簡単セットアップ / 簡単セットアップ(AT-TQm6000 GEN2対象)


ここでは、無線環境を構築する上で必須となる設定項目が一画面にまとめられており、無線のエキスパートでなくても簡単に無線環境の構築を行うことができます。
 
また、無線1設定、無線2設定に表示されている「QRコード表示」ボタンをクリックすると、無線設定の情報が含まれるQRコードが作成されます。このQRコードは画像データとして保存でき、スマートフォンやタブレットなどの無線クライアントからQRコードを読み込むことにより簡単に無線APに接続でき、Wi-Fi環境で使用することができます。

Note
本項目で説明している設定は工場出荷時にファームウェアバージョン 8.0.3-0.1以降が導入されている機器、またはファームウェアバージョン 8.0.3-0.1以降にファームウェアをアップグレード後に管理画面より初期化を行った機器が対象となります。
Note
簡単セットアップ時のセキュリティー設定、無線LAN設定は下記となります。
※設定時に別の設定がされていた場合は上書きされます。

無線設定のモードで「セル」を設定している場合:
◇ 無線1と無線2のVAP0 設定
 ・設定 > VAP/セキュリティー > 無線X > VAP0 > セキュリティー > モード:WPAパーソナル
 ・設定 > VAP/セキュリティー > 無線X > VAP0 > セキュリティー > WPAバージョン:WPA2 and WPA3
 ・設定 > VAP/セキュリティー > 無線X > VAP0 > セキュリティー > 暗号スイート:CCMP
 ・設定 > VAP/セキュリティー > 無線X > VAP0 > セキュリティー > IEEE802.11w (MFP):有効
 ・設定 > VAP/セキュリティー > 無線X > VAP0 > 詳細設定 > ローミング通知:無効
◇ 無線1の無線設定
 ・設定 > 無線LAN > 無線1 > 基本設定 > モード:IEEE 802.11b/g/n/ax
 ・設定 > 無線LAN > 無線1 > 詳細設定 > 最大ステーション数:200
◇ 無線2の無線設定
 ・設定 > 無線LAN > 無線2 > 基本設定 > モード:IEEE 802.11a/n/ac/ax
 ・設定 > 無線LAN > 無線2 > 詳細設定 > 最大ステーション数:200

無線設定のモードで「シングルチャンネル方式」を設定している場合:
◇ 無線1と無線2のVAP0 設定
 ・設定 > VAP/セキュリティー > 無線X > VAP0 > セキュリティー > モード:WPAパーソナル
 ・設定 > VAP/セキュリティー > 無線X > VAP0 > セキュリティー > WPAバージョン:WPA2
 ・設定 > VAP/セキュリティー > 無線X > VAP0 > セキュリティー > 暗号スイート:CCMP
 ・設定 > VAP/セキュリティー > 無線X > VAP0 > セキュリティー > IEEE802.11w (MFP):無効
 ・設定 > VAP/セキュリティー > 無線X > VAP0 > 詳細設定 > ローミング通知:有効
◇ 無線1の無線設定
 ・設定 > 無線LAN > 無線1 > 基本設定 > モード:IEEE 802.11b/g/n/ax
 ・設定 > 無線LAN > 無線1 詳細設定 > 最大ステーション数:500
◇ 無線2の無線設定
 ・設定 > 無線LAN > 無線2 > 基本設定 > モード:IEEE 802.11a/n/ac/ax
 ・設定 > 無線LAN > 無線2 > 詳細設定 > 最大ステーション数:500
 
有線LAN設定
 

項目名 説明
IPアドレスの取得 IPアドレスをDHCPサーバーから取得する場合は「DHCP」、手動で設定する場合は「スタティックIP」を指定します。デフォルトはDHCPです。

スタティックIPを選択した場合:


項目名 説明
スタティックIPアドレス IPアドレスを指定します。デフォルトは「192.168.1.230」です。
サブネットマスク サブネットマスクを指定します。デフォルトは「255.255.255.0」です。
デフォルトゲートウェイ デフォルトゲートウェイを指定します。デフォルトは「192.168.1.254」です。
 
