無線電波の設定を変更するためには、最初に設定する無線電波(1-802.11b/g/nまたは2-802.11a/n)を選択する必要があります。内容を変更した後は、「Submit」ボタンをクリックして設定を適用してください。設定の変更は選択した無線電波だけに適用されます。
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設定する無線電波をラジオボタンで選択します。デフォルトでは「1-802.11b/g/n」が選択されています。無線電波のモードを変更すると、無線電波の設定項目は周波数帯(2.4GHz/5GHz)に合わせて変わります。変更内容は選択した無線電波だけに適用されます。
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ラジオボタンを選択して、無線電波をOn(オン)またはOff(オフ)にします。デフォルトはOnです。
無線電波をオフにすると、アクセスポイントは配下のすべての無線クライアントに向けて接続解除フレームを送信します。このようにプロトコルの手順に従って無線電波のシャットダウンを行うと、クライアントはすぐに他の使用可能なアクセスポイントとの間で接続プロセスを開始することができます。
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アクセスポイントが使用する通信プロトコルを選択します。
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「無線」が「1-802.11b/g/n」の場合、「IEEE 802.11b/g」「IEEE 802.11b/g/n」「2.4GHz IEEE 802.11n」が選択可能です。デフォルトは「IEEE 802.11b/g/n」です。
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「無線」が「2-802.11a/n」の場合、「IEEE 802.11a」「IEEE 802.11a/n」「5GHz IEEE 802.11n」が選択可能です。デフォルトは「IEEE 802.11a/n」です。
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パケットを送信する前に、RTS(送信要求)パケットを送る場合の基準となるパケットサイズを0〜2347の数値で設定します。
指定したパケットサイズより大きいサイズのパケットを送信する場合に、RTSパケットを送信します。ただし、2347を設定するとRTSパケットを送信しません。デフォルトは2347です。
RTSしきい値を低く設定すると、頻繁にRTSパケットが送信されます。これは、より多くの無線帯域を消費し、スループットを下げますが、通信トラフィックが多いとか、干渉を受けているネットワークにおいては、コリジョンや干渉が改善されることがあります。しかしながら、通常はこのサイズの変更はお勧めいたしません。
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ロード・バランシングを有効にすると、アクセスポイントで許容されるトラフィックの量を「Load Utilization」をもとに制御することができます。デフォルトは「無効」(チェックなし)です。
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「Load Balancing」を有効にした場合、この無線電波に許容されるネットワーク帯域使用率(パーセント)のしきい値を設定します。このしきい値に使用率が到達すると、アクセスポイントは新しいクライアントの接続を拒否します。使用率は(1-100)(パーセント)で指定します。デフォルト値は60(パーセント)です。
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アクセスポイントに接続可能な無線クライアント数を0〜200の数値で設定します。0に設定した場合、無線クライアントは接続されません。デフォルトは200です。
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アクセスポイントは、RFスキャンを行って、受信範囲内の他の無線デバイスに関する情報を集め、無線コントローラーに報告することができます。
これを有効にすると(チェックを入れると)、通常のアクセスポイントのサービスの合間に他のチャンネルをスキャンします。他のチャンネルをスキャンするために、無線送受信機能は運用中のチャンネルを周期的に止めます。このことは、ユーザーのトラフィックを遮断する原因となり、特に音声通話において顕著になる恐れがあります。
これを無効にすると(チェックを外すと)、アクセスポイントは運用中のチャンネルのみスキャンします。デフォルトは「有効」です。
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これを有効にすると(チェックを入れると)、Sentryモード(監視モード)となり、無線送受信機能はRFスキャンだけを行います(通常のサービスを提供しません)。無線送受信機能は、送信されてくるビーコンと、無線クライアントと他のアクセスポイントの間の送受信を傍受しますが、無線クライアントからの接続には応じません。このモードでは、すべてのVAPは無効になります。無線1(2.4GHz)、無線2(5GHz)の両方または一方をSentryモードにしたアクセスポイントを配置したネットワークでは、無線ネットワーク上のデバイスをより迅速に検出して、より徹底的なセキュリティー分析を行うことができます。このモードのデフォルトは「無効」です。
