Swim Manager: ユーザーズガイド
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5.2 基本操作

ここでは、マップの新規作成・編集から実際の運用まで、基本的な動作を一通り説明します。各メニューコマンドの詳細については、メニューコマンドをご参照ください。

5.2.1 マップの作成

マップの新規作成は、ビューワから行います。

  1. ビューワのツリー上で、「ネットワーク」、「サブネット」、「ポート」のいずれかを選択し(複数選択はできません)、メニューバーの「管理」→「管理情報」→「Map表示」を選択します。

    Note
    ツールバーの「Map表示」アイコンをクリックするか、ツリービューで該当ノードを右クリックし、「管理情報」→「Map表示」と選択しても同じです。

    images/mkMapBySelectingSubnet.png

  2. 「このファイルを上記の場所から開く」が選択されていることを確認し、「OK」ボタンをクリックします。

    images/WarningOnDownloadingMap.png

    Note
    「OK」ボタンをクリックする前に「この種類のファイルであれば常に警告する」のチェックを外しておけば、次回からこのダイアログは表示されなくなります。

  3. マップのウィンドウが開き、自動マッピング機能によりマップが作成されます。そのときの動作はツリー上で選択していた項目によって異なります。

    Note
    リモート接続の場合、マップ起動時にサーバのmapsディレクトリにアクセスできないと、『共有フォルダSwimMapsがみつかりませんでした。「マップフォルダの共有設定」を参照してください。ローカルディレクトリを保存先とします。』というメッセージが表示されます。これは異常を示すものではありませんが、マップ保存時にサーバのmapsディレクトリにアクセスできないため、いったんローカルディスクに保存し、後でサーバのmapsディレクトリに移動するなどの工夫をする必要があります。インストールガイドの「サーバ環境の設定」→「共有フォルダの設定」を参考に、mapsディレクトリの共有設定を行うことをお勧めします。

    Note
    デバイスアイコンおよびVLAN構成ツリー上のアイコンを選択してのマップ表示はできません。

    「ネットワーク」を選択して起動した場合は空のマップが作成されます。あとから手動でマップ項目を追加してください。後述する「リンクシンボル」を作成して、各サブネットのマップへのリンクを張るとよいでしょう。

    「サブネット」か「ポート」を選択して起動した場合は、サブネットまたはポート配下のデバイスが自動的にマップ上に配置されます。自動配置されたマップを変更する方法については、マップの編集をご参照ください。

    images/CreatedMap.png

    Note
    マップのツリービューには、マップビュー上に表示されているデバイスのみが表示されます。ビューワのツリービューのように階層構造では表示されません。

    異なるサブネットのデバイスを同じマップ上に配置したい場合は、最初にビューワのツリーで「ネットワーク」アイコンを選択してマップを作成します。その後、Editモードに移行し、「編集」→「追加」→「ネットワークシンボル」で「追加対象の選択」ダイアログを表示させて、目的のデバイスをマップに配置してください。「追加対象の選択」ダイアログには、「ネットワーク」配下のすべてのデバイスが表示されます(ネットワークシンボルの追加を参照)。

5.2.2 マップの保存

作成したマップは自動的には保存されません。以下のいずれかの方法で保存してください。

なお、マップファイル(.smm)はSwim Manager サーバのmapsディレクトリ(インストールディレクトリ下のmaps)に、下記の規則に従って保存してください。

ネットワークから起動したマップ

「MyNetwork.smm」として保存

サブネット192.168.1.0から起動したマップ

「192_168_1_0.smm」として保存

デバイス192.168.1.1のポート1から起動したマップ

「192_168_1_1_1.smm」として保存

上記の命名規則に従って保存することにより、次回から、同じネットワーク/サブネット/ポートを選択してマップを起動したときに、保存したマップファイルが自動的に使用されます。

Note
上記の命名規則に従わなかった場合、あるいはmapsディレクトリ以外のディレクトリに保存した場合は、ビューワのツリービューからマップを起動した場合に、保存したファイルを自動起動することができませんので、ご注意ください。

Note
リモート接続時は、マップ保存のダイアログボックスでサーバ上のmapsディレクトリが開きます。ただしそのためには、あらかじめサーバ上のmapsディレクトリを共有名「SwimMaps」として共有するよう設定しておく必要があります。詳細は、インストールガイドの「サーバ環境の設定」をご参照ください。

5.2.3 マップの起動

作成済みのマップを開くには、以下の操作を行います。

5.2.3.1 ビューワからの起動

ビューワのツリー上で「ネットワーク」、「サブネット」、「ポート」のいずれかを選択し、次のいずれかの操作を行います。

Note
リモート接続の場合、マップ起動時にサーバのmapsディレクトリにアクセスできないと、『共有フォルダSwimMapsがみつかりませんでした。「マップフォルダの共有設定」を参照してください。ローカルディレクトリを保存先とします。』というメッセージが表示されます。これは異常を示すものではありませんが、マップ保存時にサーバのmapsディレクトリにアクセスできないため、いったんローカルディスクに保存し、あとでサーバのmapsディレクトリに移動するなどの工夫をする必要があります。インストールガイドの「サーバ環境の設定」→「共有フォルダの設定」を参考に、mapsディレクトリの共有設定を行うことをお勧めします。

