RGWファームウェアのアップデートについて 1. はじめに 本アップデートでは、RGWのファームウェアを 1.1.7−>1.3.0 もしくは 1.1.8−>1.3.0 へバージョンアップします。ファームウェア1.3.0の 変更点は製品リリースをご覧下さい。 2. ご注意 バージョンアップにつきまして今回多くのファイルを更新して いるため15分から20分ほどの時間がかかります。ご容赦下さい。 本アップデートでは、コマンドラインシェルでの設定は 保存されますが、OSシェルを使って設定されたサービス などについては保証対象外となります。 バージョンアップは、安定した電源環境で行ってください。 またバージョンアップ中は決してRGWの電源を切らないで 下さい。故障の原因となります。 Ver.1.3.0ではCLIのパスワードとWebIFのパスワードが連動するように なりました。本アップデートを行った直後は、Ver.1.1.8以前で設定した CLIのパスワードは変わりませんが、WebIFのパスワードのみが工場出荷時 に戻ります。本アップデートが完了後、CLIもしくはWebIFでパスワードを 変更してください。この変更で、CLIとWebIFのパスワードが同じになります。 工場出荷時のWebIFのパスワードは、Ver.1.3.0のマニュアルをご覧ください。 3. 必要な環境 RGWのバージョンアップには以下の環境が必要となります。 3.1 サーバ: ftpもしくはhttpサーバ [備考] RGWのWebIFを使ってバージョンアップする場合には、 サーバは不要です。 この手順は「5.ブラウザからのバージョンアップ手順」を ご覧下さい。 3.2 ファームウェア対応ファイル: rgw1.1.7+8-1.3.0.Pa.tar.gz rgw1.1.7+8-1.3.0.Pb.tar.gz rgw1.1.7+8-1.3.0.S1.tar.gz rgw1.1.7+8-1.3.0.S2.tar.gz rgw1.1.7+8-1.3.0.S3.tar.gz これのファイルは弊社フォーラムのソフトダウンロードのページ からダウンロードしてください。 4. バージョンアップ手順 RGWのバージョンアップを行うための手順を示します。 RGWのバージョンアップのためには、ftpもしくはhttp サーバにファームウェア対応ファイルを配置し、RGWでupdate コマンドを投入することより行います。updateなどのCLIコマンドの 詳細についてはマニュアルをご覧下さい。 [注意] アップデートの際にはより安定した環境で行うのが望ましいので、 RGWと同じEthernet側のネットワークにftpもしくはhttp サーバを準備することをお勧めします。 ここでは、Windows98SEを使い、Ver.1.1.7のRGWの場合の手順を 例として説明します。また、Windows98SE以外のご利用の場合は、 お使いのOSなどの説明書をご覧になり、ftpもしくはhttp サーバのセットアップなどを行ってください。 4.1 Windows98SEを使って現在のRGWのバージョン対応したファイル をダウンロードします。 現在のバージョンは、コマンドラインシェルのshow versionコマンドで 確認することができます。 login: admin Password: Copyright (c) 1996, 1997, 1998 The NetBSD Foundation, Inc. All rights reserved. Copyright (c) 1980, 1983, 1986, 1988, 1990, 1991, 1993, 1994 The Regents of the University of California. All rights reserved. > show version OS : NetBSD 1.4.2 (ROOT) #14: Wed Jun 27 09:02:18 PDT 2001 Shell: Version 1.08: Jul 12 2001 11:12:30 RGW Ver.1.1.7 > 4.2 Windows98SEに「Personal Web Server」をインストールします。 4.2.1 「スタート」−>「設定」−>「コントロールパネル」を開き、 「アプリケーションの追加と削除」を選択します。 4.2.2 「アプリケーションの追加と削除のプロパティ」のウィンドウが 開きますので、「Windowsファイル」のタグを選択します。 4.2.3 「ファイルの種類」の"インターネットツール"を選択し反転させ、 「詳細」ボタンをクリックします。 4.2.4 "Personal Web Server"の左のチェックボックスを選択し、 「OK」ボタンをクリックします。 4.2.5 さらに「アプリケーションの追加と削除のプロパティ」のウィンドウ の「OK」ボタンをクリ ックします。 4.2.6 WindowsのCD-ROMを要求される場合がありますので、以降Windowsの 指示に従って、「Personal Web Server」のインストールを完了 してください。 4.3 「Personal Web Server」の設定を行います。 