このモードでは、無線電波のチャンネルは逐次移動します。各チャンネルでスキャンを実行する時間は「RF Scan Duration」(スキャン時間)によって変更できます。また、RF Scan Intervalは1秒間隔となります。
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RFスキャンを行う場合のチャンネル変更の間隔を(30-120)(秒)の範囲で指定します。デフォルトは60(秒)です。
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ひとつの無線電波で2つの周波数帯に対応したアクセスポイントでは「802.11b/g」(2.4 GHz)と「802.11a」(5 GHz)または両帯域のチャンネルのスキャンを行うことができます。ここではスキャンの対象となる周波数帯を選択します。デフォルトは両帯域の選択です。
注意: 「RF Scan Sentry Channels」(RFスキャン周波数帯の選択)は、「RF Scan Sentry」を有効にした場合のみ指定できます。
注意: ひとつの無線電波で2つの周波数帯をサポートしていないアクセスポイント(AT-TQ2450など)の場合は、このモードを変更しないでください。
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RFスキャンを行う際、各チャンネルのスキャンに費やす時間(ミリ秒)を(10-2000)の範囲で指定します。デフォルトは10(ミリ秒)です。
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Rate Limiting (ブロードキャスト/マルチキャスト速度制限)
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ブロードキャスト/マルチキャスト速度制限を行うか否か。行う場合は「チェックあり」、行わない場合は「チェックなし」にします。デフォルトは「チェックなし」です。他の機器のARPリクエストやDHCPメッセージなど、ブロードキャストやマルチキャストは、ネットワーク上のほとんどの機器にとって自分には関係ないものです。この機能を有効にすると、ネットワークに送信される冗長なパケットの数を制限します。この速度制限にかかってしまったパケットは、通常あとで再送信されます。
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1〜50の数値(パケット数 / 秒)で設定します。デフォルトは50です。この速度制限を下回る場合、すべてのトラフィックは送信先に送信されます。
「Rate Limiting」(ブロードキャスト/マルチキャスト速度制限)が無効の場合、この設定はできません。
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「Rate Limit」(速度制限)の設定値〜75の数値(パケット数 / 秒)で設定します。デフォルトは75です。この速度制限を上回るトラフィックは、間欠的なバーストとなります。
「Rate Limiting」(ブロードキャスト/マルチキャスト速度制限)が無効の場合、この設定はできません。
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Channel Bandwidth(使用帯域幅(IEEE 802.11nのみ))
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IEEE 802.11nでは、隣接する20MHz帯域幅の2つのチャンネルを合わせて、ひとつの40MHz帯域幅のチャンネルとして使うことができます。IEEE 802.11nで使用する帯域幅を「20MHz」「40MHz」から選択します。デフォルトは2.4GHz帯では「20MHz」、5GHz帯では「40MHz」です。「40MHz」を選択すると、より高い通信レートを得られますが、倍の帯域を使用するので空きチャンネルを減らします。
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IEEE 802.11nが従来規格(IEEE 802.11a/b/g)の機器との干渉を防ぐ信号を送信するか否か。「Auto」は、アクセスポイントが使用するチャンネルで従来規格の機器(無線クライアントや他のアクセスポイント)を検出すると信号の送信(プロテクション)を行い、通信速度の低下を改善します。IEEE 802.11nと従来規格の機器が混在する環境では必ず「Auto」にしてください。
「Off」(オフ)は、信号の送信を行いません。IEEE 802.11nと従来規格の機器が混在している環境でこの機能をオフにすると、それらの機器の間で無線電波の干渉(コリジョン)が多発し、パフォーマンスが著しく下がります。デフォルトは「Auto」です。無線1のモード「IEEE 802.11b/g」では、IEEE 802.11bとIEEE 802.11gの干渉のプロテクションを行います。
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無線クライアントに対してACK フレームを送信しないよう要求するか否か。要求する場合(NoAck)は「Enable」、しない場合は「Disable」を選択します。「Enable」にすると、アクセスポイントもACK フレームを送信しません。デフォルトは「Disable」です。
