとにRC4アルゴリズムによる暗号化を行います。無線クライアント個別の認証は行いません。WEPは脆弱なため、固定キーで運用するなら「WPAパーソナル」の使用をおすすめします。無線1、無線2のVAP0で設定可能です。
認証方式

スタティックWEPの認証方式(WEPオープンシステム、WEP共有キー)を選択します。デフォルトは「WEPオープンシステム」です。セキュリティー対策のためには、WEPオープンシステムを設定することをおすすめします。

認証方式説明
WEPオープンシステム無線クライアントが正しいWEPキーを持っているか否かに関係なく、任意の無線クライアントの接続を許可します。
しかしながら、無線クライアントは接続を許可されただけであり、無線APとトラフィックの交換を行うためには、正しいWEPキーを使用してデータを暗号化、復号化しなければなりません。
WEP共有キー無線クライアントが無線APに接続する際に、正しいWEPキーを要求します。
無線クライアントが誤ったWEPキーを持っている場合、無線APに接続できません。

キーの長さ

WEPキーの強度を選択します。デフォルトは「128ビット」です。

64ビット
16進数では、10桁のWEPキーを直接入力します。
ASCIIでは、5文字の半角英数記号を入力し、WEPキーを自動で生成します。

128ビット
16進数では、26桁のWEPキーを直接入力します。
ASCIIでは、13文字の半角英数記号を入力し、WEPキーを自動で生成します。

キーのタイプ

WEPキーの生成方法を選択します。デフォルトは「16進数」です。

ASCII
任意の文字列からWEPキーが自動で生成されます。
入力されるWEPキーの大文字・小文字は区別されます。

16進数
16進数(0〜9、A〜F、a〜f)でWEPキーを直接入力します。
入力されるWEPキーの大文字・小文字は区別されません。

送信するWEPキーの番号1〜4のWEPキーのうち、実際に使用するキーを選択します。デフォルトは「1」です。
キー 1〜4指定した「キーの長さ」、「キーのタイプ」通りにWEPキーを入力します。デフォルトは空欄です。
キー1〜4の4種類のキーを登録しておくことができますが実際に通信で使用するのはひとつです。また、通信を行うためには、無線クライアントでも「送信するWEPキーの番号」で選択したキーと同じWEPキーを設定する必要があります。
表示切り替えアイコン
表示切り替えアイコン
クリックするとキーが文字列表示に切り替わります。再度クリックすると「●」表示に戻ります。

「モード」で「WPAパーソナル」を選択した場合:

セキュリティーモード:WPAパーソナル

項目名説明
モード:WPAパーソナル事前共有キー(PSK)をもとに無線クライアント個別のキーを生成し、本製品と無線クライアント間で認証と暗号化を行います。
WPAバージョン

使用するWPAバージョン(WPA and WPA2、WPA2、WPA2 and WPA3、WPA3)を選択します。
デフォルトは「WPA2」です。

  • WPAとWPA2が混在する環境では、「WPA and WPA2」を選択します。無線ネットワークから見たセキュリティーは、WPAと同じレベルになります。
  • WPA2のみの環境では「WPA2」を選択します。
  • WPA2とWPA3が混在する環境では、「WPA2 and WPA3」を選択します。無線ネットワークから見たセキュリティーは、WPA2と同じレベルになります。
  • WPA3のみの環境では「WPA3」を選択します。
暗号スイート暗号プロトコルを選択します。デフォルトは「CCMP」です。
WPAバージョンで「WPA2」、「WPA and WPA2」を選択している場合に、TKIPが必要であれば「TKIP and CCMP」を選択します。「TKIP」は、WEPと同様にRC4で暗号化しますが、暗号キーは無線クライアントごとに異なったものとなり、また一定回数使用すると、新たなものに変更されます。
「CCMP」は、米国商務省の承認した標準技術を用いた暗号化を行います。この暗号化方式は、強力なアルゴリズムを持ちます。
WPAバージョンで「WPA3」、「WPA2 and WPA3」を選択した場合は、「CCMP」のみの設定となります。
キー暗号キーを8〜63文字の半角英数記号で入力します。大文字、小文字は区別されます。
デフォルトはVAP0は「自動で生成」、VAP1〜15は「空欄」です。
表示切り替えアイコン
表示切り替えアイコン
クリックするとキーが文字列表示に切り替わります。再度クリックすると「●」表示に戻ります。
IEEE 802.11w (MFP)
(管理フレーム保護)
無線クライアントがMFPに対応している場合、IEEE 802.11管理フレームを保護することが可能です。この設定は「WPAバージョン」が「WPA2」のときに設定することが可能です。
「WPAバージョン」で「WPA and WPA2」を選択した場合は「無効」のみの設定となります。WPAバージョンで「WPA3」、「WPA2 and WPA3」を選択した場合は「有効」のみの設定となります。
デフォルトは「有効」です。
ブロードキャストキー更新間隔VAPに接続している無線クライアントに送信するブロードキャストパケットのキーの更新間隔を設定します。0〜86400(秒)が入力できます。「0」は、キーを更新しません。デフォルトは「0」です。

