[index] AT-UWC クイックスタートガイド 1.0

機能の概要/システム管理


  - ARPキャッシュ
  - システムリソースの監視
  - 設定を行うための基本的な設定
   - システム名の設定
   - イーサネットポートの設定
   - 設定画面のセッション管理
   - Telnetのセッション管理
   - 管理者ユーザーアカウント
   - 現在の管理セッション
  - フォワーディングデータベース
  - ログ
  - 無線コントローラーにおける統計情報
  - システムユーティリティー
   - 無線コントローラーの再起動とシャットダウン
   - 設定の初期化
   - 設定スクリプトの削除
   - 管理者ユーザーパスワードの初期化
   - TFTPサーバーによる設定のバックアップ
   - TFTPサーバーによる設定のリストア
   - Webブラウザーによる設定のリストア
   - ソフトウェアのアップグレード
   - Ping
   - トレースルート
  - DNSクライアント
  - SNTPクライアント
  - ライセンス


 

ARPキャッシュ

System > ARP Cache画面で無線コントローラーが保持しているARPキャッシュを表示することができます。

 

システムリソースの監視

System > System Resources画面で次のシステムリソースを表示することができます。

 

設定を行うための基本的な設定

イーサネットポート、管理者アカウント、Web設定画面へのアクセスやTelnetのセッションなどの設定を行います。
 

システム名の設定

System > Configuration > System Descriptionで下記を設定できます。
この画面には、無線コントローラーのバージョン、システムアップタイムなども表示されます。

 

イーサネットポートの設定

System > Configuration > Network Connectivity画面で下記を設定できます。

 

設定画面のセッション管理

System > Configuration > HTTP画面で、設定用コンピューターから無線コントローラーの設定画面にWebブラウザーでアクセスする際のセッションタイムアウトやHTTPセッション数を設定できます。デフォルトのタイムアウトは5分です。
Note - 「設定画面へのアクセス」/「設定の開始(ログイン)」を参照してください。

 

Telnetのセッション管理

System > Configuration > Telnet Session画面で、Telnetで無線コントローラーにアクセスする際のセッションタイムアウトやセッション数を設定します。

 

管理者ユーザーアカウント

System > Configuration > User Account画面で、無線コントローラーの管理を行うためのユーザー名とパスワードを設定します。
デフォルトの管理者ユーザー名は「manager」、パスワードは「friend」です。
Note - ゲストアカウント「guest」、新規管理者ユーザーアカウントの作成はサポートしていません。

 

現在の管理セッション

System > Configuration > Login Sessions画面で、現在存在する管理セッションが表示できます。

 

フォワーディングデータベース

System > Forwarding Database > Configuration画面でエージングタイマーが設定できます。デフォルトは300秒です。

System > Forwarding Database > Search画面でForwarding Databaseを表示できます。MACアドレスの検索機能があります。

 

ログ

ログは次の3つの方法で表示できます。
Note - ログを管理するためには、SNTPクライアントによって無線コントローラーが正しい時間を保持している必要があります。
Syslogサーバーにログを送信するには次の手順を実行してください。
  1. System > Log > Hosts Configuration画面でSyslogサーバーをホスト名またはIPアドレス(IPv4)で設定します。
    ポート番号、セベリティーフィルターの設定ができます。デフォルトのセベリティーフィルターはCritical(2)です。
    Note - ホスト名で指定する場合は、DNSの設定が必要です。
    ホスト名またはIPアドレス(IPv4)で指定できます。ポート番号の設定ができます。

  2. System > Log > Syslog Configuration画面の「Admin Status」で「Enable」を選択してください。デフォルトは「Disable」(Syslogサーバーを使わない)です。

 

無線コントローラーにおける統計情報

無線コントローラーが送受信したパケットなどの統計情報を表示します。
 

システムユーティリティー

再起動やシャットダウン、初期状態への初期化、設定のバックアップやリストア、ソフトウェアのアップグレード、Ping、TraceRouteなど無線コントローラーを保守管理するためのユーティリティーです。
 

無線コントローラーの再起動とシャットダウン

System > System Utilities > System Reset画面には次の2つのボタンがあります。

 

設定の初期化

System > System Utilities > Reset Configuration To Defaults画面で無線コントローラーに対して何も設定を施していない状態に初期化することができます。
初期化すると、次のすべての設定は削除されます。
初期化後は、下記の設定で設定画面にログインしてください。
Note - ライセンスは削除されません。

 

