<前頁 次頁> << >> 目次 (番号順 (詳細)回線別 (詳細)機能別 (詳細)

CentreCOM AR300/AR700 シリーズ 設定例集 2.3 #63

スパニングツリープロトコルを使用したブリッジ構成例


専用線を使って3つの拠点をリモートブリッジ接続します。この例では物理経路がループ状になっているため、スパニングツリープロトコルを有効にしてパケットがループしないようにしています。

STPは、ブリッジ間で定期的に情報を交換して最適なパスを選択し、パケットの無駄な転送を防止するためのプロトコルです。

ここでは、次のような構成のネットワークを例に解説します。

表 1
 
ルーターA
ルーターB
ルーターC
TDMグループ名(1) ab(対B) ba(対A) ca(対A)
TDMグループ名(2) ac(対C) bc(対C) cb(対B)
回線速度 128K 128K 128K
WAN側物理インターフェース(1) bri0 bri0 bri0
WAN側物理インターフェース(2) bri1 bri1 bri1
ブリッジポート1(LAN側) eth0 eth0 eth0
ブリッジポート2(WAN側(1)) ppp0 ppp0 ppp0
ブリッジポート3(WAN側(2)) ppp1 ppp1 ppp1
ブリッジするプロトコル
EtherTalk(SNAP=0x080007809B)+AARP(SNAP=0x00000080F3)
ブリッジグループ名 TOY TOY TOY




ルーターAの設定

  1. 専用線の設定をします。


  2. PPPインターフェースを作成します。


  3. ブリッジモジュールを有効にします。


  4. スパニングツリープロトコルを有効にします。


  5. 各インターフェース上にブリッジポートを作成します。


  6. ブリッジグループ「TOY」を作成し、WAN側ポートを追加します。


  7. ブリッジするプロトコルを指定します。ここではAppleTalkをブリッジするため、EtherTalk(SNAP = 080007809B)とAARP(SNAP = 00000080F3)を指定します。


  8. 設定は以上です。設定内容をファイルに保存し、SET CONFIGコマンドで起動時設定ファイルに指定します。


ルーターBの設定

  1. 専用線の設定をします。


  2. PPPインターフェースを作成します。


  3. ブリッジモジュールを有効にします。


  4. スパニングツリープロトコルを有効にします。


  5. 各インターフェース上にブリッジポートを作成します。


  6. ブリッジグループ「TOY」を作成し、WAN側ポートを追加します。


  7. ブリッジするプロトコルを指定します。ここではAppleTalkをブリッジするため、EtherTalk(SNAP = 080007809B)とAARP(SNAP = 00000080F3)を指定します。


  8. 設定は以上です。設定内容をファイルに保存し、SET CONFIGコマンドで起動時設定ファイルに指定します。



ルーターCの設定

  1. 専用線の設定をします。


  2. PPPインターフェースを作成します。


  3. ブリッジモジュールを有効にします。


  4. スパニングツリープロトコルを有効にします。


  5. 各インターフェース上にブリッジポートを作成します。


  6. ブリッジグループ「TOY」を作成し、WAN側ポートを追加します。


  7. ブリッジするプロトコルを指定します。ここではAppleTalkをブリッジするため、EtherTalk(SNAP = 080007809B)とAARP(SNAP = 00000080F3)を指定します。


  8. 設定は以上です。設定内容をファイルに保存し、SET CONFIGコマンドで起動時設定ファイルに指定します。



メモ

■ プロトコル番号については、コマンドリファレンスのADD BRIDGE PROTOCOLコマンドの解説をご覧ください。

まとめ

ルーターAのコンフィグ [テキスト版]
SET BRI=0 MODE=TDM ACTIVATION=ALWAYS TDMSLOTS=1-2
SET BRI=1 MODE=TDM ACTIVATION=ALWAYS TDMSLOTS=1-2
CREATE TDM GROUP=ab INT=bri0 SLOTS=1-2
CREATE TDM GROUP=ac INT=bri1 SLOTS=1-2
CREATE PPP=0 OVER=TDM-ab
CREATE PPP=1 OVER=TDM-ac
ENABLE BRIDGE
ENABLE BRIDGE SPANNING
ADD BRIDGE PORT=1 INTERFACE=eth0
ADD BRIDGE PORT=2 INTERFACE=ppp0
ADD BRIDGE PORT=3 INTERFACE=ppp1
ADD BRIDGE GROUP=TOY
SET BRIDGE PORT=2 GROUP=TOY
SET BRIDGE PORT=3 GROUP=TOY
ADD BRIDGE PROTOCOL TYPE=080007809B
ADD BRIDGE PROTOCOL TYPE=00000080F3


ルーターBのコンフィグ [テキスト版]
SET BRI=0 MODE=TDM ACTIVATION=ALWAYS TDMSLOTS=1-2
SET BRI=1 MODE=TDM ACTIVATION=ALWAYS TDMSLOTS=1-2
CREATE TDM GROUP=ba INT=bri0 SLOTS=1-2
CREATE TDM GROUP=bc INT=bri1 SLOTS=1-2
CREATE PPP=0 OVER=TDM-ba
CREATE PPP=1 OVER=TDM-bc
ENABLE BRIDGE
ENABLE BRIDGE SPANNING
ADD BRIDGE PORT=1 INTERFACE=eth0
ADD BRIDGE PORT=2 INTERFACE=ppp0
ADD BRIDGE PORT=3 INTERFACE=ppp1
ADD BRIDGE GROUP=TOY
SET BRIDGE PORT=2 GROUP=TOY
SET BRIDGE PORT=3 GROUP=TOY
ADD BRIDGE PROTOCOL TYPE=080007809B
ADD BRIDGE PROTOCOL TYPE=00000080F3


ルーターCのコンフィグ [テキスト版]
SET BRI=0 MODE=TDM ACTIVATION=ALWAYS TDMSLOTS=1-2
SET BRI=1 MODE=TDM ACTIVATION=ALWAYS TDMSLOTS=1-2
CREATE TDM GROUP=ca INT=bri0 SLOTS=1-2
CREATE TDM GROUP=cb INT=bri1 SLOTS=1-2
CREATE PPP=0 OVER=TDM-ca
CREATE PPP=1 OVER=TDM-cb
ENABLE BRIDGE
ENABLE BRIDGE SPANNING
ADD BRIDGE PORT=1 INTERFACE=eth0
ADD BRIDGE PORT=2 INTERFACE=ppp0
ADD BRIDGE PORT=3 INTERFACE=ppp1
ADD BRIDGE GROUP=TOY
SET BRIDGE PORT=2 GROUP=TOY
SET BRIDGE PORT=3 GROUP=TOY
ADD BRIDGE PROTOCOL TYPE=080007809B
ADD BRIDGE PROTOCOL TYPE=00000080F3





CentreCOM AR300/AR700 シリーズ 設定例集 2.3 #63

Copyright (C) 1997-2003 アライドテレシス株式会社

PN: J613-M0507-00 Rev.G

<前頁 次頁> << >> 目次 (番号順 (詳細)回線別 (詳細)機能別 (詳細)