「モード」で「WPAエンタープライズ」を選択した場合:

「WPAエンタープライズ」は、RADIUSサーバーで無線クライアント個別のキーを生成し、本製品と無線クライアント間で認証と暗号化を行います。

セキュリティーモード:WPAエンタープライズ

項目名説明
モード:WPAエンタープライズRADIUSサーバーで無線クライアント個別のキーを生成し、本製品と無線クライアント間で認証と暗号化を行います。
WPAバージョン

使用するWPAバージョン(WPA and WPA2、WPA2、WPA3)を選択します。デフォルトは「WPA2」です。

  • WPAとWPA2が混在する環境では、「WPA and WPA2」を選択します。無線ネットワークから見たセキュリティーは、WPAと同じレベルになります。
  • WPA2のみの環境では「WPA2」を選択します。
  • WPA3のみの環境では「WPA3」を選択します。
暗号スイート暗号プロトコルを選択します。デフォルトは「CCMP」です。
WPAバージョンで「WPA2」、「WPA and WPA2」を選択している場合に、TKIPが必要であれば「TKIP and CCMP」を選択します。「TKIP」は、WEPと同様にRC4で暗号化しますが、暗号キーは無線クライアントごとに異なったものとなり、また一定回数使用すると、新たなものに変更されます。
「CCMP」は、米国商務省の承認した標準技術を用いた暗号化を行います。この暗号化方式は、強力なアルゴリズムを持ちます。
WPAバージョンで「WPA3」を選択した場合は、「CCMP」のみの設定となります。
IEEE 802.11w (MFP)
(管理フレーム保護)
無線クライアントがMFPに対応している場合、IEEE 802.11管理フレームを保護することが可能です。この設定は「WPAバージョン」が「WPA2」のときに設定することが可能です。
「WPAバージョン」で「WPA and WPA2」を選択した場合は「無効」のみの設定となります。WPAバージョンで「WPA3」を選択した場合は、「有効」のみの設定となります。
デフォルトは「有効」です。
ブロードキャストキー更新間隔VAPに接続している無線クライアントに送信するブロードキャストパケットのキーの更新間隔を設定します。0〜86400(秒)が入力できます。「0」は、キーを更新しません。デフォルトは「0」です。
RADIUS IPプライマリーとして使用するRADIUSサーバーのIPアドレスを入力します。デフォルトは「192.168.1.1」です。
RADIUSキープライマリーRADIUSサーバーに接続するためのパスワードを64文字までの半角英数記号で入力します。デフォルトは空欄です。
セカンダリーRADIUS IPセカンダリーとして使用するRADIUSサーバーのIPアドレスを入力します。セカンダリーRADIUSサーバーを使用しない場合は空欄にします。デフォルトは空欄です。
セカンダリーRADIUSキーセカンダリーRADIUSサーバーに接続するためのパスワードを64文字までの半角英数記号で入力します。デフォルトは空欄です。
RADIUSポートプライマリー、セカンダリーそれぞれの外部RADIUSサーバーのポート番号を0〜65535の範囲で入力します。デフォルトは「1812」です。
RADIUSアカウンティング「有効」にすると、ユーザーを認証した外部のRADIUSサーバーを使用して、ユーザーがセッション中に使用したリソース(使用時間など)を記録することができます。デフォルトは「無効」です。
RADIUSアカウンティングポートプライマリー、セカンダリーそれぞれの外部RADIUSサーバーのアカウンティングポートのポート番号を0〜65535の範囲で入力します。デフォルトは「1813」です。
Dynamic VLAN「有効」にすると、無線APでダイナミックVLANを有効にします。デフォルトは「無効」です。
表示切り替えアイコン
表示切り替えアイコン
クリックするとRADIUSキー、またはセカンダリーRADIUSキーが文字列表示に切り替わります。再度クリックすると「●」表示に戻ります。