設定スクリプトの削除

System > System Utilities > Erase Startup Configuration File画面で設定スクリプトを削除することができます。
設定スクリプトが削除されるだけで、無線コントローラーはランタイムメモリー上にある設定を使用して動作を続けます(各設定画面で設定を施して、まだ「Save All Applied Changes」ボタンをクリックしていない状態と同じです)。
この時点で無線コントローラーを再起動すると、ランタイムメモリー上の設定は失われ設定のない状態となります。
Note - Network Visualizationの画像ファイルなどは削除されません。

 

管理者ユーザーパスワードの初期化

System > System Utilities > Reset Passwords To Default画面で管理者ユーザー(manager)のパスワードを初期パスワード(friend)にリセットすることができます。

 

TFTPサーバーによる設定のバックアップ

System > System Utilities > Upload File From Controller画面で無線コントローラーの設定ファイルやログをTFTPサーバーにアップロード(バックアップ)できます。
  1. TFTPサーバーを用意します。
    Note - TFTPサーバーの実装(UNIX系OSのtftpdなど)によっては、サーバー上にあらかじめファイルを作成しておかないとファイルのアップロードができないものがあります。これは、ファイルの新規作成に失敗するためです。このような場合は、サーバー上で空のファイルを作成し、すべてのユーザーに書き込み権限を与えてからアップロードしてみてください。
  2. 「Server Address」にTFTPサーバーのIPアドレスを入力します。
    「File Type」を選択します。下記が選択できます。

    Note - Configuration、Text Configurationの両方をバックアップする必要があります。
    Note - ライセンスはバックアップされません。
    「Transfer File Name」にTFTPサーバーにアップロードする際のファイル名を入力します。
    次の図では、「File Type」に「Configuration」を選択し、「Transfer File Name」に「Configuration」を入力しています。
    Note - 「Transfer File Path」を指定する場合は、フォルダー名の前後にスラッシュ「/」を付けてください。例えば、「/AT-UWC/」を入力すると、TFTPサーバーに設定された保存先フォルダーの中の「AT-UWC」フォルダーにアップロードされます。「AT-UWC」フォルダーは自動的に作成されないので、あらかじめ作成しておく必要があります。
  3. 「Start File Transfer」にチェックを入れ、「Submit」ボタンをクリックします。

  4. 「File Transfer Status」にアップロードの結果が表示されます。「Start File Transfer」にチェックが外れます。

 

TFTPサーバーによる設定のリストア

System > System Utilities > Download File To Controller画面で設定ファイルをTFTPサーバーから無線コントローラーにダウンロード(リストア)できます。
  1. TFTPサーバーを用意します。
    TFTPサーバーの保存先フォルダーに無線コントローラーにリストアするファイルを置きます。
    Note - テキストエディターなどで編集した設定スクリプトの無線コントローラーへのリストアはサポートしていません。
  2. 「Server Address」にTFTPサーバーのIPアドレスを入力します。
    「File Type」を選択します。リストアするファイルに合わせて下記を選択します。


    「Transfer File Name」にTFTPサーバーにアップロードする際のファイル名を入力します。
    次の図では、「File Type」に「Configuration」を選択し、「Transfer File Name」に「Configuration」を入力しています。

  3. 「Start File Transfer」にチェックを入れ、「Submit」ボタンをクリックします。

  4. 「File Transfer Status」にダウンロードの結果が表示されます。「Start File Transfer」にチェックが外れます。


  5. 無線コントローラーを再起動してください。リストアした設定が適用されます。
 

Webブラウザーによる設定のリストア

System > System Utilities > HTTP File Download画面で設定ファイルを無線コントローラーにダウンロード(リストア)することができます。
  1. 設定ファイルを用意し、設定用コンピューターに保存します。
    Note - テキストエディターなどで編集した設定スクリプトの無線コントローラーへのリストアはサポートしていません。
  2. System > System Utilities > HTTP File Download画面を表示します。
    「File Type」でダウンロードする設定ファイルの種類を選択します。下記が選択可能です。
    「参照」ボタンをクリックし、設定ファイルを指定します。
    「Start File Transfer」ボタンをクリックします。
    Note - ファイルのダウンロードが完了する前に、別のファイルのダウンロードを始めないでください。ファイルのダウンロードが完了すると画面の再描画が起こりますので(「Select File」欄が空欄となりますので)それまで待ってください。


