[index] AT-AR1050V コマンドリファレンス 5.5.4
モード: 特権EXECモード
カテゴリー: 運用・管理 / ファイル操作
# copy SOURCE DESTINATION
ファイルをコピーする。
ローカルファイルシステム上でのコピーだけでなく、ネットワーク経由のリモートコピー(アップロードやダウンロード)やコンソールポート経由のファイル転送も可能。
本コマンドではさまざまな書式を使用できるが、基本パターンは次のとおり。
copy REGULARSRC REGULARDST
copy running-config startup-config
copy running-config REGULARDST
copy REGULARSRC startup-config
Note「copy REGULARSRC startup-config」の書式では、既存のスタートアップコンフィグを上書きすることはできない。同書式でスタートアップコンフィグの内容を変更する場合は、あらかじめerase startup-configコマンドでスタートアップコンフィグを消去しておくこと。なお、次回のスタートアップコンフィグを変更する方法には、boot config-fileコマンドでスタートアップコンフィグの実体ファイルを切り替える方法もある。コンフィグファイルの管理方針にしたがって適切な方法を選択すること。
copy startup-config REGULARDST
copy zmodem
copy REGULARSRC zmodem
copy buffered-log REGULARDST
copy permanent-log REGULARDST
SOURCE |
コピー元(読み出し元)ファイルのパス。次のような指定が可能 | ||||
REGULARSRC |
通常ファイル。大きく分けて次の2種類がある | ||||
LOCALSRC |
ローカルファイルのパス。もっとも簡略な指定方法として、「flash」、「nvs」、「usb」のようにデバイス名だけを指定することもできる。この場合は、指定したデバイス上のパスを対話式にたずねてくる | ||||
REMOTESRC |
リモートファイルのURL。リモートコンピューター上のファイルをネットワーク経由で転送する場合はこの形式で指定する。プロトコルとしては、TFTP、HTTP、SCP、SFTPを使用可能。もっとも簡略な指定方法として、「tftp」、「http」、「scp」、「sftp」のようにスキーム(プロトコル)だけを指定することもできる。この場合は、ホスト名やファイル名を対話式にたずねてくる。また、通常のURLを指定した場合であっても、足りない情報があるときは対話式にたずねてくる。なお、HTTPはIPv4にのみ対応。TFTP、SCP、SFTPはIPv4とIPv6の両方に対応している | ||||
zmodem |
通信ソフトウェア(端末エミュレーター)経由でファイルを受信する場合に指定する(転送プロトコルはZMODEM)。このとき、第2引数(DESTINATION )は指定できず、受信したファイルはZMODEMプロトコルで通知された名前で保存される |
||||
running-config |
ランタイムメモリー上にある現在の設定内容(ランニングコンフィグ)を示す特殊な指定 | ||||
startup-config |
起動時コンフィグ(スタートアップコンフィグ)を示す特殊な指定。スタートアップコンフィグの実体ファイルはshow bootコマンドで確認でき、boot config-fileコマンドで変更できる | ||||
buffered-log |
bufferedログ(ランタイムメモリーに保存されている一時ログ)を表す特殊な指定 | ||||
permanent-log |
permanentログ(フラッシュメモリーに保存されている永続ログ)を表す特殊な指定 | ||||
DESTINATION |
コピー先(書き込み先)ファイルまたはディレクトリーのパス。第一引数(SOURCE )がzmodem の場合は指定できない。基本的な指定方法は第一引数(SOURCE )と同じ。ディレクトリーを指定した場合は、保存時のファイル名を対話式にたずねてくる |
||||
REGULARDST |
通常ファイルまたはディレクトリー。大きく分けて次の2種類がある | ||||
LOCALDST |
ローカルファイルまたはディレクトリーのパス。もっとも簡略な指定方法として、「flash」、「nvs」、「usb」のようにデバイス名だけを指定することもできる。この場合は、指定したデバイス上のパスを対話式にたずねてくる | ||||
REMOTEDST |
リモートファイルまたはディレクトリーのURL。第1引数(SOURCE )で指定したファイルをネットワーク経由でリモートコンピューターに転送する場合はこの形式で指定する。転送プロトコルとしては、TFTP、SCPを使用可能。もっとも簡略な指定方法として、「tftp」、「scp」のようにスキーム(プロトコル)だけを指定することもできる。この場合は、ホスト名やファイル名を対話式にたずねてくる。また、通常のURLを指定した場合であっても、足りない情報があるときは対話式にたずねてくる。なお、TFTP、SCPはIPv4とIPv6の両方に対応している |
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zmodem |
第1引数(SOURCE )で指定したファイルを通信ソフトウェア(端末エミュレーター)経由で送信する場合に指定する(転送プロトコルはZMODEM) |
