設定 / 無線LAN




無線ごとに無線電波のパラメーターを設定します。
無線1(2.4GHz帯)、無線2(5GHz帯)の設定が行えます。

無線1

無線1では、2.4GHz帯の有効/無効、各種パラメーターの設定が行えます。
 
基本設定
 

項目名 説明
国コード 国コードの変更はできません。
設置環境 本製品を屋外に設置する場合は「屋外」、屋内に設置する場合は「屋内」を選択します。デフォルトは「屋内」です。
ステータス 無線電波を送受信する場合は「有効」、しない場合は「無効」を選択します。デフォルトは「無効」です。
モード サポートする通信プロトコル(IEEE 802.11b/g/n/ax、IEEE 802.11b/g/n、IEEE 802.11b/g)を選択します。
IEEE 802.11の後の「/」で区切られた文字は、サポートするモードの組み合わせです。例えば、IEEE 802.11b/g/n/ax は b、g、n、ax の無線クライアントの接続をサポートします。デフォルトは「IEEE 802.11b/g/n/ax」です。
チャンネル 使用するチャンネル(自動、1(2412MHz)、2(2417MHz)、3(2422MHz)、4(2427MHz)、5(2432MHz)、6(2437MHz)、7(2442MHz)、8(2447MHz)、9(2452MHz)、10(2457MHz)、11(2462MHz)、12(2467MHz)、13(2472MHz))を選択します。「自動」を選択すると、本製品は空きチャンネルを走査し、自動的に干渉の少ないチャンネルを選択します。チャンネルが自動選択されるのは本製品の起動時、および無線設定が再適用されたときになります(再適用される設定は「設定 / 設定」のNoteをご覧ください)。
運用中のチャンネルは、「監視 / ステータス」の「無線1」画面で確認できます。
デフォルトは「自動」です。
Note
「使用帯域幅」を「40MHz」に設定している場合、チャンネル10(2457MHz)、11(2462MHz)、12(2467MHz)、13(2472MHz)の設定はできません。
使用帯域幅 20MHz、40MHzから選択します。デフォルトは「20MHz」です。
Note
「IEEE 802.11b/g」選択時は「20MHz」のみです。
Note
2.4GHz帯では無線の干渉を検知すると40MHzを設定していても自動的に20MHzでの動作に切り替わります。20MHzで動作している時は、監視/ステータス/無線1の使用帯域幅が20MHzと表示されます。
チャンネル候補 「チャンネル」で「自動」が選択されている場合に、自動選択されるチャンネルの候補を設定します。チェックが付いていると候補になります。チェックが外れていると候補対象外となりそのチャンネルは使用されません。

デフォルトでは、すべてのチャンネル候補にチェックが付いています。また、「使用帯域幅」の設定により使用できる候補が変わります。

帯域幅 チャンネル
20MHz 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13
40MHz 1 2 3 4 5 6 7 8 9
送信出力 電波出力の強度(最大、強、中、弱、最小)を選択します。デフォルトは「最大」です。
 
詳細設定
 

項目名 説明
最大ステーション数 無線1で接続可能な無線クライアント数を0~500の数値で設定します。
「0」に設定した場合、無線クライアントはその周波数帯で接続されません。デフォルトは「500」です。
無線クライアントの分離 VAP内や無線APに接続している無線クライアント同士の通信を許可するかしないかの設定を行います。通信の制限を行わない場合は「無効」を選択します。同一VAPに接続している無線クライアント間での通信を禁止する場合は「VAP内」、同一APに接続している無線クライアント間での通信を禁止する場合は「AP内」を選択します。デフォルトは「無効」です。
無線クライアントの分離で遮断することができる通信は同じVLAN同士の通信となります。有線ポートを経由しての通信は遮断することはできません。

