無線クライアントが、あるサブネットのアクセスポイントから別のサブネットのアクセスポイントまで、自身のIPアドレスを失わずにローミングできることが必要な場合があります。本操作モードは特にIP電話に役に立ちます。これにより、異なるサブネットにあるアクセスポイント間をローミングしていても通話をアクティブなままにできます。
セントラライズドL2トンネリング機能は無線コントローラーに定義済みのVLANを無線クライアントにまで拡張します。管理者はL2トンネルに参加するVLANを設定します。無線コントローラーは、すべてのピアコントローラーと管理する全アクセスポイントと共にひとつのL2トンネルを確立します。アクセスポイントは、参加するVLANへすべてのフレームをカプセル化し、無線コントローラーに送信します。無線コントローラーによりカプセル化は解除され、フレームはL2フォワーディングルールを使用して転送されます。
L2トンネリングへの参加のために、最大64個のVLANリストを設定することができます。このリストは、グローバル設定の配布(コンフィグ・プッシュ)によりピアコントローラーへ、無線コントローラーにアクセスポイントが接続したときにアクセスポイントへと渡されます。VLANは変更による影響を受けないため、アクセスポイントのトラフィックフローを中断しないで、いつでもVLANリストを修正することができます。
セントラライズドL2トンネリングを作成するためには、「
WLAN > Advance Configuration > Global」をクリック後、「
Centralized Tunneling」タブを選択します。