[index] AT-MWS-GPシリーズ リファレンスマニュアル 2.0.0

リファレンス編 / スイッチ / ACL / IPv4-Based ACE


IPv4アクセスリストに関連付けるアクセスリストエントリーを作成します。
アクセスリストエントリーは、本製品が受信したパケットの送信元IPv4アドレス、宛先IPv4アドレス、プロトコル、Type of Service(DSCP)値の条件と、条件に合致した場合のアクション(許可/破棄)を定義します。
アクセスリストエントリーは最大で256エントリーまで登録できます。

Note - IPv4アクセスリストが既にいずれかのポートに適用されている場合、該当のIPv4アクセスリストに含まれるアクセスリストエントリーは編集できません。この場合は、「ACL」/「ACL Binding」画面で該当のIPv4アクセスリストの適用を解除してください。

表 1:アクセスリストエントリーの設定
項目名
説明
ACL Name エントリーを関連付けるIPv4アクセスリストをドロップダウンリストから選択します。ドロップダウンリストには、「ACL」/「IPv4 ACL」画面で作成したIPv4アクセスリスト名が表示されます。
同じIPv4アクセスリストに対して、アクセスリストエントリーは最大で127エントリーまで関連付けられます。
Sequence IPv4アクセスリストにおいて、アクセスリストエントリーを適用する順序を、1〜2147483647の数値で設定します。数値が小さいアクセスリストエントリーから順に比較、適用されます。
Action 該当のエントリーの条件に合致した場合のアクションを、「Permit」または「Deny」から選択します。
「Permit」を選択すると、以下の全ての条件に合致した受信パケットを許可(転送)します。
「Deny」を選択すると、条件に合致した受信パケットを破棄します。
デフォルトは「Permit」です。
Protocol 受信IPv4パケットの上位プロトコルの種類を「Any」、「Select from list」、または「Protocol ID」から選択します。
「Any」を選択した場合は、任意の上位プロトコルのIPv4パケットが条件に合致します。
「Select from list」を選択した場合は、本項目の右側に表示される上位プロトコルの一覧から、条件の対象とするものを選択します。
また、プロトコルの種類によっては、選択項目が追加されることがあります。
「Protocol ID」を選択した場合は、本項目の右側のフィールドに、プロトコル番号を0〜255の数値で設定します。
デフォルトは「Any」です。
Source IP Address 送信元IPv4アドレスの条件を「Any」または「User Defined」から選択します。
「Any」を選択した場合、任意の送信元IPアドレスを持つパケットが条件に合致します。
「User Defined」を選択した場合、「Source IP Address Value」、「Source IP Mask」を設定します。
デフォルトは「Any」です。
Source IP Address Value 送信元IPv4アドレスを指定します。
Source IP Mask 送信元IPv4アドレスのサブネットマスクを指定します。
Destination IP Address 宛先IPv4アドレスの条件を「Any」または「User Defined」から選択します。
「Any」を選択した場合、任意の宛先IPアドレスを持つパケットが条件に合致します。
「User Defined」を選択した場合、「Destination IP Address Value」、「Destination IP Mask」を設定します。
デフォルトは「Any」です。
Destination IP Address Value 宛先IPv4アドレスを指定します。
Destination IP Mask 宛先IPv4アドレスのサブネットマスクを指定します。
Type of Service IPヘッダーのToS(Type of Service)フィールドの条件を「Any」または「DSCP to match」から選択します。
「Any」を選択した場合は、任意のToSフィールドの値を持つIPv4パケットが条件に合致します。
「DSCP to match」を選択した場合は、ToSフィールドをDSCP(DiffServ Code Point)に対応したDSフィールドとして参照し、条件に合致するIPv4パケットの優先度を0〜63までの数値で設定します。
デフォルトは「Any」です。

■ 「Protocol」を「Select from list」に設定した場合に表示されるプロトコル一覧は次のとおりです。これら以外のプロトコルを指定する場合は、「Protocol」から「Protocol ID」を選択し、プロトコル番号を0〜255の数値で設定します。