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startup-config |
起動時コンフィグ(スタートアップコンフィグ)を示す特殊な指定。スタートアップコンフィグの実体ファイルはshow bootコマンドで確認でき、boot config-fileコマンドで変更できる。なお、コピー元にrunning-configを指定した場合を除いて、本コマンドで既存のスタートアップコンフィグを上書きすることはできない。スタートアップコンフィグの内容を変更する場合は、あらかじめerase startup-configコマンドでスタートアップコンフィグを消去しておくこと |
■ カレントディレクトリーにあるファイルtest1.cfgをtest2.cfgとしてコピーする。
awplus# copy test1.cfg test2.cfg ↓
awplus# copy running-config startup-config ↓
awplus# copy running-config snmpv3.cfg ↓
awplus# copy startup-config flash:/basicip.cfg ↓
awplus# erase startup-config ↓ awplus# copy snmpv3.cfg startup-config ↓
Note「copy REGULARSRC startup-config」の書式では、既存のスタートアップコンフィグを上書きすることはできない。同書式でスタートアップコンフィグの内容を変更する場合は、あらかじめerase startup-configコマンドでスタートアップコンフィグを消去しておくこと。なお、次回のスタートアップコンフィグを変更する方法には、boot config-fileコマンドでスタートアップコンフィグの実体ファイルを切り替える方法もある。コンフィグファイルの管理方針にしたがって適切な方法を選択すること。
awplus# copy running-config tftp://hiyoko.example.com/running.cfg ↓
awplus# copy scp://zein@[2001:db8:2:3::4]/tmp/heavytest.cfg flash:/test1000.cfg ↓ Password:XXXXXX ↓ (実際には表示されません) Copying.. Successful operation
NoteURLのホスト指定部にIPv6アドレスを直接記述するときは、この例のようにスクエアブラケット([ ])で囲む必要があることに注意。
awplus# copy http://www.example.com/~zein/work/myconfig.cfg myconfig.cfg ↓
awplus# copy sftp://zein@www.example.com/www/work/myconfig.cfg flash:/myconfig2.cfg ↓ Password:XXXXXX ↓ (実際には表示されません) Copying.. Successful operation
awplus# copy myconfig2.cfg zmodem ↓ **B00000000000000 (通信ソフトウェア側でZMODEMによるファイル受信の操作を行う)
awplus# copy zmodem ↓ rz waiting to receive.**B0100000023be50 (通信ソフトウェア側でZMODEMによるファイル送信の操作を行う)
awplus# copy tftp flash ↓ Enter source host name []:172.17.28.70 ↓ (TFTPサーバー) Enter source file name []:test1234.cfg ↓ (ダウンロード対象ファイル) Enter destination file name [test1234.cfg]: ↓ (ダウンロード後ファイル名。カッコ内の名前でよければ単にEnter) Copying... Successful operation
awplus# copy test2345.cfg tftp ↓ Enter destination host name []:172.17.28.70 ↓ (TFTPサーバー) Enter destination file name [test2345.cfg]: ↓ (アップロード後ファイル名。カッコ内の名前でよければ単にEnter) Copying.. Successful operation
awplus# copy http flash ↓ Enter source host name []:172.17.28.70 ↓ (HTTPサーバー) Enter source file name []:~zein/work/weekly.txt ↓ (ダウンロード対象ファイル) Enter destination file name [weekly.txt]: ↓ (ダウンロード後ファイル名。カッコ内の名前でよければ単にEnter) Copying.. Successful operation
