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CentreCOM AR300/AR700 シリーズ 設定例集 2.3 #45

フレームリレーによるAppleTalk2点間接続


フレームリレー網を使って2つのAppleTalkネットワークを接続します。

ここでは、次のような構成のネットワークを例に解説します。

表 1
 
ルーターA
ルーターB
TDMグループ名 TOOS TOOS
回線速度 64Kbps 64Kbps
WAN側物理インターフェース bri0 bri0
PVC状態確認手順(LMI) Annex D Annex D
DLCI 16 17
LAN側(eth0)ネットワーク番号 100-120 200-220
デフォルトゾーン名 Honsha Sisha



ルーターAの設定

  1. BRIインターフェース「0」の全スロット(1〜2)を、常時起動のTDM(専用線)モードに設定します。


  2. bri0のスロット1(64Kbps)に対して、TDMグループ「TOOS」を作成します。


  3. FR(フレームリレー)インターフェース「0」をTDMグループ「TOOS」上に作成し、PVC状態確認手順(LMI)としてAnnex Dを設定してfr0をリセットします(LMIを設定した際は、FRインターフェースをリセットします)。


  4. AppleTalkモジュールを有効にします。


  5. LAN側(eth0)インターフェースにAppleTalkポートを作成します。また、「SEED=100-120」により、LAN側ネットワーク(レンジ100〜120)のシードルーターとして機能するよう設定します。


  6. LAN側ネットワーク(AppleTalkポート「1」)にデフォルトゾーンを作成します。


    Note - AppleTalkポート番号は、SHOW APPLETALK PORTコマンドで確認できます。

  7. WAN側(fr0)インターフェースにAppleTalkポートを作成します。フレームリレーの契約形態が従量制の方は、本項最後のmemo欄をご参照ください。


  8. WAN側AppleTalkポート「2」にDLCを追加します。


  9. 設定は以上です。設定内容をファイルに保存し、SET CONFIGコマンドで起動時設定ファイルに指定します。



ルーターBの設定

  1. BRIインターフェース「0」の全スロット(1〜2)を、常時起動のTDM(専用線)モードに設定します。


  2. bri0のスロット1(64Kbps)に対して、TDMグループ「TOOS」を作成します。


  3. FR(フレームリレー)インターフェース「0」をTDMグループ「TOOS」上に作成し、PVC状態確認手順(LMI)としてAnnex Dを設定してfr0をリセットします(LMIを設定した際は、FRインターフェースをリセットします)。


  4. AppleTalkモジュールを有効にします。


  5. LAN側(eth0)インターフェースにAppleTalkポートを作成します。また、「SEED=200-220」により、LAN側ネットワーク(レンジ200〜220)のシードルーターとして機能するよう設定します。


  6. LAN側ネットワーク(AppleTalkポート「1」)にデフォルトゾーンを作成します。


    Note - AppleTalkポート番号は、SHOW APPLETALK PORTコマンドで確認できます。

  7. WAN側(fr0)インターフェースにAppleTalkポートを作成します。Frame Relayの契約形態が従量制の方は、本項最後のmemo欄をご参照ください。


  8. WAN側AppleTalkポート「2」にDLCを追加します。


  9. 設定は以上です。設定内容をファイルに保存し、SET CONFIGコマンドで起動時設定ファイルに指定します。



メモ

■ 手順6および8でAppleTalkポートの番号がわからないときは、SHOW APPLETALK PORTコマンドで確認できます。


■ 設定内容を確認するには、以下の各コマンドを使います。



■ フレームリレー網の契約が従量制の場合には、先ほどの例の代わりに下記のように設定することで、RTMPの交換を行わず、網に送出されるトラフィックを必要最小限におさえることができます。

[ルーターA]


[ルーターB]


■ 設定例中の「RESET FR=0」は、コマンドラインからfr0インターフェースの設定を行った場合に必要なものです。内蔵テキストエディター(EDIT)等で直接設定ファイルを記述する場合は「RESET FR=0」は不要です。

■ PVC状態確認手順(LMI)としてAnnex Aを使用する場合、フレームリレーのシステムパラメーターの1つであるError Threshold値(NN2パラメーター)の変更が必要になることがあります(本製品のデフォルト値は2)。たとえば、NTTのSuperRelayFRを使用している場合は、下記のコマンドを追加してNN2パラメーターの値を3に変更してください。

まとめ

ルーターAのコンフィグ [テキスト版]
* 「#」で始まる行は、コンソールから入力しないと意味を持たないコマンドか、設定ファイル(.cfg)に記述しても無効なコマンドを示しています。詳細は本文の説明をご覧ください。
SET BRI=0 MODE=TDM ACTIVATION=ALWAYS TDMSLOTS=1-2
CREATE TDM GROUP=TOOS INTERFACE=bri0 SLOTS=1
CREATE FR=0 OVER=TDM-TOOS LMISCHEME=ANNEXD
# RESET FR=0
ENABLE APPLETALK
ADD APPLETALK PORT INT=eth0 SEED=100-120
ADD APPLETALK ZONE=Honsha PORT=1 DEFAULT
ADD APPLETALK PORT INT=fr0
ADD APPLETALK DLC=16 PORT=2


ルーターBのコンフィグ [テキスト版]
* 「#」で始まる行は、コンソールから入力しないと意味を持たないコマンドか、設定ファイル(.cfg)に記述しても無効なコマンドを示しています。詳細は本文の説明をご覧ください。
SET BRI=0 MODE=TDM ACTIVATION=ALWAYS TDMSLOTS=1-2
CREATE TDM GROUP=TOOS INTERFACE=bri0 SLOTS=1
CREATE FR=0 OVER=TDM-TOOS LMISCHEME=ANNEXD
# RESET FR=0
ENABLE APPLETALK
ADD APPLETALK PORT INT=eth0 SEED=200-220
ADD APPLETALK ZONE=Sisha PORT=1 DEFAULT
ADD APPLETALK PORT INT=fr0
ADD APPLETALK DLC=17 PORT=2





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