無線設定 VAP設定 VAP内での通信 AP内での通信
無効 無効 可能 可能
無効 VAP内 不可 可能
無効 AP内 不可 不可
VAP内 VAP内(固定設定) 不可 可能
AP内 AP内(固定設定) 不可 不可
近隣AP検出 近くに設置されている無線APの検出を行う場合は「有効」、行わない場合は「無効」を選択します。デフォルトは「無効」です。
検出された無線APは、「監視 / 近隣AP」ページにて確認できます。
Note
この機能を有効にすると、現在使用しているチャンネルを周期的に停止して、他のチャンネルをスキャンします。スキャン方法を「全チャンネル」で設定している場合、近隣AP検出時に約20秒の間、最大3秒のパケットロスや通信遅延が4回ほど発生することがあります。スキャン方法を「1チャンネル」で設定している場合、近隣AP検出時のパケットロスや通信遅延は「全チャンネル」に比べ大幅に改善されますが、近隣APの検出に時間がかかるようになります。一時的なパフォーマンス低下が許容できない環境では近隣AP検出を無効にしてください。
Note
近隣AP検出機能の1チャンネルモードで設定できる「スキャン結果保持時間」は、ステータスが有効でかつ近隣AP検出機能が有効の無線のうち、最も大きい値がすべての無線に適用されます。

近隣AP検出機能が無効の場合、無線LANコントローラーの下記機能に影響があります。
 - AWC計算にて管理外の無線APの電波状況を考慮したチャンネル選択ができません。
 - 侵入検知機能が利用できません。
 - フロアマップの「快適度合いモード」の快適パラメーターグラフ > 無線自由度が適切に表示されません。
 - フロアマップの「快適度合いモード」の管理外BSSID分布が利用できません。
Note
IP電話を利用する環境では本機能は無効にした運用を推奨します。近隣AP検出によるスキャン時の一時的なパフォーマンス低下時がIP電話端末の通信に影響が発生することがあります。
スキャン方法 近隣AP検出が有効の時に表示されます。
「全チャンネル」または「1チャンネル」を選択します。全チャンネルを選択すると1度の近隣AP検出ですべてのチャンネルをスキャンし、1チャンネルを選択すると1チャンネルずつスキャンします。デフォルトは「全チャンネル」です。

1チャンネル選択時:
項目名 説明
スキャン間隔 スキャン間隔を30秒から120秒の間で設定します。デフォルトは60秒です。
スキャン時間 スキャンの時間を10ミリ秒から2000ミリ秒の間で設定します。デフォルトは50ミリ秒です。
スキャン結果保持時間 スキャン結果を保持する時間を1800~7200秒の間で設定します。デフォルトは3600秒です。

Note
近隣AP検出機能の1チャンネルモードで設定できる「スキャン結果保持時間」は、ステータスが有効でかつ近隣AP検出機能が有効の無線のうち、最も大きい値がすべての無線に適用されます。
RTSしきい値 RTS(送信要求)パケットを送信するか否かを決定するためのパケットサイズです。サイズを設定すると、送信しようとしているパケットがこのサイズよりも大きな場合に、パケットの送信前にRTSパケットを送信します。
0~2347の数値で設定します。デフォルトは「2347」です。
RTSしきい値を低く設定すると、頻繁にRTSパケットが送信されます。これは、より多くの無線帯域を消費し、スループットを下げますが、通信トラフィックが多いとか、干渉を受けているネットワークにおいては、コリジョンや干渉が改善されることがあります。
Note
IEEE 802.11bの無線クライアントが接続している場合は、RTSしきい値の設定に関係なく他のモード(IEEE 802.11g/n/ax)で接続している無線クライアントに対してパケットを送信する前に、RTSパケットを送信するようになります。
レガシーレートセット 通信プロトコルがIEEE 802.11b/gの場合のレート(通信速度)を設定します。デフォルトでは 54、48、36、24、18、12、11、9、6、5.5、2、1 が選択されています。
IEEE 802.11b規格の通信を無効化することにより、通信速度が遅いIEEE 802.11b規格の無線クライアントの接続・通信を防ぎ、無線ネットワーク全体の通信パフォーマンスを向上させることができます。
Note
レート 1、2、5.5、11 の選択をすべて外した場合はIEEE 802.11bの無線クライアントは接続できません。
マルチキャスト送信レート 本製品のマルチキャスト・ブロードキャスト送信レート(54、48、36、24、18、12、11、9、6、5.5、2、1)を選択します。デフォルトは「11」です。
エアタイムフェアネス 通信スピードにかかわらずVAP間とVAPに接続されている無線クライアントに対して通信時間(エアタイム)の設定を行います。各VAPに均等にエアタイムを割り振る場合は「均等」、VAPごとにエアタイムの割合を設定する場合は「手動」を選択します。デフォルトは「無効」です。
「手動」を選択した場合は、「VAP/セキュリティー」の「詳細設定」にて「エアタイムの割当率」で設定を行えます。
エアタイムフェアネスを利用することにより、通信レートが低い無線クライアントが混在している場合に通信レートが高い無線クライアントの通信速度の低下を防ぎやすくなります。また「手動」を利用することによりVAP単位で通信時間の比重を変更することができ、特定VAPへの通信時間を優先的に設定することが可能になります。エアタイムの制御は無線クライアントに対する通信にのみ行われます。
Note
エアタイムフェアネスによりエアタイムの割り振り制御が可能な無線クライアント数は50台となります。51台目以降の無線クライアントとの通信の保証はできなくなるため、無線クライアント数が51台以上接続する環境では利用しないでください。
バンドステアリング バンドステアリング機能は、本機能を有効にした各無線において混雑していない帯域へ接続を促すようになり、無線の混雑を軽減します。デフォルトは「無効」です。
本バンドステアリングでは以下の2種類のステアリングをサポートします。

