RGWファームウェアのアップデートについて 1. はじめに 本アップデートでは、RGWのファームウェアを 1.1.3−>1.1.8 もしくは 1.1.3i−>1.1.8 へバージョンアップします。ファームウェア1.1.8の 新機能は製品リリースをご覧下さい。 2.ご注意 本アップデートでは、コマンドラインシェルでの設定は保存されますが、 OSシェルを使って設定されたサービスなどについては保証対象外と なります。 バージョンアップは、安定した電源環境で行ってください。 またバージョンアップ中は決してRGWの電源を切らないで下さい。 故障の原因となります。 3.必要な環境 RGWのバージョンアップには以下の環境が必要となります。 3.1 サーバ: ftpもしくはhttpサーバ 3.2 ファームウェア対応ファイル: rgw1.1.3-1.1.8.tar.gz このファイルは弊社フォーラムのソフトダウンロードのページから ダウンロードしてください。 4.バージョンアップ手順 RGWのバージョンアップを行うための手順を示します。 RGWのバージョンアップのためには、ftpもしくはhttpサーバに ファームウェア対応ファイルを配置し、RGWでupdateコマンドを投入する ことより行います。updateなどのCLIコマンドの詳細についてはマニュアルを ご覧下さい。 [注意] アップデートの際にはより安定した環境で行うのが望ましいので、RGWと 同じEthernet側のネットワークにftpもしくはhttpサーバを準備する ことをお勧めします。 ここでは、Windows98SEを使い、Ver.1.1.3のRGWの場合の手順を例として 説明しますが、Ver.1.1.3iでも同様の手順でバージョンアップが可能です。 また、Windows98SE以外のご利用の場合は、お使いのOSなどの説明書を ご覧になり、ftpもしくはhttpサーバのセットアップなどを行って ください。 4.1 Windows98SEを使って現在のRGWのバージョン対応したファイルを ダウンロードします。 現在のバージョンは、コマンドラインシェルのshow versionコマンドで確認 することができます。 login: admin Password: Copyright (c) 1996, 1997, 1998 The NetBSD Foundation, Inc. All rights reserved. Copyright (c) 1980, 1983, 1986, 1988, 1990, 1991, 1993, 1994 The Regents of the University of California. All rights reserved. $ show version RGW Ver.1.1.3 $ 4.2 Windows98SEに「Personal Web Server」をインストールします。 4.2.1 「スタート」−>「設定」−>「コントロールパネル」を開き、 「アプリケーションの追加と削除」を選択します。 4.2.2 「アプリケーションの追加と削除のプロパティ」のウィンドウが 開きますので、「Windowsファイル」のタグを選択します。 4.2.3 「ファイルの種類」の"インターネットツール"を選択し反転させ、 「詳細」ボタンをクリックします。 4.2.4 "Personal Web Server"の左のチェックボックスを選択し、「OK」 ボタンをクリックします。 4.2.5 さらに「アプリケーションの追加と削除のプロパティ」のウィンドウの 「OK」ボタンをクリックします。 4.2.6 WindowsのCD-ROMを要求される場合がありますので、以降Windowsの 指示に従って、「Personal Web Server」のインストールを完了 してください。 4.3 「Personal Web Server」の設定を行います。 4.3.1 「スタート」−>「プログラム」−>「アクセサリ」−> 「インターネットツール」を選択します。 4.3.2 指示に従って、「Personal Web Server」の設定を行ってください。 「Personal Web Server」の構成として「標準」、WWWサービスの ディレクトリとして"C:\Inetpub\wwwroot"を選択します。 4.4 ダウンロードしたファイルをhttpサーバにアップロードします。 "C:\Inetpub\wwwroot"ディレクトリにファイルrgw1.1.3-1.1.8.tar.gz をコピーします。 4.5 Windows98SEをRGWと接続可能にします。 4.5.1 Windows98SEのIPアドレスを確認します。 「スタート」−>「プログラム」−>「MS-DOSプロンプト」で"ipconfig" もしくは 「スタート」−>「ファイル名を指定して実行」−>"winipcfg"−> 「OK」ボタンで確認します。 4.6 RGWにtelnetで接続し、コマンドラインシェルでupdateコマンドを投入します。 Windows98SEでtelnetを起動し、RGWに接続します。 adminでログインし、updateコマンドでWindows98SEのIPアドレスとファイル名 を指定します。 [推奨]運用中に一時ファイルを格納するエリアを利用してバージョンアップを 行いますので、安全のためにも、restartコマンドにより一度再起動したあとに、 updateコマンドを投入することをお勧めします。 login: admin Password: Copyright (c) 1996, 1997, 1998 The NetBSD Foundation, Inc. All rights reserved. Copyright (c) 1980, 1983, 1986, 1988, 1990, 1991, 1993, 1994 The Regents of the University of California. All rights reserved. $ update http://172.30.100.1/rgw1.1.3-1.1.8.tar.gz Requesting http://172.30.100.1/rgw1.1.3-1.1.8.tar.gz 100% |*************************************| 1066 KB 262.47 KB/s 00:00 ETA 1091887 bytes received in 00:04 (260.46 KB/s) var/tmp/update.sh checking RGW version... version OK RGW Ver.1.1.3 saving current network configuration... var/tmp/save.awk updateing kernel, loader and some other program... updating CF... [省略] restarting ... バージョンアップが終わるとRGWは自動的に再起動を始めます。 再起動が始まるとパネルのLEDランプが全て点灯します。 再起動には暫く時間がかかります。 4.6 LEDが通常の状態に戻り、バージョンアップは完了です。 4.7 RGWのバージョンを確認するため、コマンドラインシェルのshow version コマンドで確認してください。 login: admin Password: Copyright (c) 1996, 1997, 1998 The NetBSD Foundation, Inc. All rights reserved. Copyright (c) 1980, 1983, 1986, 1988, 1990, 1991, 1993, 1994 The Regents of the University of California. All rights reserved. > show version OS : NetBSD 1.4.2 (ROOT) #14: Wed Jun 27 09:02:18 PDT 2001 Shell: Version 1.08: Aug 16 2001 10:42:50 RGW Ver.1.1.8 > 4.8. 新ファームウェアでコマンドラインシェルもしくはWebIFを使って 設定を行ってください。新しいファームウェアの設定は、マニュアル をご覧ください。 [推奨] 新ファームウェアにおいてはユーザモードと特権モードに 分かれています。ユーザモードのパスワードは変わりませんが、 特権モードのパスワードは工場出荷値となりますので、セキュリティー のためにも変更をお勧めします。 4.9「Personal Web Server」のアンインストール Windows98SEにインストールした「Personal Web Server」が不要に なった場合には、「スタート」−>「設定」−>「コントロールパネル」 −>「アプリケーションの追加と削除」からWindowsの指示に従ってアン インストールしてください。