[index] AT-TQシリーズ リファレンスマニュアル 3.1

設定例/1.2 VAPとVLANを使ってネットワークを分ける


  - 設定用コンピューターから本製品の設定画面を開く
  - 先生用のVLAN ID・SSIDを設定する
  - 生徒用のVLAN ID・SSID・セキュリティーを設定する
  - 本製品をコンピュータールームに設置する
  - 無線クライアントを設定する


スイッチを使用したネットワークではVLANを使用して、先生用と生徒用のネットワークを分けることができます。このネットワークに本製品を追加すれば、ネットワークを分割するという特徴そのままに無線LANネットワークを作ることができます。これを実現するためには、本製品のバーチャルアクセスポイント(VAP)機能を使用します。

VAP機能はVLAN対応スイッチと組み合わせて使用します。「1.1 本製品を使ってみましょう」を参考にして、本製品と無線クライアントの設定を行った状態で読み進めてください。ここでは、下記の構成を仮定します。

 

設定用コンピューターから本製品の設定画面を開く

  1. 設定用コンピューターのInternet Explorerを使用して、変更後のIPアドレス(192.168.1.54)にアクセスします。

  2. 変更後の管理者ユーザー名、パスワードを入力して、「Logon」ボタンをクリックします。

  3. 基本設定」画面が開きます。
 

先生用のVLAN ID・SSIDを設定する

  1. 詳細設定」/「VAP」画面を開きます。
  2. 「無線」で「1」(2.4GHz帯)を選択します。
  3. 「VAP0」の「VLAN ID」に「10」、「SSID」に「Teacher」と入力します。
    Note - キーは「1.1 本製品を使ってみましょう」で設定したものをそのまま使います。

  4. 「適用」ボタンをクリックしてください。

  5. 「OK」ボタンをクリックしてください。

  6. 「無線」で「2」(5GHz帯)を選択します。
  7. 「VAP0」の「VLAN ID」に「10」、「SSID」に「Teacher」と入力します。
    Note - キーは「1.1 本製品を使ってみましょう」で設定したものをそのまま使います。

  8. 「適用」ボタンをクリックしてください。

  9. 「OK」ボタンをクリックしてください。

 

生徒用のVLAN ID・SSID・セキュリティーを設定する

  1. 詳細設定」/「VAP」画面を開きます。
  2. 「無線」で「1」(2.4GHz帯)を選択します。
  3. 「VAP1」の「有効」にチェックを入れます。チェックを入れると、VAP1のフィールドやプルダウンメニューが設定可能となります。
    「VLAN ID」に「20」、「SSID」に「Student」と入力します。
    「セキュリティー」で「WPAパーソナル」を選択し、「キー」に8〜63文字のキーを入力します。
    Note - 「キー」は生徒用コンピューターから接続する際の暗号化キーとなります。先生用のキーとは別の文字列を設定してください。

  4. 「適用」ボタンをクリックしてください。

  5. 「OK」ボタンをクリックしてください。

  6. 「無線」で「2」(5GHz帯)を選択します。
  7. 「VAP1」の「有効」にチェックを入れます。チェックを入れると、VAP1のフィールドやプルダウンメニューが設定可能となります。
    「VLAN ID」に「20」、「SSID」に「Student」と入力します。
    「セキュリティー」で「WPAパーソナル」を選択し、「キー」に8〜63文字のキーを入力します。

  8. 「適用」ボタンをクリックしてください。

  9. 「OK」ボタンをクリックしてください。

 

本製品をコンピュータールームに設置する

  1. 詳細設定」/「イーサネット設定」画面を開きます。
  2. 「IPアドレスの取得」を「スタティックIP」にします。「スタティックIPアドレス」を他の機器と同じにならないように設定します。「サブネットマスク」、「デフォルトゲートウェイ」を正しく入力します。
  3. 「管理VLAN ID」に「10」を入力し、「タグなしVLAN」を「無効」にします。これにより、先生用ネットワークから設定画面にアクセスできるようになります。
    Note - 設定画面とVLAN IDの関係は、以下の図のようになります。

  4. 「適用」ボタンをクリックし、設定を保存します。

  5. 「OK」ボタンをクリックしてください。設定画面との接続が切断されます。30秒そのまま待った後、本製品の電源を切ります。

  6. コンピュータールームのVLAN対応スイッチのタグ付きポートに接続し、実際の設置場所に設置します。
 

無線クライアントを設定する

生徒用の無線クライアントは生徒用無線LANネットワークに、先生用の無線クライアントは先生用無線LANネットワークに接続できるよう設定します。
  1. 下記は、Windows 7の例です。2つのSSID「Teacher」「Student」が表示されています。

    下記は、コレガCG-WL USB300AGNの例です。2.4GHz帯と5GHz帯が別々に表示されるため、4つのSSIDが表示されています。
    Note - ご使用のコンピューターや無線LANアダプターによっては、これらが区別されず「Student」「Teacher」がひとつずつ表示されるものもあります。

  2. 「Teacher」または「Student」を選択し、「1.1 本製品を使ってみましょう」を参考にして、無線クライアントを設定してください。
  3. 生徒用、先生用無線クライアントがそれぞれのサーバーやインターネットにアクセスできることを確認します。


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