無線 1 設定
 
ここでは、無線1(2.4GHz帯)の設定が行えます。
無線1の詳細な設定やその他の設定を行いたい場合は「設定 / 無線LAN」の「無線1」をご覧ください。
 

 
項目名 説明
「QRコード表示」ボタン
Note
ステータスが「有効」のときに機能します。
無線クライアントから本製品に接続するための情報が含まれたQRコードが作成、表示されます。
スマートフォンやタブレットなどからQRコードを読み込むことにより簡単に無線APに接続でき、Wi-Fi環境で使用することができます。
画像内の「ダウンロード」をクリックすると、画像データ(PNG形式)を保存できます。
ステータス 無線電波を送受信する場合は「有効」、しない場合は「無効」を選択します。デフォルトは「有効」です。
モード 無線APごとに異なるチャンネルを設定し運用する場合は「セル方式」、複数のAT-TQm6000 GEN2(10台まで)に同一のチャンネルを設定し運用する場合は「シングルチャンネル方式」を選択します。デフォルトは「シングルチャンネル方式」です。
Note
「シングルチャンネル方式」はAWC-SCL設定のクラスター機能が有効のときのみ選択可能です。
Note
シングルチャンネル機能の概要や注意については、「簡単セットアップ / AWC-SCL(AT-TQm6000 GEN2対象)」の項をお読みください。
Note
シングルチャンネル方式からセル方式、もしくはセル方式からシングルチャンネル方式のようにモードの設定変更を行うと無線APは条件により再起動を行います。再起動する/しない条件の詳細は下表を参照ください。

再起動有(◯)無(✕) 無線1モード変更前 無線1モード変更後 無線2モード変更前 無線2モード変更後
シングルチャンネル方式 セル方式 シングルチャンネル方式 セル方式
セル方式 シングルチャンネル方式 セル方式 シングルチャンネル方式
セル方式 セル方式 セル方式 シングルチャンネル方式
シングルチャンネル方式 セル方式 シングルチャンネル方式 シングルチャンネル方式
SSID SSID(ネットワーク名)を入力します。1~32文字の半角英数記号で入力します。
デフォルトは「allied-XXXXXXXX」(XXXXXXXX部分は機器により異なります)です。
なお、無線2と共通のSSIDになります。
キー 暗号キーが自動で生成されます。暗号キーは機器により異なります。
変更を行う場合は8~63文字の半角英数記号で入力します。大文字、小文字は区別されます。
表示切り替えアイコン
クリックするとキーが文字列表示に切り替わります。再度クリックすると「●」表示に戻ります。
チャンネル 使用するチャンネル(自動、1(2412MHz)、2(2417MHz)、3(2422MHz)、4(2427MHz)、5(2432MHz)、6(2437MHz)、7(2442MHz)、8(2447MHz)、9(2452MHz)、10(2457MHz)、11(2462MHz)、12(2467MHz)、13(2472MHz))を選択します。モードが「セル方式」のときに「自動」を選択すると、本製品は空きチャンネルを走査し、自動的に干渉の少ないチャンネルを選択します。チャンネルが自動選択されるのは本製品の起動時、および無線設定が再適用されたときになります(再適用される設定は「設定 / 設定」のNoteをご覧ください)。モードが「シングルチャンネル方式」のときに「自動」を選択すると、本製品は隣接のクラスターを捜査(※1)し、隣接のクラスターとは別のチャンネルを選択します。「シングルチャンネル方式」時のチャンネルの自動選択は下記の場合に行われます。

 - 工場出荷状態で起動したとき(※2)
 - 簡単セットアップページの「チャンネル」が固定設定から「自動」設定に変更されたとき
 - 簡単セットアップページの「使用帯域幅」が変更されたとき
 - 簡単セットアップページの「チャンネル候補」が変更されたとき
 - 「チャンネル再構成」ボタンを選択したとき
 - 「チャンネル」が「自動」の設定ファイルをリストアしたとき
※1 自身と同じL2ネットワークで構築されているクラスターのみ捜査し、別のネットワークで構築されているクラスターは対象外となります。
※2 工場出荷状態で起動してきたときに、既にネットワークに存在するAWC-SCL クラスターに参加する際は動作しません。
使用帯域幅 20MHz、40MHzから選択します。デフォルトは「20MHz」です。
チャンネル候補 「チャンネル」で「自動」が選択されている場合に、自動選択されるチャンネルの候補を設定します。チェックが付いていると候補になります。チェックが外れていると候補対象外となりそのチャンネルは使用されません。
デフォルトでは、1、5、9、13にチェックが付いています。また、「使用帯域幅」の設定により使用できる候補が変わります。
 