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アクセスポイントが送信するビーコンに、DTIM(Delivery Traffic Information Map)を挿入する割合を、1〜255の数値で設定します。デフォルトは10です。10はビーコンを10回送信するうちの1回にDTIMを挿入します(DTIMを持つビーコンと持たないものが交互に送信されます)。
DTIMは、無線クライアントが省電力モードで動作しているとき、無線クライアント宛に送信すべきパケットが存在することを無線クライアントに通知します。無線クライアントが通信可能な状態になれば、アクセスポイントは無線クライアント宛にパケットを送信します。
この値を大きくすると省電力の効果は高くなりますが、応答が悪くなります。
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アクセスポイントが周期的に送信するビーコン信号の送信間隔を、20〜2000の数値(ミリ秒)で設定します。デフォルトは100です。
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本モードを有効に(チェックボックスにチェック)すると、アクセスポイントは空きチャンネルを走査し、自動的に干渉の少ないチャンネルを選択します。また起動の際にもチャンネルの自動選択が行われます。デフォルトは「有効」です。しかし、チャンネルの状況は刻々と変化します。無線環境が変化したアクセスポイントのチャンネルを調整するために、無線コントローラーに自動または手動で自動チャンネル選択アルゴリズムを実行させることができます。
デフォルトでは、グローバルの「Channel Plan Mode」は手動に設定されています。自動チャンネル選択モードを有効にするには「 WLAN > AP Management > RF Management」画面で、「Channel Plan Mode」を「Fixed」または「Interval」に変更します。
また、「 WLAN > AP Management > RF Management > Manual Channel Plan」画面では、手動で自動チャンネル選択アルゴリズムを実行させることもできます。
注意: 「 WLAN > Basic Setup > Valid AP」画面の「Valid AP」データベースで、または「WLAN > AP Management > Advance Settings」画面の「Advanced AP Management」でアクセスポイントに固定チャンネルを割り当てている場合、そのアクセスポイントは自動チャンネル選択を有効にはできません。
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送信出力は、アクセスポイントのRF信号がどれだけ遠くに届くかということに影響します。送信出力が低すぎると、無線クライアントはアクセスポイントを検出できなかったり、アクセスポイントとの間での通信速度の低下につながります。逆に送信出力が高すぎると、RF信号は他のアクセスポイントと干渉を起こす可能性があります。
自動送信出力調整機能は、独自のアルゴリズムを使用して、RF信号がなるべく遠くの無線クライアントまで到達し、かつ他のアクセスポイントのRF信号と干渉を起こすほど遠くまでは到達しないように、自動的に調整を行います。本アルゴリズムはパケット再送エラーの有無に基づき送信出力を10%単位で増減します。デフォルトは「有効」です。
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自動送信出力調整アルゴリズムは、ここで指定した数値以下に出力を下げることはありません。デフォルトの出力レベルは100%になっています。つまり、「Automatic Power」(自動送信出力調整)を有効にした場合、RF信号の送信出力は減少しません。
単位はRF信号の最大送信出力に対する割合(%)で(1-100)の範囲で指定します。
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APSD(Automatic Power Save Delivery)を有効にするか否か。有効にする場合は「Enable」、無効は「Disable」を選択します。デフォルトは「Enable」です。APSDは、モバイル端末(VoIP)の消費電力を抑え、通話時間を延ばす機能です。モバイル端末もAPSD(U-APSD)に対応している必要があります。
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パケットを分割(Fragmentation)して送信する場合の、分割の基準となるパケットサイズを256〜2346の偶数の数値(バイト数)で設定します。設定した数値より大きいパケットは分割して送信します。ただし、2346を設定するとパケットの分割を行いません。デフォルトは2346です。
通信状態が悪く、大きなパケットでは再送が発生するような環境では、送信するパケットサイズを小さくすることにより、状況が改善することがあります。しかしながら、通常はこのサイズの変更はお勧めいたしません。
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RTS Threshold(RTSしきい値)と同じか、またはそれより小さいサイズのフレーム送信における最大リトライ回数を示します。値は1-255の範囲です。
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RTS Threshold(RTSしきい値)より大きいサイズのフレーム送信における最大リトライ回数を示します。値は1-255の範囲です。
