リファレンス編 / ネットワーク / ベーシック


IPv4 設定
IPv6 設定
スパニングツリープロトコル 設定
LACP設定


本製品のIPアドレスを設定します。



IPv4 設定

IPv4アドレスを設定します。

表 1
項目名
説明
IPネットワーク設定 「DHCP」または「スタティック IP」を選択します。

「DHCP」を選択した場合、DHCPサーバーからIPv4アドレスなどを自動取得します。DHCPサーバーからの情報の取得に失敗すると、IPアドレスは最後に「スタティック IP」を指定した際のIPv4アドレスが使用されます。
「スタティック IP」を選択した場合、「IPアドレス」、「サブネットマスク」、「ゲートウェイ」、「プライマリーDNS」、「セカンダリーDNS」を設定してください。

出荷時設定は「DHCP」です。
IPアドレス 本製品のIPv4アドレスを指定します。出荷時設定は「192.168.1.230」です。
サブネットマスク サブネットマスクを指定します。出荷時設定は「255.255.255.0」です。
ゲートウェイ デフォルトゲートウェイを指定します。出荷時設定は「192.168.1.1」です。
プライマリーDNS/
セカンダリーDNS
DNSサーバーのIPアドレスを指定します。出荷時設定は「0.0.0.0」です。



IPv6 設定

IPv6アドレスを設定します。
Note
AT-Vista Manager EXの管理下に登録する場合は、設定を変更しないでください。

表 2
項目名
説明
IPv6 設定 「IPv6無効」、「リンクローカルアドレスのみ」、「スタティックIPv6」のいずれかを選択します。

「IPv6無効」を選択した場合、IPv6アドレスは使用されません。
「リンクローカルアドレスのみ」を選択した場合、同じネットワーク内でのみ通信できるリンクローカルアドレスを自動的に割り当てます。
「スタティックIPv6」を選択した場合、「IPアドレス」、「サブネットプレフィックス長」、「ゲートウェイ」、「プライマリーDNS」、「セカンダリーDNS」を設定してください。

出荷時設定は「IPv6無効」です。
IPアドレス 本製品のIPv6アドレスを指定します。
サブネットプレフィックス長 IPv6アドレスのプレフィックス長を指定します。
ゲートウェイ IPv6デフォルトゲートウェイを指定します。
プライマリーDNS/
セカンダリーDNS
DNSサーバーのIPv6アドレスを指定します。



スパニングツリープロトコル 設定

(AT-MWS2533APのみ)
スパニングツリープロトコルの設定を行います。

スパニングツリープロトコルは、スイッチ(ブリッジ)ネットワークにおいて、冗長経路(複数経路)の設定を可能とし、ネットワークの耐障害性を高めるプロトコルです。
スパニングツリーの構成時は、ブリッジ同士がBPDU(Bridge Protocol Data Unit)を交換します。各ブリッジが送出するBPDUから、優先度(ブリッジプライオリティー)とMACアドレスからなるブリッジIDを比較し、ブリッジIDが最も小さいブリッジを「ルートブリッジ」として選出します。そして、ルートブリッジからのホップ数と各ブリッジに設定されたパスコストに基づいて、有効な経路を決定します。
本製品は、IEEE 802.1D STPをサポートします。
Note
スパニングツリーとLACPは同時に有効に設定することはできません。スパニングツリーを有効にする場合は、LACPを無効に設定してください。

表 3
項目名
説明
状態 スパニングツリーの有効/無効を選択します。
出荷時設定は「無効」です。
ハロータイム ハロータイムを1~10の数値で設定します。
ハロータイムは、ルートブリッジがBPDUを送信する間隔(秒)を指します。
出荷時設定は「2」です。
最大エージタイム 最大エージタイムを6~40の数値で設定します。
最大エージタイムは、ルートブリッジからBPDUが届かなくなったことを認識するまでの時間(秒)です。この時間内にBPDUを受信できなかった場合、各ブリッジはスパニングツリーの再構成を開始します。
最大エージタイムは、2×(ハロータイム+1)以上、かつ、2×(フォワードディレイタイム-1)以下でなければなりません。
出荷時設定は「20」です。
フォワードディレイ ルートブリッジのフォワードディレイタイムを4~30の数値で設定します。
フォワードディレイタイムは、ルートブリッジのポートがフォワーディング状態に遷移するまでの時間を調節する値です。
STPにおいては、ルートブリッジ内のポートがリスニングからラーニング、ラーニングからフォワーディング状態に遷移するまでの時間(秒)を示します。
出荷時設定は「15」です。
優先度 ブリッジプライオリティーを0~65535の数値で設定します。

出荷時設定は「32768」です。



LACP設定

(AT-MWS2533APのみ)
リンクアグリゲーション(ポートトランキング)の設定を行います。
リンクアグリゲーションは、複数の物理スイッチポートを束ねてスイッチ間の帯域幅を拡大するとともに、リンクの冗長性を高める機能です。

束ねたポートはリンクアグリゲーショングループ(LAG)またはチャンネルグループ、トランクグループなどと呼ばれ、論理的に1本のポートとして扱われます。グループから送信するトラフィックは、一定の基準にしたがいグループ内の各ポートに分散されます。また、グループ内のポートに障害が発生した場合は、残りのポートで通信を継続します。
本製品はLACP(Link Aggregation Control Protocol)による自動設定に対応しています。
Note
LACPとスパニングツリーは同時に有効に設定することはできません。LACPを有効にする場合は、スパニングツリーを無効に設定してください。

表 4
項目名
説明
状態 LACPによるトランクグループの自動設定の有効/無効を「有効」または「無効」から選択します。
出荷時設定は「無効」です。
タイムアウト LACPタイムアウトを選択します。
LACPタイムアウトは、対向装置から受信したLACPパケットを無効と見なすまでの時間を示し、LACPの仕様では長・短2種類が定められています。
「長い」を選択すると、LACPパケットの送信間隔は30秒、無効とみなすまでの時間は90秒に設定されます。
「短い」を選択すると、LACPパケットの送信間隔は1秒、無効とみなすまでの時間は3秒に設定されます。
出荷時設定は「長い」です。
システム優先度 LACPのシステムプライオリティーを1~65535の数値で設定します。
出荷時設定は「32768」です。
相互接続されたLACPシステムは、システムプライオリティーとシステムID(MACアドレス)を組み合わせた値(System priority data identifier)を互いに比較し、値の小さい方にリンクの制御権を付与します。


表 5:コマンドボタン
項目名
説明
保存 設定の変更を編集用コンフィグに一時保存します。



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PN: 613-002364 Rev.D