5.2.4 マップの終了

マップを終了するには、ウィンドウ右上の「×」ボタンをクリックするか、「ファイル」メニューの「閉じる」を選択してください。マップが変更されている場合は、次のようなダイアログが表示されるので、変更を保存したい場合は「はい」を選択してください。

images/saveMapp.png

5.2.5 マップの編集

マップの編集方法について説明します。

5.2.5.1 ViewモードとEditモード

images/mapViewMode.png(Viewモード) images/mapEditMode.png(Editモード)

SwimMapには、デバイス監視に使用するViewモードと、マップ編集に使用するEditモードの2つのモードがあります。マップの編集は、Editモードでないと行えません。モードの切り替えは、次のいずれかの操作で行います。

Note
Editモード中はデバイスの状態監視が行われないため、アイコンの色は変化しません。Viewモードに戻った時点で、最新の状態に応じた色になります(ただし、周期監視を停止していない場合)。また、Viewモード時にはグリッドは非表示となり、Editモード時はグリッド表示となります。

5.2.5.2 ネットワークシンボルの追加

マップにデバイスを追加するには、次の手順に従います。

  1. Editモードに切り替えます。
  2. メニューバーの「編集」→「追加」→「ネットワークシンボル」を選択するか、マップビュー上で右クリックし、「追加」→「ネットワークシンボル」を選択します。
  3. 「ネットワークシンボルの追加」ダイアログが表示されるので、追加したいデバイスを選択し、マップビューにドラッグ&ドロップします。

images/MapAddDeviceDandD.png

Note
ドラッグ&ドロップは、デバイスアイコンに対してのみ有効です。サブネットアイコンをドラッグ&ドロップすることはできません。

5.2.5.3 リンクシンボルの追加

「リンクシンボル」とは、他のマップ(例えば、他のサブネット)へのリンクを示すアイコンのことです。例えば、「ネットワーク全体」を示すマップに、配下のサブネットの数だけリンクシンボルを作成し、それぞれのリンクシンボルからは、各サブネットのマップへリンクを張る、といった使い方ができます。このようにして複数のマップを作成することにより、マップ上でネットワークの階層構造を定義できます。

リンクシンボルを追加するには、次のようにします。

  1. Editモードに切り替えます。
  2. メニューバーの「編集」→「追加」→「リンクシンボル」を選択するか、マップビュー上で右クリックし、「追加」→「リンクシンボル」を選択します。
  3. 「リンクシンボルの追加」ダイアログが表示されるので、「シンボルの名前」と「リンク先」を入力し、「表示イメージ」でアイコンのファイルパスを指定して「OK」ボタンをクリックします。

images/MapAddLinkSymbol.png

リンク先は、ファイルパスまたはURLで指定できます。「テスト」ボタンでリンク先が正しいかどうかチェックできます。

アイコンには、Windows ビットマップ(.bmp)、アイコン(.ico)、DIB(.dib)を指定できます。入力したファイルパスを確認するには、左側のアイコンをクリックします。

5.2.5.4 背景の編集

マップビューでは、背景の色を変更したり、背景にビットマップ画像(例えば日本地図など)を配置したりすることができます。

背景の編集は次の手順で行います。

  1. Editモードに切り替えます。
  2. メニューバーの「編集」→「背景の編集」を選択するか、マップビュー上で右クリックし、「背景の編集」を選択します。
  3. 「背景の設定」ダイアログが表示されます。

    images/MapChangeBG.png

    背景色を変更するには、「背景色」ドロップダウンリストから任意の色を選択します。

    背景に画像を配置したい場合は、「背景画像」にチェックを付け、「参照」ボタンをクリックしてWindows ビットマップ形式の画像ファイル(.bmp)を指定します。

  4. 選択が終わったら「OK」ボタンをクリックします。

5.2.5.5 ネットワークシンボルの並び替え

ネットワークシンボルやリンクシンボルは、Editモードでドラッグすることにより、自由に移動できます。

5.2.5.6 シンボル間リンクの描画

マップビューでは、2つのシンボル間に「シンボル間リンク」と呼ばれる線を引くことができます。シンボル間リンクを張るには、Editモードでリンク描画ボタン( images/MapDrawLink.png のいずれか)を選択し、リンクを張りたい2つのアイコンを順にクリックします。