1. 無線クライアント接続時に行われるステアリング(Pre-association steering)
接続しようとしている無線クライアントを過負荷となっていないバンドに誘導するステアリング。
過負荷状態となっているバンドにおいて接続要求を無視し、過負荷となっていないバンドへ接続を誘導します。

2. 接続状態の無線クライアントの無通信時に行われるステアリング(Idle post-association steering)
既に接続している無線クライアントが一定時間(10秒間)無通信の場合、他バンドへの接続を誘導するステアリング。
ステアリング動作時に無線クライアントの再接続が行われますが、誘導先以外のバンドでは接続要求を無視することで他バンドへの接続を誘導します。

本ステアリングには2つのトリガーによるステアリングが存在します。

2-1. RSSIトリガーによる Idle post-association steering
他バンドにおいて、無線クライアントからのアップリンクのRSSIがしきい値(-75dBm)以上を検知すると、ステアリング候補のバンドと判断し、ステアリングが動作します。
本ステアリングは 2.4GHz -> 5GHzでのみ行われます。

2-2. 過負荷トリガーによるidle post-association steering
接続しているバンドが過負荷であり、他バンドが過負荷でないことを検知すると該当バンドをステアリング候補のバンドと判断し、ステアリングが動作します。
本ステアリングは 2.4GHz <--> 5GHzで行うことができます。
idle post-association steeringではIEEE 802.11vをサポートしている無線クライアントに対してIEEE 802.11vによるステアリングが動作します。
無線クライアントがIEEE 802.11vによるステアリングを無視もしくは拒絶した際は、強制切断し再接続を促します。

※ステアリングに関しての補足
ステアリングが動作するためには、無線APが対象の無線クライアントが各バンドのVAPに接続可能かどうかを認知・情報登録する必要があります。
情報登録は以下の条件となります。
1).無線クライアントの接続。接続が行われたバンドにて登録が行われます。
2). 接続済みの無線クライアントからのプローブ要求を他バンドで受信したときに受信したバンドにて登録が行われます。

ステアリング動作時には誘導先以外のバンドで接続要求を無視することで誘導を試みますが、誘導先に無線クライアントが接続しに行かない場合はステアリングを中止し、一定時間該当無線クライアントに対しての誘導を試みなくなります。