5.4.3 高速ローミング

標準化された IEEE 802.11k/v/rに対応した高速ローミング機能を使用することにより、多くの端末に対して高速でスムーズなローミングを行えるようになります。

Note
高速ローミングの機能は「セキュリティー」タブのモードが「WPAパーソナル」、「WPAエンタープライズ」のときのみ設定可能となります。
「セキュリティー」タブのモードが「無し」、「スタティックWEP」や、WPAバージョンが「WPA2 and WPA2」、「WPA3」のときは高速ローミングの機能はすべて「無効」となります。

高速ローミング

IEEE 802.11r

未サポートです。設定変更は行わないでください。デフォルトは下記のとおりです。

項目名デフォルト
高速移行無効
分散システム無効
モビリティドメインa1b2
PMK-R0 保持時間10000
AES Key空欄

IEEE 802.11k

Note
本設定は各無線のVAP0の設定が反映されます。VAP1〜15で設定変更はできません。
例えば、無線1 VAP0の設定を「有効」にした場合は、無線1のVAP1〜15の設定がセキュリティー設定に関係なく「有効」に変更されます。
※「セキュリティー」タブのモードが「無し」、「スタティックWEP」、「WPAパーソナル(WPAバージョンは、WPA2 and WPA3、WPA3)」、「WPAエンタープライズ(WPAバージョンはWPA3)」のとき、Web管理画面上は「有効」と表示されますが、実際の動作は「無効」となります。

項目名説明
802.11k RRMIEEE 802.11k Radio Resource Measurement(RRM)を使用する場合は「有効」、しない場合は「無効」を選択します。デフォルトは「無効」です。

IEEE 802.11v

項目名説明
802.11v WNMIEEE 802.11v Wireless Network Management(WNM)を使用する場合は「有効」、しない場合は「無効」を選択します。デフォルトは「無効」です。

5.4.4 詳細設定

詳細設定

項目名説明
プロキシARP未サポートです。設定変更は行わないでください。デフォルトは「無効」です。
DTIM間隔DTIM間隔を1〜5の何れかの数値で指定します。
DTIM間隔の数値を大きくすることにより省電力の効果が大きくなりますが、応答が遅くなります。
数値を小さくすると省電力の効果が小さくなりますが、応答が早くなります。
デフォルトは1です。

5.5 QoS

4種類のデータの無線トラフィックに対するキューごとに、送信の優先度を設定します。

Note
これらのパラメーターは、通常変更する必要はありません。

QoS

基本設定

項目名説明
Wi-Fiマルチメディア(WMM)Wi-Fiマルチメディア(WMM)を有効にするか否かの設定を行います。
「有効」にすると、無線クライアントから本製品宛の通信に「無線クライアントのEDCAパラメーター」を使用します。「無効」にすると、本製品のビーコンにWMM情報が含まれなくなり、無線クライアントもWMMを使用しなくなります。デフォルトは「有効」です。

Note
IEEE 802.11n、IEEE 802.11ac、IEEE 802.11axを使用するためには、本設定が「有効」でなければなりません。

NoAckサポート無線クライアントに対してACKフレームを送信しないよう要求するか否かの設定を行います。要求する場合は「有効」、しない場合は「無効」を選択します。「有効」にすると、本製品もACKフレームを送信しません。デフォルトは「有効」です。
APSDサポートAPSDを使用するか否かの設定を行います。「有効」にすると、モバイル端末(VoIP)の消費電力を抑え通話時間を延ばすことができます。デフォルトは「有効」です。

Note
モバイル端末もAPSD(U-APSD)に対応している必要があります。

詳細設定/アクセスポイントのEDCAパラメーター

本製品から無線クライアント宛の通信について、データの種類ごとに送信の優先度を決めます。

QoS_frame

Note
AIFS(Inter-Frame Space)は、フレームの送信間隔です。前フレームの送信が終了してから、次のフレームを送信するまで、待たなければならない時間です。この時間が短いほど、キューの優先度が高くなります。
コンテンションウィンドウ(Contention Window、cw)は、送信の衝突を回避するためのランダムな待ち時間です。より小さい乱数を発生させたステーションが送信権を得ます。

