WDS(Wireless Distribution System)を使用すると、有線でLAN間を接続できないような場所でも、無線AP間を接続することにより離れた場所での無線LAN環境を構築できます。
Note
== WDSを使用する場合の制限・注意 ==
・WDSを使用する場合は、「WDS親機」または「WDS子機」を選択し、WDS親機とWDS子機の無線、VAP、SSID、VAPのVLAN ID、セキュリティー、チャンネルを同じ設定にしてください。
・WDS VAPでは、バーチャルアクセスポイントタブの「SSID、VLAN ID、モード」、セキュリティータブ(モードでWPAパーソナル選択時)の「暗号スイート、キー」設定項目欄以外の設定変更は行わないでください。
・WDSはAT-TQ6602同士で接続可能です。AT-TQ5000番台やAT-TQ1000番台との接続はできません。WDS親機1台に対してWDS子機は2台まで接続できます。
・WDS設定時に選択可能なセキュリティー設定は「無し」または「WPAパーソナル(バージョンはWPA2)」となります。
・WDSでは1つのVLAN IDのみ透過できます。VAPのVLAN IDを「1」以外に設定した場合、WDS間は設定したVLAN IDのタグ付きフレームのみ転送します。VLAN IDを「1」に設定した場合は、タグなしフレームのみ転送します。
・WDSとダイナミックVLANの併用は未サポートです。
・WDSを有効にしている無線AP上では無線クライアント接続用VAPにおいて、ダイナミックVLANを有効にしていても、ダイナミックVLANを使用することはできません。
・WDSとMU-MIMOの併用はできません。
・WDSとOFDMAの併用はできません。
・WDSブリッジ単独でも、イーサネットとWDSブリッジの組み合わせのどちらにおいても、ループを作らない構成にしてください。
ここでは、本館(LAN接続あり)に設置されている無線AP(親機)と別館に設置した無線AP(子機)とを無線1(2.4GHz)を用いて接続し、別館にもインターネット環境を提供する構成の設定手順を説明します。
Note
ここでは、本製品にIPアドレスの設定が行われていることを前提として説明しています。IPアドレスの設定方法は、通信をご覧ください。
3拠点以上の接続においても、上記設定と同じように親機の設定を行ってから子機の設定を行ってください。