Note
バンドステアリング機能を使用する場合は、必ず対象の無線と無線1を「有効」に設定してください。対象の無線と無線1が無効の場合は本機能は動作しません。
Note
バンドステアリングを行う無線間のVAPインターフェースの設定は、すべて同じ設定にする必要があります。異なる場合は正しく動作しません。
Note
以下の機能との併用は未サポートです。
AWC-CB
WDS
Passpoint
MACアクセス制御 >「外部RADIUS」、「MACアドレスリスト+外部RADIUS」、「アプリケーションプロキシ」、「エリア認証」
Note
バンドステアリング機能は、すべての無線で共有の設定となります。
MU-MIMO MU-MIMOを使用する場合は「有効」、しない場合は「無効」を選択します。MU-MIMOは複数の無線クライアントの同時通信が可能になります。デフォルトは「無効」です。
Note
無線クライアントの接続場所によって、MU-MIMO によるスループットの効果が得られない場合があります。無線アクセスポイントを見通せる接続場所に変えてみることで改善される場合があります。
Note
UL MU-MIMOは無線1では使用できません。UL MU-MIMOは無線2かつ使用帯域幅が20MHzの際に使用できます。
OFDMA OFDMA を使用する場合は「有効」、しない場合は「無効」を選択します。「有効」にすると、複数の無線クライアントへの同時送信や複数の無線クライアントからの同時受信が可能になります。デフォルトは「無効」です。
Note
OFDMAはショートパケットを多用する環境においてチャンネル利用効率を向上させますが、ロングパケットを中心とする通常の利用条件ではオーバーヘッドの影響によりスループットを低下させる場合があります。
 
スケジューラー
 
スケジュール機能は、無線1/2、VAP1~15のそれぞれに有効・無効期間を設定することができます。
また、スケジュールの共通設定を事前に設定しておくことで、スケジュールの登録や変更を迅速に行えます。
Note
スケジュール機能が動作すると、すべての無線インターフェースで無線断を伴う再設定が行われます。
Note
スケジューラー機能は無線、VAP個々に設定可能ですが、無線側で設定したスケジュールが優先されます。例えば、無線側で7:00~9:00の間を無効に設定している場合、VAP側の設定で8:00~9:00の間を有効にしても、無線側の7:00~9:00が優先されます。
 

 
項目名 説明
Wi-Fiスケジューラー 無線の有効・無効のスケジュールを行います。設定したスケジュールで無線の有効・無効を切り替える場合は「有効」、行わない場合は「無効」を選択します。デフォルトは「無効」です。
 
スケジュール設定方法で「個別設定」を選択した場合:
 

項目名 説明
無線が有効な期間 終日無効、終日有効、時間指定(時間は1時間、分は5分単位)を選択します。時間指定は有効にする時間を指定します。
タイムライン 設定したスケジュールがグラフで表示されます。緑色が有効期間、灰色が無効期間です。
 
スケジュール設定方法で「共通設定」を選択した場合:
 

項目名 説明
共通設定 Wi-Fiスケジューラー共通設定で設定した共通設定を登録します。Wi-Fiスケジューラー共通設定の設定、確認は、「設定 / Wi-Fiスケジューラー共通設定」画面で行います。
タイムライン 設定したスケジュールがグラフで表示されます。緑色が有効期間、灰色が無効期間です。