表 2:プロトコル一覧
項目名
プロトコル名
プロトコル番号
追加設定項目
IPv4:ICMP Internet Control Message Protocol 1 ICMP Type
ICMP Code
IPinIP IP in IP (encapsulation) 4  
TCP Transmission Control Protocol 6 Source Port
Destination Port
TCP Flags
EGP Exterior Gateway Protocol 8  
IGP Interior Gateway Protocol 9  
UDP User Datagram Protocol 17 Source Port
Destination Port
HMP Host Monitoring Protocol 20  
RDP Reliable Datagram Protocol 27  
IPv6 IPv6 Encapsulation 41  
IPv6:Rout Routing Header for IPv6 43  
IPv6:Frag Fragment Header for IPv6 44  
RVSP Resource Reservation Protocol 46  
IPv6:ICMP Internet Control Message Protocol for IPv6 58  
OSPF Open Shortest Path First 89  
PIM Protocol Independent Multicast 103  
L2TP Layer 2 Tunneling Protocol 115  

■ プロトコル一覧から「TCP」または「UDP」を選択した場合、「Destination IP Address」または「Destination IP Mask」の下に次の設定項目が追加されます。

表 3:追加設定項目:TCP/UDP
項目名
TCP
UDP
説明
Source Port TCP/UDP送信元ポート番号を「Any」、「Single」、「Range」から選択します。
「Any」を選択すると、任意の送信元ポート番号(0〜65535)を持つパケットが条件に合致します。
「Single」を選択した場合、本項目の右側に表示されるフィールドにTCP/UDPポート番号を入力します。
「Range」を選択した場合、本項目の右側に表示されるフィールドにTCP/UDPポート番号範囲の始点と終点をそれぞれ入力します。
デフォルトは「Any」です。
Destination Port TCP/UDP宛先ポート番号を「Any」、「Single」、「Range」から選択します。
「Any」を選択すると、任意の宛先ポート番号(0〜65535)を持つパケットが条件に合致します。
「Single」を選択した場合、本項目の右側に表示されるフィールドにTCP/UDPポート番号を入力します。
「Range」を選択した場合、本項目の右側に表示されるフィールドにTCP/UDPポート番号範囲の始点と終点をそれぞれ入力します。
デフォルトは「Any」です。
TCP Flags
(Urg / Ack/ Psh / Rst / Syn / Fin)
6つのTCPコントロールフラグの条件を「Don't Care」、「Set」、「Unset」から選択します。
「Don't Care」を選択すると、該当のコントロールフラグがセットされている、されていないにかかわらず、任意のパケットが条件に一致します。
「Set」を選択すると、該当のコントロールフラグがセットされたパケットが条件に一致します。
「Unset」を選択すると、該当のコントロールフラグがセットされていないパケットが条件に一致します。
デフォルトはいずれも「Don't Care」です。

■ プロトコル一覧から「IPv4:ICMP」を選択した場合、「Type of Service」の下に次の選択項目が追加されます。

表 4:追加設定項目:IPv4:ICMP
項目名
説明
ICMP Type ICMPメッセージのタイプを、「Any」、「Select from list」、「Protocol ID」から選択します。
「Any」を選択した場合は、任意のICMPタイプを持つIPv4パケットが条件に一致します。
「Select from list」を選択した場合は、本項目の右側に表示されるICMPタイプの一覧から、条件の対象とするICMPタイプを選択します。
「Protocol ID」を選択した場合は、本項目の右側のフィールドに、ICMPタイプ番号を0〜255の数値で設定します。
デフォルトは「Any」です。
ICMP Code ICMPメッセージのコードを、「Any」または「User Defined」から選択します。
「Any」を選択した場合は、任意のICMPコードを持つIPv4パケットが条件に一致します。
「User Defined」を選択した場合は、本項目の右側のフィールドに、ICMPコードを0〜255の数値で設定します。
デフォルトは「Any」です。

表 5:ICMPタイプ
項目名
番号
Echo Reply 0
Destination Unreachable 3
Source Quench 4
Echo Request 8
Router Advertisement 9
Router Solicitation 10
Time Exceeded 11
Timestamp 13
Timestamp Reply 14
Traceroute 30

表 6:コマンドボタン
項目名
説明
Add
アクセスリストエントリーを追加します。
Edit
該当のアクセスリストエントリーの登録内容を変更します。
Delete
該当のアクセスリストエントリーを削除します。
Apply
設定の変更をコンフィグに保存し、動作に反映します。
Cancel
設定の変更を破棄します。





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