項目名説明
データ種別(キュー)Data 0(音声):音声など、低レイテンシーかつ帯域保証が必要なデータの送信に使用するキューです。
Data 1(ビデオ):動画など、帯域保証が必要なデータの送信に使用するキューです。
Data 2(ベストエフォート):通常のIPデータの送信に使用するキューです。
Data 3(バックグラウンド):最も優先度の低いキューです。最高のスループットが要求されるものの、時間に制約されない大容量データ(FTPなど)の送信に使用されます。
AIFSフレームの送信間隔を1〜15(スロット)で設定します。デフォルトは、1(Data 0)、1(Data 1)、3(Data 2)、7(Data 3)です。
cwMin最小コンテンションウィンドウ値は、初回の乱数発生範囲(0〜cwMin)を決める数値です。例えば、初回0〜15で送信できなければ、2回目は0〜31の範囲で乱数を発生させます。2回目で送信できなければ、3回目は0〜63の範囲。送信できないたびに、cwMaxまで倍々に増加させます。cwMaxに到達しても送信できない場合は、0〜cwMaxで繰り返します。フレームが正しく送信されるか、フレームが破棄されるとcwMinにリセットされます。この値は、最大コンテンションウィンドウ値以下でなければなりません。
1、3、7、15、31、63、127、255、511、1023が選択できます。これは、2のべき数より1小さい値です。
デフォルトは、3(Data 0)、7(Data 1)、15(Data 2)、15(Data 3)です。
cwMax最大コンテンションウィンドウ値を選択します。最小コンテンションウィンドウ値以上でなければなりません。
1、3、7、15、31、63、127、255、511、1023が選択できます。
デフォルトは、7(Data 0)、15(Data 1)、63(Data 2)、1023(Data 3)です。
Max. Burst複数パケットの連続送信時間を0.0〜999.0(ミリ秒)で設定します。
デフォルトは1.5(Data 0)、3.0(Data 1)、0(Data 2)、0(Data 3)です。

詳細設定/無線クライアントのEDCAパラメーター

無線クライアントから本製品宛の通信について、データの種類ごとに送信の優先度を決めます。

項目名説明
データ種別(キュー)Data 0(音声):音声など、低レイテンシーかつ帯域保証が必要なデータの送信に使用するキューです。
Data 1(ビデオ):動画など、帯域保証が必要なデータの送信に使用するキューです。
Data 2(ベストエフォート):通常のIPデータの送信に使用するキューです。
Data 3(バックグラウンド):最も優先度の低いキューです。最高のスループットが要求されるものの、時間に制約されない大容量データ(FTPなど)の送信に使用されます。
AIFSフレームの送信間隔を1〜15(スロット)で設定します。デフォルトは、1(Data 0)、1(Data 1)、3(Data 2)、7(Data 3)です。
cwMin最小コンテンションウィンドウ値は、初回の乱数発生範囲(0〜cwMin)を決める数値です。例えば、初回0〜15で送信できなければ、2回目は0〜31の範囲で乱数を発生させます。2回目で送信できなければ、3回目は0〜63の範囲。送信できないたびに、cwMaxまで倍々に増加させます。cwMaxに到達しても送信できない場合は、0〜cwMaxで繰り返します。フレームが正しく送信されるか、フレームが破棄されるとcwMinにリセットされます。この値は、最大コンテンションウィンドウ値以下でなければなりません。
1、3、7、15、31、63、127、255、511、1023が選択できます。これは、2のべき数より1小さい値です。
デフォルトは、3(Data 0)、7(Data 1)、15(Data 2)、15(Data 3)です。
cwMax最大コンテンションウィンドウ値を選択します。最小コンテンションウィンドウ値以上でなければなりません。
1、3、7、15、31、63、127、255、511、1023が選択できます。
デフォルトは、7(Data 0)、15(Data 1)、63(Data 2)、1023(Data 3)です。
TXOP Limit無線クライアントから本製品への送信を占有できる時間を設定します。設定範囲は0〜2047です。占有できる時間は、設定値×32(マイクロ秒)となります。
デフォルトは、47(Data 0)、94(Data 1)、0(Data 2)、0(Data 3)です。

5.6 MACアドレスリスト

特定のMACアドレスからの接続の許可または禁止を行うためのリストを作成します。

MACフィルタリング

項目名説明
フィルタータイプ指定したMACアドレスからの接続のみを許可する場合は「許可する」を選択します。指定したMACアドレスからの接続を禁止する場合は「ブロックする」を選択します。
デフォルトは、「ブロックする」です。
MACアドレスフィルターを適用するMACアドレスを入力します。入力後、右横にある「追加」ボタンをクリックするとリストに追加されます。