4.3.1 「スタート」−>「プログラム」−>「アクセサリ」−> 「インターネットツール」を選択します。 4.3.2 指示に従って、「Personal Web Server」の設定を行ってください。 「Personal Web Server」の構成として「標準」、WWWサービスの ディレクトリとして"C:\Inetpub\wwwroot"を選択します。 4.4 ダウンロードしたファイルをhttpサーバにアップロードします。 "C:\Inetpub\wwwroot"ディレクトリにファイル rgw1.1.7+8-1.3.0.Pa.tar.gz rgw1.1.7+8-1.3.0.Pb.tar.gz rgw1.1.7+8-1.3.0.S1.tar.gz rgw1.1.7+8-1.3.0.S2.tar.gz rgw1.1.7+8-1.3.0.S3.tar.gz をコピーします。 4.5 Windows98SEをRGWと接続可能にします。 4.5.1 Windows98SEのIPアドレスを確認します。 「スタート」−>「プログラム」−>「MS-DOSプロンプト」で "ipconfig"もしくは 「スタート」−>「ファイル名を指定して実行」−>"winipcfg"−> 「OK」ボタンで確認します。 4.6 RGWにtelnetで接続し、コマンドラインシェルでupdateコマンドを 投入します。 Windows98SEでtelnetを起動し、RGWに接続します。 adminでログインし、updateコマンドでWindows98SEのIPアドレスと ファイル名rgw1.1.7+8-1.3.0.Pa.tar.gzを指定します。 [注意]saveコマンドにより、動作環境の保存を行ってください。本updateでは 最後にsaveを行った環境を引継ぎ、動作します。 [注意]運用中に一時ファイルを格納するエリアを利用してバージョン アップを行いますので、安全のためにも、restartコマンドにより 一度再起動したあとに、updateコマンドを投入することをお勧めします。 login: admin Password: Copyright (c) 1996, 1997, 1998 The NetBSD Foundation, Inc. All rights reserved. Copyright (c) 1980, 1983, 1986, 1988, 1990, 1991, 1993, 1994 The Regents of the University of California. All rights reserved. > administrator Password: $ update http://172.30.100.1/rgw1.1.7+8-1.3.0.Pa.tar.gz Requesting http://172.30.100.1/rgw1.1.7+8-1.3.0.Pa.tar.gz 100% |*************************************| 1013 KB 9.65 KB/s 100% |*************************************| 1013 KB 853.74 KB/s 00:00 ETA 1038153 bytes received in 00:01 (842.65 KB/s) var/tmp/update.sh update Step Pre-step A. version OK RGW Ver.1.1.7 updating for crunch binary set. var/ [省略] end of Pre-step A. next Pre-step B. update completed. $ プロンプトが表示されると、次のrgw1.1.7+8-1.3.0.Pb.tar.gzファイルで updateコマンドを投入します。それが終わると、 rgw1.1.7+8-1.3.0.S1.tar.gz rgw1.1.7+8-1.3.0.S2.tar.gz rgw1.1.7+8-1.3.0.S3.tar.gz と、計5つのファイルをこの順番でupdateコマンドで連続して投入します。 [注意] この間、RGWの電源を抜いたり、不要なコマンドの投入は行わないでくだ さい。故障の原因となります。 最後のrgw1.7+8-1.3.S3.tar.gzのupdateが終わると、RGWは自動的に再起動 を2回行います。 再起動が始まるとパネルのLEDランプが全て点灯します。 再起動には暫く時間がかかります。 1回目の再起動では、ファームウェアの再構築と動作環境の 再設定を行います。その後、自動的に再起動を行い、通常の運用状態になりま す。 4.6 LEDが通常の状態に戻り、バージョンアップは完了です。 4.7 RGWのバージョンを確認するため、コマンドラインシェルのshow version コマンドで確認してください。 