無線2

無線2では、5GHz帯(W52、W53、W56)の有効/無効、各種パラメーターの設定が行えます。
Note
W52とW53のチャンネルは、電波法令により日本での屋外使用が禁止されています。
Note
Zero Wait DFS無効時において、現在使用しているチャンネルがW53、W56のときに、気象レーダーと見なされる波形が検出されると、アクセスポイントはレーダーとの干渉を避けるために、現在のチャンネルの使用をやめて、「チャンネル候補」に設定されている他のチャンネルへの変更を試みます。「チャンネル」が「自動」でW53、W56が自動選択されている場合でも、W53、W56のチャンネルに固定設定されている場合でも同様です。
その際、W53、W56が再選択されると、そのチャンネルを使い始める前に1分間ほど傍受してレーダーが検出されないことを確認します。レーダーが検出されたチャンネルは、レーダーが検出されてから30分間は使用できません。
Note
W53、W56のチャンネルだけを「チャンネル候補」で選択した場合、その候補のすべてのチャンネルで気象レーダーと見なされる波形が検出されると(候補のチャンネルのすべてが使えないと判断されると)、本製品は送受信を停止します。「チャンネル」が「自動」でW53、W56が自動選択されている場合でも、W53、W56に固定設定されている場合でも同様です。
送受信停止の30分後に、停止前に使用していたチャンネルで送受信の再開を試みます。その際、チャンネルを使い始める前に、1分間気象レーダーが検出されないことを確認します。
例えば、「チャンネル」を「自動」、「チャンネル候補」を 60、64 に設定した場合、次のように動作します。60でレーダー検出、送受信を停止します。64への変更を試みます。64でもレーダー検出、全候補チャンネルが使えないと判断します。60を停止してから30分後、60の使用再開を試みます。60でレーダーが検出されなければ、60による送受信を開始します。
Note
気象レーダーの検出状態は、「監視 / ステータス」の「無線2」の「DFS」で確認できます。
基本設定
 

項目名 説明
国コード 国コードの変更はできません。
設置環境 設置環境の変更はできません。
ステータス 無線電波を送受信する場合は「有効」、しない場合は「無効」を選択します。デフォルトは「無効」です。
モード サポートする通信プロトコル(IEEE 802.11a、IEEE 802.11a/n、IEEE 802.11a/n/ac、IEEE 802.11a/n/ac/ax)を選択します。
IEEE 802.11の後の「/」で区切られた文字は、サポートするモードの組み合わせです。例えば、IEEE 802.11a/n/ac/ax は a、n、ac、ax の無線クライアントの接続をサポートします。デフォルトは「IEEE 802.11a/n/ac/ax」です。
Note
IEEE 802.11n、IEEE 802.11ac、IEEE 802.11axを使用する場合、「設定 / QoS」画面の「Wi-Fiマルチメディア(WMM)」が「有効」(デフォルト)である必要があります。
チャンネル 使用するチャンネル(自動、36(5180 MHz)、40(5200 MHz)、44(5220 MHz)、48(5240 MHz)、52(5260 MHz)、56(5280 MHz)、60(5300 MHz)、64(5320 MHz)、100(5500 MHz)、104(5520 MHz)、108(5540 MHz)、112(5560 MHz)、116(5580 MHz)、120(5600 MHz)、124(5620 MHz)、128(5640 MHz)、132(5660 MHz)、136(5680 MHz)、140(5700 MHz)、144(5720 MHz))を選択します。「自動」を選択すると、本製品は空きチャンネルを走査し、自動的に干渉の少ないチャンネルを選択します。チャンネルが自動選択されるのは本製品の起動時、および無線設定が再適用されたときになります(再適用される設定は「設定 / 設定」のNoteをご覧ください)。
運用中のチャンネルは、「監視 / ステータス」の「無線2」画面で確認できます。
デフォルトは「自動」です。
Note
144チャンネルに対応していない無線クライアントを接続する場合:本設定を「自動」、かつ使用帯域幅を「20MHz」または「80MHz」の選択時は、チャンネル候補の「144」のチェックを外してください。
使用帯域幅 20MHz、40MHz、80MHzから選択します。デフォルトは「20MHz」です。
チャンネル候補 「チャンネル」で「自動」が選択されている場合に、自動選択されるチャンネルの候補を設定します。チェックが付いていると候補になります。チェックが外れていると候補対象外となりそのチャンネルは使用されません。

「W52」ボタン、「W53」ボタン、「W56」ボタンをクリックすると、それぞれのチャンネル候補すべてのチェックボックスにチェック印を付けたり外したりできます。

デフォルトでは、すべてのチャンネル候補にチェックが付いています。また、「使用帯域幅」の設定により使用できる候補が変わります。

帯域幅 チャンネル
20MHz W52:36、40、44、48 W53:52、56、60、64 W56:100、104、108、112、116、120、124、128、132、136、140、144
40MHz W52:36、44 W53:52、60 W56:100、108、116、124、132、140
80MHz W52:36、40、44、48 W53:52、56、60、64 W56:100、104、108、112、116、120、124、128、132、136、140、144
送信出力 電波出力の強度を「最大」、「強」、「中」、「弱」、「最小」から選択します。デフォルトは「最大」です。