帯域幅 チャンネル
20MHz 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13
40MHz 1 2 3 4 5 6 7 8 9
送信出力 電波出力の強度(最大、強、中、弱、最小)を選択します。デフォルトは「最大」です。
 
無線 2 設定
 
ここでは、無線2(5GHz帯:W52、W53、W56)の設定が行えます。
無線2の詳細な設定やその他の設定を行いたい場合は「設定 / 無線2」をご覧ください。
Note
W52とW53のチャンネルは、電波法令により日本での屋外使用が禁止されています。
Note
現在使用しているチャンネルがW53、W56のときに、気象レーダーと見なされる波形が検出されると、アクセスポイントはレーダーとの干渉を避けるために、現在のチャンネルの使用をやめて、「チャンネル候補」に設定されている他のチャンネルへの変更を試みます。「チャンネル」が「自動」でW53、W56が自動選択されている場合でも、W53、W56のチャンネルに固定設定されている場合でも同様です。
その際、W53、W56が再選択されると、そのチャンネルを使い始める前に1分間ほど傍受してレーダーが検出されないことを確認します。レーダーが検出されたチャンネルは、レーダーが検出されてから30分間は使用できません。
Note
W53、W56のチャンネルだけを「チャンネル候補」で選択した場合、その候補のすべてのチャンネルで気象レーダーと見なされる波形が検出されると(候補のチャンネルのすべてが使えないと判断されると)、本製品は送受信を停止します。「チャンネル」が「自動」でW53、W56が自動選択されている場合でも、W53、W56に固定設定されている場合でも同様です。
送受信停止の30分後に、停止前に使用していたチャンネルで送受信の再開を試みます。その際、チャンネルを使い始める前に、1分間気象レーダーが検出されないことを確認します。
例えば、「チャンネル」を「自動」、「チャンネル候補」を 60、64 に設定した場合、次のように動作します。60でレーダー検出、送受信を停止します。64への変更を試みます。64でもレーダー検出、全候補チャンネルが使えないと判断します。60を停止してから30分後、60の使用再開を試みます。60でレーダーが検出されなければ、60による送受信を開始します。
Note
気象レーダーの検出状態は、「監視 / ステータス」の「無線2」画面の「DFS」で確認できます。

 
項目名 説明
「QRコード表示」ボタン
Note
ステータスが「有効」のときに機能します。
無線クライアントから本製品に接続するための情報が含まれたQRコードが作成、表示されます。
スマートフォンやタブレットなどからQRコードを読み込むことにより簡単に無線APに接続でき、Wi-Fi環境で使用することができます。
画像内の「ダウンロード」をクリックすると、画像データ(PNG形式)を保存できます。
ステータス 無線電波を送受信する場合は「有効」、しない場合は「無効」を選択します。デフォルトは「有効」です。
モード 無線APごとに異なるチャンネルを設定し運用する場合は「セル方式」、複数のAT-TQm6000 GEN2(10台まで)に同一のチャンネルを設定し運用する場合は「シングルチャンネル方式」を選択します。デフォルトは「シングルチャンネル方式」です。
Note
「シングルチャンネル方式」はAWC-SCL設定のクラスター機能が有効のときのみ選択可能です。
Note
シングルチャンネル機能の概要や注意については、「簡単セットアップ / AWC-SCL(AT-TQm6000 GEN2対象)」の項をお読みください。
Note
シングルチャンネル方式からセル方式、もしくはセル方式からシングルチャンネル方式のようにモードの設定変更を行うと無線APは条件により再起動を行います。再起動する/しない条件の詳細は下表を参照ください。

