******************************************************************* * CentreCOM WR211AP のファームウェア更新手順について * ******************************************************************* アライドテレシス株式会社 ここでは、本製品のファームウェア更新の手順について説明します。 ファームウェアの更新は、APユーティリティーを使用して実行します。 APユーティリティーを使用するには、次の2段階の手順を実行します。 手順1 APユーティリティープログラムをインストールする。 →「1 ユーティリティープログラムのインストール」参照 手順2 APユーティリティープログラムを実行する。 APユーティリティープログラムには、ファームウェア更新以外の 機能もあります。目的に合わせて、処理を選択します。 ・パスワードを忘れてしまい、本製品にアクセスできない。 →「2.2 TERMINALポート経由のファームウェア更新」参照 ・最新のファームウェアにアップデートしたい。 →「2.1 ネットワーク経由のファームウェア更新」または 「2.2 TERMINALポート経由のファームウェア更新」参照 ・MACアドレスフィルタリング機能のアドレスを登録する →「2.3 MACアドレスフィルタ設定」参照 ※ファームウェア更新は、必ずネットワーク管理者に相談してから実行して ください。 また、ファームウェア更新中は、本製品との通信ができなくなりますので、 本製品を使用して通信を行っているユーザーに対して、あらかじめ通信が できなくなることを知らせてから、ファームウェア更新を実行してください。 ※以下の説明では、Windows 98 Second Editionでの手順を例にしています。 お客様の環境によっては、手順が異なることがあります。 ■目次 1 APユーティリティープログラムのインストール 1.1 新規インストール 1.2 再インストール 2 APユーティリティープログラムの実行 2.1 ネットワーク経由のファームウェア更新 2.2 TERMINALポート経由のファームウェア更新 2.3 MACアドレスフィルタ設定 ■1 APユーティリティープログラムのインストール APユーティリティープログラムのインストール手順は、初めてインストール する場合と、一度インストールしたことがある場合で異なります。 初めてインストールする場合は、「1.1 新規インストール」に進みます。 再度インストールする場合は、「1.2 再インストール」に進んでください。 □1.1 新規インストール (1) 弊社のホームページからダウンロードしたファイル 「WR211Fxxxx.exe」をダブルクリックします。 ※ファイル名の「xxxx」は、ファームウェアバージョンを表します。 この数字は、バージョンアップされるごとに変わります。 最新のファイル(数字の大きいもの)をダウンロードしてください。 (2) 「CentreCOM WR211AP Utility - インストールフォルダ」ダイアログ ボックスで、解凍したファイルのコピー先を指定します。 ファイルのコピー先を変更したい場合は「参照」ボタンをクリックし、 変更先を指定します。ファイルのコピー先が決まったら「完了」ボタンを クリックします。 デフォルトのフォルダは、「c:\windows\TEMP\CentreCOM WR211AP Utility」 です。 (3) セットアッププログラムが起動します。ダイアログボックスに 「CentreCOM WR211AP Utility 用 InstallShield ウィザードへようこそ」 と表示されたら、「次へ」ボタンをクリックします。 (4) 「使用許諾契約」が表示されたら、内容を確認し、「はい」ボタン をクリックします。 (5) 「インストール先の選択」が表示されたら、ユーティリティー プログラムのインストール先を指定します。 インストール先を変更したい場合は「参照」ボタンをクリックし、 変更先を指定します。インストール先が決まったら「次へ」ボタンを クリックします。 デフォルトのフォルダは、「c:\Program Files\Allied Telesis\WR211AP Utility」です。 (6) 「プログラムフォルダの選択」が表示されたら、ユーティリティー プログラムのフォルダを指定します。 