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CentreCOM AR560S 設定例集 2.9 #69

DNSリレー


DNSリレーは、ルーターに対するDNSリクエストを実際のDNSサーバーに中継する機能です。クライアント側で本製品をDNSサーバーに指定しておけば、サーバーのアドレスが変更されても、本製品に設定されているサーバーアドレスを変更するだけですむため、管理・保守効率が向上します。ここでは、IPまでの設定がすんでいるものと仮定して、DNSリレーの設定だけを解説しています。

ここでは、次のような構成のネットワークを例に解説します。IPの設定までは終わっているものと仮定しています。

表 1
ISPのDNSサーバー 11.22.33.44
ルーターのLAN側(vlan1)IPアドレス 192.168.10.1/24


DNSリレー設定

ここでは、DNSリレーの設定部分だけを示します。

  1. 中継先のDNSサーバーアドレスを設定します。


    Note - DNSサーバーが複数存在するときは、次のようにしてセカンダリーDNSサーバーを指定することもできます。


  2. DNSリレーを有効にします。


  3. 設定は以上です。LAN側のクライアントには、DNSサーバーアドレスとしてルーターのIPアドレス(192.168.10.1)を設定しておきます。クライアントからのDNSリクエストは、DNSリレー機能によってISPのDNSサーバー(11.22.33.44)に転送され、その応答が再びクライアントに転送されます。

メモ

■ DNSリレーの有効・無効、ルーターに設定されているDNSサーバーアドレスは、SHOW IPコマンドで確認できます。


■ ダイヤルアップ接続の場合など、DNSサーバーアドレスをIPCPネゴシエーションで自動取得している場合(ISPと接続するまでDNSサーバーアドレスが不定の場合)は、ADD IP DNSコマンドのPRIMARYパラメーター、SECONDARYパラメーターでDNSサーバーアドレスを設定する代わりに、INTERFACEパラメーターでISPとの接続に使用するWAN側インターフェースを指定します。たとえば、ppp0でISPと接続するときは次のようにします。


Note - ADD IP DNSコマンドは、必ずADD IP INTERFACEコマンドの後に実行してください。特に設定ファイル(.cfg)を直接編集するような場合は、2つのコマンドの順序が入れ替わらないようにご注意ください。




CentreCOM AR560S 設定例集 2.9 #69

(C) 2010-2014 アライドテレシスホールディングス株式会社

PN: 613-001313 Rev.J

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