login: admin Password: Copyright (c) 1996, 1997, 1998 The NetBSD Foundation, Inc. All rights reserved. Copyright (c) 1980, 1983, 1986, 1988, 1990, 1991, 1993, 1994 The Regents of the University of California. All rights reserved. $ show version OS : NetBSD 1.4.2 (ROOT) #20: Wed Oct 31 09:30:34 PST 2001 Shell: Version 3.0: Nov 1 2001 18:18:52 RGW Ver.1.3.0 Wireless firmware Ver. 0.3.0(0.8.3) 4.8 「Personal Web Server」のアンインストール Windows98SEにインストールした「Personal Web Server」が不要になった 場合には、「スタート」−>「設定」−>「コントロールパネル」−> 「アプリケーションの追加と削除」からWindowsの指示に従ってアン インストールしてください。 5. ブラウザからのバージョンアップ手順 RGWのバージョンアップをブラウザを使って行うための手順を示します。 WebIFについての詳細についてはマニュアルをご覧下さい。 [注意] アップデートの際にはより安定した環境で行うのが望ましいので、RGWと 同じEthernet側のネットワークからブラウザを使うことをお勧めします。 ブラウザはWindows Internet Explor3.0以降、Netscape Navigator3.0以降を、 Windows98SEもしくはWindows2000上でお使いすることをお勧めします。 ここでは、Windows98SEを使い、Ver.1.1.7のRGWの場合の手順を例として 説明しますが、Ver.1.1.6でも同様の手順でバージョンアップが可能です。 5.1 Windows98SEを使って現在のRGWのバージョン対応したファイルをダウンロード します。 現在のバージョンは、WebIFの「設定内容表示」で確認することができます。 OS : NetBSD 1.4.2 (ROOT) #14: Wed Jun 27 09:02:18 PDT 2001 Shell: Version 1.08: Jul 12 2001 11:12:30 RGW Ver.1.1.7 5.2 Windows98SEをRGWと接続可能にします。 5.2.1 Windows98SEのIPアドレスを確認します。 「スタート」−>「プログラム」−>「MS-DOSプロンプト」で"ipconfig" もしくは 「スタート」−>「ファイル名を指定して実行」−>"winipcfg"−> 「OK」ボタンで確認します。 5.3 ブラウザからファイルをRGWに転送し、ファームウェアのアップデートを 行います。 Windows98SEでInternet Exploreを起動し、RGWのIPアドレスをアドレスに 入力します。 [推奨]運用中に一時ファイルを格納するエリアを利用してバージョンアップを 行いますので、安全のためにも、「管理コマンド」->「再起動」により一度 再起動したあとに、アップデートを行うことをお勧めします。 5.4 ファームウェアのアップデートを行います。 WebIFのメイン・メニューから、「管理コマンド」->「ファームアップロード」 を選択します。 「参照」ボタンをクリックし、ダウンロードしたファイル rgw1.1.7+8-1.3.0.Pa.tar.gzを指定します。 「更新/Upload」ボタンをクリックします。 ブラウザからファイルを転送し、ファームウェアのアップデートが行われま す。 アップデートが完了したメッセージが表示されると、次の rgw1.1.7+8-1.3.0.Pb.tar.gzファイルでupdateコマンドを投入します。それ が終わると、 rgw1.1.7+8-1.3.0.S1.tar.gz rgw1.1.7+8-1.3.0.S2.tar.gz rgw1.1.7+8-1.3.0.S3.tar.gz と、計5つのファイルをこの順番でupdateコマンドで連続して投入します。 [注意] この間、RGWの電源を抜いたり、不要なコマンドの投入は行わないでくだ さい。故障の原因となります。 最後のrgw1.7+8-1.3.S3.tar.gzのupdateが終わると、RGWは自動的に再起動 を2回行います。 再起動が始まるとパネルのLEDランプが全て点灯します。 再起動には暫く時間がかかります。 1回目の再起動では、ファームウェアの再構築と動作環境の再設定を行いま す。その後、自動的に再起動を行い、通常の運用状態になります。 [注意] この間、ブラウザの中止ボタンなどや、Escキーを押さないでください。 ファイルの転送やアップデートが正常に完了しない場合があります。 5.5 LEDが通常の状態に戻り、バージョンアップは完了です。 5.6 RGWのバージョンを確認するため、WebIFで確認してください。 OS : NetBSD 1.4.2 (ROOT) #20: Wed Oct 31 09:30:34 PST 2001 Shell: Version 3.0: Nov 1 2001 18:18:52 RGW Ver.1.3.0 Wireless firmware Ver. 0.3.0(0.8.3)