再起動有(◯)無(✕) 無線1モード変更前 無線1モード変更後 無線2モード変更前 無線2モード変更後
シングルチャンネル方式 セル方式 シングルチャンネル方式 セル方式
セル方式 シングルチャンネル方式 セル方式 シングルチャンネル方式
セル方式 セル方式 セル方式 シングルチャンネル方式
シングルチャンネル方式 セル方式 シングルチャンネル方式 シングルチャンネル方式
SSID SSID(ネットワーク名)を1~32文字の半角英数記号で入力します。
デフォルトは「allied-XXXXXXXX」です(XXXXXXXX部分は各機器により異なる)。
なお、無線1と共通のSSIDになります。
表示切り替えアイコン
クリックするとキーが文字列表示に切り替わります。再度クリックすると「●」表示に戻ります。
チャンネル 使用するチャンネル(自動、36(5180MHz)、40(5200MHz)、44(5220MHz)、48(5240MHz))を選択します。モードが「セル方式」のときに「自動」を選択すると、本製品は空きチャンネルを走査し、自動的に干渉の少ないチャンネルを選択します。チャンネルが自動選択されるのは本製品の起動時、および無線設定が再適用されたときになります(再適用される設定は「設定 / 設定」のNoteをご覧ください)。モードが「シングルチャンネル方式」のときに「自動」を選択すると、本製品は隣接のクラスターを捜査(※1)し、隣接のクラスターとは別のチャンネルを選択します。「シングルチャンネル方式」時のチャンネルの自動選択は下記の場合に行われます。

 - 工場出荷状態で起動したとき(※2)
 - 簡単セットアップページの「チャンネル」が固定設定から「自動」設定に変更されたとき
 - 簡単セットアップページの「使用帯域幅」が変更されたとき
 - 簡単セットアップページの「チャンネル候補」が変更されたとき
 - 「チャンネル再構成」ボタンを選択したとき
 - 「チャンネル」が「自動」の設定ファイルをリストアしたとき

※1 自身と同じL2ネットワークで構築されているクラスターのみ捜査し、別のネットワークで構築されているクラスターは対象外となります。
※2 工場出荷状態で起動してきたときに、既にネットワークに存在するAWC-SCL クラスターに参加する際は動作しません。
使用帯域幅 20MHz、40MHz、80MHzから選択します。デフォルトは「20MHz」です。
チャンネル候補 「チャンネル」で「自動」が選択されている場合に、自動選択されるチャンネルの候補を設定します。チェックが付いていると候補になります。チェックが外れていると候補対象外となりそのチャンネルは使用されません。
「W52」ボタンをクリックすると、それぞれのチャンネル候補すべてのチェックボックスにチェック印を付けたり外したりできます。
デフォルトでは、W52のすべてのチャンネル候補にチェックが付いています。また、「使用帯域幅」の設定により使用できる候補が変わります。
 
帯域幅 チャンネル
20MHz 36、40、44、48
40MHz 36、44
80MHz 36、40、44、48
送信出力 電波出力の強度(最大、強、中、弱、最小)を選択します。デフォルトは「最大」です。
 
管理者設定
 
ここでは、ユーザー名(管理者)の変更、パスワードの変更が行えます。
Note
管理者(manager)の初期パスワードのまま運用しないでください。重大なセキュリティーホールとなる可能性があります。

 
項目名 説明
ユーザー名(管理者)
Note
ユーザー名に「root、daemon、ftp、network、nobody、lldp」の単語は使用しないでください。
管理画面にログインする際に使用するユーザーIDです。
1~12文字の半角英数字で入力します。
ユーザー名は英字から始まる必要があります。ご購入時における初期設定は「manager」です。
ユーザー名を変更する場合は、「新しいパスワード」「新しいパスワードの確認」も入力してください。これらを空欄にすると、パスワードが未設定となります。
現在のパスワード 管理者の現在のパスワードを入力します。ご購入時における初期パスワードは「friend」です。入力したパスワードは、デフォルトでは「●」で表示されます。文字列で表示する場合は、入力欄右にある「表示切り替えアイコン」をクリックしてください。再度クリックすると「●」表示に戻ります。デフォルトは空欄です。
新しいパスワード 管理者の新しいパスワードとして、0~32文字の半角英数記号を入力します。「" $ : < > ' & *」を除く文字が使用できます。大文字小文字は区別されます。入力したパスワードは、デフォルトでは「●」で表示されます。文字列で表示する場合は、入力欄右にある「表示切り替えアイコン」をクリックしてください。再度クリックすると「●」表示に戻ります。デフォルトは空欄です。
新しいパスワードの確認 確認のため、管理者の新しいパスワードを再入力します。入力したパスワードは、デフォルトでは「●」で表示されます。文字列で表示する場合は、入力欄右にある「表示切り替えアイコン」をクリックしてください。再度クリックすると「●」表示に戻ります。デフォルトは空欄です。
表示切り替えアイコン
クリックするとキーが文字列表示に切り替わります。再度クリックすると「●」表示に戻ります。