詳細設定
 

項目名 説明
最大ステーション数 無線2で接続可能な無線クライアント数を0~500の数値で設定します。
「0」に設定した場合、無線クライアントはその周波数帯で接続されません。デフォルトは「500」です。
無線クライアントの分離 VAP内や無線APに接続している無線クライアント同士の通信を許可するかしないかの設定を行います。通信の制限を行わない場合は「無効」を選択します。同一VAPに接続している無線クライアント間での通信を禁止する場合は「VAP内」、同一APに接続している無線クライアント間での通信を禁止する場合は「AP内」を選択します。デフォルトは「無効」です。
無線クライアントの分離で遮断することができる通信は同じVLAN同士の通信となります。有線ポートを経由しての通信は遮断することはできません。

無線設定 VAP設定 VAP内での通信 AP内での通信
無効 無効 可能 可能
無効 VAP内 不可 可能
無効 AP内 不可 不可
VAP内 VAP内(固定設定) 不可 可能
AP内 AP内(固定設定) 不可 不可
近隣AP検出 近くに設置されている無線APの検出を行う場合は「有効」、行わない場合は「無効」を選択します。デフォルトは「無効」です。
検出された無線APは、「監視 / 近隣AP」ページにて確認できます。
Note
この機能を有効にすると、現在使用しているチャンネルを周期的に停止して、他のチャンネルをスキャンします。スキャン方法を「全チャンネル」で設定している場合、近隣AP検出時に約20秒の間、最大3秒のパケットロスや通信遅延が4回ほど発生することがあります。スキャン方法を「1チャンネル」で設定している場合、近隣AP検出時のパケットロスや通信遅延は「全チャンネル」に比べ大幅に改善されますが、近隣APの検出に時間がかかるようになります。一時的なパフォーマンス低下が許容できない環境では近隣AP検出を無効にしてください。
Note
近隣AP検出機能の1チャンネルモードで設定できる「スキャン結果保持時間」は、ステータスが有効でかつ近隣AP検出機能が有効の無線のうち、最も大きい値がすべての無線に適用されます。

近隣AP検出機能が無効の場合、無線LANコントローラーの下記機能に影響があります。
 - AWC計算にて管理外の無線APの電波状況を考慮したチャンネル選択ができません。
 - 侵入検知機能が利用できません。
 - フロアマップの「快適度合いモード」の快適パラメーターグラフ > 無線自由度が適切に表示されません。
 - フロアマップの「快適度合いモード」の管理外BSSID分布が利用できません。
Note
IP電話を利用する環境では本機能は無効にした運用を推奨します。近隣AP検出によるスキャン時の一時的なパフォーマンス低下時がIP電話端末の通信に影響が発生することがあります。
スキャン方法 近隣AP検出が有効の時に表示されます。
「全チャンネル」または「1チャンネル」を選択します。全チャンネルを選択すると1度の近隣AP検出ですべてのチャンネルをスキャンし、1チャンネルを選択すると1チャンネルずつスキャンします。デフォルトは「全チャンネル」です。

1チャンネル選択時:
項目名 説明
スキャン間隔 スキャン間隔を30秒から120秒の間で設定します。デフォルトは60秒です。
スキャン時間 スキャンの時間を10ミリ秒から2000ミリ秒の間で設定します。デフォルトは50ミリ秒です。
スキャン結果保持時間 スキャン結果を保持する時間を1800~7200秒の間で設定します。デフォルトは3600秒です。