awplus# copy scp flash ↓ Enter source host name []:zein@172.17.28.1 ↓ (SCP(SSH)サーバー。通常は「ユーザー名@」を前置する) Enter source file name []:tmp/test3456.cfg ↓ (ダウンロード対象ファイル) Enter destination file name [test3456.cfg]: ↓ (ダウンロード後ファイル名。カッコ内の名前でよければ単にEnter) Password:XXXXXXXX ↓ (SSHサーバーにログインするためのパスワード。実際には表示されません) Copying.. Successful operation
awplus# copy test4567.cfg scp ↓ Enter destination host name []:zein@172.17.28.1 ↓ (SCP(SSH)サーバー。通常は「ユーザー名@」を前置する) Enter destination file name [test4567.cfg]: ↓ (アップロード後ファイル名。カッコ内の名前でよければ単にEnter) Copying from source file, please wait... Password:XXXXXXXX ↓ (SSHサーバーにログインするためのパスワード。実際には表示されません) Copying to destination file, please wait... Successful operation
awplus# copy sftp flash ↓ Enter source host name []:zein@172.17.28.1 ↓ (SFTP(SSH)サーバー。通常は「ユーザー名@」を前置する) Enter source file name []:tmp/test5678.cfg ↓ (ダウンロード対象ファイル) Enter destination file name [test5678.cfg]: ↓ (ダウンロード後ファイル名。カッコ内の名前でよければ単にEnter) Password: Copying.. Successful operation
awplus# copy tftp://2001:db8::2/tftp-test.txt flash ↓
awplus# copy ipv6-tftp.cfg tftp://2001:db8::2/ ↓
■ リモートホストをIPアドレス(IPv4/IPv6)ではなくホスト名で指定するためには、あらかじめip name-serverコマンドでDNSサーバーの設定をしておき(初期状態では未設定)、ip domain-lookupコマンドでDNSへの問い合わせ機能を有効にしておく必要がある(初期状態で有効)。なお、指定したホスト名が複数のアドレスに解決された場合(IPv4アドレスとIPv6アドレスの両方が返ってきた場合や、複数のIPv4アドレスあるいは複数のIPv6アドレスが返ってきた場合など)は、成功するまで各アドレスを順に使って接続を試行するがその順序は不定。
■ コピー先にスタートアップコンフィグ(startup-config)、スタートアップコンフィグの実体ファイル(boot config-fileコマンドで指定したファイル)、あるいは、初期設定の実体ファイル(flash:/default.cfg)を指定して上書きコピーすることはできない。ただし、「copy running-config startup-config」だけは例外で、スタートアップコンフィグの実体ファイルが存在していても、現在のランニングコンフィグの内容で上書きする。
■ ファイル名、フォルダ名に \ は使用できない。
■ 本コマンドは、複数ノードを対象とするワーキングセットプロンプト(atmf working-set)では実行できない(下記メッセージが出てエラーになる)。1台のノードだけを対象とするワーキングセットプロンプトか、ローカルプロンプトから実行すること。
% Working set must contain only single node for this commandただし、設定保存用の「copy running-config startup-config」だけは例外的に実行可能。
cd(特権EXECモード)
dir(特権EXECモード)
group(RADIUSサーバーモード)
ip domain-lookup(グローバルコンフィグモード)
ip name-server(グローバルコンフィグモード)
ip tftp source-interface(グローバルコンフィグモード)
ipv6 tftp source-interface(グローバルコンフィグモード)
radius-server local(グローバルコンフィグモード)
service http(グローバルコンフィグモード)
show mac address-table(非特権EXECモード)
show radius local-server group(非特権EXECモード)
show radius local-server user(非特権EXECモード)
show running-config(特権EXECモード)
show startup-config(特権EXECモード)
ssh client connect-timeout(特権EXECモード)
ssh client port(特権EXECモード)
ssh client session-timeout(特権EXECモード)
unmount(特権EXECモード)
user(RADIUSサーバーモード)
write file(特権EXECモード)
write memory(特権EXECモード)
write terminal(特権EXECモード)
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