  3. ダウンロードの結果を表示するメッセージボックスが現れます。

  4. 無線コントローラーを再起動してください。リストアした設定が適用されます。
 

ソフトウェアのアップグレード

System > System Utilities > Software Upgrade画面で無線コントローラーソフトウェア(AT-UWC)のアップグレードを行うことができます。無線コントローラーの現在の設定は、アップグレード後も保持されます。
Note - ダウングレードはサポートしていません。ダウングレードが必要な場合は、無線コントローラーを再インストールしてください。
  1. 無線コントローラーソフトウェアを用意し、設定用コンピューターに保存します。
    Note - 無線コントローラーソフトウェアは、オペレーティングシステム(CentOS)を含みません。
  2. System > System Utilities > Software Upgrade画面を表示します。
    「参照」ボタンをクリックし、無線コントローラーソフトウェアのファイルを指定します。
    「Start File Transfer」ボタンをクリックします。
    Note - ファイルのダウンロードが完了する前に、別のファイルのダウンロードを始めないでください。ファイルのダウンロードが完了すると画面の再描画が起こりますので(「Select File」欄が空欄となりますので)それまで待ってください。

  3. ダウンロードの結果を表示するメッセージボックスが現れます。
 

Ping

System > System Utilities > Ping画面でPingが実行できます。

 

トレースルート

System > System Utilities > Traceroute画面でTracerouteが実行できます。

 

DNSクライアント

無線コントローラーがDNSクライアントとして動作するための設定を行います。
  1. System > DNS > Global Configuration画面の「Admin Mode」を「Enable」にします(DNSクライアントを有効にします)。デフォルトは「Enable」です。
    DNSサーバーに照会する際にホスト名に付加するデフォルトのドメイン名を指定することができます。最初に「Default Domain List」を参照し、リストが空なら「Default Domain Name」に入力されたドメイン名を使用します。

    「Default Domain List」にドメイン名を追加するには、次の手順を実行します。
    「Create」ボタンをクリックします。
    「DNS Domain List Configuration」画面が表示されます。
    「Domain Name」にドメイン名を入力し、「Submit」ボタンをクリックします。
    入力したいドメイン名が複数ある場合は、ドメイン名の入力と「Submit」ボタンのクリックを繰り返します。
    最後に「Back」ボタンをクリックします。
    「DNS Global Configuration」画面に戻ります。

    System > DNS > Global Configuration画面の「Default Domain Name」にドメイン名を入力した場合は、最後に「Submit」ボタンをクリックしてください。

  2. System > DNS > Server Configuration画面の「DNS Server Address」にDNSサーバーのIPアドレスを入力し、「Submit」ボタンをクリックします。
    複数のIPアドレスを入力することができます。入力した順にDNS Server Listに追加されていきます。1番上のIPアドレスがプライマリーDNSサーバー、2番目がセカンダリーDNSサーバーとなります。

  3. System > DNS > DNS HostName IP Mapping Summary画面でDNSサーバーから取得した動的なエントリーを参照することができます。
    「Add Static Entry」ボタンをクリックすると、ホスト名とIPアドレスを静的に結びつけるエントリーを作成することができます。

    「DNS Static Entries」に静的なエントリーを追加するには、次の手順を実行します。
    「Add Static Entry」ボタンをクリックします。
    「DNS HostName IP Mapping Configuration」画面が表示されます。
    「Host Name」「Inet Address」にホスト名とIPアドレスを入力し、「Submit」ボタンをクリックします。
    入力したいエントリーが複数ある場合は、ホスト名とIPアドレスの入力と「Submit」ボタンのクリックを繰り返します。
    最後に「Back」ボタンをクリックします。
    「DNS HostName IP Mapping Summary」画面に戻ります。

 

SNTPクライアント

SNTPクライアントを有効に設定すると、無線コントローラーの時刻をSNTPサーバーに同期することができます。デフォルトでは、SNTPクライアントは無効に設定されています。この機能を使用する場合は、次の手順を実行してください。
  1. System > SNTP > Server Configuration画面でSNTPサーバーを指定します。
    3台までのSNTPサーバーを設定できます。ポート番号とプロトコルバージョンも設定可能です。デフォルトはそれぞれ「123」「4」です。
    各々のサーバーには優先順位を設定できます。無線コントローラーは最初に最も優先順位の高いSNTPサーバーの使用を試みます。

  2. System > SNTP > Global Configuration画面の「Client Mode」で「Unicast」を選択します。デフォルトは「Disable」です(SNTPクライアントを使用しない)。

  3. SNTPクライアントが正常に動作しているか否かは、Global Status画面やServer Status画面で確認できます。

 

ライセンス

System > License > License画面でライセンスのインストールができます。詳しくは、「インストール」/「ライセンスのインストール」を参照してください。


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