ファルダを変更したい場合は、「プログラムフォルダ」に新しい フォルダ名を指定するか、「既存のフォルダ」から選択します。 フォルダが決まったら「次へ」ボタンをクリックします。 デフォルトのフォルダは、「CentreCOM WR211AP Utility」です。 (7) これでユーティリティープログラムのインストールは終了です。 「セットアップの完了」と表示されたら、「完了」ボタンを クリックします。 □1.2 再インストール 一度、APユーティリティーをインストールしたことがあり、ファームウェアの バージョンアップなどにより、再度、APユーティリティーをインストール する場合は、まず、こちらの手順を実行してください。 (1) 弊社のホームページからダウンロードしたファイル 「WR211Fxxxx.exe」をダブルクリックします。 ※ファイル名の「xxxx」は、ファームウェアバージョンを表します。 この数字は、バージョンアップされるごとに変わります。 最新のファイル(数字の大きいもの)をダウンロードしてください。 (2) 「CentreCOM WR211AP Utility - インストールフォルダ」ダイアログ ボックスで、解凍したファイルのコピー先を指定します。 ファイルのコピー先を変更したい場合は「参照」ボタンをクリックし、 変更先を指定します。ファイルのコピー先が決まったら「完了」ボタンを クリックします。 デフォルトのフォルダは、「c:\windows\TEMP\CentreCOM WR211AP Utility」です。 (3) 「上書き確認」ダイアログボックスが表示されたら、「全てはい」 ボタンをクリックします。 (4) 「ファイル削除の確認」ダイアログボックスが表示されたら、「OK」 ボタンをクリックします。 (5) 「メインテナンスの完了」ダイアログボックスが表示されたら、「完了」 ボタンをクリックします。 (6) これで、前回インストールしたAPユーティリティープログラムが削除 されます。再度、「WR211Fxxxx.exe」をダブルクリックします。 (7) 「CentreCOM WR211AP Utility - インストールフォルダ」 ダイアログボックスで、解凍したファイルのコピー先を指定します。 ファイルのコピー先を変更したい場合は「参照」ボタンをクリックし、 変更先を指定します。ファイルのコピー先が決まったら「完了」ボタンを クリックします。 デフォルトのフォルダは、「c:\windows\TEMP\CentreCOM WR211AP Utility」です。 (8) 「上書き確認」ダイアログボックスが表示されたら、「全てはい」 ボタンをクリックします。 (9) 「1.1 新規インストール」の手順(3)以降を実行します。 ■2 APユーティリティープログラムの実行 本製品のファームウェアの更新は、ネットワークまたはTERMINALポート 経由で実行することができます。お客様のご使用環境に合わせて、 どちらかを選択してください。 □2.1 ネットワーク経由のファームウェア更新 ※「Ver 1.1.1C」のファームウェアを、「Ver 1.5.4G」以降のファームウェアに 更新する場合には、Webから本製品にアクセスし、設定管理ツールのメニュー 画面で「ファームウェア」をクリックします。「ファームウェア」画面で 実行をクリックしてから、次の手順を実行してください。 (1) APユーティリティープログラムを実行します。 「スタート」メニューから、「プログラム」→「CentreCOM WR211AP」→ 「CentreCOM WR211AP Utility」をクリックします。 (2) 「処理の選択」画面で、「ファームウェアアップロード (ネットワーク経由)」をクリックします。 (3) 本製品の「IPアドレス」、「ユーザ名」、「パスワード」とアップロードする ファームウェアファイルを設定します。アップロードするファームウェアが わからない場合は、「参照」ボタンをクリックし 「c:\Program Files\Allied Telesis\WR211AP Utility」ディレクトリの 「ATKKVxxxx.BIN」ファイルを選択します。 「ユーザ設定」を「残す」または「残さない」のどちらかを 選択します。「残す」を選択すると、現在の設定を保持したままで、 ファームウェアを更新することができます。 設定が終わったら、「次へ」ボタンをクリックします。 ※「残さない」を選択して、最新のファームウェアに更新すると、 本製品の設定(SSID、IPアドレス、WEPなど)は、全て工場出荷時の 設定に戻ってしまいますので、現在の設定を記録するなどして、 忘れないように注意してください。 ※「Ver 1.1.1C」のファームウェアを、「Ver 1.5.4G」以降のファームウェアに 更新する場合には、「残す」を選択しても、設定は保持されません。 本製品の設定(SSID、IPアドレス、WEPなど)は、全て工場出荷時の 設定に戻ってしまいますので、現在の設定を記録するなどして、 忘れないように注意してください。 ※ファイル名の「xxxx」は、ファームウェアバージョンを表します。 この数字は、バージョンアップされるごとに変わります。 最新のファイル(数字の大きいもの)を選択してください。 (4) 「設定の確認」画面で、手順(3)で設定した「IPアドレス」、「ユーザ名」、 「パスワード」と「ファームウェアファイル」を確認し、「実行」ボタンを クリックします。 (5) ダイアログボックスに「ファームウェアを更新します」と表示されたら、 「OK」ボタンをクリックします。 (6) 「ネットワーク経由でファームウェアのアップロード」のダイアログ ボックスが表示されたら、「実行」ボタンをクリックします。 APユーティリティープログラムがファームウェアの転送を開始します。 進捗状態は「%」で表示されます。 (7) 転送時間は、約1〜2分程度です。「100%」と表示され、転送が終了すると 本製品は自動的に再起動します。再起動後は、更新されたファーム ウェアで起動されます。 「終了」ボタンをクリックし、APユーティリティープログラムを終了 します。 ※再起動が完了しない場合には、ACアダプターをコンセントから 抜き、電源を再投入してください。 □2.2 TERMINALポート経由のファームウェア更新 ※最新のファームウェアに更新すると、本製品の設定(SSID、IPアドレス、 WEPなど)は、全て工場出荷時の設定に戻ってしまいますので、現在の 設定を記録するなどして、忘れないように注意してください。 (1) 本製品のTERMINALポートと、コンピューターのRS232コネクターを クロスケーブルで接続します。 一旦、本製品のACアダプターをコンセントから抜き、電源をオフに してください。 (2) APユーティリティープログラムを実行します。 「スタート」メニューから、「プログラム」→「CentreCOM WR211AP」→ 「CentreCOM WR211AP Utility」をクリックします。 (3) 「処理の選択」画面で、「ファームウェアアップロード (シリアル経由)」をクリックします。 (4) 本製品が接続されている「シリアルポート番号」とアップロード するファームウェアファイルを設定します。アップロードする ファームウェアがわからない場合は、「参照」ボタンをクリックし 「c:\Program Files\Allied Telesis\WR211AP Utility」 ディレクトリの「ATKKVxxxx.BIN」ファイルを選択します。設定が 終わったら、「次へ」ボタンをクリックします。 ※ファイル名の「xxxx」は、ファームウェアバージョンを表します。 この数字は、バージョンアップされるごとに変わります。 最新のファイル(数字の大きいもの)を選択してください。 (5) 「設定の確認」画面で、手順(4)で設定した「シリアルポート番号」 と「ファームウェアファイル」を確認し、「実行」ボタンをクリック します。 (6) ダイアログボックスに「アクセスポイントの電源が切れていること を確認してください」と表示されたら、本製品の電源がオフになって いることを確認し、「OK」ボタンをクリックします。 (7) ダイアログボックスに、「シリアル経由でファームウェアのアップ ロード」と表示されたら、本製品のACアダプターをコンセントに挿し 電源をオンにします。「実行」ボタンをクリックすると APユーティリティープログラムがファームウェアの転送を開始 します。進捗状態は「%」で表示されます。 ※この時、「アクセスポイントの電源がオンになっていない」「正しい ケーブルで接続されていない」と、APユーティリティープログラムは 応答待ち状態になります。 このような場合には、「Ctrl」キーと「Alt」キーを押しながら、 「Del」キーを押します。「プログラムの強制終了」ダイアログボックスで、 「UPCLI for windows[応答なし]」をクリックし「終了」ボタンを押して、 APユーティリティープログラムを終了させてください。 