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最初のMSDU(MAC Service Data Unit)送信開始から送信完了までの時間(ミリ秒)を示します。
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最初のフラグメント化されたMMPDUまたはMSDUを受信してから、MMPDUまたはMSDUの再構築を完了するまでの時間(ミリ秒)を示します。
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同一のバーチャルアクセスポイント(VAP)に接続している無線クライアント同士の通信を許可するか否か。許可しない場合は「チェックあり」、許可する場合は「チェックなし」にします。デフォルトは「チェックなし」です。
「チェックあり」にしても、有線ネットワークや、他のバーチャルアクセスポイントに接続している無線クライアントとは通信が可能です(ご使用になるVLANスイッチなどにより、それらが通信ができるように設定されている必要があります)。
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「Channel Bandwidth」(使用帯域幅)を「40MHz」に設定したとき、20MHz帯域幅のチャンネルのみをサポートしたIEEE 802.11n無線クライアントや、従来規格の無線クライアントが使用するチャンネルです。「Upper」(上側波帯)または「Lower」(下側波帯)を設定します。デフォルトは「Lower」(下側波帯)です。
注意: 40MHz帯域幅のうち上側の20MHzを上側波帯、下側を下側波帯と呼びます。
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Guard Interval(ショートガードインターバル(IEEE 802.11nのみ))
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ガードインターバルとは、マルチパスの影響を効率よく除去するための冗長時間です。デフォルトは「Enable」(有効)です。「Enable」(有効)にすると、無線クライアントも400ns(ナノ秒)に対応していた場合、ガードインターバルを400nsに短縮します。スループットは、理論値で10%ほど良くなります。「Disable」(無効)にすると、IEEE 802.11a/gと同じ800nsのガードインターバルを使用します。
注意: マルチパスとは、壁や天井などで反射した電波が複数の経路を通って受信側に届く現象です。反射した電波は、直接届いた電波より遅れるので、受信側では遅れて届いた電波の影響を防ぐ必要があります。
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アクセスポイントにサポートさせたいマルチキャスト送信レートを下記から選択します。「Auto」は、自動的に最適なレートを決定します。デフォルトは「Auto」です。
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無線1 Auto/1/2/5.5/6/9/11/12/18/24/36/48/54
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無線2 Auto/6/9/12/18/24/36/48/54
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無線モードにより使用可能なチャンネルの一覧が表示されます。
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チャンネルの下に表示されているチェックボックスをチェックしてチャンネルの自動割り当てが使用するチャンネルを選択することができます。デフォルトでは下記が選択されています。
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無線2 36/44/52/60/100/108/116/124/132
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無線クライアントや他のアクセスポイントとの接続に使用する通信速度を、「Supported」(サポート)で選んだレートの中から選択します。選択するレートにチェックをつけてください。デフォルトは以下のとおりです。
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無線1 1Mbps/2Mbps/5.5Mbps/11Mbps
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アクセスポイントでサポートさせたいレート(通信速度)を選択します。選択するレートにチェックをつけてください。デフォルトは、アクセスポイントがサポートするすべての速度が選択されています。
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無線1 1Mbps/2Mbps/5.5Mbps/6Mbps/9Mbps/11Mbps/12Mbps/18Mbps/24Mbps/36Mbps/48Mbps/54Mbps
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無線2 6Mbps/9Mbps/12Mbps/18Mbps/24Mbps/36Mbps/48Mbps/54Mbps
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