Note
近隣AP検出機能の1チャンネルモードで設定できる「スキャン結果保持時間」は、ステータスが有効でかつ近隣AP検出機能が有効の無線のうち、最も大きい値がすべての無線に適用されます。
RTSしきい値 RTS(送信要求)パケットを送信するか否かを決定するためのパケットサイズです。サイズを設定すると、送信しようとしているパケットがこのサイズよりも大きな場合に、パケットの送信前にRTSパケットを送信します。
0~2347の数値で設定します。デフォルトは「2347」です。
RTSしきい値を低く設定すると、頻繁にRTSパケットが送信されます。これは、より多くの無線帯域を消費し、スループットを下げますが、通信トラフィックが多いとか、干渉を受けているネットワークにおいては、コリジョンや干渉が改善されることがあります。
レガシーレートセット 通信プロトコルがIEEE 802.11aの場合のレート(通信速度)を設定します。デフォルトでは 54、48、36、24、18、12、9、6 が選択されています。
マルチキャスト送信レート 本製品のマルチキャスト・ブロードキャスト送信レート(6、12、24)を選択します。デフォルトは「6」です。
エアタイムフェアネス 通信スピードにかかわらずVAP間とVAPに接続されている無線クライアントに対して通信時間(エアタイム)の設定を行います。各VAPに均等にエアタイムを割り振る場合は「均等」、VAPごとにエアタイムの割合を設定する場合は「手動」を選択します。デフォルトは「無効」です。
「手動」を選択した場合は、「VAP/セキュリティー」の「詳細設定」にて「エアタイムの割当率」で設定を行えます。
エアタイムフェアネスを利用することにより、通信レートが低い無線クライアントが混在している場合に通信レートが高い無線クライアントの通信速度の低下を防ぎやすくなります。また「手動」を利用することによりVAP単位で通信時間の比重を変更することができ、特定VAPへの通信時間を優先的に設定することが可能になります。エアタイムの制御は無線クライアントに対する通信にのみ行われます。
Note
エアタイムフェアネスによりエアタイムの割り振り制御が可能な無線クライアント数は50台となります。51台目以降の無線クライアントとの通信の保証はできなくなるため、無線クライアント数が51台以上接続する環境では利用しないでください。
バンドステアリング バンドステアリング機能は、本機能を有効にした各無線において混雑していない帯域へ接続を促すようになり、無線の混雑を軽減します。デフォルトは「無効」です。
本バンドステアリングでは以下の2種類のステアリングをサポートします。

1. 無線クライアント接続時に行われるステアリング(Pre-association steering)
接続しようとしている無線クライアントを過負荷となっていないバンドに誘導するステアリング。
過負荷状態となっているバンドにおいて接続要求を無視し、過負荷となっていないバンドへ接続を誘導します。

2. 接続状態の無線クライアントの無通信時に行われるステアリング(Idle post-association steering)
既に接続している無線クライアントが一定時間(10秒間)無通信の場合、他バンドへの接続を誘導するステアリング。
ステアリング動作時に無線クライアントの再接続が行われますが、誘導先以外のバンドでは接続要求を無視することで他バンドへの接続を誘導します。

本ステアリングには2つのトリガーによるステアリングが存在します。

2-1. RSSIトリガーによる Idle post-association steering
他バンドにおいて、無線クライアントからのアップリンクのRSSIがしきい値(-75dBm)以上を検知すると、ステアリング候補のバンドと判断し、ステアリングが動作します。
本ステアリングは 2.4GHz -> 5GHzでのみ行われます。

2-2. 過負荷トリガーによるidle post-association steering
接続しているバンドが過負荷であり、他バンドが過負荷でないことを検知すると該当バンドをステアリング候補のバンドと判断し、ステアリングが動作します。
本ステアリングは 2.4GHz <--> 5GHzで行うことができます。
idle post-association steeringではIEEE 802.11vをサポートしている無線クライアントに対してIEEE 802.11vによるステアリングが動作します。
無線クライアントがIEEE 802.11vによるステアリングを無視もしくは拒絶した際は、強制切断し再接続を促します。

