リファレンス編 / スイッチ / VLAN / Voice VLAN


Global Settings
OUI Settings
Port Settings


ボイスVLANは、IP電話などを接続する音声データ用のVLANを簡単に設定するための機能です。

Global Settings

ボイスVLANに関する一般設定を行います。
IP電話などの音声データのトラフィックを特定のVLANで転送することで、サービス品質の安定を図ることができます。

表 1:一般設定
項目名
説明
Voice VLAN State ボイスVLANを使用するか否かを「Enabled」または「Disabled」から選択します。
「Enabled」を選択すると、IP電話などの音声データのトラフィックを特定のVLANで転送します。
「Disabled」を選択すると、IP電話などの音声データを、一般のデータ通信と同様に扱います。
デフォルトは「Disabled」です。
Voice VLAN ID ボイスVLANに指定するVLAN IDをドロップダウンリストから選択します。
802.1p Remark VoIPトラフィックのリマーキングを行うか否かを設定します。
IEEE 802.1p Class of Service(CoS)値はVLANタグヘッダー内の3ビットのフィールドで、パケット取り扱い時の優先度を示します。
「Enabled」を選択すると、受信したVoIPパケットのCoS値を「Remark CoS/802.1p」の設定値で上書きし、送信ポートに転送します。
「Disabled」を選択すると、送信パケットのCoS値を上書きせず、そのまま送信ポートに転送します。
デフォルトは「Disabled」です。
Remark CoS/802.1p VoIPトラフィック転送時にパケットを上書きするCoS値を0~7の数値から選択します。
デフォルトは「6」です。
Aging Time 自動的にボイスVLANに追加されたポートを削除するまでの時間を30~65535の数値(単位:分)で設定します。
このタイマーはVoIP機器の通話が終了し、MACアドレスがフォワーディングデータベースから消去された時点で監視を開始し、本項目で設定した時間が経過すると、ボイスVLANグループから削除されます。タイマー動作中にVoIP通信が再度発生した場合は、タイマーはリセットされ、再びMACアドレスがフォワーディングデータベースから消去された時点で新たに監視を行います。
デフォルトは1440(単位:分)です。

表 2:コマンドボタン
項目名
説明
Apply 設定の変更をコンフィグに保存し、動作に反映します。


OUI Settings

MACアドレスの上位3オクテットはOUI(Organizationally Unique Identifier)と呼び、ネットワーク機器メーカーによって異なります。
ボイスVLANが有効に設定されている場合、受信パケットの送信元MACアドレスのOUIが本製品に事前に登録されたものと一致した場合、受信ポートをボイスVLANに追加し、受信パケットを音声パケットとして取り扱います。

表 3:OUI設定
項目名
説明
Index OUI設定の表示上の番号です。
OUI Address 登録されたOUI(Organizationally Unique Identifier)をxx:xx:xxの形式で登録します。xxは1オクテット(2桁)の16進数です。0~9、a~f、A~Fが使用できます。
Description OUIの説明(メーカー名など)を0~32文字の半角英数字、記号(! # $ ( ) * , - . : ; < = > @ [ ] ^ _ ` { | } ~)、および半角スペースで入力します。

表 4:コマンドボタン
項目名
説明
Add
OUIを追加します。
Edit
該当のOUIの登録内容を変更します。
Delete
該当のOUIを削除します。
Apply
設定の変更をコンフィグに保存し、動作に反映します。
Cancel
設定の変更を破棄します。

本製品には、デフォルトで以下のOUIが登録されています。

表 5:登録済みのOUI
ID
OUI
説明
1 00:E0:BB 3COM
2 00:03:6B Cisco
3 00:E0:75 Veritel
4 00:D0:1E Pingtel
5 00:01:E3 Siemens
6 00:60:B9 NEC/Philips
7 00:0F:E2 H3C
8 00:09:6E Avaya


Port Settings

ポートごとのボイスVLANの設定を行います。

表 6:ポートごとの設定
項目名
説明
Port ポート番号を表示します。
ポート番号は、以下のスイッチポートまたはトランクグループを指します。

AT-MWS2012GP
・1~8: 10/100/1000BASE-T PoEポート
・9、10: 10/100/1000BASE-Tポート
・11、12: SFPスロット
・trunk1~8: トランクグループ

AT-MWS5028GP
・1~24: 10/100/1000BASE-T PoEポート
・25~28: SFPスロット
・trunk1~8: トランクグループ

トランクグループの詳細については、「L2 Feature」/「Link Aggregation」をご覧ください。
State ボイスVLANを有効にするか否かを、「Enabled」(有効)または「Disable」(無効)から選択します。
デフォルトは「Disabled」です。
CoS Mode IEEE 802.1p CoS(Class of Service)値を適用するパケットを選択します。

・Src:送信元MACアドレスのOUIが本製品に登録されているものと一致するパケットに対して、CoS値を適用します。
・All:ボイスVLAN上のすべてのパケットに対してCoS値を適用します。

デフォルトは「Src」です。
Operate Status 該当のポートでのボイスVLANの動作状態を表示します。

表 7:コマンドボタン
項目名
説明
Apply 設定の変更をコンフィグに保存し、動作に反映します。

ポートごとの設定は、次のように変更します。
  1. 設定を変更する各ポートの、行の左端のチェックボックスを「チェックあり」にします。
    「チェックなし」のポートについては、設定は変更されません。

  2. 選択したポートの設定を変更する場合は、各列の上端のテキストフィールドに入力、または、ドロップダウンリストから設定値を選択します。

  3. 「Apply」ボタンを押して、設定の変更を適用します。




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