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Power Budget
PoE Port Settings


本製品のPoE(Power over Ethernet)給電機能についての設定を行います。

Power Budget

本製品全体の供給電力を設定します。

表 1:システム全体の供給電力
項目名
説明
Total Power Budget 本製品全体の最大供給電力を設定します。
システム(装置)全体の最大供給電力は次のとおりです。
・AT-MWS2012GP:130W
・AT-MWS5028GP:185W
デフォルトは、上記の機種ごとの最大供給電力値が設定されています。
「Total Power Budget」の値を上記より小さい値に設定することで、システム全体の最大供給電力を制限することができます。
接続された受電機器の実際の電力使用量の総和が「Total Power Budget」の設定値を上回った場合、本製品は、受電機器の接続されたポートの「Priority」設定に基づいて、優先順位の最も低いポートへの給電を停止します。
Consumed Power 現在の接続された受電機器の実際の電力使用量の総和を表示します。


PoE Port Settings

ポートごとのPoE設定を行います。

表 2:ポートごとのPoE設定
項目名
説明
Port ポート番号を表示します。
ポート番号は、以下のスイッチポートを指します。

AT-MWS2012GP
・1~8: 10/100/1000BASE-T PoEポート

AT-MWS5028GP
・1~24: 10/100/1000BASE-T PoEポート
State PoE給電を行うか否かを、「Enabled」または「Disabled」で設定します。
「Enabled」に設定した場合、ポートに接続されたPoE受電機器に対して給電を行います。
「Disabled」に設定した場合、PoE給電を行いません。
デフォルトは「Enabled」です。
Priority ポートのPoE給電の優先度を、「Critical」(最高)、「High」(高)、「Medium」(中)、「Low」(低)から選択します。
接続された受電機器の実際の電力使用量の総和が「Total Power Budget」の設定値を上回った場合、本製品は、受電機器の接続されたポートの「Priority」設定に基づいて、優先順位の最も低いポートへの給電を停止します。
デフォルトは「Low」です。
Power Limit Type ポートごとの最大供給電力の設定方式を、「Auto Class」または「User Defined」から選択します。
接続された受電機器の実際の電力使用量がポートごとの最大供給電力を上回った場合、該当のポートへの給電を停止します。
「Auto Class」を選択した場合、受電機器を接続した際に認識したPoEクラスによって最大供給電力を決定します。
「User Defined」を選択した場合、「User Power Limit」の設定値をポートの最大供給電力とします。
デフォルトは「Auto Class」です。
User Power Limit ユーザー設定によるポートごとの最大供給電力を設定します。
Status 現在のPoE給電の状況を、「Delivering」(給電中)、「Searching」(給電待機中)、または「Disabled(給電停止)」で表示します。
Class 接続された受電機器のPoEクラスを表示します。
Output Voltage (V) 実際の給電電圧(単位:V)を表示します。
Output Current (mA) 実際の給電電流(単位:mA)を表示します。
Output Power (W) 実際の給電電力(単位:W)を表示します。

表 3:コマンドボタン
項目名
説明
Apply 設定の変更をコンフィグに保存し、動作に反映します。

ポートごとの設定は、次のように変更します。
  1. 設定を変更する各ポートの、行の左端のチェックボックスを「チェックあり」にします。
    「チェックなし」のポートについては、設定は変更されません。

  2. 選択したポートの設定を変更する場合は、各列の上端のドロップダウンリストから、設定値を選択します。

  3. 「Apply」ボタンを押して、設定の変更を適用します。




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