Note
リストを保存するには「保存&適用」ボタンをクリックする必要があります。

無線クライアントのリスト登録したMACアドレスのリストが表示されます。
リストからMACアドレスを削除する場合は、削除したいMACアドレスの右横に表示されているチェックボックスにチェックを入れ、「削除」ボタンをクリックします。
リスト内のMACアドレスすべてを一括で削除する場合は、「無線クライアントのリスト」タイトルの右横に表示されているチェックボックスにチェックを入れ、すべてのMACアドレスがチェックされていることを確認し、「削除」ボタンをクリックします。

Note
リストを保存するには「保存&適用」ボタンをクリックする必要があります。

5.7 AMFゼロタッチコンフィグとオートリカバリー

AT-Vista Manager EXにより、弊社スイッチやルーター/UTMなどのAMF(アライドテレシスマネージメントフレームワーク)対応製品で構成されるAMFネットワーク内に、本製品をゲストノードとして登録する場合、AT-Vista Manager EXのAWCプラグインが持つ下記機能を利用できます。

AWCプラグインのゼロタッチコンフィグおよびオートリカバリー機能を使用するには、以下の条件を満たしている必要があります。

Note
AMFゲストノード、DHCP Snoopingの設定については、AlliedWare Plus機器のコマンドリファレンスを参照ください。
AT-Vista Manager EX(AWCプラグイン)の設定については、AT-Vista Manager EX リファレンスマニュアルを参照ください。

AMFネットワーク側
  1. 本製品の管理用VLANがタグなしVLANとして設定されている
  2. 本製品がAMFノードにゲストノードとして設定されており、接続するゲストノードの機器情報を自動取得("discovery dynamic" コマンド)するよう設定されている

    Note
    AT-ARシリーズではdynamicパラメーターが未サポートのため、配下のゲストノードに対してAWCプラグインのゼロタッチコンフィグおよびオートリカバリーを実行させることはできません。

  3. AMFノードにおいて、本製品の管理用VLANに対してDHCP Snooping機能が有効に設定されている

    Note
    ゲストノードを接続するスイッチポートが複数のVLANに所属している場合、本製品の管理用VLANに対してのみDHCP Snoopingを有効にし、他のVLANではDHCP Snooping機能を有効にしないでください。

    Note
    本製品をAMFゲストノードとして使用し、ゲストノードの機器情報取得方法を「dynamic」かつ、DHCPクライアントとなる無線端末を本製品に接続する場合には、下記の条件に従って設定を行ってください。

      @ TQシリーズの管理VLANとVAP VLANを別VIDとすること。
      A DHCP Snoopingは、本製品の管理VLANでのみ有効とすること。

       ※VAP VLANでは DHCP Snooping機能を有効にしないでください。
        DHCP Snooping機能のデフォルトは無効です。

    Note
    本製品や、CentreCOM x600シリーズ、9900シリーズ、8700シリーズをAMFゲストノードとして使用し、かつゲストノード配下にゲストノードの情報取得用VLAN(管理用VLAN)と同一の VLANにDHCPクライアントを接続する場合は、ゲストノードの機器情報取得方法を「static」に設定してください。

    もし「dynamic」で機器情報を取得すると、ゲストノードの情報取得が正常に行われない、またはゲストノード配下のDHCPクライアントがIPアドレスをリリースするとゲストノードが離脱したと誤検知されるなどの事象が発生する場合があります。

AT-Vista Manager EX側

・ 該当のAMFネットワークが管理対象に設定されている
・ 各無線APに対応したAT-Vista Manager EXのバージョンを使用している
  対応バージョンは以下の通り

本製品側

・ 使用するAT-Vista Manager EXがサポートしているファームウェアバージョンがインストールされている
・ DHCPクライアント機能が有効(デフォルト)に設定されており、DHCPサーバーからIPアドレスを取得している

Note
AMFノードにて本製品のゲストクラスにユーザー名とパスワードを指定している場合は、本製品をゲストノードとして認識させるため、事前に、本製品個別のWeb設定画面でユーザー名とパスワードをゲストクラスに指定したものと同じに設定してください。

