<前頁 次頁> << >> 目次 (番号順 (詳細)回線別 (詳細)機能別 (詳細)

CentreCOM AR300/AR700 シリーズ 設定例集 2.3 #36

専用線によるIPX2点間接続


専用線を使って2つのIPXネットワークを接続します。

ここでは、次のような構成のネットワークを例に解説します。

表 1
 
ルーターA
ルーターB
TDMグループ名 TOOS TOOS
回線速度 128Kbps 128Kbps
WAN側物理インターフェース bri0 bri0
WAN側(ppp0)ネットワーク番号 129 129
LAN側(eth0)ネットワーク番号 401 12
ステーション番号(MACアドレス) 0000f4740012 0000f4740022
Ethernetフレームタイプ 802.3 802.3
ファイルサーバー名 Accounts Sales
ファイルサーバー内部ネットワーク番号 7500 7700
ファイルサーバーステーション番号 00000001 00000001
ファイルサーバーソケットアドレス 0451 0451
プリンターサーバー (あり) (なし)




ルーターAの設定

  1. BRIインターフェース「0」の全スロット(1〜2)を常時起動のTDM(専用線)モードに設定します。


  2. bri0のスロット1〜2(128Kbps)に対して、TDMグループ「TOOS」を作成します。


  3. PPPインターフェース「0」をTDMグループ「TOOS」上に作成します。


  4. IPXモジュールを有効にします。


  5. LAN側(eth0)インターフェースにIPXネットワーク番号を設定します。CIRCUITには任意の番号を、ENCAPSULATIONにはフレームタイプを指定します。


  6. WAN側(ppp0)インターフェースにIPXネットワーク番号を設定します。CIRCUITには任意の番号を指定します。


  7. プリンターサーバーの情報をWAN越しに交換しないようSAPフィルターを設定します。


  8. プリンターサーバー以外のサーバー情報はWAN越しに交換するようSAPフィルターを設定します。


  9. 手順7、8で作成したSAPフィルター「1」をIPXサーキット「2」に適用します。OUTSAPパラメーターは、サーキットを通じて送出されるSAPパケットに対してフィルターを適用することを示します。


  10. 設定は以上です。設定内容をファイルに保存し、SET CONFIGコマンドで起動時設定ファイルに指定します。



ルーターBの設定

  1. BRIインターフェース「0」の全スロット(1〜2)を常時起動のTDM(専用線)モードに設定します。


  2. bri0のスロット1〜2(128Kbps)に対して、TDMグループ「TOOS」を作成します。


  3. PPPインターフェース「0」をTDMグループ「TOOS」上に作成します。


  4. IPXモジュールを有効にします。


  5. LAN側(eth0)インターフェースにIPXネットワーク番号を設定します。CIRCUITには任意の番号を、ENCAPSULATIONにはフレームタイプを指定します。


  6. WAN側(ppp0)インターフェースにIPXネットワーク番号を設定します。CIRCUITには任意の番号を指定します。


  7. SALESサーバーからのパケット(経路とサービス情報を含む)をフォワードしないよう、トラフィックフィルターを設定します。


  8. 設定は以上です。設定内容をファイルに保存し、SET CONFIGコマンドで起動時設定ファイルに指定します。



メモ

■ ルーターのMACアドレスは、SHOW ETH CONFIGURATIONコマンドかSHOW ETH MACADDRESSコマンドで確認できます。


■ 回線速度が64Kbpsのときは、手順2を次のようにします。



■ 特定のステーションやネットワークからのトラフィックをフォワードしたくない場合は、「ADD IPX EXCLUSION=X:Y(Xはネットワーク番号、Yはステーション番号)」 コマンドでトラフィックフィルターを設定します。

まとめ

ルーターAのコンフィグ [テキスト版]
SET BRI=0 MODE=TDM ACTIVATION=ALWAYS TDMSLOTS=1-2
CREATE TDM GROUP=TOOS INT=bri0 SLOTS=1-2
CREATE PPP=0 OVER=TDM-TOOS
ENABLE IPX
ADD IPX CIRCUIT=1 INTERFACE=eth0 NETWORK=401 ENCAPSULATION=802.3
ADD IPX CIRCUIT=2 INTERFACE=ppp0 NETWORK=129
ADD IPX SAP=1 SERVICE=* TYPE=PRINTSERVER ACTION=EXCLUDE
ADD IPX SAP=1 SERVICE=* TYPE=* ACTION=INCLUDE
SET IPX CIRCUIT=2 OUTSAP=1


ルーターBのコンフィグ [テキスト版]
SET BRI=0 MODE=TDM ACTIVATION=ALWAYS TDMSLOTS=1-2
CREATE TDM GROUP=TOOS INT=bri0 SLOTS=1-2
CREATE PPP=0 OVER=TDM-TOOS
ENABLE IPX
ADD IPX CIRCUIT=1 INTERFACE=eth0 NETWORK=12 ENCAPSULATION=802.3
ADD IPX CIRCUIT=2 INTERFACE=ppp0 NETWORK=129
ADD IPX EXCLUSION=7700:00000001





CentreCOM AR300/AR700 シリーズ 設定例集 2.3 #36

Copyright (C) 1997-2003 アライドテレシス株式会社

PN: J613-M0507-00 Rev.G

<前頁 次頁> << >> 目次 (番号順 (詳細)回線別 (詳細)機能別 (詳細)