5.2.5.7 描画属性の編集

マップビューでは、各シンボルの詳しい描画属性(描画色や文字など)を編集することができます。

描画属性の編集は次の手順で行います。

  1. Editモードに切り替えます。
  2. マップビュー上のシンボルを右クリックし、「描画属性」を選択します。
  3. 「Component Properties」ダイアログが表示されます。

    images/CompoProp.png

    ここでは、シンボルの描画色や文字などの属性を設定することができます。設定できる情報は、シンボルの種類によって異なります。

  4. 設定が終わったら「OK」ボタンをクリックします。

5.2.6 マップビュー上での操作

以下の操作は基本的にViewモードを想定しています。

5.2.6.1 ネットワークシンボルをダブルクリック

マップビュー上のネットワークシンボルをダブルクリックすると、ツリー上の該当ノードが選択された状態になります(ネットワークシンボルを参照)。

Note
本機能はビューワからマップを起動したときのみ有効です。 リンクシンボル等からマップを起動した場合は動作しません。

5.2.6.2 リンクシンボルをダブルクリック

マップビュー上のリンクシンボルをダブルクリックすると、別のIEウィンドウにリンク先のファイルが開かれます(リンクシンボルを参照)。

5.2.6.3 シンボルの検索

マップビュー上のデバイスを検索するには、次の手順に従います。検索はView/Editのどちらのモードでも実行できます。

  1. メニューバーの「編集」→「検索」を選択するか、マップビュー上で右クリックし、「検索」を選択します。
  2. 「検索」ダイアログが表示されます。

images/MapLookup.png

検索したいデバイスを選択し、「移動」をクリックすると、マップビュー上の該当デバイスに移動します。

デバイスを選択して「削除」をクリックすると、該当デバイスが削除されます。

5.2.7 ツリービュー上での操作/表示

マップのツリービューには、マップビュー上のデバイスがツリー形式で一覧表示されます。外見はビューワのツリービューと似ていますが、以下のような特長と違いがあります。

5.2.8 環境設定

マップの全般的な環境設定方法について説明します。

5.2.8.1 フォントの変更

マップの表示フォントを変更するには、次のようにします。

  1. Editモードに切り替えます。
  2. メニューバーの「設定」→「フォントの設定」を選択するか、マップビュー上の空白部分を右クリックし、「フォントの設定」を選択するか、マップ上のシンボルを右クリックし、「フォントの設定」を選択します。
  3. 「フォントの設定」ダイアログが表示されるので、「フォント名」、「スタイル」、「サイズ」等を指定して「OK」ボタンをクリックします。

images/MapChangeFont.png

なお、シンボルまたはシンボルのラベルを選択した状態で本メニューを実行した場合は、該当ラベルのフォントだけが変更されます。

また、シンボルを選択していない状態で本メニューを実行した場合は、マップ全体(デフォルト)のフォント設定が変更されます。ただし、マップ全体のフォント設定は、変更後に新しく作成したシンボルに対してのみ有効で、既存シンボルのフォントは変更されません。

Note
「シンボルを選択していない状態」にするには、マップ上のシンボル以外の場所をクリックしてください。

Note
マップ全体のフォントを修正した場合、フォント名とサイズをマップファイルに保存できます。保存していない場合は、マップ終了時に問い合わせが表示されます。

5.2.8.2 枠線色の変更

マップ上のシンボルの、アイコンやラベルの枠線色を変更するには、次のようにします。

  1. Editモードに切り替えます。
  2. マップ上で、枠線色の設定を変更するシンボルを選択します。
  3. メニューバーの「設定」→「枠線色の設定」を選択するか、シンボルを右クリックし、「枠線色の設定」を選択します。
  4. 「枠線色の設定」ダイアログが表示されるので、「アイコンの枠線」、「ラベルの枠線」を指定します。 設定後「OK」ボタンをクリックします。

images/MapChangeBorder.png

なお、シンボルを選択していない状態で本メニューを実行した場合は、マップ全体(デフォルト)の枠線色設定が変更されます。ただし、マップ全体の枠線色設定は、変更後に新しく作成したシンボルに対してのみ有効で、既存シンボルの枠線色は変更されません。

また、マップ全体(デフォルト)の枠線色設定画面で「デフォルト」をクリックすると、初期値(灰色)が設定されます。

Note
「シンボルを選択していない状態」にするには、マップ上のシンボル以外の場所をクリックしてください。

Note
枠線色をデフォルトから変更した場合、枠線色設定をマップファイルに保存できます。保存していない場合は、マップ終了時に問い合わせが表示されます。

5.2.8.3 キャンバスサイズの変更

マップビューの表示領域(キャンバス)サイズを変更するには、次のようにします。

  1. メニューバーの「設定」→「キャンバスサイズの設定」を選択します。
  2. 「キャンバスサイズの設定」ダイアログが表示されるので、「キャンバスの幅」と「キャンバスの高さ」をミリメートル単位で指定し「OK」ボタンをクリックします。

images/MapChangeSize.png

5.2.8.4 シンボル点滅間隔の設定

ツリービュー上のデバイスをダブルクリックしたり、「検索」機能で選択したデバイスに「移動」したりしたときの、移動先シンボルの点滅間隔を変更するには、次の手順に従います。

  1. メニューバーの「設定」→「シンボル点滅間隔の設定」を選択します。
  2. 「シンボル点滅間隔の設定」ダイアログが表示されるので、点滅速度を「点滅しない」、「遅い」、「普通」、「速い」から選択し、点滅回数を入力して「OK」ボタンをクリックします。デフォルトは速度「普通」、点滅回数「10回」です。

images/MapChangeBlink.png

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