※ステアリングに関しての補足
ステアリングが動作するためには、無線APが対象の無線クライアントが各バンドのVAPに接続可能かどうかを認知・情報登録する必要があります。
情報登録は以下の条件となります。
1).無線クライアントの接続。接続が行われたバンドにて登録が行われます。
2). 接続済みの無線クライアントからのプローブ要求を他バンドで受信したときに受信したバンドにて登録が行われます。

ステアリング動作時には誘導先以外のバンドで接続要求を無視することで誘導を試みますが、誘導先に無線クライアントが接続しに行かない場合はステアリングを中止し、一定時間該当無線クライアントに対しての誘導を試みなくなります。

Note
バンドステアリング機能を使用する場合は、必ず対象の無線と無線1を「有効」に設定してください。対象の無線と無線1が無効の場合は本機能は動作しません。
Note
バンドステアリングを行う無線間のVAPインターフェースの設定は、すべて同じ設定にする必要があります。異なる場合は正しく動作しません。
Note
以下の機能との併用は未サポートです。
AWC-CB
WDS
Passpoint
MACアクセス制御 >「外部RADIUS」、「MACアドレスリスト+外部RADIUS」、「アプリケーションプロキシ」、「エリア認証」
Note
バンドステアリング機能は、すべての無線で共有の設定となります。
MU-MIMO MU-MIMOを使用する場合は「有効」、しない場合は「無効」を選択します。MU-MIMOは複数の無線クライアントの同時通信が可能になります。デフォルトは「無効」です。
Note
無線クライアントの接続場所によって、MU-MIMO によるスループットの効果が得られない場合があります。無線アクセスポイントを見通せる接続場所に変えてみることで改善される場合があります。
Note
UL MU-MIMOの使用は「使用帯域幅」を20MHzに設定する必要があります。
OFDMA OFDMA を使用する場合は「有効」、しない場合は「無効」を選択します。「有効」にすると、複数の無線クライアントとの通信時に順番待ちが発生することなく同時通信が可能になります。デフォルトは「無効」です。
Note
OFDMAはショートパケットを多用する環境においてチャンネル利用効率を向上させますが、ロングパケットを中心とする通常の利用条件ではオーバーヘッドの影響によりスループットを低下させる場合があります。
Zero Wait DFS Zero Wait DFS機能を「有効」にすると、気象レーダーと見なされる波形を検知した際に変更するチャンネル候補のチャンネルを常時監視しレーダー検知時に即座にチャンネル候補のチャンネルへと切り替えます。デフォルトは「無効」です。
 
スケジューラー
 
スケジュール機能は、無線1/2、VAP1~15のそれぞれに有効・無効期間を設定することができます。
また、スケジュールの共通設定を事前に設定しておくことで、スケジュールの登録や変更を迅速に行えます。
Note
スケジュール機能が動作すると、すべての無線インターフェースで無線断を伴う再設定が行われます。
Note
スケジューラー機能は無線、VAP個々に設定可能ですが、無線側で設定したスケジュールが優先されます。例えば、無線側で7:00~9:00の間を無効に設定している場合、VAP側の設定で8:00~9:00の間を有効にしても、無線側の7:00~9:00が優先されます。
 

 
項目名 説明
Wi-Fiスケジューラー 無線の有効・無効のスケジュールを行います。設定したスケジュールで無線の有効・無効を切り替える場合は「有効」、行わない場合は「無効」を選択します。デフォルトは「無効」です。
 
スケジュール設定方法で「個別設定」を選択した場合:
 

項目名 説明
無線が有効な期間 終日無効、終日有効、時間指定(時間は1時間、分は5分単位)を選択します。時間指定は有効にする時間を指定します。
タイムライン 設定したスケジュールがグラフで表示されます。緑色が有効期間、灰色が無効期間です。
 
スケジュール設定方法で「共通設定」を選択した場合:
 

項目名 説明
共通設定 Wi-Fiスケジューラー共通設定で設定した共通設定を登録します。Wi-Fiスケジューラー共通設定の設定、確認は、「設定 / Wi-Fiスケジューラー共通設定」画面で行います。
タイムライン 設定したスケジュールがグラフで表示されます。緑色が有効期間、灰色が無効期間です。