本製品とコンピュータが正しいケーブルで接続されていることを確認して から、再度、ファームウェアの更新を実行してください。 (8) 転送時間は、約5〜10分程度です。「100%」と表示され、転送が終了すると 本製品は自動的に再起動します。再起動後は、更新されたファーム ウェアで起動されます。 「終了」ボタンをクリックし、APユーティリティープログラムを終了 します。 ※転送時間は、ご使用のコンピュータ環境により異なります。 ※再起動が完了しない場合には、ACアダプターをコンセントから 抜き、電源を再投入してください。 □2.3 APユーティリティーからのMACアドレスフィルタ設定 APユーティリティーでも、MACアドレスフィルタリングで通信を許可する 無線LANカードのMACアドレスを登録することができます。 ※APユーティリティーからは、MACアドレスの登録はできますが、機能の 有効/無効の設定はできません。MACアドレスフィルタリング機能の有効/無効は Web設定管理ツールで設定を行ってください。 (1) APユーティリティープログラムを実行します。 「スタート」メニューから、「プログラム」→「CentreCOM WR211AP」→ 「CentreCOM WR211AP Utility」をクリックします。 (2) 「処理の選択」画面で、「MACアドレスフィルタ設定」をクリックします。 (3) 本製品の「IPアドレス」、「ユーザ名」と「パスワード」を設定します。 設定が終わったら、「次へ」ボタンをクリックします。 (4) 「次へ」ボタンをクリックすると、「MACアドレスフィルタ取得中」と表示され、 現在登録されているMACアドレスが読み込まれます。 (5) この画面で、MACアドレスの登録などを行います。 ・MACアドレスの登録 画面上部の入力エリアに、画面で説明している記入形式に従ってMACアドレスと メモを入力します。「追加」ボタンをクリックすると、MACアドレスが登録され リストとして表示されます。 ・MACアドレスの削除 リストに表示されたMACアドレスの一つをクリックし、「削除」ボタンを クリックすると、そのMACアドレスが削除されます。リストに表示されている 全てのMACアドレスを削除するには、「すべて削除」ボタンをクリックします。 ・MACアドレスの修正 リストに表示されたMACアドレスの一つをクリックし、「編集」ボタンを クリックすると、入力エリアにMACアドレスが表示され、内容を修正することが できます。「修正」ボタンをクリックすると、修正された内容がリストに 表示されます。 ・MACアドレスの検索 MACアドレス、またはメモに記入した文字列をキーにして、登録した MACアドレスのリストを検索することができます。入力エリアに、MACアドレス またはメモを入力し、「検索」ボタンをクリックします。検索が成功した場合 には、リストの1番上に、検索されたMACアドレスが表示され、入力エリアにも 表示されます。 ・MACアドレスリストをファイルに書き出す 「ファイル書込」ボタンをクリックすると、MACアドレスリストをファイル として保存することができます。保存したファイルは、テキストエディタでも 編集することができます。 ・MACアドレスリストのファイルを読み込む 「ファイル読込」ボタンをクリックすると、MACアドレスリストのファイルを 読み込み、リストとして表示します。 ※MACアドレスの登録は、上書きされます。現在設定されているMACアドレスの設定 (手順(4)で表示されたアドレス)を残したい場合には、読み込んだリストに 新しいMACアドレスを追加するようにしてください。 (6) リストの編集が終わったら、「次へ」ボタンをクリックします。 MACアドレスがアクセスポイントに登録され、アクセスポイントは再起動されます。 ※MACアドレスフィルタリングの設定が無効になっている場合でも、登録後に アクセスポイントは再起動されますので御注意ください。 ---------- 商標について CentreCOM はアライドテレシス株式会社の登録商標です。 Windows は米国 Microsoft Corporation の米国及びその他の国における 登録商標です。 この文書に掲載されているソフトウェアおよび周辺機器の名称は、各メーカーの商標 または登録商標です。 README.TXT バージョン 2000年 6月 Rev.A 初版 2000年 9月 Rev.B 仕様変更 2000年10月 Rev.C 誤記修正 以上