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CentreCOM AR415S 設定例集 2.9 #32

専用線によるインターネット接続(DMZ)


専用線を使ってインターネットサービスプロバイダー(ISP)に接続します。この例では、LAN側を2つのサブネットに分割し、一方をグローバルアドレスで運用するサーバー用、もう一方をプライベートアドレスで運用するクライアント用とします。クライアントはダイナミックENAT経由でインターネットにアクセスします。また、ファイアウォールを使って外部からのアクセスを原則拒否しつつ、特定のサーバーだけを外部に公開します。

専用線接続では、ISPからいくつか(8個、16個など)固定的にIPアドレスを割り当てられ、ユーザーのLANをISPのネットワークに直接接続する形になります。

表 1:ISPから提供された情報
WAN側インターフェース Unnumbered
使用できるIPアドレス 4.4.4.0/29(4.4.4.0〜4.4.4.7)


ルーターには、次のような方針で設定を行います。


ルーターの基本設定を次にまとめます。

表 2:ルーターの基本設定
TDMグループ名 ISP
回線速度 128Kbps
WAN側物理インターフェース bri0
WAN側(ppp0)IPアドレス Unnumbered
グローバルLAN側(vlan1-0)IPアドレス 4.4.4.1/29
プライベートLAN側(vlan1-1)IPアドレス 192.168.10.1/24




ルーターの設定

  1. BRIインターフェース「0」の全スロット(1〜2)を常時起動のTDM(専用線)モードに設定します。


  2. bri0のスロット1〜2(128Kbps)に対し、TDMグループ「ISP」を作成します。


  3. PPPインターフェース「0」をTDMグループ「ISP」上に作成します。LQRはオフにします。


  4. IPモジュールを有効にします。


  5. LAN側は2つのサブネットに分割します。そのうちの1つvlan1-0には、ISPから割り当てられたグローバルアドレスの先頭アドレス(4.4.4.1)を設定します。アドレスを8個や16個といった単位で割り当てられる場合は、ネットマスクが変則的になるので注意してください。


  6. もう一方のvlan1-1にはプライベートIPアドレスを割り当て、クライアント用のサブネットとします。


  7. WAN側(ppp0)インターフェースをUnnumbered(0.0.0.0)に設定します。


  8. デフォルトルートを設定します。


  9. ファイアウォール機能を有効にします。


  10. ファイアウォールの動作を規定するファイアウォールポリシー「net」を作成します。


  11. ファイアウォールで拒否したパケットをログに記録するよう設定します。


  12. ICMPパケットはPing(Echo/Echo Reply)と到達不可能(Unreachable)のみ双方向で許可します。


    Note - デフォルト設定では、ICMPはファイアウォールを通過できません。

  13. ルーターのidentプロキシー機能を無効にし、外部のメール(SMTP)サーバーなどからのident要求に対して、ただちにTCP RSTを返すよう設定します。


  14. ファイアウォールポリシーの適用対象となるインターフェースを指定します。


  15. ダイナミックENATの設定を行います。クライアントLAN(vlan1-1)側のプライベートIPアドレスを、サーバーLAN(vlan1-0)側インターフェースに設定したグローバルIPアドレス4.4.4.1に変換するよう設定します。


  16. 外部からのパケットをすべて拒否するファイアウォールの基本ルールに対し、サーバーへのパケットを通すための設定を行います。


  17. 設定は以上です。設定内容をファイルに保存し、SET CONFIGコマンドで起動時設定ファイルに指定します。



メモ

■ ISPからログイン名とパスワードを指定されている場合は、手順3の次に以下のコマンドを追加してください。ここでは、ログイン名として「ispuser」、パスワードとして「isppasswd」を設定しています。



■ ISPがUnnumberedを使用しておらず、WAN側インターフェース(ppp0)にもIPアドレスを割り当ててきた場合は、手順7でppp0に該当するIPアドレスを設定します。

たとえば、ISPから12.34.56.78/30というアドレスを割り当てられた場合は、手順7の代わりに次のように設定します。



■ ファイアウォール関連のログを見るには、次のコマンドを実行します。ここでは、「TYPE=FIRE」により、ファイアウォールが出力したログメッセージだけを表示させています。



■ インターネット側からのPING(ICMP Echo Requestパケット)を拒否するには、次のようなIPフィルターをWAN側インターフェースに設定します。この例では、「LOG=HEADER」により、フィルターで拒否したパケットをログに記録しています。


記録されたログを見るには、次のコマンドを実行します。ここでは、「TYPE=IPFIL」により、IPフィルターが出力したログメッセージだけを表示させています。



■ 現在の設定内容を表示するには、次のコマンドを使います。

まとめ

ルーターのコンフィグ [テキスト版]
SET BRI=0 MODE=TDM ACTIVATION=ALWAYS TDMSLOTS=1-2
CREATE TDM GROUP=ISP INT=bri0 SLOTS=1-2
CREATE PPP=0 OVER=TDM-ISP LQR=OFF
ENABLE IP
ADD IP INT=vlan1-0 IP=4.4.4.1 MASK=255.255.255.248
ADD IP INT=vlan1-1 IP=192.168.10.1 MASK=255.255.255.0
ADD IP INT=ppp0 IP=0.0.0.0
ADD IP ROUTE=0.0.0.0 INT=ppp0 NEXTHOP=0.0.0.0
ENABLE FIREWALL
CREATE FIREWALL POLICY=net
ENABLE FIREWALL POLICY=net LOG=DENY
ENABLE FIREWALL POLICY=net ICMP_F=PING,UNREACHABLE
DISABLE FIREWALL POLICY=net IDENTPROXY
ADD FIREWALL POLICY=net INT=vlan1-0 TYPE=PRIVATE
ADD FIREWALL POLICY=net INT=vlan1-1 TYPE=PRIVATE
ADD FIREWALL POLICY=net INT=ppp0 TYPE=PUBLIC
ADD FIREWALL POLICY=net NAT=ENHANCED INT=vlan1-1 GBLINT=ppp0 GBLIP=4.4.4.1
ADD FIREWALL POLICY=net RULE=1 AC=ALLOW INT=ppp0 PROTO=TCP IP=4.4.4.2 PORT=80
ADD FIREWALL POLICY=net RULE=2 AC=ALLOW INT=ppp0 PROTO=TCP IP=4.4.4.3 PORT=25
ADD FIREWALL POLICY=net RULE=3 AC=ALLOW INT=ppp0 PROTO=TCP IP=4.4.4.4 PORT=53
ADD FIREWALL POLICY=net RULE=4 AC=ALLOW INT=ppp0 PROTO=UDP IP=4.4.4.4 PORT=53





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