6 メンテナンス

6.1 設定

メンテナンス/設定

保存

設定ファイルをローカルディスクに保存します。

項目名説明
「ダウンロード」ボタン現在の設定をローカルコンピューターにバックアップします。

復元

ローカルコンピューターにバックアップした設定ファイルを本製品にリストアします。

項目名説明
「ファイルを選択」ボタンリストアする設定ファイルを指定します。

Note
ボタンの名称はご使用のWebブラウザーにより異なります。

「アップロード」ボタン指定した設定ファイルを本製品にアップロードしリストアします。

工場出荷設定

本製品の設定をデフォルトの状態に戻します。

項目名説明
「初期化」ボタン現在、導入されているファームウェアの設定を初期化します。

6.2 アップグレード

メンテナンス/アップグレード

ファームウェアの情報

本製品に設定されているファームウェアの情報を確認できます。

項目名説明
モデル製品名が表示されます。
バージョンファームウェアのバージョンが表示されます。

ファームウェアの更新

ファームウェアの更新が行えます。

Note
ファームウェアバージョンの間でアップグレードとダウングレードが可能です。ただし、設定ファイルに下位互換性はありませんので、アップグレード後に前バージョンに戻す可能性がある場合は、アップグレードを行う前に、6.1 設定画面で設定ファイルをバックアップしてください。

項目名説明
「ファイルを選択」ボタンアップ/ダウングレードするファームウェアファイルを指定します。

Note
ボタンの名称はご使用のWebブラウザーにより異なります。

「更新」ボタン指定したファームウェアファイルを本製品にアップロードしアップ/ダウングレードします。

6.3 再起動

本製品の再起動を行います。

メンテナンス/再起動

項目名説明
「再起動」ボタン再起動します。

6.4 サポート

お客様の環境で発生した様々な障害の原因を突き止め、迅速な障害の解消を行うためのテクニカルサポート情報(tech-support情報)のダウンロードが行えます。

tech-support情報のダウンロードを行う前に、弊社の「プライバシーポリシー」をお読みいただき、tech-support情報の取得に同意ください。

メンテナンス/サポート

項目名説明
「情報の取得に同意します」
チェックボックス
弊社の「プライバシーポリシー」をお読みいただき、テクニカルサポート情報の取得に同意いただいた場合にチェックを付けてください。
暗号キーテクニカルサポート情報のファイルにパスワードを設定します。
0〜32文字の半角英数記号が使用でき大文字小文字は区別されます。空欄が許されます。デフォルトは空欄です。
「ダウンロード」ボタンテクニカルサポート情報を取得し、Zip形式のファイルでダウンロードを行います。

7 アカウント

7.1 ユーザー

ここでは、ユーザー名(管理者)の変更、パスワードの変更が行えます。

Note
管理者(manager)の初期パスワードのまま運用しないでください。重大なセキュリティーホールとなる可能性があります。

アカウント/ユーザー

項目名説明
ユーザー名(管理者)

Note
ユーザー名に「root、daemon、ftp、network、nobody、lldp」の単語は使用しないでください。

管理画面にログインする際に使用するユーザーIDです。
1〜12文字の半角英数字で入力します。
ユーザー名は英字から始まる必要があります。ご購入時における初期設定は「manager」です。
ユーザー名を変更する場合は、「新しいパスワード」「新しいパスワードの確認」も入力してください。これらを空欄にすると、パスワードが未設定となります。

現在のパスワード管理者の現在のパスワードを入力します。ご購入時における初期パスワードは「friend」です。入力したパスワードは、デフォルトでは「●」で表示されます。文字列で表示する場合は、入力欄右にある「表示切り替えアイコン」をクリックしてください。再度クリックすると「●」表示に戻ります。デフォルトは空欄です。
新しいパスワード管理者の新しいパスワードとして、0〜32文字の半角英数記号を入力します。「スペース " $ : < > ' & *」を除く文字が使用できます。大文字小文字は区別されます。入力したパスワードは、デフォルトでは「●」で表示されます。文字列で表示する場合は、入力欄右にある「表示切り替えアイコン」をクリックしてください。再度クリックすると「●」表示に戻ります。デフォルトは空欄です。
新しいパスワードの確認確認のため、管理者の新しいパスワードを再入力します。入力したパスワードは、デフォルトでは「●」で表示されます。文字列で表示する場合は、入力欄右にある「表示切り替えアイコン」をクリックしてください。再度クリックすると「●」表示に戻ります。デフォルトは空欄です。
表示切り替えアイコン
表示切り替えアイコン
クリックするとパスワードが文字列表示に切り替わります。再度クリックすると「●」表示に戻ります。

7.2 言語

ここでは、管理画面の表示言語の設定が行えます。

管理画面_日本語

項目名説明
言語「日本語 (Japanese)」または「English」を選択できます。デフォルトは「English」です。

7.3 ログアウト

本メニューをクリックするとログアウトが行えます。

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